恋姫†無双  南韓志   作:人中の蝮

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第8話、武陵郡を巡回するのこと

俺たちは新婚旅行・・・ではなくてこれから治めることになった武陵郡の巡回を始めていた。護衛兵を見るとその事を思い出して少しばかり嫌な気持ちになるけどこれも仕事だから仕方がないとして諦めることにした。

 

 

そんな事よりも心のどこかでは思っていたけどやはりと言うべきかあることが分かってしまった、それは俺が治めている辰陽県以外は未だに俺が来た時とあんまり変わっていないという事実であり発展もしておらず田舎の中の田舎と言うべきぐらいであったけどここで燈ちゃんが雅と私が頑張ったから辰陽県は栄えているだけで基本的にこんなものよと答えた。

 

 

まあ、俺達がそれだけ頑張ってきた証拠にもなるから嬉しいはずなんだけどこれらをすべて統治しないといけないのかと思うと大変だなと感じていた。

 

 

しかし、それでもここで頑張らないと行けないのである。この前に初期の孫堅軍が完成するじゃんと思っていた時にある嫌なことを思い出してしまったのである。

 

 

それは孫堅が後に長沙太守に任命される事になった大きな乱がこの荊州の南で発生するのだ。敵将の名前までは思い出せないけど一時的に長沙郡、桂陽郡、零陵郡が占拠されてしまうほどの大きな乱が発生して大変な事になったけどこの時に江東の虎、孫堅が無事に討伐してその功績で長沙太守になった。

 

 

そしてこの時に反乱軍に対して義勇軍として戦っていた黄蓋を配下に加えたらしいので間違いなく起きる。そうでもないと孫堅軍が出来ないからそこだけは間違いなく起こると思っている。

 

 

もし、歴史通りなら後は武陵郡を支配すれば地盤は盤石となり鎮圧に更に苦労する事になる大きな乱になるので守りたいし、その上にここが豊かになれば必ず攻めてくるだろう。何としても守りを固めないと俺たちの未来はないと考えた。

 

 

その為に零陵郡と長沙郡に繋がる道、全ての地形を把握して対策などを考えて置かないといけないのだ。なんせ普通の三国志ではないことは分かっているので、孫堅が活躍する大乱が起きるのは黄巾の乱が終わった後とも限らないので対策しておくことは必要である。

 

 

せっかく黄巾の乱から被害を受けにくい地域に来たから安心だと思っていたらとんでもない場所に来てしまったことに気がついた時は真面目に絶望しそうになった。

 

 

でも江東の虎、孫堅が何とかしてくれるから俺は守れば良いだけかと思っていたのにその孫堅、炎蓮が想像以上に臆病と言うか戦慣れがしていないせいで戦力になるか分からないだけに俺たちで何とかするしかないだろう。

 

 

さもないと俺と燈ちゃんの明るい未来が壊されてしまうのは分かりきっていることだから、そして後は戦力になりそうな人はいないかなと探すだけだけどそう簡単に見つかるものではない。

 

 

国と言うか財力があれば昔に起きた「隗より始めよ」が出来る。これは春秋戦国時代の燕で起きた話でどうすれば良い人材が集まるかと家臣の一人に相談するとその家臣がなら私を手厚くもてなしてくださいそうなれば私よりも優れた人物がこの話を聞いて集まってきますからと言ったらしい。

 

 

まあ、それであの諸葛亮孔明が人生のお手本としていた人物、楽毅が来るから滅茶苦茶に効果はあるけど今の俺にはそれをする財力はないから諦めるしかないが、楽毅ぐらいの武将が来れば滅茶苦茶に心強いとかの話じゃなくなる。

 

 

 夢話をしても仕方がないので現実的に有能な人が見つかれば良いなと思いながら武陵郡で巡回していたある日に、人身売買をしている商人たちを捕まえた。生きるために仕方がないとはいえ武陵郡では禁止しているので即刻出て行ってもらうことにした。

 

 

無論、次はないと念押しをして奴隷たちは全て買取して武陵郡に住みたいという人には場所を提供して帰りたいと思っている人には食物などあげて手助けをした。

 

 

そうしている中で最後の一人となった少年がいたその少年はまだ5歳ぐらいで一人では帰れそうもないから送ってあげようかと聞くと男の子は泣きそうな顔で話してくれた。

 

 

「大丈夫、僕はいらない子だから家に帰ってもまた売られるだけだから僕を奴隷としてここに置かせてください」

 

 

いやいや、こんな幼い子が覚悟が決まっている顔をしてお願いされてしまったのだけどどんな人生を歩んだらそんな事ができるのと思いながらも俺は親は嫌いと聞くと男の子は嫌いと泣きながら答えた。

 

 

これは俺が何とかしてやらないとなと思ったのでこの子を育てる事にした。それを最初に燈ちゃんに言うと驚いたけどこの子を見てそうねと燈ちゃんも賛成してくれたようなのでこの子は奴隷ではなく一人の義理の息子として育てる事にしたのだった。

 

 

そうしてからオレは君の名前は言えるかなと聞くと男の子は名前を教えてくれたのであった。

 

 

「僕の名前は朱異、真名は豹と言います」

 

 

・・・いよいよ三国志の知識も使い物にならなくなるかもしれないな。朱異と言えば三国志のかなり後半と言うか孔明とか死んだ後に活躍した武将じゃないか。

 

 

しかし、戦場で失敗が元で処刑されてしまった武将か。俺個人的には三国志の後半でそれなりに好きな武将なのだけどな。

 

 

ともあれそんな武将をしっかりと面倒を見てあげれば後々に助けになってくれるかもしれないと考えた。それにしてもこんな子が役に立たないって意外と孫呉とか鬼畜だったりしますかと思っていた。

 

 

俺はこの子と共に武陵郡を見て周り燈ちゃんも本当の子供みたいに優しく接していると豹くんもすぐに心を開いて楽しそうにしていた。そうしながらも俺はこの武陵郡の中でも開拓に相応しい場所や防衛に適している場所も見つけたので今回は大満足に終わるのだった。

 

 

しかし、後に韓広は言うのだった。あの時に一番より良い得られたものは地形の把握でも開拓する地域でもなく朱異を得たことだと書き残している。

 

 

そしてその朱異は後に建国される南韓で前将軍になり乱世の奸雄からは楽毅の再来とも言われ、そして天から舞い降りた者からは天の過去にいた武蔵坊弁慶に例えられる人物に成長して南韓の初代皇帝から3代皇帝まで仕えて後世までその忠義、武勇が伝えられる事になるのだった。

 

 

もちろんのこと今の韓広にそんなことが分かるはずもなくただ可愛がって育てて上げようとするのであった。

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