OVERLORD:The Invisible Watchmaker   作:Stormgren

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おとぎ話のような国(3)

 推定プレイヤーの謎めいた錬金術師・ガテンバーグ卿の追跡は、トリエと諜報部門に任せてある。

 ダンジョン運営も財務部門と宗教部門でだいたい回せているので、特に俺の出番はない。

 

 そういうわけで今日は、久々に『霧の王国(ミスティラント)』の様子を見て回ることにしていた。

 お忍びでぶらつくだけなので、女王陛下や宰相閣下をわざわざガイドとして呼びつけたりはしない。

 むしろ今回は俺が()()()()()の役だ。

 

「大したものだな……()()()()から集めたのか?」

 

 白金の鎧が、階段状に聳える本棚の壁を見上げて言う。

 本来は読書の習慣など持たないであろう種族のツアーが、()()の価値を理解しているらしいことが嬉しくて、俺もつい自慢する口調になった。

 

「大部分はな。でも国内で書かれた本も増えてきてるよ。

 いまの蔵書数は三百万冊くらいだったかな……巻物とか石板とかも含めると、もっと増えるけど」

 

 そこは書架の立体迷宮とも呼ぶべき広大な木造建築。『霧の王国(ミスティラント)』が誇る国立図書館第一号。

 外界で買い集め、貰い受け、あるいは戦火や天災で失われるはずだったところを保護名目でかっぱらってきた無数の書物たち。それらが集積され、修復や写本の作成が行われ、一般客にも公開されている。貸し出しはまだやっていないが、館内での閲覧は自由だ。

 

「何のために、これほど大掛かりな施設を? ……ほとんど読まれない本が大半ではないか、と思うのだが」

 

 これはツアー自身の疑問というより、俺たちのスタンスについての問いだろう。

 ガイドとしてモブ顔森妖精(エルフ)に化けている俺は、吹き抜けの空間を上下に浮き沈みする魔法式昇降機(エレベーター)をぼんやり眺めつつ、答えを考えた。

 考えながら、口に出していく。

 

「まあね。一般客はまだそんなに多くないし、資料として使われるのも必要が生じたときだけだ。どっちかというと、()()()()()()()()が目的としては大きいかな。

 歴史は場所や時代の権力によって都合よく捻じ曲げられるもんだし、思想や芸術も簡単に焚書されたり検閲されたりするだろ? そうでなくても適切な保管方法が取られなかったり、災害に巻き込まれたりするだけで消えちまう情報がいくらでもある。

 そういう失われがちな史料やら文化財やらを集めて、〈保存(プリザベイション)〉のかかった本棚や倉庫で保護しておく。いつか、誰かが必要とする日のために。……この手の赤字事業を採算度外視でやれるのが、BW(うち)のいいところさ」

 

 この図書館は、俺たち『盲目の時計職人(ブラインド・ウォッチメイカー)』の計画をサポートする重要な国家事業の一つ――「歴史と文化の記録」を担う拠点と言っていい。

 図書館の他にも、主に絵画や彫刻といった美術品を収蔵する美術館や、歴史的・考古学的な価値ある物品を保管する歴史博物館、自然科学や非魔法技術の資料および実物を展示する科学館などが運営されている。

 

 ファンタジー世界特有の変わり種でいうと、マジックアイテムや魔法生物の標本を集めた呪物館なんてのもある。名前が恐ろしげなのは実際危険なものが多いからだ。()()()()()()()()はギルド拠点の方で保管してるけど。

 

「……かつて、似たようなことをやろうとした者がいる」

 ツアーの声が陰りを帯びたような気がして、俺は白金の鎧に目を向ける。

 

「彼は〝文化の保護〟を謳い、書物や財宝、マジックアイテムなどを集めて回った。だが、そのやり方は……穏健には程遠い、虐殺と略奪だった」

 

 百年前より少し造形が細かくなり、性能も向上した〝白金の竜王(プラチナム・ドラゴンロード)〟の憑代。だが当然それは無機質な鎧であることに変わりなく、何ら感情表現の機能は持たない。

 表情を変えない兜の奥で、そこに竜王の意が通う証である双眸の光だけが、ゆっくりと蒼く明滅している。

 

「『奢侈王』か。確かに伝承を見る限り、八欲王の中でもヤバい方だったみたいだな」

 

 歴史研究のさらなる進展により、八欲王についても明らかになってきたことは多い。

 たとえば名前が変形していてしばらく気付かなかったが、逸話から能力を推測するに、『奢侈王』エクゥムの正体は〝王生(イクルミ)〟だった可能性が高い。モモンガやたっち・みーに比べても引けを取らない、ユグドラシルにおける有名プレイヤーの一人だ。俺も接点はなかったが、要注意プレイヤーの情報は当然リストアップしている。

 

「で、俺たちが『奢侈王』みたいに持ち主を殺して、本やお宝を奪ってるんじゃないかって?」

 

「お前たちはやらないだろう。やるとしても、あの者のように目立つことはしない。

 ただ、外界から自由に訪問できないこの国で、集めて抱え込むだけではただの独占になる。この膨大な知の集積を、何らかの形で外の世界に還元することができないものか……と、思っただけだ」

 

 ごく自然に信頼を示されたような気がするが、特に温かみのある声を出すでもなく、淡々と事実を述べるようにツアーは言う。監視者であり裁定者、という立場をきっちり守った物言いだ。

 それだけに公正な評価を得られたという気がして、俺は却って嬉しい。

 

「外から来館可能にする方法はあるんだけど、セキュリティの問題がねえ……ま、いろんなルートで写本やレプリカを放出してるから、当座はそれで勘弁してもらいたいね」

 

 回収した外界のアイテムをもとにこの国で作られた複製品は、法国経由で市場に流したり、ダンジョンのドロップトレジャーとして現地人に〝発見〟させたりしている。

 ()()に触れる体験は取り上げてしまうが、まあ文書ならちゃんと内容の同一性はチェックしてるし、造形物でも物理的には見分けつかんレベルで精巧なコピーだから……気分の問題ってことでええやろ(暴論)

 

「私がすぐに思いつく程度のことは、考慮済みというわけか……流石の周到さだな」

「部下が頭いい連中だからね」

 

 満足したのか、興味を失ったのか。かしゃりと小さく頷いて、白金鎧が歩き出す。

 そろそろ百年の付き合いになることもあり、ツアーは俺たちを昔ほど露骨には警戒しなくなったように思える。もしかすると気を張るだけ無駄だと思われたのかもしれないが、この分だと全面敵対ルートに行く確率は低いと見てよさそうか。

 

 とはいえこれはゴールでもなんでもない。この世界の思いがけない広さと深さに、日々新たな課題を見出している組織の長としては、竜王(ドラゴンロード)たちと築いた友好関係が未来への布石として効いてくれることを祈るばかりである。

 

 

 図書館からそれほど離れていない場所に、学校がある。

 こちらも木造ながら、建物の外観や工法は俺の目から見ても清潔感のある、有機的かつモダンなもの。外から見ると〝重厚なる叡智の要塞〟といった風情だった第一国立図書館とは、デザインラインがまた違っている。

 

 リアルの技術とこの世界の建築様式を融合させ、エルフツリーの改良種を木材に使って建てられた〝生ける校舎〟である――とはヘスの弁。自信満々の生物部門統括NPCがいったい何を仕込んだものかは怖くて訊く気にならなかったが、生徒の声を拾う限り、()()()()()()()()()()()()()()()()以外はいまのところ普通の学校らしい。……いやこれ普通かなあ。

 

 正式名称はミスティラント王立魔法学院。魔法学院と言いつつ、普通に魔法以外も教える。

 科目や学部学科があれもこれもと、後付けでどんどん増設されていった結果である。多方面から人材を集めたら色々できるようになってしまったという面もある。最初は魔法学の総合研究機関みたいな位置づけだったんだけどねぇ……。

 

 自分自身と、護衛のシズクを経由して鎧ツアーにも〈完全不可知化(パーフェクト・アンノウアブル)〉をかけ、難なく校内への侵入に成功。聴講や授業参観の名目で入る手も考えたが、さすがに怪しすぎるので断念した。

 足音も立たず、声も出ない状態になっているので、会話は互いに念話(テレパシー)で行う。

 

「あれが教室か。生徒を集め、講師が知識の伝達を行うための場というわけだな。

 ……生徒の種族にばらつきがあるのは良いとして、教師が不死者(アンデッド)なのは大丈夫か?」

 

「バネジエリ先生はあれでけっこう真面目に教職やってくれてるからね。右側の頭と腕二本で板書しながら、左側の頭と腕二本で教科書広げて講義を続ける、とかいう器用なこともできるらしいよ」

 

 こっそり覗いた最初の教室では位階魔法学の授業中。双頭四腕という異形のナイトリッチ、バネジエリ・アンシャス()()が壇上に立っている。

 地味に原作キャラであり、ミハネが引っ張り込んだ〝深淵なる軀〟の内陣メンバーでも最古参のリーダー格だという。

 

 研究を支援する代わりに学校で教鞭を執ってもらう、とミハネが言ってきた時は大丈夫かと思いもしたが、意外と子供たちからの受けは悪くないらしい。この国の子供が怖いもの知らずに育ちすぎなだけともいう。まあ日常風景の中に死の騎士(デス・ナイト)やら憤怒くんやらが紛れてたらねえ……。

 

「教科書の二十一ページを参照せよ。俗に召喚魔法と呼ばれるものは、位階魔法の八分野における召喚術(カンジュレーション)の一類型だが、ここからさらに三つの下位分類へと大別できる。すなわち招来(サモン)招請(コール)創造(クリエイション)である。この違いを説明できる者はいるか」

 

 授業内容を聴いてみると、バネジエリ先生が何やら意外とレベルの高い話をしている。

 人間種以外の年齢層は見ただけだとよくわからないが、たぶん初等部(小学校相当)の授業だろう。高学年とはいえそんな細かい副分類までテストに出んの? 生徒たち付いていけるか?

 

 などと心配する俺をよそに、何人かの生徒が元気よく手を挙げている。さすがに全員が解るという水準ではないらしい。

「うむ。ではエルミオーネ、回答せよ」

 名前を呼ばれたらしい森妖精(エルフ)の少女が立ち上がり、幼いなりにはきはきとした声で答える。

 

「はい先生! 簡単に言えば、招来(サモン)は或る原型の似姿を呼び出すもので、招請(コール)は特定の実体を連れてくるもの、創造(クリエイション)は素材となる物質から任意の被造物(クリーチャー)を作り出すものです」

「よろしい。よく勉強している」

 

 強面(こわもて)のナイトリッチ(しかも頭と腕が多い)が普通に子供を褒めとる。そして褒められた子供も普通に嬉しそうにしとる。何だろうねこの空間。

 周りの生徒たちからも一目置かれてる感じなので、エルミオーネちゃん(仮)は優等生かつコミュ力も低くないのだろう。考えてみれば、人間でいう十歳前後に見えるわけだから、森妖精(エルフ)なら数十年は生きてるかもしれない。年齢層も結構バラバラだったりせんかなこの教室。

 

 バネジエリ先生の授業が普通に面白そうだったので、俺としてはこのまましばらく覗いていてもよかったのだが――ツアーの鎧がふらりと廊下の先へ歩き出してしまう。

 

 後を追うと、いくつか先の教室で歴史の授業が行われているところだった。

 ……いや名目上は授業のはずなのだが、どうも子供たちが先生を囲んで雑談しているようにしか見えない。

 

「ねーねートリシュ先生。うちの爺様から聞いたんだけど、浮遊大陸ってホントにあるの?」

「うん? ふうむ……わたしの知る限り、この星の空に大陸は飛んでいないが……そうした伝承の()()()()()()()()()()()なら、おおよその見当はつくかな」

「すげー! じゃあさ、砂漠の真ん中にお城が浮いてるって話もホントなの?」

「ああ、そちらは明確にモデルとなった都市があるね。いまも人が住んでいるはずだ」

 

 うわなんかすっげえ情報量の多い話してる。()()()()って何だよ。原作に影も形も無かっただろそんなエクストラステージみたいなの。

 そしてそれを語るのは、様々な種族の子供にまとわりつかれて半分埋もれている白髪ロングの美女。始原の魔法(ワイルド・マジック)で人化した姿の〝氷結の竜王(アイスエンズ・ドラゴンロード)〟トリシルリーゼ=シースエリオン、通称トリシュ先生その人である。

 

 もともと異種族の知識を吸収したり、それをまた他人に教えたりするのが好きだった先生は、今や本当に学校の先生でもある。創立当時からの名物女教師として、かれこれ数世代にわたり多くの男子生徒たちを(たまに女子生徒も)魅了しているという。

 時々ふらりと出かけて数ヶ月とか数年とか戻ってこなかったりするが、それ以外はすっかり『霧の王国(ミスティラント)』を(ねぐら)と定めてしまったようで、およそ生ける天災とも称される竜王(ドラゴンロード)らしからぬ平和な暮らしをしてくれている。実にありがたい。

 

 んでもって、そういう生活に落ち着いているのはトリシュだけでなく――

 

「お~? カレルレンはんに、ツアーの人形やん。何しとるん?」

 

 完全不可知化しているはずの俺たちに、手を振り振り呼びかけてきたのは、こちらも人化形態のマハナこと〝璧晶の竜王(クリスタライン・ドラゴンロード)〟マハナドラーク=ディアダイアム。宝石のような角を生やし、きらめく翠髪をショートにしたハイティーンぐらいの少女スタイル。

 

 人としての姿は『下方大地(アンダーアース)』で初めて見たときから変わっていない。しかし決定的に異なる点があった。マハナはその髪色と同じ、きらめく結晶質の翠鱗を纏う(ドラゴン)の背に乗っているのだ。

 

 大型種族も通う学校なので廊下が広く作られているとはいえ、さすがに成竜が歩いて通れるほどの空間はない。

 マハナが乗っている個体は顔つきも丸っこく、体躯も竜にしては小さかった。小さいと言っても頭から尾までは数メートルあるのだが、このサイズならまだ若年(ヤング)あたりだろうな、とだいたいの年齢段階(エイジカテゴリー)は推し量れる。

 

 しかも竜の子は一頭ではなく、後ろにもう一回り小さい個体が二頭続いている。片方はマハナと同じ翠玉の鱗、もう片方は誰かさんとよく似た白金の鱗。

 ぶっちゃけると俺はもうこいつらのことを知っている。三兄妹であることや、それぞれの年齢、性別、名前、性格まで。当たり前だ。()()()()()()()()()()()仔竜だもの。ギルドからも出産祝いに、育児サポート用のアイテムやシズク分体などを貸し出している。

 それはそれとしてインパクトのある絵面だったので、念話(テレパシー)回線をマハナと子供たちにもサクッと繋げて驚きを表明しておく。

 

「うぁぁぁ り……竜が廊下を練り歩いてる」

「なに驚いとんねん? うちの仔ら、ここの生徒やで。ちゅーかあんたも竜王(ドラゴンロード)連れ込んどるやろ」

「アッハイ」

 

 それはそう。まあ子供が通ってるなら保護者が来校しててもおかしくはない……か?

 飛竜(ワイバーン)地竜(アースドラゴン)のような亜竜種と違い、いわゆる真竜種(トゥルードラゴン)は幼年期から高い知性を持つ。そのため自動翻訳がきちんと発動する程度には言語を操れるし、人型種族とは試験方式などが変わってくるものの、独自カリキュラムで学校に通うこともできる。もちろん現時点ではこの国だけの話だが。

 

 学校通いの仔竜たちが、俺とツアーのいるあたりをじろじろ見てくる。

「母さん、カレルレンさんの声が聞こえるよ。見えないけど……そこにいるの?」

「もやもやのおじさん?」

「たまに光ってる人?」

「せやでー。ついでに()()()()の鎧人形も一緒や」

 

 隣でばつの悪そうな沈黙を守っている鎧を、肘で小突く。

「おい()()、妻子に挨拶してやらんくていいのか」

「我々竜族の(つがい)や親子というのは、人型種族のそれとは関係性が違って……」

「あ~ん? あんたは人っ子の家族観にだいぶ影響受けとる方やろ、ツアー?」

 

 いかにも苦しい説明で言い抜けようとして、即座に()から逃げ道を塞がれるツァインドルクス氏(端末)。父親の声を頭の中で聴いた仔竜たちは顔を見合わせ、器用にも声を出さないまま念話(テレパシー)でキャッキャしている。廊下で騒ぐと竜でも怒られるからね。仕方ないね。

 

「父さんがそこにいるんだって」

「ほんと~? 父ちゃん遊んで~」

「お仕事の邪魔しちゃ悪いよ。お父さん、地元じゃ()()なんだから」

 

「……すまないね、お前たち。私はまだまだ、東の地でやるべきことがある。

 あちらで一緒に暮らしていては、お前たちを守れない。ここが一番……安全なのだよ」

 子供たちと、マハナにも宛てたツアーの言葉。短い中に、深い慈しみと情愛、そして申し訳なさを込めた思念(こえ)だった。

 

 

 

 それから傍目には無音の念話トークをしばらく交わして――授業中のトリシュ先生が回線に割り込んでくるなどのハプニングもありつつ――俺とツアーは学校を後にした。

 完全不可知化を解いて、鎧と並んでぶらぶら歩く。

 

「家族と一緒にいてやれないのって、やっぱ辛いもん?」

「言ったはずだ。一般的な竜は人間のように、家族と共に暮らすことは少ない……(つがい)はしばしば入れ替わるし、血を分けた親子であっても縄張りを争う敵手となる。竜にとっての家族とは、そんなものだ」

 

「でもお前は()()()()()じゃあないよな。どうでもよくはなかったから、『霧の王国(ミスティラント)』で暮らすよう家族に言った」

「何が言いたい?」

「ピリつくなよ。〝ここが一番安全だ〟って思ってくれてるの、けっこう嬉しかったぜ」

 

 ツアーは妻子をこの国に置いて、ひとり大陸東方の本拠地から各地に鎧を飛ばしつつ、何やら〝()()()()()〟と戦っているらしい。俺たちのお膝下なら家族を脅威から守れる、と踏んで任せてくれたわけだ。なんだかんだで信頼されている証だと思いたい。

 

 ちなみにツアーの地元での戦いとやらに手を貸そうかと申し出てみたこともあるが、「これは私の問題だから」と丁重にお断りされている。

 まあ本当に助けが必要になったら言ってくるだろうし、いざとなったら亡命も受け付けるよ。竜王(ドラゴンロード)の亡命者は流石に前代未聞だけどな。

 










[memo]

■ミスティラント王立魔法学院の講師陣
・バネジエリ先生、トリシュ先生の他にも色々と濃い面子が(主に非常勤として)揃っている。
 女子生徒にボクっ娘を急増させたグラズン先生、豊満ボディで(人間種の)男子生徒を前屈みにさせるリナ先生、授業はめちゃくちゃ解りやすいのに教師というより図書委員っぽいと万年言われ続けるミハネ先生など。
・ヘス先生の噂:触手がすごいらしい。
・シズク先生の授業ではしばしば校内ダンジョンを使う。
・なおキャロル先生は無期限の出禁を喰らっている。理由はお察しください。

■エルミオーネちゃん(仮)
・本名エルミオーネ・グリーンジェイル。王立魔法学院に通う森妖精(エルフ)の少女。黒髪ツインテールに緑の瞳がトレードマーク。実年齢は八十七歳だがエルフとしてはまだ子供の部類。
・『霧の王国(ミスティラント)』の出身ではなく、外界から連れて来られた移民。
 某国でテロ組織の性奴隷として飼われていたが、性奴隷プレイを楽しむためにわざと捕まってきたキャロルが組織を(性的な意味で)壊滅させてしまったため、同じ境遇の奴隷たち共々、帰国するキャロルにくっついて移住してきた。
・上記の経緯からキャロルを崇拝しており、青少年のなんかに危ない言動が多い。学校の成績上は優等生。
・実は割とえげつない性能のタレントを持っている。〝正史〟の世界では精神が破綻しており、紆余曲折あってツアーに討たれた。

■マハナがこの国で孵した仔竜
・個体名はそれぞれ長男がアバンマール、次男がミルーナ、長女がインリル。長男はツアーに、次男はマハナに、長女はトリシュに影響を受けて育っている。
始原の魔法(ワイルド・マジック)は使えないが、種族特性により、それぞれ位階魔法の資質は生まれ持つ。アバンマールとミルーナは魔力系、インリルは精神系。
・育児サポート用に貸し出されたシズク分体を姉妹のように可愛がり、日々練りもちもちしている。
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