ある男の子が空から落ちていた。
「……はっ!?」
目が覚めると何故か頭から降下していた。先程まで何かと戦っていたはずだがそれは思い出せなかった。
「なんで生身で落ちてるんだ!?いや違う!」
体を確認しようとしてカーソルが網膜投影されていることに気づいた。
「デスィスティニーSpec2?なんで!?これじゃモビルスーツが本当の意味でのモビルスーツじゃないか!ってそんな事はどうでもいい!どうにかしないと…システムチェック…異常なし…いけるのか?」
シンは背中のボアチュールリュミエールを発動通常飛行に切り替えた。
「できた…けど!どこだここ!?」
無線やら量子通信を試すが…
「こちらコンパス所属のシン・アスカ!誰でもいい応答してくれ!」
「……だめか…とりあえず雲の下に降りるか…」
そのまま降下する。するととんでもない惨状に息を呑む。
「何だこれ!?ブルーコスモスの仕業か!?ってここ…東アジア共和国じゃないか!」
見れば見たことも聞いたこともない生物が街を蹂躙していた。
「何だよあれ!人を襲ってる!?」
見たこともない生物が人を襲い、それを食い止めようとする軍人の姿に混じり、少女たちが戦っていた…襲われる人の中には幼い子供もいてそれがシンの記憶を呼び起こす…腕だけとなった…自身の妹を…
「ちくしょぉぉぉぉぉ!!また失うのはもう嫌だァァァァァァァァァァァ!」
思考する前に体が動いた。左のバックパックに装備していた高エネルギー長射程ビーム砲を一番先頭の生物に向け撃つ。
赤いビームが謎の生物を貫き、崩れ折れる。
「まだまだァァァァァァ!!」
さらに撃つ、右手のビームライフルと合わせて大量の敵を一掃した上で腰にビームライフルを懸架、長射程ビーム砲を格納し、背中のアロンダイトを引き抜く。
ボアチュールリュミエールで最大加速、一気に距離を詰めアロンダイトで薙ぎ払う。
「お前たちが何なのか知らないけど!人を殺すというのなら!ここから居なくなれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
謎の生物が攻撃を仕掛けてくるが…
「そんな攻撃が通用するかァァァァァ!!!」
アロンダイトで斬り伏せ、迫りくる生物の大群に対して左手で展開した高エネルギービーム砲で薙ぎ払う。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
コックピットとは違う感覚と純粋な体力切れで息が上がる。ちょっと休憩しようと思った矢先声をかけられた。
「あの!」
「何だよ!?」
「ヒッ!?」
振り向いたら少女が怯えていた。それが自分のせいだと思い謝る。
「ごめん…昔思い出しちゃって…無我夢中だったんだ…」
「そう…ですか…」
しょげる少女に気づいた事をぶつけるシン。
「ていうか!ここはどこだよ!彼奴等はなんなんだ!何がなんだってんだよ!」
「そ、それはですねっ!ここは日本のお台場って場所であの生物はヒュージって言って人類の敵です!そして絶賛戦争中です!」
「ハァァァァァァァァァ!?!?!?」
「ひっ…!?」
「……いま何年だ?」
「西暦2046年です…」
「西暦!?!?コズミック・イラじゃなくて!?!?」
「コズミック・イラってなんですか!?」
「…まじかよ…通りで原隊に通信が繋がらないわけだよ!過去に飛んでたらそりゃそうなるよな…」
本気で頭を抱えるシン・アスカなのであった。