少女は思い出したように言う
「あ…あの…」
「どうした?」
「お願いします!貞花様を助けてください!私達を逃がす為に、この先の、のぞみ橋にお一人で残られたんです…!お願いします…お願いします…!」
と涙ながらにシンに訴えた。
「なんだって!?…君はどうする?」
「避難民を誘導したらすぐにでも貞花様のもとに向かいます!」
「分かった、ここは任せて下がれ。貞花って人は任せてくれ。」
「ありがとうございます!」
「じゃ、行ってくる。死ぬなよ!」
「はい!…行く前に名前をお教え願いますか?」
「シン…シン・アスカだ!」
「分かりました!シン様ご武運を!」
「君もな!」
シンはディスティニーを飛翔させた。
ー のぞみ橋にて ー
「まだ冬住達は来れない…けれどこれ以上は……」
貞花はほぼ満身創痍であった。ギガント級ラージ級をはじめとし大量のヒュージが進軍してくる。
「やってやるわよ!ここで死んでたまるもんですか!」
と奮い立たせまた立ち上がった。すると突然先頭のスモール級が崩れおれた。
「なに!?」
見れば赤く発光したなにかが意思を持って攻撃していた。勿論これはディスティニーのフラッシュエッジビームブーメラン2であったがそんな事は知る由もない。
「誰か知らないけどこれは天佑ね!」
と、自身もソハヤノツルギをシューティングモードにして迎撃する。続けて赤いビームと緑色のビームが頭上を通り抜ける。
「てやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
とロボットみたいな物が光の羽を広げて自身より大きい大剣を使いラージ級に切りかかった。一刀のもとに切り捨てられたラージ級に驚きを隠せない貞花である。
「ラージ級を一撃で!?」
「おい!そこのお前、名前貞花で合ってるか!?」
「ええ!なん…」
「お前が逃がした子から懇願されたんだ!邪魔だったか!?」
「いいえ、グッドタイミングよ!こいつら蹴散らすわよ!」
「分かった」
「とは言え数が多い…!」
フラッシュエッジビームブーメラン2を2つとも肩にマウントし武装をすべて格納する。そして貞花の顔面に自身の顔面を近づける。
「ちょっと!?」
「ごめん!デュートリオンビーム照射!」
ディスティニーの額の部分から貞花の額にビームが照射される。するとみるみるマギが回復していく。
「あれ?なんで?マギが…」
「説明してる暇はない!あいつを片付けるぞ!」
「分かった!」
「背部兵装パージ!ゼウスシルエット!」
ディスティニーから背部兵装がパージされ虚空から現れた鳥みたいな兵装がディスティニーに装着される。
「これでも喰らえ!」
ゼウスシルエットのレールガンを構えギガント級にぶっ放す。一撃の名のもとにギガント級が崩れ折れる。デッドウェイトにしかならないのですぐにゼウスシルエットをパージ、背部懸架していた対艦刀とビーム砲を再度懸架、アロンダイトを引き抜き、それをスモール級に投げつける。
「なんて無茶苦茶な戦い方!?」
「ここから居なくなれぇぇぇぇぇ!!」
シンはSEEDを発動し、フラッシュエッジビームブーメラン2を2本引き抜いてビームサーベルとする。みるみるうちに敵が崩れおれたが貞花の後ろにも敵がいたためフラッシュエッジビームブーメラン2を二本とも投げる。
そのうちに自身に肉薄してきたスモール級の顔面を掴みパルマフィオキーナをぶちかます。その後さらに近づいてきたスモール級を串刺しになっていたアロンダイトを引き抜いて両断する。
「なんて戦い方…!」
「数が多いなら!」
と、ボアチュールリュミエールを発動し10体に分裂する。そして各々が敵に肉薄しアロンダイトで蹴散らしてゆく。その間にフラッシュエッジビームブーメラン2を回収して肩に格納した。
「分身した!?」
「貞花ぁぁぁぁぁぁ!!」
と、そこで第二部隊が合流してくる。
「あれ?なんか増えてない?」
そう、シンの人数が増えてるのである。横一列に並び高エネルギー長距離ビーム砲を構え一斉射撃、敵を一掃する。
「ふう…つかれた…あれ…さっきまで二人だった気がするけど…」
全ての武装を格納する。すると一人の少女が近寄ってくる。
「貴公は何者だ?」
「シン・アスカだ!あんたこそ誰だ!」
「聖メルクリウスインターナショナルスクール1年、アルテア・アレッサンドリーニだ。我が友を助けてくれたこと、礼を言う。」
「頼まれたから仕方ないだろ。感謝されるためにやった事じゃない!」
「そうか…」
「まだ戦うんだろ?いけよ。ここは死守する。」
「その必要はありません。ここらの敵は先程貴方が一掃しましたので。」
と、答えたのは月岡椛である
「済まないがついてきてくれると助かる。」
「……分かったよ。で?そのエネルギー残量でどこまでやる気だ?全員2割切ってるじゃんか」
「それは…」
「貴方がさっき私にやったみたいにすればいいじゃん?」
「そういうと思った。デュートリオンビーム照射!」
一人ずつマギを回復させた。
「なんと…」
「そのチャームどうなってんのよ…」
「貴公、マギを大量に渡して良かったのか?」
「問題ない、こいつはそもそも核動力システムなんでね、核エネルギーをマギ?ってやつに変換してるだけさ。」
「「「「「「核動力!?」」」」」」
「え?なんか…やらかしてるかんじ?」
「核動力ですって!?」
「いやはや核動力とは…畏れ入った…」
「どーりでバコスカビーム砲撃てるわけだ…」
「被爆してないの!?」
「してないけど?」
「えぇ…」
ちょっとよくわからないシン・アスカであった。