十二鬼月・累の物語 〜Another〜   作:葵巴鈴蘭

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お久しぶりです! みなさまGW楽しめてますか? わたしはなんと9連休なのでenjoyしてます笑

本当は無惨の累への心理描写でも書こうと思ってたんですけど
上手くいかなかったから今回は新キャラのお話です!



幕間
閑話 天涯 真弓


「空の呼吸 壱ノ型 青天井の傾(あおてんじょうのけい)

 

 スパッと女の鬼の左腕が肩ごと切断された。その剣士の太刀筋にはブレがなく、洗練されていることが分かる。

 

 鬼は剣士を警戒して距離を取る。

 

 鬼の右目には、“下参”の文字が刻まれ、さらにその上から塗りつぶすようにバツ印が刻印されていた。

 

「元・下弦の参か。まあまあだな」

 

 6尺は超えていそうな高身長で、背に身長と同じほどの大きさの長弓を背負う男は細身の刀を片手に鬼に近づいた。

 

「お、お前……まさか柱か?」

 

 地面に届かんばかりに伸びた長髪を持つ女の鬼は、青い顔をしながら後ずさった。

 

「いいや、俺の階級は(ひのえ)、上から3番目だ。お前を殺せば上がることになるとは思うが」

 

(こいつは異質だ。前に柱と対峙した時と同じ……いやそれ以上かもしれない……強い)

 

 前は柱と遭遇した時は全力で逃げた。こちらの血鬼術が全て防がれ、全く歯が立たなかった。

 

 そのことがバレて、あたし……髪雨(かみさめ)は十二鬼月の証明でもある瞳の数字を剥奪された。

 

 だが髪雨の力は決して衰えてはいない。

 

 左腕を再生させると、血鬼術を行使する。彼女の血鬼術は髪を操るものだ。

 

「血鬼術! 五月雨(さみだれ)!」

 

 長い髪の一本一本が、硬質な針のように硬化した。そのまま毛針が剣士に向けて乱射される。

 

「空の呼吸 参ノ型 蒼天の仰ぎ」

 

 虚空、少し斜め上に向かって円を描くようにして、全身をひねり刀を振るった。

 剣圧が針の軌道を逸らす。

 

「何⁉︎ 剣圧で弾き飛ばした⁉︎」

 

 やはりこの男は危険すぎる。リスクを犯してでも、無惨様に報告するべき——

 

「元・下弦だとこの程度なのか」

 

 男にしてはやや長めの髪をうなじで束ねた剣士は、鬼の右手側に回った。

 そのまま回し蹴りを繰り出して、鬼の体勢を崩す。

 

(こいつ……!)

 

「自然の中で生活するが多かったからな。力に溺れた鬼程度が相手なら体術だけでも圧倒できるさ」

 

 隙ができた鬼の頸を刀が狙う。

 

「空の呼吸 弐ノ型——」

 

 剣士の刀が頸を捉える。避けられない。

 

(む、むざんさまぁぁぁあぁぁぁ——‼︎)

 

 

 べへんっ!

 

 

 

 

 

「……消えた。血鬼術か? いや」

 

 元・下弦の参は突如姿を絡ませた。どうやら逃げたようだ。

 

(柱へと昇格する良い機会だったんだが……別にいいか)

 

 先程まで髪雨と戦っていた剣士……天涯 真弓(てんがいまゆみ)は気を取り直した。

 

 柱でも、十二鬼月と遭遇することは滅多にないと聞く。元とはいえ十二鬼月を取り逃したのは痛手だったが、自身の力が上位の鬼にも通用することが分かったので、良しとした。

 

(鴉に聞いた話によると、柱が下弦の鬼に殺されたらしい。あのくらいでは柱に通用するとは思えんが……用心するに越したことはないな)

 

 最近、下弦の鬼の行動が活発らしい。

 

 下弦の鬼の3体が協力して、蛇柱・伊黒小芭内は殺された。

 

(内一体……下弦の伍は生き延びたと言うしな……上弦の鬼が現れたらどうなるのやら)

 

 今日は、鴉から鬼が出ると伝令があったこの場所で、たまたま元・十二鬼月と邂逅したが、そろそろ自分から積極的に動く時が来たのかもしれない。

 

麻弓花(まゆか)……俺が絶対にお前の……)

 

 真弓は懐から何かを取り出す。どうやら、御守りのようだ。

 

 真弓はそれを一瞥すると、再び懐へとしまった。

 

(首を洗って待っていろ……鬼舞辻無惨)

 

 20代後半の若き剣士は、唇を引き締めてこの場を立ち去った。

 

 






宇髄さん越えのイケメンキャラだと思ってください!!

ちょっとまだ新章開始まで時間かかりそうです 汗(・ω・;)
今度こそ1週間以内には……!!
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