ちゃんと鈴蘭は生きてます()
柱稽古で無一郎が実弥と小芭内の2人相手に互角に戦ってるのを見てびっくりしました⁉︎
これは本作の無一郎も上方修正され……るのか?笑
「馬鹿……な……」
猗窩座の頸が切断された。
無一郎は、足元に滑り込むような流れる動きで刀を切り上げた。だから後ろに飛び退き回避した、はず。
(刃は届いていなかったはずだ……まさか間合いを読み違えた⁉︎ いや)
いや違う。
(剣先が……揺らいだ)
痣が発現してから無一郎の闘気が再び跳ね上がった。至高の領域にはまだ達していないと思う。
(それでもなお、まだ俺の闘気のほうが強い……)
妙な技で間合いを誤認させられた。実力だと俺が勝っていたのに!
「まだだ。まだ戦える。俺はまだ強くなる」
猗窩座は自身の頸を胴に、元あった場所に押し当てた。
「頚を! 繋げようとしてる⁉︎」
炭治郎が青い顔で叫んだ。
「終われない。こんな所で……俺は強くなる。誰よりも強くならなければ……強くもっと強く」
『——さん、もうやめて』
ふと目の前に女が現れた。
「離せ。手を離せ、誰だお前は」
『もうやめにしましょう。向こうに行きましょう』
女が猗窩座の腕を引っ張る。
「駄目だ。俺は奴らを殺さなければならない」
『どうしてですか?』
「俺は強くならなけれぱいけない。邪魔をする奴は殺す」
『どうしてですか? どうして強くなりたいのですか?』
「それは……」
それは。それは……
「うぐ……っ‼︎ アァァァァァァ‼︎」
『——さん!』
その質問に答える前に、激しい頭痛と共に猗窩座の頸は崩れ去った——
「崩れた。なんだ。びっくりしたよ」
無一郎はまったく驚いていないような棒読みを吐いた。
霞の呼吸にヒノカミ神楽の呼吸を取り入れることで、より深い呼吸と型を繰り出すことができた。それに、記憶も取り戻せた。
しかし。
「……体の崩壊が始まらないな」
なかなか体が崩れないことに疑問を抱き始めた時、猗窩座は再び地面に強く足をつき、構えをとった。
(‼︎ 動く⁉︎)
雪結晶の陣が展開され、猗窩座は無一郎に襲いかかった。
「霞の呼吸! 霞散の飛沫!」
肩から腰に向かって斬り下ろすような回転斬りで猗窩座を真っ二つにした、瞬間再生し、すぐに蹴りが繰り出され無一郎はもろに一撃を受けてしまう。
(嘘だろ。頸が弱点じゃないのか? いや頸は崩れた。弱点だったはずなんだ。少なくともさっきまでは)
猗窩座の言う闘気というものは無一郎には分からないが、気配がより重くのしかかってくるのは分かった。
(変わろうとしているんだ。何かに)
「頸の断面が塞がって……」
頭が、頸が再生を始めている——
累は魅せられていた。目の前の炎の柱ではなく、霞の柱と上弦の参に。
一度負けたと思った無一郎は立ち上がり、猗窩座の頸を斬ってみせた。十二鬼月、それも上弦の鬼が単独の人間に敗れたのである。だが、猗窩座は頸を失ってもなお、戦いを続けている。むしろ、柱を圧倒し始めた。
(これだ……! 僕を守るのに相応しい強さ。上弦の参……猗窩座を家族にしたい。でもさすがに実力差が開きすぎたな……)
累は恐怖の絆で、那谷蜘蛛山の鬼たちを縛ってきた。役に立たないやつには罰を与えることもあった。しかし猗窩座は、累を守れる強さではあるものの、逆に強くなりすぎた。
(あの柱も悪くない。血を分けて鬼にしてもいい)
だが目の前の炎の柱はだめだ。累と互角に渡り合える強者ではあるが、正義感が溢れすぎている。
(早く片付けたいが……僕の動きに順応し始めてる)
累は才能でここまで強くなった鬼だ。上弦の鬼や鬼狩りの柱のように戦闘能力を磨き上げてきたわけではない。
杏寿郎との経験の差が顕著になり始めたのだ。
(弱く脆い人間の分際で……!)
横腹に入れた一撃は浅かったようで、杏寿郎の動きに鈍りはなかった。むしろキレが増している。
「これ以上君に足止めされるわけにもいかない! 時透に加勢せねば!」
「炎の呼吸 撥ノ型!
轟音が響いたかと思うと、杏寿郎の刀の腹が累の胴に突き刺さっていた。頸を狙うのではなく、胴を輪切りにするような力強い型である。
「ぐ……ぁッ!」
「天涯! 溝口少年! この鬼を頼んだ!」
累の上半身と下半身を切り離すと、無一郎に猛攻を加える猗窩座を斬りに杏寿郎は駆け出した。
炎の呼吸 撥ノ型!!
猗窩座はどうなっちゃうのやら……恋○さんの出番……あるの?