投稿の頻度上げていきたいなあ
(あれは鎌か? 鎌が回転して戻っていく! さっきの帯鬼とは武器が違う! 新手の鬼か。俺も加勢しないと!)
炭治郎が刀を握り直すと同時に、伊之助と善逸と到着した。
「頼りにしろ俺を!」
善逸は寝ているようだ。
「二人とも宇髄さんに加勢して——」
「だめだ!」
天元の声が聞こえると同時に、赤い閃光が煌めき、建物が両断された。
(糸? いや違う)
「自由自在に操れる血の斬撃⁉︎」
「兄貴のほうは格が違いすぎる! お前らは妹のほうをやれ!」
「お前違うなぁ。今まで殺した柱たちと違う。お前は生まれた時から特別な奴だったんだろうなあ? 選ばれた才能だなぁ、妬ましいなぁあ、一刻も早く死んでもらいてぇなぁあ?」
「才能? 俺に才能なんてもんがあるように見えるか? 俺程度でそう見えるならテメェの人生幸せだな」
俺が選ばれてる? ふざけるな。俺の手の平から今までどれだけの命が溢れたと思っているんだ。
「何百年生きてようがこんな所に閉じ込もってりゃあ、世間知らずのままでも仕方ねぇのか」
この国には凄いやつらがうようよいる。
(得体の知れねぇ奴もいる。刀を握って二月で柱になるような奴もいる)
「だったらどう説明する? 俺の血鎌は猛毒があるのにいつまで経ってもお前は死なねぇじゃねぇかよぉおいぃぃ」
「俺は忍の家系なんだよ。耐性つけてるから毒は効かねぇ」
(?)
気のせいか? 一瞬この鬼が驚きとは別の感情を見せたような……
まあいい。
忍は存在する。
きょうだいは九人いた。
十五になるまでで七人死んだ。一族が衰退していく焦りからか、親父は取り憑かれたように厳しい訓練を俺たちに強いた。
人間を人間としててはなく、駒としか見ないような、あんな人間になりたくない!
「やっぱり毒効いてるみたいだなぁ? 虚勢を張ってみっともねぇなぁぁ」
「全然効いてないわ!」
叫び終わるや否や、火薬玉を足元にばら撒きつつ全身した。
特殊な成分を組み込み造られるこの玉は鬼の体をも傷つける威力を持つ。決め手にはならないものの、忍としての敏捷を活かすには十分な品だった。
爆風で鬼の視界を封じつつ、堕姫を炭治郎たちの方へ蹴り飛ばす。
(確証はないが、恐らくこいつらは2人で1つの鬼だ。上弦の陸が2人いるとは思えない。両方の頸を切れば殺せるはず)
竈門炭治郎はまだ体力を残しているし、戦力にしたくはないが鬼の妹もいる。善逸と伊之助も足を引っ張るほど弱くはないだろう。
帯の鬼は余裕を持って討伐できるはずだ。
(あと俺がこの兄貴のほうの鬼の頸さえ切れれば勝てる)
だがそれが問題だった。この鬼、想定より数段強い。
気がついたら、文字の通りの目の前に刃が迫っている。
「く……!」
ぎりぎりのところで鎌を打ち返すが、既に鬼の次の一手が喉元へ迫っていた。
(とてもじゃないが攻勢に出れる気がしねぇ! 攻撃を捌くだけでも手一杯だ!)
仮に毒を喰らっていなかったとしても、この速度を相手にして勝てるとは到底思えなかった。
「音の呼吸 弐ノ——」
構えの途中で、妓夫太郎の蹴りが天元の胴に命中した。
(蹴り! カマキリみたいな白兵戦する奴だから無いと思っていたが、そりゃ鬼だから蹴りも使ってくるよなぁ!)
「恵まれてるお前になぁ。いいものを用意してやったんだよなぁあ」
地面を転がった天元は、何かにぶつかって勢いが止まった。
「天元様」
何度も見覚えのある3つの人影があった。
「お前ら、無事だったか!」
「はい。でも伝えないといけないことがあって」
3人は妓夫太郎のほうに歩み寄り、天元のほうを振り返った。
よく見ると歩き方や関節の動き方が不自然だ。
「わたしたち」
「「あなたを殺さないといけないんです」」
天元の嫁–—雛鶴、須磨、まきをは、歪な表情を浮かべ、天元は顔から表情が抜け落ちた。
累がだんだん出てこなくなってくる定期