俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!! 作:AC6はいいぞ!!
ep01:俺の発現した【個性】が【オール・フォー・ワン】だった件について
人生。生きていると不思議なことが起こるとよく話に聞く。
話に聞くだけで、自分には関係のない話。たとえあったとしても不思議に思うほどのことではないと考えていた。今この時までは
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なんで幼児になってんの?!!
これって転生・・・そんな馬鹿な?!!
いやいや、さすがにそんなものは漫画や小説だけの話。
眠って目を覚ませばいつもの日常に
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幼児のままだった。
埒が明かないと思ってほっぺをひねると痛かった。おまけに目を覚ますことが無かった。
今だに信じられず、壁や地面などを触った、そして触った感触をハッキリと感じた。夢の中だと現実感がないって聞くが、今俺に起こっていることは夢にしては現実味があり過ぎた。そして、俺はいよいよこの非現実的な現実を認識しだした・・・俺は転生したんだ、と。
でも俺いつ死んだんだ?前世の記憶をたどっても、トラックに轢かれたとか通り魔に刺されたとかされた記憶がない。それどころか、前世の記憶がほとんど抜け落ちている。知識や経験した事実・感覚は覚えているのに、俺の名前や周りの人物の名前、俺が今まで何をしていた人物なのか、覚えてないのだ
神様にもあってない。色んなことを考えて出した結論は・・・わからん。
前世のことを思い出す手段がなければ、神様への会い方もわからん。
お祈りとかしたけど効果なし。
気にするだけ無駄だと分かったので俺はまずは情報を集めることにした。
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1日経って、色んなことが分かった。
まず俺の名前は"
父の名前は"
母の名前は"
ごく一般的な家庭に生まれた5歳児だ。
生まれた国は日本。これには正直助かった。日本は前世で生まれ育った国。俺のいた時代からだいぶ未来らしいが文化や風習などは大きく変わっていない。この点は前世の記憶がある俺からすれば非常にありがたい。もちろん、俺の死亡率に直結する怪我や病気などのリスクも医療制度も充実、医療技術はさらに上がっている。
周りの環境について他にも確認したところ、両親ともに関係は良好であること。関係が悪くて離婚されたらシャレにならん。母は専業主婦だが父は弁護士で少なくとも普通の生活を送る分には困らないこと。日本の中でも治安のいい場所に住んでいるなど、大きな問題点に関しては、幸運なことにほぼ問題はない。問題があるとすれば・・・
【個性】って何?
前世の記憶を取り戻した後、母に連れられて外に出て、一番印象に残ったのは前世の世界ならコスプレイヤーと言われかねない人たち。しかも空を飛んだり、手から炎を出したりともうメチャクチャ。
ここってホントに日本、いや地球なのかと疑いたくなったが、俺には【個性】について1つ心当たりがあった。
【個性】と聞かれて思い出すのは"僕のヒーローアカデミア"という漫画の話だ。あの漫画の世界では【個性】を使用した"ヒーロー"という存在がたくさんいた。同時に"ヴィラン"という【個性】を使用する犯罪者も跋扈していたが・・・
漫画は33巻まで読んだが、確か31巻ぐらいに"オール・フォー・ワン"のせいで日本崩壊してたよな?
物語が終わってなかったから、どうなったかはわからないが、ハッピーエンドで終わるんだよな・・・これって結構ヤバくない?
今が原作のどの時期かはわからないが、この先どう生きていくか。それを決めるためにもまずは状況把握。一番真っ先に確認しないといけないのが【個性】だ。
【個性】。それは人類の8割が持つ超常能力の総称。
個性次第では今後の立ち回り方が大きく変化する。最悪なのは異形型を引くことだ、下手をすれば迫害対象になるからな。
俺の母親の個性は【跳躍】、父親の個性は【湯気】
3mほどジャンプできる個性と体から湯気を出す個性と言う何とも言えない個性のため、異形型を引く可能性はほぼないが、原作のエリちゃんのように両親の家系とは全く関係のない"突然変異型"の【個性】が発現するかもしれない。と、思っていたのだが、なんとすでに俺は個性を発現させていたらしい。もちろん異形型でもない。それ自体は喜ばしいことなんだが・・・
「何でよりにもよって、個性が【オール・フォー・ワン】なんだ!!」
ラスボスと【個性】が一緒という、特級地雷を踏んだのであった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。