俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!!   作:AC6はいいぞ!!

10 / 55
第2章:小学生編(組織始動)の投稿開始、2日ごとに投稿していく予定です。


第2章【小学生編(組織始動編)】
ep09:自身の強化と周りの強化


 

あれから半年がたった。

 

 

まず、薫がうちの養子になった。もちろん養子になった理由が俺であることは知らない。母さんが娘が欲しかったと思っていて、なおかつ俺や葉隠と仲が良く、孤児院に行くことになった薫を引き取ろうと考えたというカバーストーリーだ。カオルのほうも最初は断ろうとしていたのだが、俺があの手この手で養子になることのメリットを語り、最後には半ば強引に承諾させた。

 

 

あと、薫の俺の呼び方が"お兄様"になった。おまけに拙いが敬語を使うようにもなっていた。最初呼ばれたときにはどうしたのかと思ったが、なんでも年上で助けてくれた恩人に対してそう呼ぶのが当たり前だと言って・・・父さん、母さん、本当にバラしてないよね?!!てか、それなら葉隠はどうなんだ?あと、年上と言っても同い年だよね?!!

 

 

最初は"兄さん"または"全部"でいいといったのだが、頑なに変えようとせず、結局俺が諦めて"お兄様"になった。そして、薫が養子になることに喜んでいた葉隠から不満が出た。俺が呼ばせていると思ったのだろうか、同時に警戒もしているみたいだったけど・・・何を警戒してるんだ?

 

 

薫が【個性】を発現させた。

俺が【オーラ】を付与したから当たり前だったが、付与してからしばらくたって【個性】が付与されたことに気づき、その頃には養子となっていたため家族総出で大騒ぎになり、【個性】発現のパーティーを開いたほどだ。

 

 

また、「なんで今頃【個性】が」的なことを言っていたので、「それは薫が誰かを守りたいと必死に願ったからだよ」とかそれっぽいことを言いつつ、クソ野郎の件は薫のせいじゃなく、クソ野郎が勝手に自爆しただけだとメンタル面のケアした。もっとも、そのあたりのケアは葉隠のほうが上手で少し落ち込んだのは俺だけの秘密だ・・・

 

 

また、薫は【個性】を発現させたが、しばらくは【無個性】として生活することになった。これに関しては、今個性が発現して個性届を提出すると、大騒ぎになる可能性があるので、ほとぼりが冷めた頃に申請しようという話になった。これは俺の【オール・フォー・ワン】がバレないようにするための策で、薫が【無個性】であることを嫌って【個性】を周りで使えば破綻する策のため、場合によってはあまり使いたくない手を使う羽目になるのだが・・・薫は意外なことにアッサリと受け入れた。

 

 

そして、俺たちは幼稚園を卒業して、小学生になった。

ぶっちゃけ、葉隠もいるし、薫もいるから幼稚園の時と大差ない。強いて言えば授業があるぐらいか。

 

 

個性収集に関しては、最近は鈍化してきた。

最初は良さそうな【個性】が多かったが、行動範囲が狭いことも影響して効率が悪くなってきたのだ。それでも結構有用な個性をいくつか取得することに成功している。数は約30、多くもないが少なくもない感じで、ほとんどが複製のため、意外と容量は消費していない。オリジナルと比較して、性能が落ちているが、優秀な個性であることは変わりなく、大いに役に立っている。

 

 

そろそろ裏社会で動くことを視野に入れた方がいいな。使えそうな【個性】も手に入れたし、仲間が欲しい。裏社会で暗躍するためには人手は必須。特に原作の主要人物の何人かは仲間に欲しいところ・・・だが、先に目の前のことからやっていかないと。

 

 

今、放課後に葉隠と薫と一緒にとある場所に来ている。

なんでも、【個性】の使い方を指導してくれる教室みたいなところで、父さんに【個性】の練習場所をお願いしたらここを紹介された。

 

 

「古そうだけど、ここであってるの?」

「マップではあってるね・・・とりあえず聞いてみようか」

 

 

チャイムを鳴らして十数秒後、なかからおばさんが出てきた。

 

 

「あら、どうしたの坊やたち?」

「すみません、ここが"個性習熟道"で合っていますか?」

「あらあら、もしかして入門希望かしら?」

「入門希望?・・・いえ、父に【個性】の練習場所をお願いしたらここを紹介されたのですが・・・」

「もしかして陰奪さんのところの・・・あなた、陰奪さんのところのお子さんが来てるわよ」

 

 

どうやら話は通っていたみたいだ。それにしても

 

 

「ここ道場なの?それっぽく見えないけど」

「私も同じです。本当に道場やっているのでしょうか?」

 

 

俺もそう思う。だがやってるみたいだ。

そう考えていると、奥から道着を着たおじさんが現れた。

 

 

「いらっしゃい。陰奪さんのところの子だよね。歓迎するよ」

「初めまして、陰奪 全部です」

「葉隠 透です」

「陰奪 薫です」

「【個性】を練習したいって話だね、さあ中に入って」

 

 

そう言われて、中に入ると、普通の会社のオフィスにしか見えないが・・・うん?地下に行くのか?不思議に思いながらついていくと。広い道場みたいな場所に出た。

 

 

「ここが個性習熟道の道場・・・と、いっても廃業状態だけど」

「そうなのですか・・・ところで、個性習熟道とは何ですか」

「お、いい質問だね。個性習熟道とは」

 

 

話が長いので割愛すると。幼いころから個性を訓練し、【個性】を制御しようという考えのもとに生まれた道場で、1世代前に流行したが、後に個性事故が多発して今では廃業状態に追い込まれているという。

 

 

「幼いころから【個性】を鍛えることは良いことなのだが」

「幼い子供が【個性】を暴走させたら大変だし、止めることができなかったのならなおのこと、この状況は仕方がないのでは?」

「これは手厳しいね」

 

 

実際問題、イレイザーヘッドの【抹消】のような個性が出ない限り止めるのは難しいだろう。

 

 

「君たちの【個性】に関しては陰奪さんから聞いているよ。【強化】【透明化】【オーラ】だよね」

「そうです。ヒーローを目指すなら、これらを扱えるようになった方がいいでしょう。」

「そうだね、【個性】は身体能力の一種、幼いころから鍛えた方がいいのは間違いない」

「強化プランは考えているのですが、【個性】を使用できる場所がないのが問題でした」

「・・・強化プランを考えているだって?一体どんなのなんだ?」

 

 

子供の戯言だと思っているのだろうか。

ハッハッハ、舐めてもらっちゃ困る、こちとら中身は大人なんだ。といっても

 

 

「基本的には身体づくり。【個性】を伸ばすにしろここを疎かにしてはいけない」

「そうだね。【個性】を伸ばす以上、身体づくりは必須」

「次に格闘技の習得。ヒーローを目指す以上、ヴィランとの戦闘は避けられない」

「最近の若い子はそのあたりを軽んじる傾向にあるのに、よくわかっているじゃないか」

「次に個性の練習。これは個性の使い方を模索することで個性の練度を上げる」

「私としてはこれだけが目的だと思っていたのだが・・・」

「最後に個性強化。個性を限界ギリギリまで使用して個性を成長させる」

「言ってることは正しいが・・・悪いがそれは許可できない」

「理由は「事故につながるからだよ」・・・」

 

 

なるほど、そういえば個性習熟道が衰退した要因の1つだったな。

でも個性を鍛えないわけにはいかない・・・なら

 

 

「それなら限界ギリギリではなく、6割ほどでどうでしょうか。これならだいぶ余裕があるので事故のリスクを大幅に減らせるかと」

「6割ほどね・・・条件がある」

「なんでしょうか?」

「最後の個性強化については私の監督下で行うこと。それでいいなら許可しよう」

「ありがとうございます」

 

 

よしよし、これで個性を強化できる。

6割ほどと言ったが、8割ほどで【サーチ】を使えば問題ないだろう。

 

 

「それと、薫なのですが」

「事情は聞いている、【個性】が発現して騒がれないよう今は【無個性】のフリをしていることに」

 

 

どうやらそのあたりの事情も話していたようだ。父さんがそこまで言っているということは信用のおける人物なのは間違いないだろう。

 

 

「あと、お金のほうなのですが」

「君、相当しっかりしてるね。それに関しては陰奪さんから貰っているから問題ない」

「そうですか、ありがとうございます」

 

 

父さんが出してくれていたのか。色々と手を回してくれていたみたいだな。今度父さんにお礼を言わないと。

 

 

話が終わり、葉隠とカオルを集めて早速今後のことを話し合った。

 

 

「身体作りか、具体的には何するの?」

「ストレッチやランニング、後は格闘技の練習」

「お兄様、格闘技はどのようにして覚えるのでしょうか。動画ですか?」

「俺が教える。これでも動画を見て練習してたし、教えるの上手いから」

 

 

そう言うと、薫は目を輝かせて、葉隠は少しあきれた感じでこっちを見ていた。動画で覚えたと言ったが、実際は嘘で、どうも前世で格闘技の心得があったらしく、格闘技を使える。それでもいきなり格闘技を覚えていると言っても説得力がないため、動画で覚えたことにするつもりだ。

 

 

「あとは【個性】の使い方の練習と強化、【個性】を活かすための技能の取得」

「【個性】を活かすための技能?私透明にしかなれないよ。全然強くないし」

「いや、透明でもできることは多い。大丈夫だ。透なら強くなれる。俺が保証する」

「ゼンちゃんがそう言うなら、私やる!!」

「透の場合は透明人間であることを活かした隠密だな。具体的には静かに素早く動く歩行術の習得。それを練習しよう」

「も~、いつも言ってるじゃん。トオルちゃんだって!!」

「その呼び方は幼稚園までです」

 

 

何故か"ちゃん"付け を外したことに不満のようだ。試しに名字で呼んだら物凄く嫌がられた。ちゃん付けもして欲しいと言われたが、さすがに小学生以上もちゃん付けするのは俺のメンタル的に気使ってのでしぶしぶ納得してもらった。俺の"ゼンちゃん"呼びは・・・諦めた。

 

 

「お兄様、私の場合は何があるのでしょうか」

「薫の場合はオーラの操作精度の向上。今はオーラを纏わせることしかできないから、それを操作してオーラを伸ばしたり、オーラで物体を持ち上げたりできるようにしたい」

「それはお兄様もですよね」

「そういえば、ゼンちゃんもオーラ使えるんだっけ」

 

 

半年前、薫に【オーラ】の個性を渡したが、複製自体は持っている。

そのため、自身の生命・精神エネルギーを強化し、オーラを発現させた。という、取ってつけたような理由を言って複製した【オーラ】を使っている。

 

 

【個性】には複数の能力を内包していることがあるとはいえ、珍しいため目立つのだが、【オーラ】が想像以上に便利だったため、後々のことを考え多少目立つことは承知のうえで使うことにした。あと、妹よ。俺の【オーラ】の練度が低いと思っているようだが、その考えは浅はかだ。

 

 

「残念。もうすでにオーラを伸ばしたりオーラでものを持ち上げたりできる」

「さすが、お兄様です」

「いや、薫もできるようにしないといけないから」

 

 

彼女たちの能力強化は必須だ。

特に葉隠は雄英に入学するからなおのこと、薫に関しては俺が目指しているという話を聞いてから目指すようになった・・・そんなんでいいのか?

 

 

そんなことを思いつつ、早速体づくりを始めた。

 




最後までお読みいただき、ありがとうございました。


今回はオリジナルの設定として、【個性】の練習場所となる"個性習熟道"を出しました。


私有地などでは個性の仕様が問題ない描写があったこと、幼少期から【個性】に対する英才教育があってもおかしくないことから、追加したのですが、イレイザーヘッドのような【個性】を暴走を抑えられないと、すぐに潰れそうだなって理由で"過去にあったが、事故が多発して廃れた"ということにしました。


ちなみにオリ主の通うことになる道場は、地上部分は建設会社の事務所兼住宅、地下は使用されていませんでした。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。