俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!! 作:AC6はいいぞ!!
指摘いただいた方々、報告ありがとうございます。
「確かここら辺のはずだが・・・」
俺は今、とある地方に来ている。何故来ているかというと
「おい、さっさと逃げるぞ」
「おうよ!!俺たち、さっさと逃げるぞ」
いたな、楽しくやってる途中か。
俺はとっさに物陰に隠れて今回のターゲットを目視で捉えた。同じ背丈の男が複数人、どうやら本人で間違いない。運がいい。行動範囲はわかっていたが、具体的にどこにいるかまではわからなかったから、ヴィランの潜伏地域となっている場所を片っ端から調べるつもりだっただけに、嬉しい誤算だ。
原作でヴィラン連合にいた男で保有している【2倍】の【個性】は使い方によっては国すらも滅ぼせると言われたほどだ。実際、その評価が正しいから恐ろしい。
どうやって見つけたかというと、普通にネットで調べたらヒーロー関連のゴシップ記事に載ってた。と言っても、顔は隠れてたし、身元不明となっていたが、同じ背丈の奴が複数人いるとなるとトゥワイスである確率は高くなる。トラウマを持つきっかけとなる事件がいつなのかわからないが、おそらくこの時期はまだ事件は起こる前のはずだ。結果は今見ての通りだが
【2倍】は俺が今後、裏で暗躍する際には必須と言っていいほどの【個性】であり、勧誘が目的だが、無理そうなら【個性】だけでも絶対に複製するつもりだ。
「位置は捕捉で来てるから、アジトに戻ってきたところを・・・ヒーローが来たか」
地方のヒーローが事態を聞きつけてやってきた。【個性】で縄の様なものを生み出し、トゥワイスたちを縛っていっているが
「「「無駄だぜ!!」」」
トゥワイスの数の暴力に押されてそのまま倒された。戦闘力は高くはないが、数の暴力が加われば地方のヒーロー程度じゃ勝てんだろうな。地方のヒーローでも強いヒーローはいるが、弱いヒーローのほうが多いから・・・
結局、トゥワイスを捕まえられずに見事に逃走された。救急車を呼んであげたいところだが、目的が目的なだけに目立った行動は厳禁だ。幸い、周りが呼んでくれたみたいだし大丈夫だろう。
俺はその場を後にし、トゥワイスの後を追った。
・・・・・・
トゥワイスのアジトまでたどり着いた。普通のボロいアパートで複製体の見張りはいるが、センサーの類はなし。これなら潜入自体はできそうだな。といっても、さすがにそのまま姿を見せるのはリスクがデカすぎる。【変身】などの姿を変える【個性】があれば話は別だったんだが・・・ないんだよな。渡我の居場所知らないし。
仕方がないので、別の手段を取ることにした。
【テレパス】
対象者の脳に言葉を直接伝達することができる【個性】
これなら姿は見えずとも、会話はできる。姿を見せてもいいのだが、必ず仲間に出来ると確定とはいかない。最悪の場合、催眠や暗示など使って記憶を消す必要が出てくるから、そうなる可能性があるぐらいならこっちの方がいい。
『ああ・・・聞こえるか?』
『?!!』
『聞こえてるなら返事してくれ』
『・・・誰だお前は、警察か?』
『いや違う』
警察の関係者ならこんなことせずに突入させるだろうに
『ならヒーローか?』
『それも違う。ただ、お前のことをよく知る人間ってのは確かだな、分倍河原 仁』
『・・・何が目的だ?金か?』
『お前自身、と言ったら?』
『まさか・・・俺そっちの気はないぞ』
『いや俺もないから』
なぜホモ扱いされないといけない。言い方が悪かったかもしれないが、それにしたってないだろ・・・
『仲間に勧誘したいんだ』
『仲間?なんの?ヴィランのか?』
『ヴィランと言えばヴィランだな。ヴィジランテとも言うが』
『要するに、違法なヒーローってことだろ。普通にヒーロー目指せよ』
それをお前が言うのか?いや、真っ当に生きれなかったからこそか・・・
『まさかヴィランに真っ当なことを言われるとは・・・それで返事は?』
『・・・俺はヴィランだぞ、それにお前の言ってることが本当だって保証はあんのか?』
『お前がヴィランになった経緯は知っている。人となりもな。あと、俺の言っていることが本当だっていう保証は・・・ない』
『だが、覚悟を伝えることはできる。言っておくが、仲間になった後に足抜けはできない、いやさせない。断るなら今断ってくれ、受け入れると言うのなら・・・俺の覚悟を伝えよう』
どのみち、正体は明かすつもりだった。
俺が小学生であることも、転生者であることも、原作については・・・未来の出来事を知っている、ってことにするか。本来、この手の情報は明かさない方がいいのだが、下手に正体を隠すと不信感を抱く火種になる。それならいっそ信用して可能な限り明かした方がいい。そうすれば相手との秘密を共有できる仲になるし、相手もこちらの秘密を握った形だから安心できる・・・もっとも、保険は掛けるが。
『・・・いいぜ、仲間になってやる』
『いいのか?』
『おうよ、どうせ目的もなく、ただヴィランをやってたんだ。仲間になってやるよ』
『・・・理由があれだが、まあ、こっちとしてもありがたい』
リスクは承知の上。覚悟を決めよう。
『よろしく頼むぜ・・・えっと』
『ああ名前か。その前に・・・盗聴の類はナシか』
盗聴の類を確認した俺は、透明化したうえでアパートに侵入して、トゥワイスの近くまできた。あっちは気づいてないようだな。ちょっと驚かしてやるか。
『念のためカーテンで室内を見れないようにしてくれ』
そう言うと、トゥワイスはカーテンを閉めた。その後、俺はトゥワイスの目の前で透明化を解除した。
「な、どっから入ったクソガキ?!!」
メチャクチャ驚いている。面白い反応だ、驚かした甲斐がある。
「さっきまで会話していた相手、陰奪 全部だ。よろしく、トゥワイス」
「お前・・・子供だよな、まさか幼稚園児か?」
「小学生だ。ああ、言っとくがさっき言ったことはイタズラじゃない、大真面目に言ったことだ。もしも今足抜けしようものなら・・・」
そう言って俺は首を狩っ切るような仕草を取った。どこまで信じるかはわからないが、場合によっては
「なんだよ、お前子供だったのか・・・ジュースいるか?」
「・・・信じるのか?」
「嘘ついてるようには見えないし、信じるって決めたからな」
・・・マジかよ。冗談で言ってるかと思ったが・・・さっきまでと様子が変わってない、マジで信じてやがる。
「・・・こうしてみると、無条件で信じてくれるトゥワイスを警戒していた俺がアホみたいだな」
「そんなことない、ただただ信じて騙されるのは馬鹿がやることだからな」
「・・・それ、トゥワイスが言えたことじゃないぞ」
なんか呆気なかったが、1人目の仲間、トゥワイスが加入した。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
最初に仲間にしたのは原作でヴィラン連合にいたトゥワイス。仲間にした理由は【2倍】の【個性】を手に入れることですが、それ以外にも仲間を欲しており、一番勧誘が成功しやすいと思ったことも理由です。