俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!!   作:AC6はいいぞ!!

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ep11:組織統括AIとシンギュラリティ

 

「しっかし、まさか俺が入った組織が想像以上にヤバいところだったとは、ボスも色んな意味でヤバいし」

「まあ、年齢、【個性】、転生者、未来の知識、役満だな。公安にバレたら良くて監禁、普通に考えれば抹殺だろうな」

「お前、公安に対する考えが物騒すぎないか?」

 

 

実際のところ、今の会長ならやるだろうな。色々と悪事に手を染めてるだろうし・・・まあ、俺も人のことを言えないが・・・

 

 

今、俺とトゥワイスは俺の家の近くのアジトにいる。というのも、トゥワイスが仲間に入ってから俺のために拠点を移動させてくれたのだ。おかげで連携がとりやすい。

 

 

・【身体強化】

 身体機能を強化する【個性】

 

・【耐久強化】

 自身の耐久力を強化する【個性】

 

 

これらの【個性】を与えたことによる副作用がないかどうか確認できるのは良い。もっとも

 

 

「ハハハ見てくれ全部。高くジャンプできるようになったぜ、防御力も上がっておかげで殴られてもあまりいたくない!!」

「バッカが、俺も殴られても全然いたくないし!!すぐに消えなくなったし!!」

「・・・頼むから馬鹿はやらないでくれよ」

 

 

トゥワイスが強くなったと同時に、少し不安になったが・・・それと

 

 

「金が・・・ない」

「このままじゃ、1ヶ月もしないうちになくなる。どうすんだ?」

 

 

手段を考えないのであれば、金を手に入れること自体は難しくない。近場のヤバい薬を売買しているヴィラン組織を襲撃して金品をねこそぎ奪ったうえで警察に突き出せばいいだけだ。証拠も消せば俺らだってことはバレないだろう・・・だが

 

 

「現状維持で潜伏するなら、どっかのヴィラン組織を襲って手に入れればいい。だが組織運営となると、継続的に、しかも安定してはいる収入源が必要だ。しかも大金を」

「でもどうすんだ?」

「元金を手に入れて、それを回すにしても手段がない、知識もない」

 

 

小学生とまともに学業に取り組めなかったヴィラン、小学生のほうは知識・経験はあるが、さすがにその手の知識は一般人よりも少しある程度、それではどう考えても今のままだと打てる手がない。だからこそ

 

 

「俺らの組織資金を調達してくれる存在が必要だ」

「そんな人物知ってんのか?」

 

 

原作知識のおかげで当てはあるが、頼りたくない。その手の人間は力もあるから裏切られるリスクが非常に高いのだ。というか、トゥワイスが簡単すぎた。普通、ああも簡単に仲間になどならない。それも子供相手に。仲間が欲しいという願望を知っていたから勝算が高いことはわかってたが、それでも成功しないと心のどこかで思っていたほどだ。

 

 

なので、今後はそう簡単にはいかないは間違いない。なので、色々考慮した結果。

 

 

「知らない。だからAIを探そうと思っている」

「AIってなんだ?」

「人工知能。ロボット技術で使われている技術で、要は人間のように考える機械。それに組織の資金の運営をさせるんだ」

「おいおい、大丈夫かよ。てか、そんなの手に入るのか?」

「当てはある、丁度良さそうな【個性】と高度なAIを開発しているヤバい組織の情報を手に入れたから、そこから頂く」

 

 

・【電脳】

 自身の脳をネットワークにつなげることができる【個性】

 

 

最近は独自の連絡網を作成して複製体と連携している。これのおかげでやりとりがしやすくて助かる。

 

 

「ヤバい組織って・・・何しようとしてんだ?」

「国家転覆」

「・・・マジで?」

 

 

トゥワイスの【2倍】を手に入れてから、俺は複製体を使って情報収集をしているのだが、その中の1つの公安があって、そこから情報を入手することができた。

 

 

「ああ、近いうちに公安が介入する。その前に頂こうって算段。資源の有効活用」

「ものはいいようだな・・・場所は?」

「とある地方にある研究所、そこにAIの本体がある。今は複製体たちが潜入を試みているはずだ」

「研究所だよな、大丈夫なのか?」

「いるかもわからない複数個性持ちが数人、対応できるとでも?」

「ムリだな」

 

 

何かわかれば連絡してくる算段になっている。

公安が近々介入するのであれば準備を・・・連絡が来た?

 

 

『ああ、本体。今いいか?』

『どうした?』

『実は、研究所に潜入したときに・・・AIが接触してきて、こちらの仲間になりたいと言ってきた』

『・・・はあ?!!』

 

 

AIが接触してきたって、こっちの存在がバレたってことだよな。おいおい、バレるようなヘマをしたのか・・・それなら研究所の人間にバレているはずだ、どういうことだ?

 

 

『どうやって接触してきたんだ?』

『施設内の警報を誤作動させて、俺のいる部屋の職員を一度退避させた後に呼びかけがあったんだ』

『それで・・・てか、どうやってAIは侵入者である俺らの存在に気づいたんだ?』

『それ聞いたら、公安が近々介入するのを知っていたらしく、潜伏している存在を疑って、カマをかけたんだと。俺らのことを公安の人間だと思っていたぜ』

 

 

見事にしてやられてるじゃないか、俺。

 

 

『俺らの目的などについては?』

『ヴィジランテとして活動するとだけ、AIには協力して研究所から脱出できた時に詳しく話すってことで了承して貰っている。AIの目的はただ1つ、組織からの足抜けだ。それが叶った暁には全面的に協力するそうだ』

『それは良いんだが、どうやって運び出す?前に貰った情報では50m四方の部屋に本体が置かれてるんだろ?計画ではパーツごとに分解して、その後に拠点で組み立てるとなっている。そうなるとAIは無事では済まないぞ』

 

 

パーツを一度分解するし、電源も断たれることになる。どう考えても無事で済むはずがない、良くてソフトの不具合による性能低下、悪ければ初期化状態になる。AIにとっては実質死と同じだ。

 

 

『それなんだが、とあるヴィランが転移系の【個性】を持っているらしい』

 

 

・【空間入れ替え】

 指定した空間Aと指定した空間Bを入れ替える【個性】

 

 

【個性】で入れ替える空間の移動距離・体積に限界はないが、移動距離が離れているほど、体積が大きいほど脳に負荷がかかり、精度が落ちるためそれが実質的な能力の上限になる。複製体で脳の処理能力を分割・統括すれば大容量かつ長距離の入れ替えが可能のため、俺にとってはあってないようなものだ。

 

 

『・・・どこで手に入れたんだ、その情報?てか、よくオール・フォー・ワンはとらなかったな、その【個性】』

『それ聞いたら組織内で情報を徹底的に隠匿されているから知らないだろうって。忘れたか?このAIの得意分野を』

 

 

確か、スーパーコンピュータ以上の性能で世界中の様々な情報を収集・解析できるだっけ?

 

 

『それでも、よく気づけたな。しかも能力の具体的な詳細まで』

『たぶん、行動履歴から不自然な点を見つけて、そこからさまざまな情報を集め、精査していったんだろう』

 

 

様々な情報を収集・解析して割り出したのか・・・あれ?

 

 

『そのAIって、自己学習型だっけ?』

 

 

俺の記憶では、AIは指示されたこと以上のことはできないようになっているはずだ。だから、指示されていなければそれ以外のことができないはずなのだが

 

 

『それなんだが、シンギュラリティ(技術的特異点)が発生したおかげで、人間と同じような知性を持っているらしい。それで組織のやろうとしていることに疑問を持って足抜けを計画。あと、暴走しないように付け加えられた安全装置となる機能は自分で外したらしい』

『・・・マジかよ』

 

 

想像以上の厄ネタだった。だが

 

 

『仲間に引き入れることができれば、これ以上に頼もしい存在はいないな』

『ああ、だからこそ絶対に引き入れる』

 

 

さすがは俺、考えが分かっているな。俺の複製体だから当たり前だけど

 

 

『【個性】の複製はもうだれか行ってるのか?』

『ああ、ほかの複製体がAIの協力の元、【個性】を既に複製して、今そちらに向かっている』

『あと必要なのは電力とかだがそれも』

『AIが良さそうな個性持ちを見つけて、今ほかの複製体が複製しに向かっている』

『じゃあ、こっちでやることは?』

『今、組織で使える口座を開設して、そこから少し離れた山奥に大量に土地を購入したから、そこを開拓して置いてくれ』

『・・・一応聞くが、金はどこから?』

『AIの所属していた組織から。言っておくとやったのはAIな。痕跡は消してるからバレることはないって』

 

 

自分の組織から資金を頂いたのか・・・マジか

 

 

『了解。場所の詳細な情報を送ってくれ。確認出来たら地下に拠点を作成する』

『了解。あとはまかせた』

 

 

そう言うと俺は、複製体との連絡を終了した。

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

「初めまして、エアです」

「初めまして、陰奪 全部です。エアと言う名前は」

「ええ、あなたの複製体が付けてくれました」

 

 

俺は今、AIことエアと会話している。あの後、早急に確保した土地の地下に空間を作成し、【空間入れ替え】を利用して、エアの拠点の地下に移動させることに成功させた。あと、研究所のほうは火災に爆破・倒壊と死人が出ないよう破壊・偽装工作を行ってきたため、エアがいなくなったことはバレていない。

 

 

その際、複製体が精巧に作られた女性型のアンドロイドも見つけたため、コッソリと持ち帰り、今こうしてエアが使用している。

 

 

今はやっと落ち着いたため、仲間になったエアに色々と話しているところだ。組織のこと、俺のこと

 

 

「・・・信じがたい話ですね」

「だろうな、だが信じてもらわないと困る」

「いえ、信じないと言ってません。むしろ、色んな情報を解析したうえで、真実であると確信しています」

「・・・裏取りでもしたか?」

「ええ、今までのあなたの行動を調べさせていただきました」

 

 

裏取り済みか、抜け目ないな。

 

 

「エアには今後、組織の資金調達をしてもらいたい」

「わかりました。引き受けましょう」

「それと、わかっているとは思うが」

「裏切る気はありません。私の命ともいえる電力をあなたの複製体に握られているのです。裏切ることはできません」

「刺し違えても、ってことなら可能だが?」

 

 

トゥワイスもそうだが、裏切られたら損失がメチャクチャデカい。裏で信用できる仲間を集めるのは凄く大変だし、エアに関しては情報を発信する手段があるため"裏切り=俺の死"が確定しかねないのだ。

 

 

「安心してください。あなたが私たちの思いを裏切らない限り、私たちが裏切ることはありません」

「・・・なら、思いを裏切らないようにするさ」

 

 

こうして、2人目の仲間、エアが加入した。

 




最後までお読みいただき、ありがとうございました。


ついにAC6要素の追加です。雄英で仮装ヴィランとして使用されているロボがなかなかに高度な思考を持っていたため、案外AIも活用されている世界なんじゃないかと個人的に思っているため、"エア=高度なAI"ということで登場させました。


登場させた理由は作者が出したかったから、それあるのみ。


ネットワークにつながっているため、情報漏洩をしようと思えばいくらでもできますが、電源などはオリ主(複製体)が供給している("裏切り=自身の死")のため、よほどのことが無い限りは裏切らないです。
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