俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!!   作:AC6はいいぞ!!

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ep13:トゥワイスとの模擬戦と俺の【個性】の調査

 

「う~ん、困ったな」

「そうですね。困りましたね」

「イダダダダ。関節技決めながら言うな!!」

 

 

俺は今、調子に乗ったアホことトゥワイスに関節技を決めている。なぜこうなったかと言うと。

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

「おいレイヴン、勝負しようぜ」

「いきなりどうした?」

 

 

トゥワイスがいきなり勝負を仕掛けてきた。

 

 

「俺、最近強くなっただろ。だからよ」

「今の自分の実力を試したいのか。でもさ・・・」

 

 

「まさかとは思うが、俺に勝てるとでも思ってるのか?」

「もちろん、勝つつもりだ!!」

 

 

いや、トゥワイスは確かに弱くないが、相手が悪すぎるだろ。エアだって不同意だって顔してんぞ。もしかして、【個性】をいくつか渡したのもあって調子に乗ってんのか。だとしたら

 

 

「いいぜ。やろうか」

「おうよ。覚悟しろ!!」

 

 

伸びきった鼻をへし折らないとな。そうと決まれば早速、訓練場に移動だ。【個性】の練習場を作ったが、まさかこんなことでも使うことになるとは・・・いや、対人訓練としてなら使ってもおかしくないか。

 

 

「覚悟しろレイヴン!!」

 

 

そう言って、複製体を出そうとするが

 

 

「あいにく、それを悠長に許すほど、俺は甘くはない」

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

「おい、今のはズルだろ!!もう一度だ!!」

「ズルもクソもあるか」

 

 

結論を言うと、俺の圧勝。悠長に複製体を出そうとしていたので、【空間入れ替え】でトゥワイスの傍に転移し、【オール・フォー・ワン】で【個性】を奪った。

 

 

【個性】を奪われてしまっては、いくら【個性】が強くても意味がない。悪あがきで近接戦を挑んできたが、俺相手に善戦できるわけもなく敗北した。

 

 

「【オール・フォー・ワン】を使って、改めて思った。やっぱチートだなこの【個性】」

「対オール・フォー・ワンのことを考えると、奪われないようにする対策が必要ですね」

 

 

それなんだよな。いくら【個性】を渡そうとも、奪われてしまっては意味がない。奪われる条件が"相手の身体に触れること"のため、徹底的に触れさせないようにするか、あるいは

 

 

「全身を超合金の鎧で包むのもアリだな」

「服とかじゃダメなのか?」

「ダメだな。服とかでも防ぐことはできなくないが、服は簡単に対処される。辞めた方がいい」

 

 

触れるときに酸で服を溶かしたり、手を刃物に変えて貫通させたり、ヒーロースーツのような特殊な素材であっても、対処するのは難しくはない。

 

 

「まあ、それは後で考えればいいさ。次だ次。次は【オール・フォー・ワン】は使うなよ」

 

 

そう言って、再度複製体で圧倒しようとしてくるが

 

 

「なら、こうするまでだ」

 

 

俺は複数の電気系の【個性】を使って、トゥワイスに対して無差別に放電。複製体とともに電気を浴び、そのまま気絶した。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

「「「さあ、かかってこい!!」」」

「もうなりふり構わずだな」

 

 

気絶から回復したトゥワイスは、俺に対して

 

・【オール・フォー・ワン】禁止

・広範囲系の攻撃禁止

・トゥワイスは複製体を数十体出現させた状態でスタート

 

 

の縛りを付けてきた。複製体を生み出している隙を突かれていることに気づいて、さらに条件を追加してきた。

 

 

「トゥワイス・・・カッコ悪いです」

「「「うるさい!!勝てばいいんだよ勝てば」」」

 

 

これで勝てなかったら恥ずかしいぞ。

 

 

そして、なりふり構わずに複製体たちが突っ込んできた。広範囲攻撃禁止だからこれを普通に防ぐのは流石に厳しい。なので、俺は一旦上空に退避して

 

 

「「「おい、それはズルだろ!!」」」

「そっちもやってることだ。ダメだとは言わせない」

 

 

俺も【2倍】で複製体を生み出した。俺が持っているのは複製した【個性】のため、トゥワイスのよりも性能は落ちるが

 

 

「畜生」

 

 

俺相手に、どうすることもできなかった。果敢に近接戦を挑み、大乱闘になるも【個性】の重ね掛けで戦闘力・耐久力も上がっているうえ、数の差もなくなってしまっているため、あっちがこちらを1人倒している間にこっちはトゥワイスを10体以上倒し、最終的に数の暴力で押し切った。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

「アホの伸びた鼻をへし折ったのはいいが・・・問題点も浮き彫りになったな」

「そうですね。今回の模擬戦で見えた問題点は2つ」

 

 

・【オール・フォー・ワン】で【個性】を奪われる

・戦闘力の低さ

 

 

トゥワイスだけの問題点に見えるが、そうじゃない。これはこれから加入するメンバーにも同じことがいえる。なにせ想定している相手がオール・フォー・ワンだからな。

 

 

そして、この問題が俺相手にしたときに浮き彫りになるってことは、オール・フォー・ワンを相手にしたときも必ず浮き彫りになる。

 

 

「個人の戦闘能力の強化、【個性】の付与もするが、それだけでは限界がある。となると」

「サポートアイテムによる強化ですね」

「これらの問題点を適切に解決するスーツ・アイテムとなると・・・裏で仕入れるよりも、技術者を抱え込んだ方がいいな」

 

 

元々、スーツやアイテムに関しては裏から仕入れるつもりだっただけに、技術者についてはあまり考えていなかった。原作キャラだと発目がいるが

 

 

「それは辞めた方がいいかと、まだ小学生ですよ」

「だよな・・・どうしようか」

 

 

色々と話し合ったのだが、現時点の情報だけでは良さそうな候補者が見つからなかったため、エアが改めて探してみることになった。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

その後、【オール・フォー・ワン】の【個性】を含めた俺の【個性】についての話になったのだが

 

 

「レイヴン、気づいていないのですか。あなたの【個性】はどれもかなり異質です」

 

 

そんなことをエアから言われた。異質なのは前々からわかっていたが、改めて言われると少しへこんでしまう。

 

 

「異質なのは前々からわかっていたことだが・・・」

「私のほうで調べたのですが、あなたは【オール・フォー・ワン】【覚醒】【個性複製】【変質】についてどれぐらい知ってますか。?」

「どれぐらい・・・か」

 

 

俺が知っているこれらの個性の情報と言えば

 

 

・【オール・フォー・ワン】

 他者の【個性】を奪い自らのものとし、自らの【個性】を他者に与えることができる

 ※【個性】を奪うには身体に触れていないといけない。

 ※【個性】を破棄することはできない。

 ※【個性】を保持するほど【個性】を保持するための容量が減る。

 ※【個性】の保持容量は自身の身体能力に依存する

 ※【個性】の同時使用可能数は自身の身体能力に依存する

 

・【覚醒】

 【個性】保持者の持つ潜在的な能力を覚醒させる【個性】

 ※身体能力の上昇率は、素の身体能力に大きく依存する。

 ※潜在的な能力の覚醒の有無は自身の精神状態に大きく依存する?

 ※潜在的な能力の覚醒による能力の上昇率は自身の身体能力に大きく依存する。

 ※【個性】の覚醒については条件不明。検証が必要。

 

・【個性複製】

 【個性】保持者の持つ【個性】を複製する【個性】

 ※複製する【個性】の容量が大きいほど、複製までに時間がかかる。

 ※複製された【個性】は、複製された【個性】保持者の適応率によって【個性】の容量が変化する。

 ※複製された【個性】は、オリジナルの【個性】と比較して容量が最低でも3割ほど低下する。

 ※複製された【個性】を複製することはできない。

 

・【変質】

 【個性】保持者の肉体や個性を変質させる【個性】

 ※変質させる内容は自身で決めらないが、【個性】保持者の願いを優先した【個性】に変質する。

 

 

これが現時点でわかっている内容だ。

 

 

「あと、俺の持つ【オール・フォー・ワン】とオール・フォー・ワンの持つ【オール・フォー・ワン】が厳密には違う【個性】ってこと」

 

 

【オール・フォー・ワン】と言っているから勘違いされがちだが、【オール・フォー・ワン】とは"他者の【個性】を奪い自らのものとし、自らの【個性】を他者に与えることができる【個性】"の総称のようなものであり、細かい部分に関しては差異がある。完全一致の【個性】と言うわけではないのだ。

 

 

もっと言うと、どういう原理かはわからないが、オール・フォー・ワンは自身の個性である【オール・フォー・ワン】を複製して他人に渡していた。その点でも、【オール・フォー・ワン】を複製できる手段があるのだ。こっちはできないのに・・・

 

 

「そうですね。基本的に遺伝子が唯一無二であるように、【個性】も基本的に唯一無二のもの、同じ効果のように見えても違う【個性】」

「概ね合っていますが、【電脳】を介して、あなたの脳機能がこれらの【個性】に割いているリソースを調べたところ、いくつか用途不明の領域が存在していました」

「それってつまり?」

「あなたの知らない能力が秘められている可能性が高いです」

 

 

うん・・・まあ、あってもおかしくはないが

 

 

「言っておきますが、生来持っていた全部の個性が、です」

 

 

それは少し異常だな。

個性が成長して新たな能力を手に入れたのならともかく。元からある個性に謎の能力があるのか・・・もしかして

 

 

「それは【変質】のせいで変化したからじゃないのか?」

「いいえ、【変質】する前から存在しています。しかも【変質】の影響を受けないようになっています」

「他にこれらの【個性】を持っているのは?類似の【個性】があればそこから調べていけば何かわかるのでは?」

「【オール・フォー・ワン】以外、私が調べた限り該当する【個性】は存在しません」

 

 

う~ん・・・八方ふさがり。

俺を害することはないだろうが、それでもちょっと気になるな・・・でも調べる手段がない。今は・・・諦めるしかなさそうだな。そういえば

 

 

「"【変質】する前"って言ってたが、もしかして」

「すべての個性が【変質】の影響を受けて変化しています。【オール・フォー・ワン】も例外ではありません」

「変質した内容って知ることはできる?」

「可能です。こちらが変質した内容になります」

 

 

・【オール・フォー・ワン】

 他者の【個性】を奪い自らのものとし、自らの【個性】を他者に与えることができる

 ※【個性】の機能の一部、またはすべてを非活性化状態にすることが可能。

  →非活性状態の【個性】は容量が大幅に減り、活性状態にする際に特定の【個性】による活性化が必要。

 ※【個性】を渡す際、非活性状態での譲渡が可能。

 

・【覚醒】

 【個性】保持者の持つ潜在的な能力を覚醒させる【個性】

 ※任意で【個性】の容量以上の効果を一時的に発揮することが可能。使用後、一時的に【個性】が使用不可になる。

  →上昇率は【個性】保有者の精神状態に大きく依存する

 

・【個性複製】

 【個性】保持者の持つ【個性】を複製する【個性】

 ※複製された個性の条件付き複製が可能。

 

 

・【変質】

 【個性】保持者の肉体や個性を変質させる【個性】

 ※他者の【個性】を条件付きで変質させることが可能。

 

 

おいおい、【変質】の【個性】も自己改造してんのかよ・・・上から見ていくか。

 

 

「非活性状態と言うのは?」

「個性因子が機能していない状態のことを指します。人は生まれながら大部分が個性因子を保持しており、これを活性状態にすることで個性が発現します」

 

 

なるほど・・・これは便利だな。

とくに容量を減らせるのも大きい。下手に譲渡して廃人化のリスクを大幅に減らせるということだからな。

 

 

「【覚醒】に関しては、今までそれっぽいことが起きていたが、それが任意で発動可能になるのか・・・物語の主人公とかに在りそうな能力だな」

「レイヴン、あなたも他人ごとではないと思いますが」

「そうか、俺が物語の主人公とかないだろ?」

「・・・」

「デメリットの【個性】の使用不可は一時的に増強した【個性】だけだから、使い方を間違いなければ問題ないな・・・何で呆れてるんだ?」

 

 

エアに呆れられている・・・気のせい、気のせいだ。

 

 

「【個性複製】の"条件付き複製"ってなんだ?」

「どうやら、複製した個性を他人へ複製が可能になる能力みたいですね。【オール・フォー・ワン】との併用になりますが、それが可能になったようです」

「それはありがたい。でも、大丈夫かな・・・下手に使用すると」

「廃人になる可能性があります」

 

 

強力なのは間違いないが、使い方には細心の注意が必要そうだ。

 

 

「【変質】が他人にも適応可能らしいが、条件は?」

「条件はこれです」

 

 

変質した【個性】のオリジナルまたは複製を【変質】保持者が保持していること。

 

 

「それでどうやって変質させるんだ?」

「【オール・フォー・ワン】で一度奪った後、変質内容を適用させるようです。適応完了までの時間は適応内容によって変化します。ああ、奪わなくても接触していれば少しずつ適応できるみたいです」

「なんかバージョンアップみたいだな」

「認識としてはあってますが、変質したことで【個性】が合わなくなる可能性があります。」

「これも使用する際には注意が必要だな・・・あ、でもトゥワイスに適応できそうじゃないか?」

「そうなのですが、オリジナルを変質させた場合、元に戻すことができません。今は行うべきでないかと」

「まあ、仕方がないか」

 

 

俺がトゥワイスにやろうとしていたのは、俺が持っている【2倍】の個性の変質内容の適応。その内容は

 

 

6時間ごとに複製体との記憶・経験の同期。

 

 

自分の複製体を生み出すことは多くの利点があるが、それと同時に長時間出し続けていると人格乖離を起こす可能性がある。それを防ぐために定期的に同期することでそれを未然に防ごうって算段だ。欠点があるとすれば、同期が強制であることか。

 

 

でもおかげで、自分自身との戦闘訓練で経験値が2倍になる。疲労も2倍になるが・・・

 

 

「できればこの欠点も消したいところですが・・・」

「【変質】は自分で変質させる内容を決められない。こればかりは仕方がない」

「いいえ、あなたが強く願えば【変質】も応えてくれるはずです」

 

 

このAI無茶ぶりするな。まあ、あってはいるんだけど・・・

結局、この後エアの無茶ぶりに突き合わされ、複製体の状況をエアが管理することで、指定した複製体との同期を行わないようにできる機能が追加されたのであった。

 




最後までお読みいただき、ありがとうございました。


今回は後々の伏線も込みで、現時点での問題点の洗い出し&自身の【個性】の強化ですね。この時点でも、複製した【個性】は増えているので、次回以降、今回の強化が役にたってきます。
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