俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!!   作:AC6はいいぞ!!

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ep14:表側の訓練と始動する新たな計画

 

訓練を始めてから1年たった。

訓練の結果・・・薫がメチャクチャ化けた。

 

 

身体づくりと並行して格闘技も教えたのだが、想像以上にセンスがあって、半年で俺とも手加減はしているがやり合えるようになってた・・・俺、前世で格闘技を習得していたらしく、アドバンテージがあるのに、あと数年で純粋な格闘技の腕で妹に追い越されそうです・・・

 

 

薫の格闘技は足技が中心で、動きを見る限りはラビットヒーロー"ミルコ"の動きに似ている。

 

 

一方、葉隠のほうも順調に格闘技を覚えていっている。

また、【個性】も成長して服まで透明化することに成功している・・・おれの仕業だが。なぜそんなことをしたのかというと

 

 

女の子が全裸になることに抵抗を失くさないため。それのためである。

 

 

原作でも抵抗ない感じだったが、こっちでも格闘技の練習の際に、服があるから動きがバレると全裸になるという事件が発生し、このままでは全裸になることに抵抗なくなりそうだったので抵抗が無くならないよう、服まで対象にして未然に防いだ。なお、葉隠のせいで薫が物凄く不機嫌になって、機嫌を直すのに苦労した。

 

 

最終的には姿も見えるようにしたいと考えていて、すでに手立てはあるのだが、常時発動型の異形型のため、どうすれば周りに怪しまれずに済むのか現在考えているところだ。

 

 

あと、特筆すべき点として、俺の偽装個性【強化】が偽装ではなくなったことが挙げられる。

 

 

・【強化】

 自身、および自分が触れている生物・非生物の持つ機能を強化する【個性】。【オーラ】の【個性】も組み込まれているため、オーラも使用可能。

 

 

【変質】を使うことで、【ワン・フォー・オール】のように【個性】を組み合わせて別の【個性】が生まれる可能性は考えていたが、俺が強く望んだからか先日、いくつかの強化系の【個性】が組み合わさって誕生したのだ。【オーラ】も組み込まれているおかげでかなり汎用性が高い。

 

 

もっとも、生み出されたばかりのためか、強化率が低いのが難点だ。このあたりの問題は【個性】を鍛えていけば解決できるだろう。

 

 

表の訓練と並行して、裏でも新しい計画が始まろうとしていた。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

"自由の象徴"レイヴン。レイヴンがどんな存在にするかと言うと

 

 

「ダークヒーロー。社会に属さず、超法規的にヒーローや国家が手を出せない悪を倒す超常的な存在。」

 

 

組織立ち上げの時に言ったコンセプトをそのまま利用することにした。そこまでは良いのだが、問題なのは手段。普通にヒーローをやるだけでは"平和の象徴"のように一時的なものにしかならない。だから

 

 

「オールマイトと対をなす存在か」

「もっとも、オールマイト以上に抽象的な存在にしようと考えているが」

「どういうことだ?」

「簡単に言うと、レイヴンと言う正体不明の存在を作り上げるんだ」

「???」

「全然理解できてませんね」

 

 

オールマイトは"平和の象徴"。確かに凄いヒーローだし、犯罪率を目に見えて低下させるほどの超人だ。だが、オールマイトも人間、衰えてきてるしいずれは引退する。だが、もしも・・・

 

 

オールマイトが仮面をつけた正体不明の人物で、後継者と入れ替わることが可能ならどうなっていたか?

 

 

答えは簡単。永久不滅の"平和の象徴"の完成だ。とはいえ、リスクはあるし、やられてしまったら終わりだ。だが、強力な力を持っているならリスクを最小限に出来る。俺はこれを作り出したいのだ。

 

 

「なるほど。でも、レイヴンを引き継ぐなんて誰もできないだろ。【オール・フォー・ワン】は渡せないんだろ?」

「仮に渡せたとしても、ロクに使えんだろうな」

「ダメじゃん」

「ダメですね」

「そうならないようにするためには人体改造必須だが・・・この話は辞めにしよう」

 

 

オール・フォー・ワンのように脳無を生み出す気はない。リスク以前の話だ。

 

 

「じゃあ、無理じゃないか」

「いやいや、前提が間違ってる。何でレイヴンが【オール・フォー・ワン】を使うこと前提なんだ?」

「・・・使わないのか?」

「使わない。というか使えない。オール・フォー・ワンに下手に目を付けられないようにするためにも、【オール・フォー・ワン】は表立って使えない。こっちとしては、対オール・フォー・ワン戦でも使いたくないぐらいだ」

「ならどうすんだ?」

「そこなんだよな・・・【個性】と装備で補いたいんだが、組織単位での運用も考え、なおかつ個人の【個性】にも合わせるとなると・・・」

 

 

最低でもいくつかの項目を満たさないといけないが、かなり厳しい。

 

 

・高機動で飛行可能

・標準装備で強力な遠距離攻撃できる装備

・全身鎧タイプの防御性能に優れたスーツ

・個人(【個性】)に合わせて拡張できる拡張性・互換性

 

 

以前行ったトゥワイスの模擬戦の後、対オール・フォー・ワンやそのほかの活動に必要な要素を考慮した結果、これらの項目が必要だと判断した。

 

 

1番目は少数精鋭で活動することを考えている以上、機動力は欲しい。また、オール・フォー・ワンのことを考えると、触れられると個性を奪われてしまう以上、接近されないようにする即時に上空に離脱できるようにする必要がある。

 

 

2番目の遠距離攻撃も対オール・フォー・ワンを想定して考えると、どうしても必要になる。

 

 

3番目に関しては防御性能を高めるほか、身バレ防止や身体接触による個性強奪を阻止できるようにしたい。

 

 

4番目、これは必要なさそうに見えて、かなり重要だ。【個性】に合わせた装備はヒーロースーツなどが挙げられるが、あれはあくまでも【個性】に合わせて作成されているため拡張性・互換性がほとんどない。逆に警察などのように【個性】を使用しなければ気にしなくてもいいが、【個性】という強力な力を使わないのは論外。後々、組織を拡張したり、後継に引き継がせることを考えると、かなり重要になってくる。

 

 

「なら、これなんてどうですか?」

 

 

そう言ってエアが見せてきたのはロボットの設計図。

これを知っている存在がいればこういうだろ。

 

 

アーマード・コア(AC)

 

 

「・・・冗談か?」

「まあ、レイヴンが好きでよく話していたことも理由ですが・・・よくよく考えて見て下さい。ACの利点を」

「自分だけに合わせたオリジナルの機体」

 

 

システムまで変えられるACなら確かに悪くない。

 

 

「これ、デカすぎるな」

「そこは2~5Mぐらいのサイズに収めた・・・"アーマード・スーツ(AS)"を作成すればいい」

「認識としては、ヒーロースーツみたいなものという認識でいいのか?」

 

 

厳密には違うが・・・まあ、今はそれでいいか

 

 

「これを開発して、ある程度規格化。適性の持つ人間にレイヴンの乗る機体を与えれば、レイヴンの完成だ。しかもそのレイヴンは」

「途中で誰かに入れ替わってもほかの人には気づかれないですね」

「やられない限り、永久不滅の自由の象徴の完成だ。途中で俺から別の奴になってもバレない」

「おいおい、途中で抜ける気か?」

「そりゃあ、表でヒーローになるんだから、誰かに引き継がないといけないだろ」

「そう言えばお前、ヒーローになるのか・・・いいのかこんな奴がヒーローで」

 

 

まったく失礼な奴だ。

こんなにも世の中のことを考えているやつはなかなかいないぞ。

 

 

「思ったんだが、これ別にロボットじゃなくてもいいのでは?」

「お前・・・それ禁句だぞ」

「実際のところ、ヒーローのような。それこそさっき言ったように仮面をつければ済むだろう」

 

 

確かに、仮面ライダーも悪くない・・・だが

 

 

「後々組織を拡張したりすることを考えると"個人に合わせた規格外の装備"ではなく"個人に合わせることが可能な規格化された装備"がいい」

 

 

あと、俺がこっちのほうが好きっていうのもあるためライダーは却下だ。

 

 

「規格化された無数のパーツを組み合わせることで、その人物だけに最適化された装備になる。それを作りたいんだ。そうすれば個人の才覚はもちろん、【個性】、状況、その他諸々に合わせた対応が可能」

「問題は、こいつを作れるかどうかだな」

 

 

できれば2年後には本格的に組織を動かしたい。【2倍】で人手を増えることができるとはいえ、2年以内に作れるのか?

 

 

「当てはあります。複製体のあなたに頼んで下調べした結果、この人物が適切であると判断しました」

 

 

そう言って、とある人物のプロフィールを見せてきた・・・これは、発目?

 

 

創生 名花(そうせい めいか)。大学生1年生で、現在は騒動を起こして停学に・・・こいつ、何したんだ?」

「自身の発明品を展示中に爆破させたようです。幸いにもけが人はいなかったようです」

 

 

爆破か・・・そっちも気になるが、それよりも気になるのが発目に似ていることだ。セミロングでメガネをかけた黒髪の女性。顔立ちが似ている。

 

 

「レイヴンの察しの通り、発目 明(はつめ めい)の親戚です。関係は従妹ですね」

「まさか、そんな人物がいたとは・・・」

 

 

原作でも出てなかった人物か。腕前に関しては

 

 

「プロフィールを見る限り、腕はいいんだな・・・その割に実績がかなり少ない」

 

 

ACをベースにした新規格の装備であるASを開発するための開発者としての能力は・・・問題なし。発目同様、生粋の発明家で天性の才も持っている。持っているのだが・・・

 

 

こいつも発目と同様、物凄く自己中心的な人間なのかよ!!

 

 

「他にいないのか?というか、大学を停学になってる時点で問題大ありだろ」

「レイヴン、残念ながら私の知る限り、我々が求める条件で我々の欲するレベルの適切な人材がいません・・・彼女以外は」

「彼女も適切な人材ではないと思うけど?」

「・・・」

 

 

人材がいなかったのか?ACというこの世界に存在しないものを人間サイズに縮小し、さらに高い汎用性も維持したまま、ヴィランともやりあえるようにする必要がある。並みの開発者では手に負えないのはわかる。だが、そのレベルに達している人材は数少ないがいるはずだ・・・なのにいないのは

 

 

「高度な技術を持った優秀な人が、良くわからないヴィラン組織に入ると思いますか?」

「・・・」

 

 

そう考えると・・・無理だな。

 

 

「【暗示】や【催眠】などを掛ければ、解決すると思いますが」

「俺の【個性】は万能と言えるが、全能ではない。下手に人を思い通りに動かそうとすると、いずれ取り返しのつかないことになる」

 

 

オール・フォー・ワンがいい例だ。

人を思い通りに動かそうとした結果、敵を作り過ぎて【ワン・フォー・オール】が生まれ、最終的にはオールマイトに倒されたことで一度は地に落ちた。同じ轍を踏む気はない。

 

 

よくよく考えれば、条件が厳し過ぎるのだ。ASを開発できるだけの技術力を持ち、よくわからないヴィラン、よく言ってヴィジランテ組織に入ってくれる必要がある。

 

 

そんなあり得ない条件を満たすのは、停学・無収入・金欠と色々と切羽詰まっている創生ぐらいしかいないのだ。他を探そうにも見つからない可能性は高い。というか、色々とやらかして創生みたいな状況に陥る方が稀だ。だから、創生を誘うしかないのだが・・・

 

 

もう1度言おう、彼女は物凄く自己中心的な人間なのだ。

 

 

誘うしかないのだが、俺は諦めきれず別の方法を探そうと言ったが、エアから他にいないと言われてしまい・・・泣く泣く諦めた。創生は自己中心的な人物だが、見方によっては自分の欲望に忠実。ちゃんと説明をして、潤沢な開発予算に開発環境を与えれば裏切ることもないし、無我夢中で開発をしてくれるだろうと・・・

 

 

結局、創生を誘うことにした。もちろん保険を込みにしてだ。そうやって、色々準備をした上で接触を試みた。

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

「あ、それならいいですよ。入ります!!」

 

 

発目 明と違って、少しおしとやかな感じなんだな。と初対面で思ったが前言撤回、おしとやかな感じなだけで、中身は全然おしとやかじゃない。速攻で人生の分岐点ともいえる選択を行った彼女に対して、思わず俺は"ちゃんとと考えろ"とか"騙されている可能性があるだろ"とか言ってしまう始末。だが彼女は意外にも

 

 

「大丈夫です。私、こう見えても人を見る目はあります。好き勝手に研究してばかりのせいで、周りからの評価も低く、このままではロクな会社に付けず、ロクに研究ができませんが・・・」

「人を見る目があっても好き勝手してるならそうなるよな」

「それと、人を騙そうとする人は、そもそも"騙されている可能性がある"なんて言いません」

「・・・まあ、確かに」

「それにこれだけの予算と開発環境、今逃すと一生後悔します!!」

「それが本命だろ・・・実績が表に出ることはない。それに創生が作ったものが大量虐殺に使われるかもしれないが?」

 

 

こんな発言、普通に考えれば勧誘する側が言うべきではない。警戒されて断られる可能性が高い。だが、さすがに自分の欲望で何でもかんでも作るような人間なら・・・危険だ。仲間にしない方がいい。

 

 

「大丈夫です。"子供たち"のことが知られないのは残念ですが、あなた方が正当に評価して新しく"子供たち"を作らせてくれるのなら問題ありません!!それと、確かに作る者によっては、作ることに対して責任が生じるかもしれませんが、基本的に使い手の責任であり、作った側の責任ではありません。だいたい、それを言ったらあらゆるものに対して作った側に責任が生じます」

 

 

発明品のことを"子供たち"か。血縁関係がなせる技かな。ハハハ・・・殺戮兵器を示唆したが、まったく気にしてない、というより、俺がハッタリで言ったことに気づいているな。

 

 

「もしも"本当に大量虐殺兵器を作れ"と言ったら?」

「作りません。さすがに命は惜しいので脅されたら作るかもしれませんが、作ったふりをしたり、安全装置を組み込んだり、場合によっては外部と連絡などして抵抗するでしょう」

 

 

なるほど・・・これなら、大丈夫そうだな。自分勝手なことを除けば、だが

その後、色々と条件などを話し合い、創生を仲間に引き入れた。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

後日、仲間になった創生に対して、本体は大学に行かせるようにした。停学中だったが、どうやらすぐに復学される状況だったらしい。

 

 

本人は大学に行かなくていいと言ったが、彼女は元からヴィランではなく、ただの一般人。場合によっては組織から足抜けもさせることも考えている。だからこそ、大学にはちゃんと行ってもらう必要がある。

 

 

本人は不満そうだったが、無視して開発に必要な【個性】を渡した。

 

 

・【電脳】

 自身の脳をネットワークにつなげることができる【個性】。特定のネットワークにのみ接続可能。

 

・【偽装】

 自身の情報を偽装する【個性】。【個性】の保持情報のみ偽装。

 

・【2倍】

 1つを2つにする【個性】。対象を自分のみ、最大10人までとなっている。

 

 

以前判明した【オール・フォー・ワン】の変質した際に生まれた能力"非活性化"を利用して、容量を大幅に減らした3つの【個性】を渡した。

 

 

いくら個性容量を大幅に減らしているとはいえ、一般人の彼女に【個性】を複数与えるのは躊躇われたが、開発に必要だったことや、容量的に問題ないとエアに言われたこともあり、本人にリスクを説明し、了承を得たうえで付与した。

 

 

基本的に休日以外は複製体が作業することになった。本人は凄くごねたが、【暗示】を使用して強制的に行かせたのだが・・・

 

 

「レイヴン、開発したい思いが強すぎて暗示が解けかかりました。それも数回ほど。もう少しで講義を抜け出して拠点を探すところでした」

 

 

気持ちはわかるが大学には行け。

暗示を掛けたのにこれとは・・・やりたくなかったが、記憶の封印措置をした。これ、万が一の時には発目を組織から足抜けさせるための保険だったんだけど・・・そう思っていると

 

 

「すみませんレイヴン、本人から苦情で大学にいても開発をさせろと」

 

 

休日に苦情が入った。

大学にいながら開発させろってそんな無茶な・・・てか、創生が行っている学科ってサポートアイテム関連の研究をしているだろ。そこでも研究してるんだから我慢しろ。え?講義ばかりで研究や開発が全然できないって?

 

 

しまいには【電脳】を通じて開発に携わせろと・・・講義のほうはどうするんだ。

 

 

「仕方ありません、【電脳】を介して私がサポートします。やりたくはなかったですが、並行処理を活用して開発と学校に通うことを両立させます」

 

 

そんなことができるのか、さすがだエア。

そう思った次の日。

 

 

「レイヴン。並行処理を活用して学校の勉強をしながら設計図の作成などを行わせようとしたのですが・・・」

「もしかして、失敗した?」

「ええ失敗しました。並行処理能力を全て設計図の作成に回して、本人は講義では居眠りしています」

「・・・並行処理を失敗したんじゃなくて、並行処理の使い方を失敗したと?」

「・・・」

 

 

あの後も色々と対策を練ってみたが、ほとんど効果を得られず、甘い対応をするのを諦めて、真面目に講義を受けないと予算を減らすと脅しをかけることで対処した。研究熱が凄すぎるのも考え物だと思い知らされれるのだった・・・

 




最後までお読みいただき、ありがとうございました。


元々は、発目をブランチに入れたのですが、オリ主はともかく、発目は小学生で組織に入れられない。ということに気づき、仕方がないので「発目のような人物・・・そうだ、親戚を登場させよう」と言う経緯で創生をオリキャラとして登場させました。
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