俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!! 作:AC6はいいぞ!!
緊急事態が発生した。
完全に予想外だった。何が起きたのかと言うと、ナガンが公安の会長を殺そうとしているのだ。事件自体、原作でも描写があって、起こることはわかっていた。時期は不明だったが、原作でホークスをナガンの反省を踏まえ、幼少期から教育・訓練したとあったため・・・って、あれ?
俺は現在7才。ホークスは俺の6つ上で13歳。原作での描写では公安に保護されたときの年齢はわからなかったが、6~9歳ぐらいだったはず。そう考えると・・・色々と計算が合わないような・・・どうなってるんだ?
「おそらく、バタフライエフェクトのせいで時期が遅れたのだと思います」
「"蝶の羽ばたきが地球の裏側で竜巻を引き起こす"だっけ?何か関係が?」
原作から乖離するような要因なんてどこにも・・・あ
「俺か・・・俺の存在か」
「はい。原作には存在しない、陰奪 全部という存在によって、何らかの影響があったのかと」
それを言ったら薫にエア、シーカー、アルバート博士もあり得そうだな。原作にはいなかった存在だし・・・そう考えると、俺の他に転生者がいて、その存在による影響か?・・・まあ、それは後で考えるとして問題は。
「前触れもなく殺そうとしないでくれよな」
「なかったわけではありません。ただ、予兆に気づくのに遅れました」
幸いなことに、まだ会長と会話している段階、介入は可能なのは助かった。万が一に備え、【サーチ】などで監視していたおかげで何とか気づけた。
「そろそろだな・・・介入する。エア、サポートしてくれ」
そう言うと俺はすぐさま透明化した状態でナガンのすぐそばに転移した。
・・・・・・
【Side:レディ・ナガン】
「承知だと思うが、辞職が何を意味するのか分かっているのかね?」
わかっているさ。
「会長、あんたは強いね」
そう言って、引き金を
「何やってるんですか。レディ・ナガン?」
?!!、誰だこいつは!!、どこから入ってきた?!!
「なんだい、君は?」
「私ですか。通りすがりの勧誘員です」
「ふざけているのかね」
「いいえ、至って真面目ですよ」
「そうか」
私がいきなり現れた男に向かって引き金を引こうとしたが、一瞬意識が朦朧として・・・1年前のことを思い出した。そうだ、こいつは
「お前は、あの時の」
「そうです。私は・・・無駄ですよ」
私と会話しようとした隙を突いて、会長が引き金を引くが、弾丸が空中で止まる。
「レディ・ナガン、あなたには申し訳ないですが会長には利用価値がある」
「だから生かせと」
「ええそうです。ご安心ください」
そう言って男はいつの間にか会長の目の前に立ち
「洗脳すれば、このことはバレませんので」
男が手をかざすと会長の目がうつろになり、そして人形のように力なく立っていた。
「あんた・・・一体いくつ【個性】を持ってるんだい?」
「いくつでしょうか・・・500ぐらいですかね?もっともほとんど複製ですが」
確信した。こいつはオール・フォー・ワンのように個性を複数保持できる。いや、もしかすると
「あんたの個性は【オール・フォー・ワン】か?」
「はい、私の【個性】は【オール・フォー・ワン】です」
驚きのあまり絶句してしまった。
だが同時に色々と腑に落ちた。1年前に会った時もそうだが
「あんたの目的はオール・フォー・ワンの後釜に座ることか?」
「いいえ、目的なら1年前にも話したはずですが」
「あんな戯言を信じろと「はい」・・・」
信じられなかった。
それだけの力を持っていて平穏を望むと言ったことに・・・
「私に何をさせたいんだ?」
「裏社会で暗躍する際の私のサポートをお願いしたいです」
「サポートね・・・具体的には?」
「組織運営の補助や、現地調査、私がヴィラン組織を襲撃した際の戦闘の援護、ヴィランの暗殺。このあたりですね」
「公安と変わらないな」
「そうですか。暗殺のことを言っているのであれば、暗殺はしなくて結構です」
「これが本命なんじゃねェーのか?」
「いいえ、最悪私1人でどうにかできます」
「・・・」
この男が何を考えているのかわからない。不気味な印象がぬぐえない。
それでも、こいつが嘘を言っているように思えなかった。それにもう、私の居場所はここには無い・・・それなら
「いいよ、あんたの組織に入るよ」
「素晴らしい。ようこそ"ブランチ"へ」
「ブランチ?」
「組織の名前ですよ」
「名前はなかったんじゃ」
「さすがに1年も経てば決まりますよ」
「そうかい・・・そう言えば聞いてなかったな、あんたの名前は?」
そう言うと、男は笑い出した。
今まで自己紹介してなかったことに気づき、笑っていた。そして不意に男の輪郭が歪みだし、ドロドロに溶けて一人の青年、いや少年が姿を現した。
「改めて始めました。陰奪 全部です。そして」
「初めまして、レイヴンです。これからよろしく、レディ・ナガン」
・・・・・・
何とかナガンを仲間に引き入れることに成功した。
会長を殺そうとして、後がなくなったのもあるが、最初の接触でこちらについて知って話を聞いてくれたことも大きかった。勧誘は無事に成功したのだが
「なにか?あんたはレディのプライベートを平然と覗いていたのか?」
「大変申し訳ございませんでした」
タイミングよく介入できたことに疑問を持たれた。最初はちゃんと説明しようとしたのだが、エアから素直に謝ったほうがいいと【電脳】を通じて助言してくれたので、助言に従って素直に理由を答え、土下座している。
「まあ、助かった部分もあるし、今回は許してやるよ。ただ、次やったら風穴空けてやるからな」
土下座して謝ったおかげか、許してもらえて助かった。あとそこ、トゥワイスとシーカー、笑うんじゃない。というか、エアに創生、アルバード博士も笑ってるじゃないか。ボスが土下座しているのに堂々と笑うな!!
「なあ、ナガンに【個性】をあげるって本当か?」
「ああ、ついでにヴィラン名も付けて欲しい」
「あれ?そういえば、私たちヴィラン名がないのですね?」
「そうですね。何故ですか?」
創生とアルバード博士が不思議そうに聞いてくるが、別に不思議なことじゃない。
「忘れてた」
「おいおい、ド忘れかよ!!」
そもそもの話、この2人は非戦闘員で基本的に組織の外で行動することを想定していない。だから、必然的にヴィラン名は不要ともいえるのだ・・・とはいえ。
「さすがに本名で呼び合うのはマズいか。ヴィラン名・・・は、印象が悪いからこの場合はコードネームかな?何か希望はあるか?」
「私は"エア"で」
エア、まんま名前だぞ。本名で呼び合うのはマズいと言ったばかりなのだが?
「この名前が知られたところでなにか判明するわけではありません。それにあなたが付けてくれた名前を捨てるのは・・・」
「嫌か。それならそれで構わない」
確かに、名前から何かが露見するわけでもないし。
「それなら、私は"メイカー"で」
「こっちも名前・・・いや、Maker(製作者)か」
「はい、ASの制作者としていいコードネームではないですか?」
こっちも本名の
「アルバート博士はどうする?」
「そうですね・・・私は"イヴ"で。あと、前々から思っていたのですが、博士を付けるのはあまり好きじゃないわ。コードネームが付いたから、"博士"は禁止」
別にいいと思うけどな、イヴ博士。
ちなみに、名前の由来を聞いたところ、創世神話のアダムとイヴから来ているとのこと。
「ちなみにナガンは」
「名前は変えなくていい。レディ・ナガンのままでいいや」
「だが、それだとブランチに所属していることがバレる可能性が」
「バレても構わねぇよ。どうせ会長の悪事がバレたら私のこともバレるんだ。今更だ」
「いや、会長の悪事は簡単にはバラさせないし、バレたらバレたで時限爆弾を仕掛けるからナガンのことはそう簡単にはバレないようにするつもりだ。」
暗殺の件は、会長を洗脳して今回は事なきを得たが、会長の悪事がバレるのは時間の問題ともいえる。というか、公安内に会長を引きずり下ろす計画すらあるらしい。それも複数。
ここまでやらかした会長をそのまま退場させるのもアリだが、それだと隠ぺいに隠ぺいを重ね、何も変わらないことは目に見えているため、会長をできるだけ長持ちさせて、ブランチで活用、バレたらバレたでナガンに被害が及ばないようにナガンに関する情報の隠蔽・改ざんを施すつもりだが
「レイヴン。どのみち彼女の【個性】は広く知られています。【個性】を使うなら隠匿は難しいかと、トゥワイスに関しても同様です。【2倍】の【個性】が明るみになれば、個性届や過去の事件から身元が発覚します」
「俺に関しては別にどうでもいいな」
「私もだ」
余計なお世話だったか。確かに、【個性】を使う以上、身バレは避けられない。2人の表情に暗いところはないし、バレることは元から覚悟していたのだろう。
「【個性】の話に戻すが、希望はあるか?」
「私は高速で移動できる【個性】が欲しいな」
「俺は姿を消す【個性】の方がスナイパーと合うと思うけどな」
「高機動ならASがある。透明化ももしかしたらASに特殊機能として搭載できるかもしれないから今は様子見かな?」
「大丈夫です。完成させます!!」
【個性】を渡すにも容量に限りがある。代用できるなら代用するのみ。と、いってもまだ完成してないため、創生に頑張ってもらおう。そうなると
「渡す個性は【電脳】【テレパス】【身体強化】【偽造】は確定だろ?」
「それ以外にも個別で【サーチ】【燃焼】も渡す」
・【サーチ】
レオン同様に1度に取得可能な人数を1人に限定。
・【燃焼】
物体を燃焼させる個性。対象を自身の髪の毛に限定し、一定時間後に燃やし尽くすことができる。
「本当は【空間入れ替え】を与えたいんだけど、機能を限定化してもかなり容量を喰う。渡せたとしても脳の処理能力が低下する可能性が高いし、エアに分担させてもキツイ」
【個性】は能力の出力・範囲が大きいほど、特異性が高いほど容量を喰う。転移系は特に容量を喰うため、複製であったとしても、普通の【個性】の数倍は容量を喰う。
「そりゃあ、残念だね」
「【燃焼】は証拠隠滅用だな。弾丸が髪の毛だとバレなければナガンの仕業だとバレにくい」
【個性】の数は多いが、複製だし容量も削っているからトータルで【個性】2個分かな。レオンの時よりも容量に余裕があるし、今はアルバ・・・イヴがいるから問題ないだろう。そう思いつつ、ナガンに個性を付与した。
「思考がぼやけるなどの違和感はないか?」
「ないね、案外複数個でもいけるもんだね」
「後で検査に来てください。念のため精密検査します」
イヴがそう言うと、ナガンは後で行くと言った。
「複製だからな、容量がオリジナルより少ないんだ。機能を減らして容量も減らしてる。じゃないと入らなかっただろうし・・・」
「言っとくけど、これらの個性も訓練する必要があるからな。ちゃんとやれよ」
「もちろん、ちゃんと訓練するさ」
「ああ、言っとくがトゥワイスもだぞ、ちゃんと訓練しないと取り上げるからな」
「いやいや、俺ちゃんと訓練してるし!!」
「嘘ですね。たまにサボっています」
エアに嘘がバレて驚くトゥワイスだったが、俺にも普通にバレバレだったからな
・・・・・・
「レイヴン、聞いてもいいか?」
「どうしたナガン?」
「私って、今公安ではどういう状態になってるんだ?」
後日、訓練中に休憩しているとナガンから真剣な顔で質問された。真剣な顔で聞いてきたから何事かと思ったら・・・そう言えば言ってなかったっけ?
「状況も何も、今も公安直属のヒーローだ。ただちょっと事情が変わってとあるヴィラン組織に潜入していることになっている」
「おいおい、まさかその組織って」
「そう、うちのこと」
「あきれたやつだ」
実はナガンはまだ公安直属のヒーローになっている。洗脳した会長を上手く利用して潜伏していることにしたのだ。
「でもさ、いずれは会長のことバレるんだろ。意味ないんじゃないか?」
「かもしれないな。公安から抜けさせても良かったんだが、それはそれで口封じされる可能性が高いし、行方不明にしたら捜査だろうから面倒だし。もっともそうなる前に」
「レディ・ナガンを殺してしまうけどな」
「ずいぶんと物騒なことをいうじゃねェか」
「比喩だけど事実。まあ、死ぬのは俺の【個性】で作った偽物のナガン。偽物を適当な場所で火事にでも巻き込ませて死体を焼却すればいけんじゃない?」
「随分とあいまいで杜撰だが大丈夫なのか?」
「適当に言っただけだから。ただ方向性としてはこんな感じってだけさ。安心しろ、ナガンを切り捨てるようなことはしない」
俺は仲間を見捨てるような真似はしない。
「でもさ、私たちはあんたに命を握られているんじゃねェのか?」
「そう思う根拠は?与えた個性以外で変なものを付け加えたりしてないけど?」
「【電脳】あれを悪用すれば私たちの脳を焼き切ることぐらいできるんじゃないのか?」
「へぇ・・・そう思うなら、なんで【電脳】を受け入れたんだ?」
「そりゃあ、裏切る気がないからね。もし足抜けしたいと思ってもあんたなら、暗示とかかけて言いふらさないようにするだけで私たちを殺すことはしない。もし、殺すとしたら」
「裏切ったときだけ・・・参ったよ、降参」
実は彼らが裏切ったときのために仕掛けを施している。そのうちの1つが【電脳】。
もしも彼らが裏切ったら、【電脳】を悪用して脳を焼き切る算段だったのだ。まあ、そんなことにならないよう、可能性を徹底的につぶす気でいるが。
「ちなみに【電脳】の裏の目的として、【暗示】を組み合わせた口封じもあるな。今は"創生が大学でポロっと組織のことを漏らさないようにする"という使われ方しかしてないが」
「そんな使い方もあるのか」
「本当はもっと効果的な方法があるんだが、彼女のプライバシーを侵害するからやりたくないんだ」
「随分と甘いね。あんた、身内に対しては相当な甘ちゃんだよ」
「それは否定しないし、その甘えをナガンも今利用してるじゃないか。なんでこんなこと言ったんだ?いう必要なかったよな?」
「まあな、口封じの件はともかく、粛清のほうはトゥワイス以外は気づいているから言う意味はないんだが・・・実はお願いがあってさ、聞いてくれないか?」
「"お願い"というより脅迫っぽいけど・・・どんなお願いなんだ?」
「あんたが【個性】を訓練しているところを見せて欲しい。私たちの前でやっているような訓練ではなく表側で使う【強化】の練習じゃなくて、【オール・フォー・ワン】を使った練習を」
実は俺は、施設内で訓練する際は表側で使う【強化】ばかり練習している。というのも、複数の強化系の【個性】を掛け合わせた【個性】である【強化】。現在も複製した個性の部分的に取り込み、進化し続けており、俺自身の身体がついていけなくなる可能性が出てきているのだ。
原作でも初期の緑谷が【ワン・フォー・オール】で粉砕骨折したことが、俺自身にも起こる可能性がある。なので、俺は表でも訓練しているが、裏でも訓練している。
【複製体】の経験の同期化のおかげで、表での経験を裏に、裏での経験を表にも共有できるため、単純に考えて通常の数倍の訓練ができている計算だ。
そして、ナガンは【強化】を主体とした戦い方ではなく、生来の【個性】である【オール・フォー・ワン】で手に入れた複数個性を活用した戦い方を見せて欲しいと言っているのだ。
「別に構わないが、なんで見たいんだ?」
「私は一度、オール・フォー・ワンを追いかけていたことがあるって言ってたよな」
「言ってたが、それが?」
「知りたいんだ。私の追いかけていたオール・フォー・ワンがどれくらいの実力を持っているのかを」
「言っとくが、俺とオール・フォー・ワンは同じ【個性】を持っているけど、戦闘力や戦い方は全然違うぞ?」
「どう違うんだ、一緒じゃないのか?」
全然違う。まず大前提が俺とオール・フォー・ワンでは個性の保有可能量と同時使用可能数が違う。
原作での描写からの考察になるが、神野での戦いの際にオール・フォー・ワンが同時に使用していた数は約10個以上、裏で発動させたいたぶんを含めると20~30個、下手したらそれ以上だ。しかもこれが大幅な弱体化を喰らった状態でと言うのだからバケモンだ・・・ちなみに俺は現時点で半分ぐらい使えるが、それは複製された【個性】だから、オリジナルだと6個ぐらいが限界、エアの補助有りで9個ぐらい。それでも結構無理してだ。
あと、【個性】の使い方。
俺は相乗効果を発揮する【個性】の組み合わせを重視しているのに対して、オール・フォー・ワンは強力な【個性】の組み合わせを重視する傾向にある。俺が技術で戦うのに対して、オール・フォー・ワンは純粋な力でたたかっているのだ・・・逆に言えば
「もしも、相手が同程度の実力を持っていた場合、技量が高い方が勝つ」
「そう、力関係が同じなら俺が勝つだろう。だけど」
「今は全然かなわないと」
「将来も敵わないかもしれない。だから力も磨くが技術も磨く」
「圧倒的な力の前では技術は無力だが、多少の差なら覆せるからな」
オール・フォー・ワンは魔王に憧れている。そのせいか、技量を、【個性】を磨くことをしていない節がある。たぶん、その認識は正しいだろう。これが付け入るスキである。
「見るだけなら構わない。あと、エアも呼んでおくか」
・・・・・・
ナガンとエアと共に訓練場に来た。施設を地下に作ったため、広さを確保するのに苦労したが、それでも縦横50mの広さがある。
「それじゃあ、始めようか」
そう言って、俺は【蓄電】【磁力化】【ライフル】【鋼鉄化】【育毛】を発動。
腕に生成したライフルを物質的に強化。ライフリングを部分を磁力化、育毛で伸ばした鋼鉄化した髪を弾として生成、ライフルに込め、電力を流し磁力を強化し・・・レールガンを的に向かって発射した。
「驚いた。まさかレールガンを生み出すとは」
「でもまだ精度はいまいち、ナガンほどの腕はないからな。そう考えると、やっぱナガンは凄いよ。殺しの役にしかたたないなんて言ってたが、それだけにしか使わなかっただけだ。これからは俺たちを救う力に間違いなくなる」
「随分と褒めてくれるじゃないか・・・確かに、若干だが真ん中からずれて命中している弾もあるね。【サーチ】は使わなかったのか?」
「たった50mしかないのに使うわけないじゃないか。まっすぐ飛ぶんだ、それぐらいできないと話にならない」
「できれば曲射もできるようにしたいが」
「【ライフル】はナガンの【個性】でナガンも曲射できるし可能だろうな」
「ただ、レールガンだと細かな調整が難しいでしょうから私のサポートが必要そうですね」
「他にはどんなのがあるんだ?」
「そうだな・・・あれにするか」
そう言って、俺はナガンのほうを向き
「次に見せるのは、カウンター技だ。ナガン、すまないがそこから」
「俺を撃ってくれないか。全力で」
「いいのかい。下手すれば死ぬよ?」
「ハハハ、この程度じゃ死なないさ」
そう言って、ナガンのほうを見ると、ナガンは迷わず俺の左足の甲を撃ってきた。
カウンター技と聞いて、わざと狙いを外したようだが
【思考加速】【停止】【物体反転】【衝撃反転】【加速】
思考を加速させ、弾丸を捕捉。加速した蹴りを繰り出し、着弾時と同時に弾丸を停止。弾丸の向きと加速方向の向きを反転。最後に停止させた状態で的に蹴りを繰り出し、タイミングよく停止を解除、そして加速。
「ハハ、私の弾丸を威力を増幅させて的に当てやがった」
「前まで威力を増幅させて反射させてたんだが、それだと敵のほうに飛ばないこともあるから、今は停止も活用して向きを調整してるんだ」
ただ、精度が甘くて狙ったとおりの場所に飛ばないことも多々あるが、まあ技としては悪くない。
「なるほど・・・【個性】の組み合わせでこう言うことができるんだな。ちなみに、オール・フォー・ワンはこういう【個性】の使い方を」
「しない、少なくとも技術と【個性】を組み合わせた戦い方をしない」
むしろ、していたら完全にお手上げだ。ただでさえ強力無比な魔王が技術を手に入れるとかどんな無理ゲーだ。そんなことを考えながら、俺はエアからアドバイスを貰いつつ、【オール・フォー・ワン】の訓練を行った。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ナガンの会長殺害事件に関しては原作の記述と幼少期が12歳までを指すことが多いことから、高確率でオリ主との接触前には発生していたと思うのですが、どうしても仲間にしたかったので、バタフライエフェクトによって、時期が遅れた。ということにして半ば無理やり今の時期に持ってきました。
あと、オール・フォー・ワンの戦闘描写を見る限り、強力な【個性】の単体発動や複数の【個性】の組み合わせによる強力な攻撃など【個性】を活用しているように見せかけて、実際は【個性】をただ雑に使う・組み合わせただけの雑な戦い方が目立つんですよね。
なまじ強力な【個性】を複数持っているせいか、複数個性持ちになった緑谷のように、【個性】を様々な技術やサポートアイテムと組み合わせ、工夫して使うという意識がほとんど感じられない。
原作でも"ベスト・ジーニスト"の【個性】の強さは技量によるものだとして、要らないと言っていたので、その認識は大きくは外れていないと思っています。なお、オリ主は"使い方や他の【個性】との組み合わせ、サポートアイテム次第で様々なことができそうだ"として逆に欲しがります。
その分、相手の心理を揺さぶる心理戦には優れているため、隙を突いて高火力で致命傷を与えることを得意としており、戦法としても悪くないのですが、そのせいで相手が死に物狂いになり逆に致命傷を負わされているの一長一短だと思っています。