俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!!   作:AC6はいいぞ!!

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ep19:爆豪との遭遇と対決

 

「てめぇか!!クソナードにふざけたことを言わせた馬鹿は!!」

 

 

メチャクチャキレた爆豪が道場にやってきた。隣にはビビりまくっている緑谷がいる。なんでこうなった?

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

「なあ、出久。お前その爆豪とやらにケンカ売ってこい」

 

 

俺が緑谷にそう言うと、緑谷はビビり散らかしていた。

 

 

事の発端は、緑谷がほかの人間に、特に爆豪に劣等感を抱いていることだった。原作開始時もそうだったが、緑谷は【無個性】で【個性】がないことで他人に対して劣等感を抱いている。特に爆豪にたいしての劣等感は凄まじい。

 

 

「ぼ、僕がかっちゃんなんかに勝てるわけがない」

「じゃあ、お前はヴィランに勝てないからって逃げ出すのか?」

「そ、それは」

「言っとくが、逃げ出す奴がヒーローなんかになれないぞ?」

「・・・」

 

 

半年ほど鍛えたが、緑谷の現状は・・・よろしくない。頭の回転はよく、吸収も悪くないのだが【無個性】というハンデを背負っていることを考えるとこの成長速度はよろしくない。おまけに無意識のうちに自分を卑下して諦めようとする傾向にあるのだ。原作ではオールマイトから個性を継承するために必死に頑張っていたが、残念ながら今はそんなアメは存在しない。

 

 

だから、意識改革が必要なのだ。自分に自信をつけさせる必要がある。なので、手っ取り早く解決できる方法を取ったらこのざまである。

 

 

「もしかして、俺がふざけて言っていると思ってるのか?」

「そんなことは・・・ないと思うけど」

「言っておくけどがこの半年、出久の成長速度はお世辞にもよくない。その上に自分を無意識に貶す傾向にある。そんなんじゃ一生ヒーローになれないぞ?」

「そ、そんな」

「だからこそ、意識改革する必要がある。"僕だってヒーローになれるんだぞ"ってな。そのためには自分のヒーローとなる意思を阻む最大の障害、爆豪を取り除く必要がある」

「か、かっちゃんを」

「ケンカを売ると言っても、正面切って"僕はヒーローになる、そのために雄英高校に入学する"って言うだけだ。何の問題もない。というか、その程度も言えないでヒーローになろうなどおこがましい。今すぐに反省しろ」

「うう・・・そ、そうだよね。目指すからにはトップを目指さないと」

「じゃあ、行ってこい。ああ・・・そうそう、もしも途中で逃げ出したり日和ったりしたら」

 

 

「今度、俺が爆豪のところに行って、出久に関してあることないこと吹き込む」

 

 

「す、すぐに行ってきます」

 

 

そう言うと慌てて飛び出していった。俺の性格を知ってか、俺がとんでもないことを吹き込むと思ったみたいだな・・・これなら大丈夫そうだ。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

そう思ってたんだけどな・・・なんで連れてくるんだ。

 

 

「おいお前、聞いてんのか?」

「聞いてるよ・・・どうした?」

「お前だろ、クソナードにふざけたこと言わせたのは!!」

 

 

ふざけたことね

 

 

「ふざけたことってのは、出久がヒーローを目指すために雄英に入学するのを目指すことか?」

「それ以外にあるわけねーだろ!!」

「まあ、難しいが不可能じゃない。むしろお前がヒーローを目指すよりはよっぽど健全だと思うが」

「てめぇ、ふざけてんのか?!!」

「俺よりもクソナードのほうがマシって言うのか?!!」

「まあな」

 

 

普通に考えればそうだろ・・・それと

 

 

「薫、そこで隠れているのはわかっているから出てきなさい。あと凄まじい殺気を抑えなさい」

「何のことでしょうか、お兄様」

 

 

そう言うと薫が物陰から出てきた。凄い殺気を醸し出しながら。

さすがの爆豪もビビっている。マジで人を殺しかねない殺気を小学生が出すんじゃない。葉隠がビビりまくってるじゃないか。

 

 

「なあ、爆豪だっけ?お前何がそんなに気に入らないんだ?」

「ああん?なんだと?」

「だって、出久がヒーローを目指そうと、お前には関係ないじゃないか?」

「関係大ありだボケェ!!」

 

 

まったく、口が悪いな・・・このまま無視してもいいが、悪い方向に話が傾かないとも限らないし・・・一度完膚なきまでに叩きのめしておくか。このまま緑谷の訓練で色々と言われるのも面倒だし

 

 

「そこまで言うなら、お前はヒーローたる資質はあるんだよな?」

「当然だ、お前らモブと一緒にすんな」

「そこまで言うなら勝負しよう、もし俺が負ければ」

「お兄様、私にやらせてください」

「薫?」

「そこの不良を完膚なきまでに叩きのめします。許可を下さい」

 

 

おいおい、メチャクチャキレてるが・・・大丈夫か?

 

 

「ハ、お前ごときにやられるかよ!!」

「じゃあ、やられたときは」

「なんでも言うこと聞いてやんよ!!」

 

 

勝手に決めちゃった。もういいか。

俺は爆豪を道場内に案内し、薫と対峙させた。

 

 

「じゃあ、やるか。ルールは個性アリ、目つぶし、金的、道具ナシ、あと重傷となるような技もナシだ」

「個性アリなのか?」

「ゼンちゃん、おじさんに怒られるよ」

 

 

葉隠が心配そうに聞いてきた。実際に怒られるだろうな、バレれば

 

 

「バレなければ問題ない」

「そういう問題じゃないと思うけど?」

「それで、どうする?」

「ほんとうに個性アリでいいのか?」

「ああ、その方がわかりやすいし、後々言い訳されたくないからな」

「それはこっちのセリフだ!!」

「敗北条件は戦闘不能になるか"まいった"と言わせること、両者中心から5m位置へ」

 

 

そう言うと、爆豪と薫は中心から5m離れた開始位置で向き合った。

 

 

「初めに言っとくが、場合によっては審判の判断で介入するかもしれないから技の威力には注意しろよ、では・・・はじめ!!」

 

 

そう言うと、爆豪が爆破を利用して一気に薫に詰め寄って、そのまま爆破を決めようとし・・・"縮地"で一瞬で距離を詰めた薫に勢いそのままに下あごに蹴りを喰らって倒れた。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

「まさか一瞬で決まるとはな・・・それも【個性】なしで」

「ほんと、驚いたよね~」

「あんなことができるなんて、凄いよ薫さんは」

「言っとくが、出久もあれぐらいできるようにならないと話にならないからな」

「クソが!!」

 

 

薫が蹴りを入れる向きを調整し、威力を抑えてくれたおかげで、爆豪は倒れた後にすぐに起きた。そして

 

 

「もう一度だ!!もう一度勝負しやがれ!!」

 

 

負けを認めてくないのかまた挑んできた。そういえば負けん気が強かったっけ?もう1回薫にさせてもいいが、次は全力で来るだろうからな

 

 

「お兄様、ここは」

「悪いが薫、俺がやる」

 

 

さすがに任せられない。大怪我でもしたら大変だ。それに丁度いい。今のうちに完膚なきまでに打ちのめした方が爆豪は強くなるはずだ。ということで

 

 

「次はお前か!!」

「ああ、と言っても、すぐに試合が終わるのは何だ」

 

 

「しばらくの間はお前を倒すことはしない、攻撃はするが戦闘不能にしないってところだな」

 

 

「はぁ?!!ふざけんな!!」

 

 

徹底的に煽る。しかも舐められている。こうなると爆豪は意地でも全力を出すだろう。

 

 

「全部君、さすがにそれは」

「問題ない。さぁ、やろうか」

 

 

俺はそう言うと開始位置に陣取った。爆豪も切れ具合が一周通り越して冷静になったのか、すぐに開始位置に移動した。もっとも、顔は凄まじくキレているが・・・

 

 

「それでは・・・はじめ!!」

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

試合開始と同時に爆豪が突っ込んできた。

といっても、爆破で横移動を挟みつつの前進。カウンターを警戒しているな。判断は悪くはないが、付け焼刃だな

 

 

俺が横移動を挟みつつ射程圏内に入ろう爆豪に対して、振りかぶるような動きを見せつけてやった。さあ、どうする?

 

 

「?!!」

「おお、反射神経いいね。わざと動作を大きくしたから避けられると思っていたが、まさか無傷とは・・・遠距離攻撃に警戒していたかな?」

 

 

爆豪はとっさに回避した。センスいいな、回避はされると思ったが、無傷とは

 

 

「おい。てめぇ、今のは」

「かっちゃんの【爆破】に似ている」

「言っとくけど、俺の【個性】は【強化】。自身や周りの物を強化する【個性】でさっき見た【爆破】を【強化】の応用で猿真似してるだけだ」

 

 

オーラを利用して、空気を吸収・圧縮・放出の手順で圧縮した空気を爆豪に繰り出した。

 

 

オーラは"HUNTER×HUNTER"のようなものかと最初は思ったが、実際には似て非なるものだった。自身の生命・精神エネルギーを具現化し、そのエネルギーをある程度自由自在に操ることができ、自身にまとわせて強化したり、放出してダメージを与えたりすることが可能だ。

 

 

ただ、あくまでも純粋なエネルギーを具現化するだけで、ものを具現化することはできないのだが、面白いことに自分の望んだ性質にある程度変えることが可能で、俺はこの爆破モドキを出すために、オーラの性質を"大気中の空気を吸引・圧縮し、任意のタイミングで解放する"という性質に変え、空気を圧縮した状態のオーラを作り出し、爆破のように見せかけたのだ。

 

 

なぜこのように性質が変わるのかというと、オーラは精神エネルギーを含んでいるため、自身の望みをある程度具現化する力があるためだ。なんか、"ガンダム"のサイコフレームみたいだ。

 

 

と、いっても、性質を変えることができるとはいえ、効率が非常に悪い。また、性質を変えたところで具現化する力も結構弱い。【オーラ】だけで爆破モドキをやろうとしたら、吸引にはかなり時間がかかるし、ロクに圧縮できない。

 

 

そのため、俺は【強化】も併用することでこの問題を解決している。【オーラ】しか保有していない薫は、あまりの効率の悪さに純粋なエネルギーのみ利用することにしている。まあ、今は強化率がまだ低いせいで威力・精度はダメダメ。小学生相手ならなんとか通用するレベルのため、それが今後の課題だ。

 

 

「だろうな。爆破音がおかしかったし煙も出てない・・・てめぇ、俺をおちょくってんのか?」

「いや、どちらかと言うと、【爆破】でこう言うこともできるというデモンストレーションをしようかと、あと【個性】が劣っていても応用次第ではどうとでもなるということも」

「サル真似で俺に勝てると思ってんのか!!」

「ハハ、楽勝」

 

 

こちとら表でも裏でも散々【強化】の練習してるんだ。強化率は低いが、小学生相手に負けるか。

 

 

「【爆破】の応用にはこんなのもある」

 

 

俺は右手の手のひらに左手で丸を作って押し当てた状態で爆破を行い

 

 

「グハァ・・・お前、今の」

「空気弾。指向性を持たせた爆破を当てたのさ、ほかにも色々あるぞ」

 

 

原作で爆豪が使っていた技、"APショット"を繰り出した。射程を犠牲にギリギリ及第点の威力を出しているため、完全なパチモンだが、本家と違って爆煙が出ない分、こっちのほうが避けにくい。今の爆豪は使えないから遠距離攻撃はない、となると

 

 

「俺にだって!!」

 

 

俺の"避けながら接近する"という予想に反して、爆豪も同じように空気弾を作ろうとするが、案の定失敗。理由は単純に威力不足だな、瞬間的な爆破の火力が足りていない。年齢的にもそうだが、【個性】の強化を行ってないからだ。そのせいで俺の空気弾をモロに喰らった

 

 

「クソ、なんでできねぇんだ!!」

「単純に【個性】の練度不足。瞬間火力が足りていない」

「だったら!!」

 

 

そう言って横移動を挟みつつこっちに向かってきた。

先程よりも大きく横に動いているため、さっきよりも距離は詰めれてないが攻撃も当てにくくなっている。

 

 

「いい判断だ、だが甘い」

 

 

爆豪が詰め寄って爆破を使ったのに対して、俺は壁を作るように爆破を展開し、爆破の威力を相殺。煙で見えなくなったところで一気に詰め寄り、手のひらを爆豪の身体を密着させ、圧縮した空気を解放、爆豪を吹き飛ばして戦闘不能にした。

 

 

 

 

・・・・・・

 

【Side:緑谷 出久】

 

 

「全部君、さっきのは?」

「爆豪の爆破に爆破モドキを壁みたいに展開して威力を相殺した。技名を付けるなら"爆風壁"。そんで、最後のが爆豪に押し当てた状態での爆破。こっちは"ゼロ距離爆破"かな?威力はかなり出るが、自他ともに負担の大きい技だ。もっとも、加減はしたが」

 

 

そうはいうけど、かっちゃんは結構吹き飛んでいた。なのに全部君は手や腕を痛そうにする素振りがない、耐久力を強化してるんだろうけど、威力調整が完璧なんだ。

 

 

「なんでお前らそんなに強ェんだ」

「ゼン君のおかげ」

「お兄様のおかげです」

「個性と格闘技、あと身体づくりを1年半行っている。まだまだ荒削りだが、同い年の素人相手に簡単に負けるような鍛え方はしてない」

「ゼン君厳しいからね、徹底的に基礎、基礎、基礎」

「特には透と出久は基礎を徹底しないといけないからな」

 

 

基礎ができない奴は応用もロクにできることは無いって全部君言ってた。確かに僕もそう思う。

 

 

「ふざけんなよ!!俺は絶対にお前らより強くなるからな!!」

 

 

そう言うとかっちゃんが道場を出て行った・・・大丈夫かなかっちゃん?そんなふうにかっちゃんを心配していると

 

 

「出久、今回の件、どうやら罰が必要そうだな。罰はそうだな・・・出久の家にあるヒーローグッズの全処分とかな」

「?!!、ちゃんと言われた通りにしたじゃないか!!」

「でも爆豪を連れてきたし、それに終始ビビってた。あと俺らにも迷惑をかけたから罰は必要。それが嫌なら俺を説得してみるんだな」

 

 

全部君からとんでもないことを言われた。冗談かと思ったけどあの目は本気だ。それだけ今回の件に関して怒っている!!

 

 

その後、僕は必死に土下座と交渉を繰り返し、いくつかの条件をのむことでなんとかヒーローグッズを死守することに成功した。

 




最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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