俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!!   作:AC6はいいぞ!!

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今日から第3章の投稿を開始します。2~4日ごとに投稿していく予定です。


また、第2章までの内容を少し修正しました。


第3章【小学生編(組織暗躍編)】
ep24:平和な日常と彼女たちの思い


 

オール・フォー・ワンがオールマイトに敗れて1週間が経った。

殻木が死んだこともあり、世の中が大混乱するかと思ったが公安が"殻木 球大、院内で心筋梗塞によって死亡"という形で後処理を上手く行ったため、予想よりも混乱は起こらなかった。

 

 

こちらの存在も露見せず、上手い事公安に手柄を押し付けることに成功した。と言っても、目ざとい存在には公安以外の存在を疑われているようだが許容範囲だ。

 

 

そして今はオール・フォー・ワンの行方を捜しており、本格的に活動するための準備中だ。と、いっても表側の俺には何もできないのでいつも通り過ごしている。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

俺こと陰奪 全部は小学生だ。だが転生者であり、記憶はないが知識・経験はある。何が言いたいかと言うと・・・

 

 

学校が超ヒマ

 

 

どれぐらい暇かと言うと、今すぐ不登校になりたいと思うぐらいに暇。そりゃあ、中身が大人な俺が今更小学校の授業とか簡単すぎて拷問レベルだ。マジでよくこんなのにコナン君は耐えられていたなと素直に感心する。【電脳】などを通して複製体たちと組織運営できてなければマジで精神を病んでいたと思うほどだ。

 

 

飛び級に関しても考えたが、緑谷と同じ学年でないといけないからすぐに諦めた。それに葉隠たちを置いて上の学年に行くのに躊躇してしまう自分もいた。

 

 

一応、サボってはいるが、サボりがバレないよう高度な偽装を施している。さすがに両親を心配させたくはない。それに学校のすべてがつまらないわけじゃない。肉体が小学生のためか無邪気に遊ぶのは案外楽しいと感じるし、葉隠や薫と一緒にいるのもなんだかんだ悪くない。そのせいか

 

 

「おいお前。妹とイチャイチャしてんじゃねーよ!!」

 

 

アホが湧いてくることがある。いつも一緒にいるせいか、たまにこういうのが湧いてきたりする。最初は同級生だったが、今では同級生以外が多い。小学生だし大目に

 

 

「お兄様に対して失礼じゃないですか?」

「お兄様だって、気持ち悪い」

 

 

その言葉を聞いた瞬間、俺はアホの頭を鷲掴みにして持ち上げてた。さすがに手が小さいため【オーラ】も使っている。

 

 

「このクソガキ、シバくか」

「ちょっとゼンちゃん。そんなことしてるとまた先生に怒られるよ!!」

「大丈夫、バレなければ問題ないし、バレたとしても問題ない。どうせもう悪評が広まっている」

「いやあるから、前にも怒られたでしょ!!」

「大丈夫だ。2年生のときよりは大人しくなった」

「そう言うことじゃないから!!」

 

 

あの時は薫がまだ【無個性】と周りに言っていたため、アホがポンポン湧いてきたものだ。最初はそれなりに穏便に対応していたのだが、2年生の時に起こった女子トイレでの恐喝事件をきっかけに穏便な対応をするのを辞めた。

 

 

ほかのクラスの女子が薫を罠にハメたうえで、男子まで引き連れて恐喝しようとした事件だが、起こした理由が"【無個性】なのに俺らと一緒にいるのが気に入らなかった"というから笑えない。幸いなのが集団恐喝は薫が男子どもを蹴散らしたことで事なきを得たことだ。それ以外に関しては・・・俺がかなりブちぎれた混沌と化したと言っておこう。

 

 

最初は恐喝した連中をシバいていたのだが、途中から兄弟や知り合いの上級生までやってきて【個性】ありの乱闘になった。まあ、俺相手にどうこうできるはずもなく、二度とこんなことできないように完膚なきまでに叩きのめしてやった。あれ以降、いじめが極端に減ったこともあり、もっと早く対応を変えておけばよかったと思ったほどだ。

 

 

こんなことをして大丈夫だったかというと、大丈夫ではなかった。ただ、相手側の外傷はほとんどなかったこと。俺が結構な怪我を負ったこと。俺が【個性】を使わなかったことからお咎めなしとはならなかったが、俺の狙い通り騒動の大きさの割に軽い処分で済んだ。

 

 

なお、相手側の当事者の連中は全員転校。おかげで俺の悪評が広まり、なかなかの問題児と認識されてしまった。そのことに対して父さんはかなり叱ったが、叱った理由が安易に暴力で解決しようとしたことに対してであり、薫のために行動してしまったことや最後まで立ち向かったことなどは褒め、頭ごなしには叱らなかったのは正直嬉しかった。母さんも叱ってこそいたが、父さん以上に内心はよくやったと思っている節があった。

 

 

意外なことに、緑谷のほうにも影響があったらしく、いじめが減ったという。本人は俺がやったことにドン引きしていたが、その後も何事もなく訓練に参加していたし、俺との関係が周りの人間に知れてから下手なことをすると報復されると思われて、手出しが減ったという。爆豪は相変わらずだったが。

 

 

ちなみにクラスメイトたちは俺から距離を取るかと思ったが案外そんなことなかった。普段から結構交流を持っていたし、周りも結構事情は知ってたからだ。女子に至っては意外と好意的にとらえていた。普通は逆じゃないのか?

 

 

「まったく、ゼンちゃん段々酷くなってるよ」

「ソンナコトナイヨ、ボクヨイコ」

「そんなことないでしょ!!」

「そんなに怒って・・・透は笑っている方が可愛いんだからそんなに怒らないでくれ」

 

 

そう言うと顔を真っ赤にしてポカポカと叩いてくる。

 

 

「ぶっちゃけ、こういうのは舐められたら終わりだ。こちらが攻撃してくるとわかれば仕掛けてこないものだ」

「それじゃあヴィランだよ。ヒーローならこうもっと」

「いい方法があると?それはヒーローならの話だろ?俺には関係ない」

「お兄様、さすがにヒーローを目指しているのにそれは問題かと」

「そうだよ。ヒーローを目指すならそれにふさわしい行動をしないと」

 

 

ふさわしい行動ね。言いたいことはわかるが、ハッキリ言って甘い考えだな。だが、葉隠たち相手に言うのもな・・・彼女たちを傷つけるようなことは言いたくない。なので

 

 

「だったらどうすればよかったのか、教えてくれないか?」

「どうすればよかったって、暴力はダメ!!」

「暴力はダメって言ってるけど、ヒーローだってヴィランを倒すよ。暴力で」

「いや・・・それは最終手段で」

「普通に暴力でヴィランを倒すけど?」

「ですが、暴力はできる限り使わないようにしていると思います」

「いや、ヴィランと対峙したらほぼ暴力。暴力を使わない方が珍しいけど?」

「ですが、お兄様なら」

「俺がそんなことできるって証拠がどこにある?それに先に手を出すのがダメなら先に手を出させればいい。そうすれば正当防衛だ。暴力で対処しても問題ない」

「うう・・・ゼンちゃんがイジメる」

「お兄様のいじわる」

「いや・・・言い過ぎた。悪かった」

 

 

やり過ぎた・・・ただ、こういったことに対する自分の考えはしっかりと身に付けさせた方がいい。夢を見ないのも問題だが、現実を見ないのも問題だ。ただ、レイヴンとして裏社会で暴力を振るってきたせいか、少し発想が裏社会寄りになってるのも確か。少し気をつけよう。

 

 

「帰りに買い物に付き合ってください。そうすれば許します」

「私も」

「わかった。放課後に一緒に行こう」

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

【Side:葉隠 透】

 

「もう、ゼンちゃんって口だけは上手いんだから」

「私たちも言い返せないですから」

 

 

だからってこのままじゃマズいよ。いくらなんでもこんなんじゃヒーローになれない。

 

 

「むしろ、心配なのはヴィランになってしまうことです。お兄様、最悪ヴィランになっても構わないと思っているようですし」

「ダメだって、それやっちゃったらおばさんたち悲しむよ!!」

 

 

自分から悪いことはしないけど、イジメてきた相手はとことん叩きのめしてしまう。これじゃあ、いつかとんでもないことになってしまう。

 

 

「こうなったら、私たちでどうにかしないと」

「薫ちゃん、どうするの?」

「・・・どうしようか?」

 

 

こういう時、ゼンちゃんがいてくれたら・・・いや、そんなんじゃダメ。私たちだけでどうにかしないと!!

 

 

「おばさんたちは・・・もう色々やってるけど、あまり効果がないし・・・そうだ、こういう時は先生に相談しよう!!」

「相談しましたが、先生たちではどうにもできないって」

「じゃあ、ヒーローに」

「近所のヒーローに相談してみましたが、色々と忙しいから無理だって」

「ああ~もう!!」

 

 

ゼンちゃんが先生やヒーローを全然信用しない気持ちがわかった気がする。どうしたらいいんだろう?

 

 

「こうなったら、いつもの泣き落とし作戦!!」

「またですか?」

「大丈夫、もう何回もやってるからこそ成功するって」

 

 

ゼンちゃん、意外と私たちの泣き落としに弱いから大丈夫。それでもだめなら最終手段!!

 

 

「それでもだめなら"お嫁さん作戦"」

「なんですか、その作戦は?!!」

「将来、私たちがゼンちゃんのお嫁さんになるから言うことを聞いてもらう作戦」

「色々とメチャクチャです。お義母さんに相談なしでそんなことしても」

「大丈夫、おばさんの許可は貰ったから」

「でも、透ちゃんは以前好きだって言って「大人になったらまた聞かせて」って言われてませんでしたか」

「・・・大丈夫、大人になったから。それに周りの友達がゼンちゃんのこと気にかけてるんだよね。ゼンちゃん、言動には問題があるけど優しくて頼りがいがあるし」

 

 

ゼンちゃん、女子に対してはかなり細かな気配りができるし、平然と可愛いって褒めてくるもんだから・・・幼稚園のときは普通けど、その後から段々と女子の扱いが上手くなってる気がする。

 

 

私は以前、好きだって伝えたことがある。でもゼンちゃんに「大人になったらまた聞かせて」ってやんわり断られた。それでつい「私のこと嫌いなの?」と聞いてしまったが、ハッキリと「そんなことはない。今でも十分魅力的だ」って言ってくれた。

 

 

「お兄様は断ると思います。結果は同じです」

「そんなことはないよ!!」

 

 

そう断言したけど、ゼンちゃんが私たちのことどう思っているのかな?一緒にいて好きだと思われているのは間違いないと思うけど・・・たまに不安になることがある。

 

 

その後、泣き落とし作戦を実行し、ゼンちゃんを大人しくさせることに成功した。お嫁さん作戦が必要なくなったことに喜んだが、それと同時にゼンちゃんがどう思っているのか聞けなくて、少し残念に思った。

 




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

学校でのちょっとした日常。ストーリー的には雄英に入るまで特筆すべきことがあまりない学生生活ですが、それでもどんな風に過ごしていたのかストーリーを深めるという意味でも書いてみました。



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