俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!!   作:AC6はいいぞ!!

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ep03:幼稚園での状況把握と原作キャラとの遭遇

 

人生2度目の幼稚園。

 

 

感慨深いものはない。むしろ面倒とすら思っている。

だが行かないわけにもいかないし、行くことによるメリットは凄まじい。俺のメンタルがゴリゴリ削れることを除けば・・・

 

 

さて、適当に遊びつつ、周りを確認する。個性の発現している子も結構いて、しかも好き勝手に個性を使っている。泥団子を銃の弾のように飛ばしている子がいるな。ものをまっすぐ飛ばす個性かなって・・・あれ大丈夫なのか?危ないような・・・

 

 

「コラ、ダメでしょ勝手に個性を使っちゃダメよ!!誰か怪我したら大変でしょ!!」

 

 

案の定、先生に怒られてた。

さて、気を取り直して個性の探索。欲しい個性は色々あるが、さすがに目当てのものは見るからないだろう。それでも良さそうな【個性】の1つや2つぐらいは・・・

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

全くなかった。マジかよ。

最初は傍目から観察してたが、これではロクに調査が進まないと色んな組を周って自分の【個性】を自慢するフリをして【個性】を聞いて回った。その結果、ロクな個性がなかった。

 

 

そう言えば、"オール・フォー・ワン"もいい【個性】を集めるのに苦労してたな。そう考えるとこの結果はある意味妥当か。

 

 

ちなみに、俺はまだ個性を周りに伝えていなかったようで【強化】の個性が発現したと言った。【オール・フォー・ワン】であることを言うのは論外だが、【無個性】も論外だからな。【覚醒】の個性をそれっぽい【個性】として誤魔化しておいた。

 

 

・【強化】

 身体能力などを全体的に、または部分的に強化できる【個性】。【覚醒】をそれっぽく見せているだけで実在しない。

 

 

【覚醒】を試したが、少しだけ身体能力を強化できる程度の強化率。うちに眠っている力を少しだけ引き出しているんだろう、まだ強化率が低いってことにしとけば後々困ることはないはずだ。

 

 

ちなみに今の強化率はジャンプが少し高くなる程度。具体的には50cmほど高くなる程度という何とも微妙な強化率。多くの子たちから笑われたのはもちろんのこと、先生たちからも微妙な目で見られた。

これで収穫がなければ結構へこんでた自信がある。

 

 

ある程度調査も終わり、もうこれ以上は調査する必要がないと判断して自分の組に戻ろうとしたとき

 

 

「ねえ、君ゼンちゃんだよね?始めまして!!」

 

 

後ろから女の子が声を掛けてきた。名前を知ってるのはさっき【個性】を自慢して周ったのを聞いていたからだろう。まだ話してない子だったからちょうどいいと思い、振り返ると・・・姿が見えない。いや、正確には服だけが見えた透明人間がいた。これはたしか・・・

 

 

・【透明化】

 自身の姿を消す【個性】。常時自身の姿を透明にする異形型の【個性】。

 

 

だよな、ってことは。

 

 

「驚いた?私トオルっていうの、よろしくゼンちゃん」

 

 

原作キャラである"葉隠 透(はがくれ とおる)"がそこにいた。

俺は原作のキャラの葉隠がここにいるってことは、主人公たちと同い年っだったのか。

 

 

そして確定した。今俺いる時期は原作が始まる約10年前だ。

まだオール・フォー・ワンは全盛期。ワンチャンすべてが終わった後であることを祈っていたが、よりにもよって同い年とは・・・でも、悪いことだけじゃない。むしろチャンスだ。

 

 

「どうしたのゼンちゃん?」

「いや、ちょっと驚いただけ。服だけだったしビックリしたよ」

「フフン、見えないのは私の個性だよ。私透明人間なの」

「そうなのか、いい【個性】だね」

「そうでしょ、ゼンちゃんの【個性】もいい【個性】だよ」

「少しジャンプが高くなるだけなのに?」

 

 

お世辞かな・・・いや、お世辞を言ってる様子ではない、純粋に褒めているのか。

 

 

「羨ましいよ、私だって高くジャンプしたいし」

 

 

そうなのか。この程度なら個性を使わずとも鍛えればできると思うけどな、実際にヒーローなら普通にできそうだし・・・それに

 

 

「ハハハ・・・そうかな、お・・・僕はトオルちゃんの【個性】のほうが凄いと思うけど」

「そうかな、みんな自分の【個性】のほうが凄いって言うけど」

「子供ってそんなもんだよ、僕はとおるちゃんの個性のほうが凄いと思う。自分の個性よりも」

 

 

俺としては透明化のほうが断然すごいと思う。確かに派手さはないが、使い方によっては化けそうな【個性】だと思っている。自身の隠密スキルを鍛えれば、潜伏で大いに役に立つだろう。個人的には単体で強力な効果を発揮する【個性】よりも自身の技量と組み合わせることで飛躍的に化ける可能性のある【個性】のほうが好きだ。そっちのほうが応用が効きやすそうだしな。

 

 

そう思っていったのだが、葉隠はこの返事が意外だったのかビックリしたような表情・・・は見えないが、それっぽい雰囲気を出した。今までそう言うことを言われたことが無いのだろうか・・・そう考えていると、いつの間にかいつも通りの元気な感じになり

 

 

「向こうで一緒に遊ぼ!!」

 

 

と俺を遊びに誘った。【個性】を褒められたことがうれしかったようだ。

 

 

元気だな・・・原作でもこんな感じだっけ。今後どうなるかわからないが、仲良くして置くことには越したことないな。それに・・・こういうのは嫌いじゃない。

 

 

それに葉隠と接触で来たのは良かった。なにせ葉隠は原作を読んだ読者から・・・

 

 

オール・フォー・ワンに情報を流した内通者の可能性を疑われていたからな。

 

 

いつ内通者になったのかはわからないが、この時点で個性を与えられていたとしたら・・・試してみるか。

 

 

そう考え、俺は葉隠と遊ぶふりをしつつ、周りに人影がないことを確認したうえで彼女の手を掴み、【オール・フォー・ワン】を発動。もしも、与えられた【個性】なら【個性】が体に馴染んでいないはずだ。そう考え、【透明化】の【個性】が葉隠に馴染んでいるか確認したところ・・・

 

 

うん、普通に問題なかった。生まれ持った【個性】だ

 

 

確認した結果はシロ。もちろん、雄英入学前に内通者になった可能性はあるが・・・考えるだけ無駄か。内通者候補は葉隠だけじゃない、同じ1-Aの"青山 優雅(あおやま ゆうが)"もそうだったし、もしかしたら教師陣の中にいるのかもしれない。今は葉隠が現時点でオール・フォー・ワンとの接触がないことを確認できただけで良しとしよう。

 

 

そう考えながら、テンションの高い葉隠と帰宅時間になるまで遊ぶのであった・・・結構疲れた。

 




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

オリ主は原作の33巻までしか読んでいない設定のため、この時点ではまだ内通者が誰かわかっていません。

そのため、葉隠を疑いましたが、結果はシロでした。
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