俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!! 作:AC6はいいぞ!!
トリガーの売買と人身売買を潰し始めて1年半。ついに時が満ちた。
この1年半でレイヴンの名は売れた。トリガーの密売を潰しまくったおかげで世界での流通量は9割以上減少したし、人身売買も9割以上減少させたため、レイヴンは裏社会におけるダークヒーローとして認知された。
そして今日、俺は裏で声明を出した。と言うより最終通知だな。「これより私はトリガーの密売と人身売買の大本を絶つことを宣言する。関与する存在は国家であろうが容赦はしない」と。そして
「案の定、国家ぐるみで関与していた国家が動き出したな。裏の組織も含め、レイヴンの襲撃に備え、人員や兵器を集めている」
「それがあんたの手のひらで転がされているとも知らず・・・公安でもここまで大胆でえげつない作戦はみたことないな」
余程俺のことが邪魔・・・いや、怖いみたいだな。俺の襲撃に備えている国は3つ。しかもすべて国境が隣接している国同士だ。情報によればそれぞれの国に巨大なヴィラン組織がいて、それぞれが敵対関係で争っていたが、俺の出現によって同盟を結んでいるようだ。
「おかげでゴミ掃除が楽で助かる。国境が隣接しているのならなおのこと」
「戦力が集中して喜ぶのはお前ぐらいなもんだが」
「シーカー、俺がゴミ相手に後れを取ると?仮に遅れを取ったとしても【オール・フォー・ワン】を使うのに?」
「傲慢な発言だが、あながち間違ってないな」
「俺が気にすべきは俺を相手にどうにもできない連中ではなくて、俺をどうにかできるやつ。オール・フォー・ワンのほうだ」
オール・フォー・ワンは現在も東南アジアに潜伏中・・・なのだが、当初は組織の拡大を目指していたのに、あるときからパッタリと動きを見せなくなった。情報をバラまいて妨害していたが、アッサリ動きを見せなくなったことに不気味さを感じている。
「念のため聞くが、外部の情報を集められている可能性は?」
「情報統制を行っており、こちらの監視網には引っかかってません。さすがにレイヴンの存在は知っていると思いますが」
「ブランチによる妨害には気づいてないか・・・完全に潜伏して力を蓄えている可能性もあるが、裏で暗躍している可能性も否定できない。特に今回の作戦には介入されたくない」
黒霧がいる以上、介入できないことはない。それが懸念材料だ。
「ならどうするんだ?俺が一度潜入して探りを入れてみるか?」
「悪いがそうしてくれ。不確定要素は消しておきたい」
オール・フォー・ワンが出てくるとは思えないが、黒霧は出てきてもおかしくないからな。
・・・・・・
数日後
「さて、結果としてオール・フォー・ワンの介入がないことがわかったが、まさか別の問題が出てくるとはな」
あれからシーカーに調べさせたが、結論を言えばオール・フォー・ワンの介入はなかった。まあ、よくよく考えれば当然だ。
オール・フォー・ワンは海外に伝手はあっても戦力があるわけじゃない。狡猾で用心深い性格も相まって、少なくなった戦力を更に減らす愚を犯さないだろう。そう考えるとオール・フォー・ワンにとって、レイヴンという存在は眼中にないだろうな。
"機械の身体になれる複合型の【個性】"、"トリガーの密売、"人身売買の撲滅に邁進している"という俺たちが流した噂を知るのがやっとだろうから、それだけの噂で興味を持つとも思えない。そう考えると戦力を分散するリスクを取ってまでの介入はない。ただ
「まさか、相手がこれほどの大物ヴィランを雇っていたのは予想外だったな」
「俺も調べた時には驚いた」
ヴィラン名"フォートレス"
【要塞化】の【個性】を持つヴィランで"国墜とし"の異名を持つ征服者にして虐殺者だ。
【要塞化】
自身の身体を要塞にする【個性】。本人が許可した人や武器を要塞に収容したり、強制的に排除することが可能。要塞化していない状態でも格納し続けることもできるが、出し入れはできない。
人を入れることもできるが、こいつは基本的に人は入れず、遠隔操作可能な兵器を要塞内に配置して、特殊な方法で操作しているという。
紛争地帯において無敵の強さを誇り、複合型としての隠密性や奇襲性を活かして敵地で要塞化してあらゆる組織、時には国を潰してきた。
「あまりの残虐性に各国がトップヒーローを派遣することがあったが、そのたびに逃亡している。やってることの割に下手なリスクを取らない傾向にある・・・なんでこいつ、今回の話を引き受けたんだ?」
俺の強さは裏社会で知れ渡っているはずなのに
「レイヴンが潰した密売に深く絡んでいたようで、密売ができなくなったせいで大赤字を出しています」
「それで俺を潰すために雇われたのか、迎え撃つのに【要塞化】はうってつけだ」
組織の主要人物や物資を要塞内に入れてしまえば、フォートレスを倒さない限り手出しできない。それで俺の目論見を潰す気か・・・いや
「組織のメンバーとか、施設とかはどうする気だ?」
「切り捨てたようです。最悪、資産があればどうとでもなると思っているのだと思います」
いや・・・まあ、言いたいことはわかるが
「なら、フォートレスは俺。それ以外はほかのメンバーに対応してもらおう」
「大丈夫か?」
「問題ない、むしろ好都合だ。邪魔に思っている連中が一か所に集まっているからな」
厄介なヴィランはこいつだけ。他にいないことは確認できている。なら、ほかはすべて任せて俺はこいつを倒すことだけに全力を注がしてもらうことにしよう
・・・・・・
『あいつがフォートレスか・・・これ、ワンチャン狙撃でいけるか?』
『厳しそうです。周りに障害物がありますし、攻撃しようとすれば周りにいる感知系の【個性】持ちに感づかれます』
『遠目から見ているが、薄々監視に感づいているみたいだな。まあ、馬鹿じゃなければ不意打ち対策ぐらいするか。【要塞化】の弱点は要塞化していない状態だし』
フォートレスは現在、組織が保有しているトリガーの元となる薬物を育成する巨大な畑に建てられている建物内にいる。町中に潜むこともありえたが、どうやらその選択は取らなかったらしい。
『元々は街中での戦闘を想定してたんだが・・・意外だったな。民間人の犠牲を出すことを厭わないから盾にすると思っていたんだが』
『おそらく、街中では罠を張られる可能性が高くなると考え、あえて見晴らしのいい場所に陣取ったのでしょう』
感知系の【個性】持ちがいれば不意打ちも防げる。考えたな。
『なら、あいつのお望み通りの正面突破といこう』
『レイヴン・・・本当に使うのですか?』
『まあな、ぶっちゃけバレることも覚悟していたが、あいつが人気のない場所に陣取ってくれたおかげでそのリスクも減った。ちょうどいいし実践投入といこう』
・・・・・・
【Side:フォートレス】
「おい、クソガラスはまだ来ないのか」
『ほかの拠点を襲撃している。ここに来るのに時間がかかるはずだ。その間に脱出を』
「はあ?今更脱出かよ。出来ねえからこうやって構えてんだろうが」
あいつの情報網を舐めんな。秘密裏に計画した密輸がいくつ潰されたと思ってんだ。逃げたとしてもすぐにバレるだろうが!!それにあいつのせいでこっちは大損どころか借金で後がねぇ、だからレイヴンを始末しないといけないのにこの馬鹿は
「逃げてえなら今すぐに出してやる」
『いや・・・それは』
「クズが、その気がないなら大人しくしてろ」
俺の借金を肩代わりする契約じゃなければこんな奴、殺していたものを
『おい・・・遠くから何か来るぞ』
「ほう・・・思ったよりも早かったな」
見張りからの連絡で、俺は縦200m、横160m、高さ300mの巨大な要塞に姿を変えた。要塞内の兵器も今回のために大量に補充した。あいつがいくら強かろうが、物量で押しつぶせば
『・・・何だあれは』
そう思っていた俺は、この後死ぬほど後悔することになった。
・・・・・・
アームド・ベース"オーキス"
"機動戦士ガンダム0083"に登場する巨大なアームド・ベースで"ガンダム試作3号機ステイメン"とドッキングすることで"デンドロビウム"と呼ばれる巨大なモビル・アーマーとなる。
モビルスーツにモビルアーマーとしての追加武装を施したせいで整備性とかが酷く、また、重量の問題で宇宙空間でしか運用できなかったり、火器管制システムの負荷が凄かったりと色々問題のあるが、その反面火力は凄まじく、備え付けられているマイクロポッドミサイルを始め、高出力のメガ・ビーム砲やビーム兵装を無効化するIフィールド・ジェネレーターなどが装備されている。
なぜ、今そんな関係のなさそうなことを話しているのかと言うと
『作っちゃったんだよな。アームド・ベースを、ナイトフォール用のやつを』
『ハッキリ言って、もうすでにレイヴンだけで一国を相手に勝てるほどです。完全にやり過ぎです』
それはメイカーに言ってくれ。
ナイトフォールはレイヴンの専用機として、高機動と高火力による殲滅をコンセプトに生み出された。AC6のナイトフォールにはついていなかった巨大な翼が推進機としての機能を持ち、高機動で相手を翻弄し、殲滅するのだがここで問題になるのが火力だ。
武装自体、量子化して格納しているため見た目以上に出すことができるのだが、原作で個性増強装置でパワーアップしたウォルフラム、ギガントマキアのように頑丈な超大型ヴィランまたは大質量を操れる相手には火力がどうしても不足してしまう。
元々はACシリーズの過去作で超巨大戦略兵器である"
なぜなら、彼らにはAFのような明確な弱点が存在しない。機動性があり、AFよりも対応能力に優れているうえに明確な弱点があったとしても、サポートアイテムなどでカバーできる。場合によっては弱点を補うヴィランを仲間にするでもいい。フォートレスに至っては、要塞内に侵入されても【要塞化】によって体外に弾かれる。そうなれば泥沼の持久戦、近づくだけで優位に立てるケースのほうが少ないのだ。
そんな訳でVOBでは巨大なヴィランに対抗できない。そのことをメイカーに告げたら、何をどう考えたのかアームド・ベースを作ってしまったのだ。
アームド・ベース"ナイトメア"
悪夢の名を冠するアームド・ベース。ただでさえ強いレイヴンがさらに強くなるという悪夢になぞらえて付けたとのことだが、性能を聞いたときに思わず納得してしまった。
船のような形で中央部をナイトフォールとドッキングさせることで空飛ぶ戦艦のように運用することができる。この手の巨大兵器の欠点として機動力の低下が挙げられ、ナイトメアをつけた状態のナイトフォール、"アポカリプス"もナイトフォールと比べて旋回性能は格段と落ちているのだが、最高速度や加速性能は変わってないどころか上がっており、周囲への被害を考えなければ平然と並みのミサイル以上の速度を叩き出す。
搭載された5つのジェネレーターは俺の個性因子を利用した特殊エネルギーコアを使用している特別製で、既存のエネルギー生成装置を凌駕する。しかも、エネルギー問題が解消されたため、武装もとんでもないことになっている。ハッキリ言ってバカげた性能をしており、これだけ見れば最強の兵器なのだが
『乗り手の安全性を考慮してないことや製造費が馬鹿にならないことを除けば・・・だけど』
『こんな欠陥兵器、レイヴン以外には乗れません』
『確かに、【創造】が無ければ破産もあり得たほどだし』
複製体総動員で素材を量産させられて散々だった・・・まあ、愚痴を言っても仕方がない。さっさと片付けるか
「ぶっ殺す!!」
『前方よりミサイルおよび徹甲弾』
『ジャマーおよびフェイズシフト展開』
アポカリプスに備え付けられた特殊なジャマーとフェイズシフトを展開した。ジャマーはセンサー類をほぼすべて無効化するため、ミサイルは対象を見失いどこかへ飛翔。徹甲弾もフェイズシフトに阻まれ貫通しない。
『主砲および副砲、ミサイルコンテナ展開』
『発射!!』
展開された武装を一斉発射し、フォートレスを仕留めにかかる。ただ、やはりそう簡単に仕留めることはできず、主砲の直撃は予想以上の機動力でホバー移動で回避、ミサイルもある程度は迎撃に成功したがいくつかの副砲、ミサイルが命中し、致命傷とまでいかないまでもダメージをかなり与えることができた。
「クソが!!」
『思っていた以上に硬いな』
『ですが、ダメージを受けています。過去のデータでは戦車の弾丸もものともしなかったようなので、この程度は許容範囲内です』
『これはマジで国を亡ぼせるな・・・一応聞くが、監視の目はないんだよな』
『監視の目はすべて排除しました』
想像以上の火力に、フォートレスもダメージを受けている。軍隊を相手にしたこともあるって話だが、さすがにそれらと火力を比べるのも間違ってるか・・・だが、これで終わりそうもないな
『エア』
『ええ、トリガーを使いましたね』
『さらもデカくなったな。ただでさえ面倒なのに、更に面倒になったな』
「オマエ、イキテカエレルトオモウナヨ」
『フォートレスより高エネルギー反応!!』
『Iフィールド展開』
俺は咄嗟にフォートレスから距離を取り、回避行動をしつつ、体内からの高エネルギー反応からビーム兵器系だと推察し、ビーム兵器系を無効化するIフィールドを展開する。予測は当たり、要塞内から無数のビームが軌道を変えながらこちらに向かってくるが、大多数のビームは高機動で回避し、残りはIフィールドで受けきった。
「ナンデシナネェ!!」
『フォートレスより多数のミサイル接近』
『一部は当たっても構わん。そのまま突っ込む!!』
戦艦型で前方よりドッキングしているため本体は晒されている状態だが、本体周囲は高密度のエネルギーシールドを張っているため問題ない。ナイトメアのほうもフェイズシフトがあるし、このまま突っ込みながら全武装を展開し、撃ち続ける。
「チクショウ!!」
『まだ倒せないのか。かなり副砲とミサイルは当たってるだろうに』
『サポートアイテムも着込んで防御力を底上げしているようです』
言語能力が低下していることを見るに、トリガー以外にも複数の薬物を使ってるな。おまけに機動力も上がっているため主砲が当たらない。接近して当てようにも、近寄るには弾幕がきつく、いくらフェイズシフトやIフィールドがあるとはいえ接近は困難となっている。防御力も格段と向上しているため主砲以外の攻撃では決め手に欠ける状態だ。
罠を張ってみるが、主砲以外の攻撃を避けることを諦めているため効果がナシ。近づこうにも更に弾幕を展開して近寄れない。いくらフェイズシフトとIフィールドがあるとはいえ、全部受けきることはできない。このままでは時間もかかり過ぎる・・・仕方がない。
『対オール・フォー・ワン用反応弾を使うぞ』
対オール・フォー・ワン用反応弾
いくつかの個性因子を組み合わせた俺の血液を使った戦略兵器。元々は対オール・フォー・ワン用に開発された兵器で、"核のように汚染の影響がなく【オール・フォー・ワン】によってほかの人物に乗り移られないよう対象を灰も残さずに消滅させる"をコンセプトとして生み出された。
元々は既存兵器の発展で実現しようとしていたのだが、達成が困難なうえ、途中から俺の個性因子を利用した兵器を作り出したことで反応弾も俺の個性因子を使い、生み出すことになった。
理論上はオール・フォー・ワンも作り出すことができるが、高い製造技術が必要なうえに製造過程に製造に必要な個性を使用して処理を行う必要がある。しかも、どれもこれも高い精度が求められるため、実質俺だけしか生み出せない。
『レイヴン、いくらなんでもそれは』
『どのみち、実験は必要だ。実践だがあれだけ丈夫な存在を一瞬で消し炭に出来るならオール・フォー・ワンにも通用する。そう思わないか?』
『そうですね・・・どのみち、小規模の実験は中東での製薬会社襲撃で行っています。関連性がバレる可能性がありますが、このタイミングならむしろ好都合でしょうね』
【ワン・フォー・オール】を手に入れるために行った中東での製薬会社襲撃事件。あのときの後始末にも小規模ながら実験を行っていた。【個性】の組み合わせも今ほど最適ではなく、練度も低かったため建物を全壊する程度だったが、これから使う反応弾は建物どころか半径範囲1km範囲のすべてが消滅する。
『カウントダウンを始めます』
エアがカウントダウンを始め、俺はフォートレスに突撃する。直撃は難しくても完全に消滅させるなら対象に近くで爆破させた方がいい。
弾幕を躱し、可能な限り接近して反応弾を発射する。そして即座に命中を確認せずに全力で加速し戦域から離脱する。いくらアポカリプスとはいえ反応弾の爆発に巻き込まれたらただでは済まない。
戦域から離脱するのと同時に背後で物凄い光が放たれた。それと同時に爆心地を中心とした半径1kmが焼き尽くされていく。
『反応弾の実験は成功ですね』
『ああ、爆風はあるが、範囲外への影響はほとんどなし。毒性のある汚染もないようだな』
『フォートレスは凄まじい高温にされされ消失・・・いくら核爆弾よりも範囲が狭いとはいえ、爆心地の温度は推定1万度』
『これなら当たればオール・フォー・ワンを確実に殺せる・・・だが』
冗談抜きでヤバ過ぎる。核が抑止力として使用されないのは威力もさることながら、放射能による汚染が深刻だからだ。それなのに、反応弾はその心配をしなくていい。俺がいないと作れないが、メイカーの空想科学の進歩によって、俺が必要なくなったら・・・核戦争よりヒドイ戦争の勃発だ。これは何があっても製造方法は秘匿しないと。
『レイヴン、監視の目はないですが、急いで隠ぺいしましょう』
『・・・そうだな』
処分するのは高温に焼かれた地表から数十メートルに畑や建物は・・・これは別にいい。最低限土地は入れ替えて誤魔化さないと。
フォートレスを始末し、反応弾が対オール・フォー・ワンの切り札として知れて万々歳だが、反応弾のあまりの威力に素直に喜べなかった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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