俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!! 作:AC6はいいぞ!!
あれから半年たった。
あの後すぐに両親に【個性】について問い詰められた。
今まで【個性】を発現する気配がなかったのに、幼稚園から帰ったら【個性】が発現したというから相当驚いたのだろう。それと同時に【個性】について教えなかったことについて怒られた。なんでそんなに怒るのかと思っていたのだが
"個性事故"を心配していたのか。
個性事故。
【個性】を発現させたばかりの子供が【個性】を制御できずに起きる人身事故。日本でも毎年のように個性事故によって死亡者も出ている。そう考えると両親のこの態度も警戒しすぎだと言って笑うことはできない。
俺のことを心配してくれているのだから尚更だな。今後はこう言うことが無いように気をつけないと・・・
その後、約束事として"【個性】を公共の場で使用しない""【個性】を使用する際は親の監視下で使用すること"を約束させられた。【個性】をキチンと制御するための訓練のつもりなんだろうけど・・・父さん、母さん、すまない。さすがにそれを守るのは無理だ。今後のことを考えると尚更
この半年間、自身の初期から保持していた【個性】を検証した結果、想像以上の【個性】であることが分かった反面、想像以上に扱いの難しい【個性】だということがわかった。
・【オール・フォー・ワン】
他者の【個性】を奪い自らのものとし、自らの【個性】を他者に与えることができる
※【個性】を奪うには身体に触れていないといけない。
※【個性】を破棄することはできない。
※【個性】を保持するほど【個性】を保持するための容量が減る。
※【個性】の保持容量は自身の身体能力に依存する
※【個性】の同時使用可能数は自身の身体能力に依存する
・【覚醒】
潜在的な能力を覚醒させる【個性】
※身体能力の上昇率は、素の身体能力に大きく依存する。
※潜在的な能力の覚醒の有無は自身の精神状態に大きく依存する?
※潜在的な能力の覚醒による能力の上昇率は自身の身体能力に大きく依存する?
※【個性】の覚醒については条件不明。検証が必要。
・【個性複製】
【個性】を複製する【個性】
※複製する【個性】を保有していなければならない。
※複製する【個性】の容量が大きいほど、複製までに時間がかかる。
※複製された【個性】は、複製された【個性】保持者の適応率によって【個性】の容量が変化する。
※複製された【個性】は、オリジナルの【個性】と比較して容量が最低でも3割ほど低下する。
※複製された【個性】を複製することはできない。
・【変質】
【個性】保持者の肉体や個性を変質させる【個性】
※変質させる内容は自身で決めらないが、【個性】保持者の願いを優先した【個性】に変質する?
順に確認していくか。
・【オール・フォー・ワン】
基本的には「オール・フォー・ワン」と同じだが、【個性】の保持可能容量・同時発動数がどうやら違うらしく、あっちを10とするとこっちは良くて1以下、子供であることを踏まえてもどうやらかなり劣るらしい・・・さすがはラスボスだ。
・【覚醒】
潜在的な能力を覚醒させるとのことだが、今は身体能力の上昇させるだけの【個性】となっており、【個性】を覚醒させるためには長時間の修練が必要そうだ。身体能力の上昇率も半年前よりは良くなっているが、それでもジャンプが1m高くなった程度で、どうやら肉体の成長と合わせて上昇しているようだ。あと、身体の強化率の上限値はほかの強化系に比べて低いと思われる。
・【個性複製】
色々な検証によって複製の条件が分かった。
まず初期から所有している個性は複製できなかった。出来たら最高だったのだが世の中そう甘くはなかった。
恐らくだが特殊な【個性】は複製できない制約などがあるのだろう。
次に複製完了までの時間。
【個性】の容量が大きくなるほど複製までに時間がかかる。一般人だと数分程度で済むが、【個性】は鍛えれば鍛えるほど【個性】の容量も大きくなるらしく、ヒーローの持つ個性だと複製には最低でも数十分はかかる。
次に手順、【個性複製】の【個性】は触れた対象の【個性】を複製することはできない。【個性複製】はあくまでも【個性】保有者の【個性】を複製する【個性】のため
1.【オール・フォー・ワン】で対象から【個性】を奪う。
2.奪った【個性】を複製する。
3.奪った【個性】を対象に与える。
という手順を踏まないといけない。
これが厄介で、奪って複製するまでは簡単だが、その間は奪われた対象は【個性】が使えなくなる。そのため、一般人・ヒーロー両方で複製を試みたが、一般人のほうはハズレが多いし、ヒーローに関しては個性を調べるのは楽だったが、複製中に個性を使われた場合のデメリットがデカすぎたため諦めた。
個性を奪うことに罪悪感あるが、それ以上に恐れているのが"【個性】を奪われたことによって、その人物が【無個性】になってしまう"こと。複製までに時間がかかることが問題だ。あと、発動系の【個性】はともかく、異形型の【個性】は見た目が変化するからなおのこと注意が必要だ。
・【変質】
自分の強い願いによって、【個性】を変質させるらしい。
葉隠と家で遊んだ際に、コッソリ【透明化】の個性を取得したのだが、透明化する際に服も透明にできず、全裸になる必要があることをどうにかできないか心底悩んだことがあった。その際に【透明化】して色々と試行錯誤していたのだが、いつの間にか服まで【透明化】していることに気づいた。どうやら服も体の一部として認識しているみたいで、脱いだら服の透明化が解除された。
さんざん悩んでいたのに、アッサリ問題が解決したことに何とも言えない感情を抱いたが、【変質】のおかげで問題点が解決したことに素直に喜ぶことにした。
と、いった感じに検証を重ねたが、【個性】収集に関して収穫がないわけじゃない。
身近な人物である母さんから【跳躍】の個性を複製できたし、それ以上の収穫として
・【サーチ】
相手を見ただけで、居場所、弱点などの情報が100人までわかる【個性】
4人組ヒーローチーム"ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ"のメンバーの1人、"ラグドール"の持つ【個性】を複製することに成功した。
【サーチ】は俺の今後の【個性】収集に大いに役に立つと同時に、ラグドールとの接触時に俺の個性が【オール・フォー・ワン】であることがバレるリスクがあったため、最初は取得を諦めようと考えていたのだが、ラグドールがプライバシー保護のために一般人に対してむやみに個性を使うことが無いことを知り、賭けではあったが父さんに頼んで泊りがけで会いに行って複製した。
ただ、立ち回りはよくなかったな。会って握手を求めたのはいいけど、次に接触する方法を考えていなくて、結局複製完了までの1時間、いい方法が思い浮かばず、考えに考えた末の方法がいきなりラグドールの元に突撃して手を取って「将来、僕と結婚してください」だったしな・・・"ピクシーボブ"の顔が凄いことになってたし、やりすぎだった。
まあ、リスクを取った分、リターンもすさまじかった。
複製の【サーチ】であるため取得できる情報が少ないが、それでも今後必要になるだろう個性を探すのに役に立った。おかげで
【視線誘導】
【念動】
【消音】
【聴覚強化】
【脚力強化】
【空中ジャンプ】
これらを一般人から複製することができた。
一般人は普段から個性を使うことが無いため【個性】の情報収集が難しいが、逆に個性さえ知ることができれば接触自体は容易だ。複製中に使用されるリスクも低い。デパートなどで個性を【サーチ】で調べ、位置を捕捉し、それとなく触れたり、場合によっては【透明化】を使用して接触、個性を複製していった。
・・・・・・
葉隠と出会って、今が原作開始10年前であることがわかり、今後の方針を考えた。
まず、原作の物語に介入するかどうかだが、ここは間違いなく介入一択だろう。
転生物・やり直しものでは原作に沿ってある程度コントロールする話もあるが、個人的なことを言わせてもらえば論外だ。俺という異物がこの世界にいる以上、他にもいる可能性がある。仮にいなかったとしても、俺の言動1つで原作の物語が変わる可能性が大いにある。たとえ小さい出来事だったとしてもだ。
仮に俺の行動が影響しなかったとしても、原作通りにいくとも限らない。この世界は漫画の世界なんかじゃない、現実世界だ。ボタンの掛け違いでオール・フォー・ワンが日本を征服する可能性だってある。俺の望む未来"自分の周りの人が幸せに暮らせる平和な日常"のために、"ヴィラン連合およびオール・フォー・ワンの撲滅"を実現させるためには積極的に介入するしかない。
次に原作にどう介入するかだが、やっぱり雄英高校への入学は必須だろう。
ただ、入学しただけではヴィラン連合とオール・フォー・ワンに太刀打ちできない。入学するまでにやるべきことがいくつかある。
まずやるべきこととして仲間集め。それは裏社会で暗躍することを前提とした仲間だ。
何人か候補はいるが、これは慎重に事を進めていく必要があるため追々行動していくことにしよう。
あとは原作キャラである葉隠との関係。
まだ内通者になる可能性があるし、雄英に入学する以上、身近で監視できるという点で仲良くなった方がいいと思ったのだが、こっちのやる気以上に向こうも仲良くなることにやる気で半年間、葉隠とは一緒に遊ぶことが多くなったことだな。
元気いっぱいの彼女は色んな人間とかかわりを持つのだが、俺との関わりを持ってから俺と一緒にいることが多くなった。【個性】を褒められたのがそんなにうれしかったのか?
そんなことを考えながら、いつも通りの日常を過ごすのであった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
少々お強引でしたが、【サーチ】の個性を手に入れました。
ラグドールのプライバシー保護は、ヒーローという職業の性質上、一般人に対してむやみに使うことはないと判断して設定しました。