俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!! 作:AC6はいいぞ!!
ある~日、ビルの中~
「初めまして、陰奪君」
クソ害鳥ことホークスに出会った。なんでこいつNEXT本社のビルにいるんだ?用事が済んでこれから帰ろうって時に・・・最悪の気分だ。
とはいえ、無視もできない。とりあえず
『1人か?盗聴や監視はされているか?』
オーラを変化させ、ホークスに見えるように文字を空中に投影した。
「監視も何もないよ」
「ならいい、とりあえず人目を避けるために・・・こっちだ」
俺はホークスをビル内の開いてる部屋に連れ込んだ。創生にも連絡して一時的に誰も部屋に近寄らせないよう手配した。さて
「何の用だ。先日の一件については知ってるだろ?下手に俺のことが公安内部に漏れたら・・・どうなるかわかってるだろうな?」
「いや~、NEXTに偶然用事があって・・・と、いう話を信じないか」
当たり前だ。まさか俺を監視しに来たわけじゃないだろ。だとしたらとんだ悪手だ。
「安心してよ。君のことは会長と副会長、俺しか知らない」
「・・・ならいいが、なぜここに?」
「実は、先日の一件でNEXTの代表が公安内で危険視されていてね」
「?、なんで創生が・・・まさか」
「会長が彼女と会っていたことが漏れた。さすがに君のことは漏れてないけど、パワードスーツまで使用した騒動になったせいで、彼女が何かしたんじゃないかと周りに思われてるんだ」
おいおい、パワードスーツまで持ち出したのはそちらだぞ。しかも、公安内で危険視するとか論外極まるだろ。上手い事周りを誤魔化せなかったのか。仮にも公安の会長だろ。
「君も察していると思うけど、公安は今内部分裂していてね。会長が内部を掌握できていない状態なんだ」
「だから、独断で創生に危害を加える奴が出てくる可能性があると?」
「そうさせないために俺が護衛として来ている。表向きはサポートアイテムのテスターとしてNEXTに出向することになった」
俺、そんな話を聞いていないんだが?エア、何か知ってるか?
『先ほど強引に決まったようです』
公安のゴリ押しか。あっちも必死だな。
「まあ、何でもいいが、これ以上対立を起こすようなことを起こさせるな。下手をすればNEXTと公安で大規模な抗争が起こることになる」
「いや~・・・そうさせないための俺だから、安心してよ」
不安だな・・・ナガンに頼んで創生を護衛してもらうか。
・・・・・・
数日後
「・・・なあ、これはどういうことか聞いていいかなクソ害鳥」
「これに関しては本当に申し訳ない」
ホークスが来たから、公安内部の過激派による独断専行は抑えられる。そう思っていたのに
「未然に防げたとはいえ、創生を拉致しようとするとは・・・マジで公安内部はどうなってんだ。ヴィラン組織にでもなる気か?」
数日も経たないうちにこれだ。確かに、俺が介入したせいで元会長の在籍期間が長くなって、その分今の会長の基盤が不安定なのは認めよう。だが、それを加味してもこれは流石にヒドイ。
「正直、ここまで速く動くのは予想外だった」
「・・・なあ、さすがにここまでくるとおかしくないか?まさかとは思うが、どこかのヴィラン組織が裏にいるんじゃないか?」
「それに関してはこちらも調査している」
オール・フォー・ワンか?最近、あいつの動きが見えない。レイヴンとして東南アジアで調査したりもしたが、成果はナシ。ここまでくると【個性】による探知を誤魔化して、どこかに潜伏し直したと考えていいかもしれないな。一度シーカーに調査を依頼しよう。
ただ、そうなるとどこに潜伏した?日本か?
日本に潜伏しているなら今回の公安の件はオール・フォー・ワンの仕業の可能性が高いが、3年前に配下と信者を一掃され、最も危険ともいえる日本にわざわざ戻ってくるか?いや、オール・フォー・ワンならあり得るか?
これは一度強引な手段を使ってでも、日本を始めとした国々で調査をしないといけないな。
「考え込んでいるところ悪いんだけど、今回の1件、公安に任せてくれないかな?」
「断る。そちらの信用は地を突き抜けて現在進行形でマイナスに膨れ上がっている。何をどう考えたらそちらに任せるなんて発想になるんだ?」
「それともあれか?そうやってダラダラ引き延ばして、上手い事俺に近づいて暗殺でも決行するか?俺は別に構わないぜ。その時は公安そのものが物理的にも社会的にも無くなるだけだからな」
「ハハ・・・冗談でも笑えないよ」
「冗談で言ってないからな」
言っとくが、こっちは必要とあれば排除も辞さない。ただ、公安そのものが無くなるのはデメリットが大きすぎるため、そのようなことはできる限りしたくない。エアと相談して俺らも動くとしよう。
・・・・・・
「わかりました。公安はこちらで対処しましょう」
「ヴィラン組織の影響についても調べてくれ。もしかしたらオール・フォー・ワンが介入している可能性がある」
「【個性】での調査では今も東南アジアに」
「いるが、これまでの動きから察するにおそらく偽装だ。先日、シーカーが様々な手段で徹底的に各国を調査したが見つからなかった」
裏で行動を起こした痕跡はなく、こうなると完全に行動を辞めて潜伏した可能性がある。完全に活動を停止しているのなら、研究を行おうにも殻木もいなければ設備がないため脅威が完全に排除されたことになる。
ただ、オール・フォー・ワンの性格やワン・フォー・オールの継承のことを考えると、それはありえない。
「日本に潜伏して公安を裏から動かした可能性が」
「元々日本にいたわけだし、調査を掻い潜ることもできるかもしれない・・・ただ、それだと少々あからさま過ぎるし、創生を、NEXTを狙う理由がない」
「理由ならあります。パワードスーツです」
「あれが理由で創生を狙うか?」
ぶっちゃけ、数が揃えばそれなりに厄介だが、オール・フォー・ワン相手なら無意味だろ。
「戦力強化としても、盗むほうが早いし」
「もっと早い方法があります。トップを洗脳すればいいんです。レイヴンも使った手です」
確かに、その可能性はある。まさか、創生を拉致しようとしたのは
「洗脳するため」
「そう考えると、辻褄は合います」
「だが・・・いくら何でもあからさま過ぎないか?オール・フォー・ワンの手口じゃない」
あいつなら、もっとわかりにくく、それでいて嫌がらせをするが如く悪質な結果になるように仕組む。ここまでわかりやすく運任せな方法は取らない。
「死柄木にでもやらせたか?この時期の死柄木の評価は"大人子ども"。辻褄は合うが・・・さすがにオール・フォー・ワンがこんな失敗する確率が高い博打をさせないだろう。わからん、情報が足りなすぎる」
「ここで可能性を追い求めても仕方がありません。それよりも、ほかに報告したいことがあります」
そういうと、エアは現在の裏社会の情勢について説明した。
レイヴン台頭以前は様々な大組織が台頭しており、それぞれの国で悪事を働きながらもほか組織と大規模な争いをせず、トリガーを始めとした非合法な物品を売買したりしたり、個性アリの格闘競技場などを運営して資金を集めていた。
だが、レイヴンが台頭してからは一変、だいぶ追い込まれている。特にトリガーの流通が無くなったのは痛手で、これを何とかするためにレイヴンを始末しようとした組織はことごとく壊滅に追いやられている。悪質な犯罪も同様。ただ、法に触れなければ手を出してこないため、現在は泣く泣く法に触れない方法で凌いでいる状態だ。
また、組織の新規組員の数も大幅に減っている。これは個性抑制剤の影響で犯罪に手を染めなくてもよくなったことが大きく起因している。元々、この手の人間の多くは仕方なく犯罪者になったケースが多い。今まではそれらの人材を救う手段がなかったが、個性抑制剤のおかげで表で生きることができるようになった。そのため、裏に流れてくる人が減っているのである。
人が集められない以上、別の手段で集める必要がある。だが人身売買などを行うとレイヴンに目を付けられて壊滅させられる。なら、どうするか
「世界各国のヴィランが連合を組んで、ブランチを壊滅させようとしているだと?」
「はい、まだ構想の段階ですが、裏で動いている人がいるようです」
「仮にまとまったとして、こいつらどこを攻める気だ?まさか俺らが裏で支配している国々か?」
「そのようです」
アホかな。確かに、攻め入られたら困る。困るがブランチを壊滅させることは不可能。だって、ブランチの拠点はそこにないし。あと、本当に実行するした時点で事前にバレている云々関係なく壊滅確定だ。さすがにそこまで馬鹿じゃない・・・よな?
「今は見張るだけでいいか。さすがに潰すと後々面倒だし、仮に連合を組めたとしても問題はないし」
今見逃している連中は密売とかに手を染めているが、トリガーのようなヤバい代物を扱っていない。扱っていたとしても精々裏で作られたサポートアイテムが関の山。俺らに対抗できるような人材もほとんどいない。
「人材と言えば・・・ヴィラン連合のメンバーはどうなった?」
「すでにほとんどが逮捕または殺害できています」
そういうとエアがデータを送ってきた。
死柄木 弔:行方不明
黒霧:行方不明
スピナー:現在は個性抑制剤を使用し、社会復帰中
荼毘:死亡
マスキュラー:死亡
ムーンフィッシュ:死亡
マグネ:逮捕
マスタード:まだ中学生のため、監視
Mr.コンプレス:逮捕
荼毘・・・死亡か。最近は裏でやることが多過ぎるから、ヴィラン連合のメンバーの対処はナガンとエアに任せていたが、既に殺害していたか。
死柄木と黒霧はともかく、ほかのメンバーに関しては、未成年であるスピナーとマスタード以外は全員逮捕か死亡になっている。この辺りの判断は任せていたが、妥当か結果だな。
「トゥワイスと被身子はこちら側だから、これでヴィラン連合のメンバーのメンバーは死柄木と黒霧を除いて全員対処できた」
「スピナーとマスタードが不安要素ではありますが」
「マスタードは戦闘力は低いし、スピナーに関しては社会復帰を行おうとしている。そもそもの話、引きこもった原因が異形型の【個性】だから、それさえ取り除ければステインに感化されることはない。そういえば、ステインは今どうなっている?オール・フォー・ワン没落後に探したときには活動もしてなかったし、本人は行方不明。今も行方はわからないのか?」
この世界ではヴィジランテの物語がそもそも起きていないため、ステインはスタンダールとして活動している・・・そう思ったのだが、何故か活動してなかった。いや、正確にはオール・フォー・ワン没落前まで活動していたのだが、その後パッタリ行方をくらませたのだ。
「今も行方はわかっていません」
「マジでどこいったんだ?」
バタフライエフェクトの可能性もあるが、ステインがいなくなるような要素なんてあったか?
俺らが色々と原作改変した成果、想定外の事象が起こるようになったと思った。だが、それと同時に何とも言えない違和感も感じており、オール・フォー・ワンの失踪も含め俺らの知らないところで何かが暗躍しているのでは、そう言う思いが拭えなかった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は今後の話のための伏線を張る回。なお、回収されるかは不明。あと、オリ主がホークスを嫌ってますが、嫌っている理由は原作でトゥワイスを殺害したことが原因です。この世界線のトゥワイスには危害を加えていませんが、原作で殺害していたという事実から毛嫌いしています。
荼毘に関して結構コメントがありましたが、原作開始前に退場させました。残すことも考えたのですが、オリ主の性格的に目に見える火種を残すことはしないと思うので、ナガンとエアが手を下さなくても原作開始前までには排除されてました。