俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!!   作:AC6はいいぞ!!

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ep39で無道のヒーロー名の記載を追加しました。ヒーロー名は『無個性ヒーロー:オリジン』です。オリジン(英:origin)は『ある物事の起源となるもの』という意味があり、『無個性ヒーロー:オリジン』は『すべての無個性ヒーローの原点』という意味を込められています。


ep41:原作始動。でも・・・様子が?

 

あれから2年経ち、中学3年生になった。

 

 

まず表社会での変化として、透、薫、被身子が・・・メッチャ強化された。小学生の時は身体に負担の無いように訓練していたが、中学に入ってからは個性延ばしを重点的に行った結果、想像以上に化けた。

 

 

薫はオーラを駆使しての戦闘に磨きがかかり、オーラ操作技能が格段と向上。オーラを伸ばして物を掴むのはもちろんのこと、オーラを纏わせて物体を強化したり、遠隔操作したり、圧縮して波動弾を打ち出したりと、どこかで見たことがあるような技を繰り出せるようになった・・・ハハハ、やり過ぎた。

 

 

透は気配の消し方や歩行術を習得し、隠密性が極まったせいで俺も【個性】で探さなければわからないほどになった。また、格闘技だけでは限界があるため武芸を身に着けた。

 

 

被身子は俺に変身することで【強化】を自由に使えるようになり、戦闘力が一気に向上した。練度に関しては俺に遠く及ばないが、そこらのヴィランでは相手にならないほど強い。また、薫、透にも変身しても【個性】が使えるようになったため、更なる成長が期待できる。

 

 

裏社会の変化として、組織の拡大が挙げられる。資金路の開拓。ASによる武力介入。裏組織をいくつかと裏から操ることで、裏で操作できる人員の確保や裏社会の活性化の抑止などをおこなった。また、1年前にヴィラン組織がほんとうに連合を組んできたが、普通にバレていたため潰して基盤を全て奪った。正直、何がしたかったのか今でもわからない。

 

 

オール・フォー・ワンに関しては、完全に行方が分からなくなった。全世界探し回っても足取りもつかめず、どこで何をしているのかすらわからない。ただ、奴が【ワン・フォー・オール】に執着していることを考えると、オールマイトの雄英への教師就任と共に動きがあるだろう。

 

 

あと、個性習熟道のおじさんが仮免取らないかと言ってきた。俺らの実力があることがわかっているからこその提案なのだが断った。

 

 

さすがにこの時期で仮免までとる人は相当珍しい、現時点でもオール・フォー・ワンと戦うための準備はしているが、雄英に入学するまでは実力がバレるような行動をとるべきではない。おじさんは残念そうにしていたが、致し方ない。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

「ゼンちゃん、ゼンちゃんはどこ行くの?」

「雄英、透もそうでしょ」

「もちろん、カオルちゃんは?」

「私もお兄様と同じ雄英高校に行きます」

 

 

まあ、この面々なら問題ないだろう。内申点に関しては俺以外は問題ない。勉学に関しては・・・透に問題があったな。なので

 

 

「さあ、勉強しようか透。あ、言っとくけど・・・」

 

 

「サボったりしたら今後、"葉隠"って呼ぶからな」

「はい、頑張らせていただきます!!」

 

 

半ばキャラ崩壊気味だったが、そんな感じで勉強させた。そのおかげもあって学力は問題ない。あとは実技のほうだが・・・まあ、大丈夫だろ。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

『レイヴン、どうやら原作通りに接触しそうです』

『よかった、これなら手を回す必要なさそうだな』

 

 

俺は今、緑谷を【サーチ】で観察している。

 

 

『ヘドロも来たようですね』

『接触するな、後はどうなるかだが・・・』

 

 

緑谷がトンネル内に入ると原作通り、マンホールからヘドロのヴィランが出現した。原作ではここでアッサリと捕まってしまうが

 

 

『背後からの奇襲でしたが、見事に避けましたね』

『ああ、すぐに臨戦態勢に入った。いい反応だ』

 

 

この世界線では俺が鍛えていたためそうはならなかった。ただ、ヘドロは掴むことができず、ヘドロも緑谷を捕まえられない。このまま千日手になるかと思われたとき

 

 

『オールマイトが来ます』

 

 

原作通り、マンホールからオールマイトが現れてどのままヘドロを吹き飛ばした。そしてペットボトルにヘドロを詰め、飛び立とうとしたところを

 

 

『緑谷が捕まって、一緒に飛んでいきました』

『ああ、しかも途中でヘドロも落とした』

『このままだと爆豪は原作通りに捕まりますね』

『どうだろうな。原作よりも強化されているからどうなるかわからない』

 

 

油断してなければ捕まらないだろうが、こればかりはどうなることか・・・今は気にしても仕方がないので緑谷を追って、とあるビルの屋上がみえる場所に来た。

 

 

『そういえば、オールマイトは弱体化してないよな・・・あれ、これヤバくないか?』

『正確にはガイコツ姿にもなりますが・・・1日のうち3時間にも満たないです』

『活動時間が逆転してるし』

 

 

案の定、オールマイトは正体を現さなかった。まあ、当然か。そして緑谷は【無個性】でも、オリジンのようにヒーローになれるか尋ねたが

 

 

『無個性でもヒーローになった人はいる。だからと言って、【個性】がなくとも成り立つとは、とてもじゃないが・・・口に出来ないね、か』

『最後は原作通りの発言ですね』

『まあ、それでもあきらめずに思いを貫けるかは緑谷次第だ』

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

【Side:緑谷 出久】

 

「確かに無個性でもヒーローになった人はいる。彼も凄く努力をしたんだろう。でもね、だからと言って、【個性】がなくとも成り立つとは、とてもじゃないが・・・口に出来ないね」

 

 

オールマイトにそう言われた。ナンバーワンヒーローにそう言われた・・・でも。

 

 

「僕は今まで、必死になって鍛えてきたんです」

「わかるよ、服の上から見てもね。相当鍛えているんだろう・・・でもね。だからと言って、努力が実を結ぶわけじゃない。それにこの仕事は命がけだ」

 

 

わかっています。でも

 

 

「言っておくが、私も例外ではない・・・君にこれを見せよう。間違ってもネットに書き込むなよ」

 

 

そう言うと、オールマイトはスマホである画像を見せてくれた。その内容は

 

 

「オールマイトが・・・瀕死の重傷を負っている?!!」

「ああ、5年前ほどにあるヴィランと戦った際に重傷を負ったんだ。本来なら後遺症が残ってヒーロー活動に大幅な制限がかかるはずだったんだが・・・まあ、私が言いたいことは、私のような力を持っていたとしても命がけなんだ。だからこそ"【個性】がなくとも成り立つとは、とてもじゃないが・・・口に出来ない"という発言なんだ」

 

 

そんな・・・オールマイトでもやられるほどのヴィランがいるなんて。

 

 

「少年。君の思いに答えられなくて申し訳ない。だが・・・君の努力が何らかの形で実を結ぶ頃を願っているよ」

 

 

そう言って、オールマイトは飛び去って行った。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

「あのバカ、現状をわかっているのか?最高の後継者候補が目の前にいただろ!!」

 

 

『後継者を探すと言ってましたが、オールフォーワンが生きていると知り、この力を渡すことに躊躇しているようです』

『いずれは戦うことになるからか。こっちとしてはありがたいから見逃していたが、緑谷を選ばないなら手を回すべきか?』

『もう少し様子を見ましょう』

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

【Side:緑谷 出久】

 

「私のような力を持っていたとしても命がけなんだ、だからこそ"【個性】がなくとも成り立つとは、とてもじゃないが・・・口に出来ない"という発言なんだ」

 

 

あれからずっとオールマイトに言われた言葉を思い出していた。確かに、戦うための力を身に付けた、そのために必死に努力した・・・でも

 

 

圧倒的な【個性】の前では無力じゃないかと思ってしまった。

 

 

全部くんは僕次第だって言ってくれた。実際、【無個性】でもヒーローになれることを無道さん、オリジンが証明してくれた。でも、彼でも圧倒的に強力な【個性】を前では太刀打ちできないんじゃ・・・そう言う思いが頭から離れない。トップだって命がけなんだ・・・【無個性】の僕には

 

 

そう思っていると、商店街のほうが騒がしいのに気づき、近寄ってみると・・・

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

『結局、こうなるのか』

『・・・原作以上に酷くなってますね』

 

 

視線の先では商店街で爆豪がヘドロに捕まった状態で暴れまわっていた。原作以上に強化されているため、もしかしたらヘドロに捕まらず、ヘドロ事件そのものが無くなる可能性すらあったのだが

 

 

『あのバカ、実力が上がったはいいが慢心は抜けきらなかったか』

『それもありますが、日常で警戒し続けろと言う方が無理があります』

『緑谷は普通にできてたんだがな』

 

 

中学生にそのようなことを求めるのは間違っている気もしなくはないが、トップヒーローを目指しているのなら、せめてヘドロの奇襲程度は避けて欲しかった。

 

 

『下手に強化したせいで原作よりも被害が酷いな。二次災害が酷くなってる』

『本来ならこの時点でオールマイトは気づいてここにいるのですが』

『今は反対方向の警察署。来るまでにもう少し時間がかかるだろうな』

『あとは緑谷が・・・うん、普通に飛び出したな』

『あの様子だと、むやみに飛び出したわけじゃないようですが』

『蛮勇であることは変わりない。仕方がない』

 

 

そう言うと俺は用意していた仮面とローブを身に着けた。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

【Side:緑谷 出久】

 

「馬鹿ヤロー!!止まれ!!止まれぇ!!」

 

ヒーローにそう言われたが、僕は迷わずに飛び出した。オールマイトに遠回しに【無個性】では無理だと言われた。実際にそうだと僕も思った・・・でも

 

 

君が、助けを求める顔をしてた!!

 

 

「かっちゃん。爆破を利用して回転して!!」

「?!!」

「いいから早く!!」

 

 

すると、かっちゃんは無我夢中で爆破を繰り出しコマのように回った。

そうするとヘドロが少しずつ離れ、ついに一瞬だけだけど全部離れた。その隙をついてかっちゃんを引っ張って助ける。

 

 

「ジャマするなぁ!!」

 

 

ヘドロが振りほどかれたことに気づいて再び襲い掛かる。それを見て僕はかっちゃんの手を引いて離脱しようとするが、高速で回転したせいでかっちゃんが目を回していて、足取りがおぼつかずそのまま転んでしまう。

 

 

「しまった!!」

 

 

そのことまで頭が回っていなかったことに後悔する。ほかのヒーローたちも助けに入ろうとするが、距離があるため間に合わない。このまま僕もヘドロに捕まる。

 

 

「まったく、世話が焼ける」

 

 

いつの間にか目の前に立っていた仮面を付けた男が立っており、ヘドロも視認して襲い掛かる。だが、男が手のひらを突き出した瞬間、前方が凍り付き、ヘドロが氷の彫像に姿を変える。

 

 

「一体何が・・・彼は?」

 

 

気づいたときには仮面の男はいなくなっていた。氷結系の個性持ちのヒーローだと思うけど、それだといなくなった理由がわからない。

 

 

もしかして、ヒーローじゃない?

 

 

ふとそう思う。そうなると、誰が助けてくれたのか。こんなことができる人物は

 

 

「全部君?」

 

 

心当たりのある人物の名前をふと口ずさむ。彼はこの近くに住んでいない。だから、別人の可能性のほうが高いが、僕は彼の可能性を捨てきれずにいた。

 

 

もっとも、その疑念はヒーローと警察官たちの説教、その後のオールマイトの話で吹き飛んでしまい、この疑念を解消するのはずっと先となった。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

ヘドロ事件から次の休日の朝。

 

 

『結果的に【ワン・フォー・オール】継承までの流れはできましたね』

『ああ、もう身体はできあがっている。だからこそ、ここから流れは予想できる』

 

 

そう言って、俺は向かった。今日は薫たちには休みを与えた。なぜなら

 

 

「やあ、初めまして陰奪少年」

「初めまして、オールマイト」

 

 

緑谷がオールマイトと共にやってきたからだ。

 




最後までお読みいただき、ありがとうございました。


ついに時系列が原作開始時にたどり着きました。この時点で色々と変わってますが、ある程度は原作準拠で行きます。
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