俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!!   作:AC6はいいぞ!!

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ep43:試験開始!!そして始まる蹂躙

 

雄英高校一般入試当日。俺たちは雄英高校に来ていた。緑谷とは別行動だ。

 

 

「周りに一杯人がいるね」

「なんかごちゃごちゃしてます」

「正直、多過ぎだと思うのですが・・・書類審査や簡易テストをした方がいいのでは?」

「俺もそう思うが・・・雄英側にも何か考えがあるんだろう」

 

 

そして、試験説明会場に着いた。

 

 

俺は原作の試験内容を知っている。薫、透、被身子、緑谷にはそれっぽく伝えたので大丈夫だろう。あとはいつも通りの実力を発揮するだけ。

 

 

『そうです。私も全力でサポートいたします。』

 

 

エアも【電脳】を介してサポートしてくれるし大丈夫だろう。

 

 

「今日は俺のライヴにようこそー!!エヴィバディセイヘイ!!」

「・・・」

 

 

このノリについていける受験生がいるわけないだろうに・・・そんなこんなでプレゼントマイクから聞いた説明はざっとこんな感じ。

 

 

10分間の"模擬市街地演習"。エリアはA~G。アイテムの持ち込み自由。演習場には3種類の"仮想敵"が配置されており、行動不能にすることでポイントを稼ぐことができる。他人への妨害行為は禁止。そして・・・

 

 

お邪魔虫。0ポイントの巨大な仮想敵か。あと、緑谷うるさいぞ、怒られてるじゃないか。それにしても、戦闘技能だけでそれ以外は見ないんだな。確かに戦闘能力はヒーローとしてやっていくには必須ではあるが

 

 

「最高峰のヒーロー教育機関としては、だいぶ雑な試験だよな」

「「「?!!」」」

 

 

うん?・・・あ、独り言聞こえたか?

 

 

「君、その発言は雄英を受ける者の態度ではないし、雄英側に大変失礼だとは思わないのかね!!」

「いや全然、事実だし」

「「「?!!」」」

 

 

試験を受けに来てこんなことを言うのもなんだが・・・正直、今のヒーロー社会には少なからず思うところはある。この際、プレゼントマイクに聞いてみるか。

 

 

「今回の試験では、戦闘技能のほかに機動力や索敵能力などを測るのが目的でしょう。ロボットの配置を伝えてないのがその証拠。内容的に【個性】を活用すること前提。だが、ロボット相手に戦闘・移動・索敵が行えない【個性】では圧倒的に不利になる。もちろん、雄英側もこの試験だけですべてを見れるはずがないのは理解していると思いますが、それでもロボット相手の1回だけの模擬試験で合否を判断するのはいささか雑に思われる・・・そのあたりはどう思われますか。プレゼントマイク?」

「いや~、俺っちもそう思わなくはないんだけど、悪いがこっちにも事情があってな。悪いが試験は変えられないし、ほかの試験も実施できないぜ!!」

「それは戦闘以外で有用な【個性】持ちを落としてもですか?例えば、あなたの親友のような?」

「色々と知ってるみたいだがヒーローやるなら戦闘は必須!!言いたいことはわかるが、今はどうすることもできない、諦めろ!!」

 

 

だからと言って、この試験は色々と問題あると思うのだが

 

 

「ねえゼンちゃん。さっきの発言、私のことを言っているのであれば」

「うん?・・・違う違う、透のことを言ったんじゃない。透はいつも通りにやれば問題ない。ただ、個人的に試験内容に思うところがあった。それだけだ」

「そうですね。私もお兄様の言いたいことは理解してます。ですが、それでも【個性】に頼らない戦闘力は必須だと思います」

 

 

う~ん・・・まあ、あった方がいいではあるけど、それは入学してから鍛えるでもいい・・・いや、それだと【個性】だけを見て判断されかねない。この辺りのバランス調整はムズイな。ああ、そうそう

 

 

「今回の試験だが」

「待って、言わなくていい」

「いやでも」

「それってカンニングでしょ」

「カンニングって・・・う~ん?」

 

 

カンニングなのか?

 

 

『私もカンニングだと思います。』

『それを言ったらエアと会話してるのもカンニングなのでは?』

『・・・』

 

 

まあ、いいか。実技では個性アリだし、筆記ではエアと会話しないから。

 

 

「お兄様、私たちは大丈夫です」

「いやでも」

「大丈夫です」

「あ、はい」

 

 

何も言えなかった・・・まあ、大丈夫だと言うのなら信用するしかない。あ、そうそう

 

 

「薫、被身子、この試験で課題を1つ出す」

「課題ですか?難しいのは嫌ですよ」

「なに、簡単なことだ。0ポイントの仮想敵がいるだろ。あれを倒せ」

「理由をお聞きしても?」

「そろそろ訓練の成果を目に見える形で確認したい。大技を繰り出せる機会はそうそうない。莫大な金をわざわざかけてくれているんだ。ありがたく活用させてもらおうじゃないか」

「面白そうですね」

「なんか、それっぽい理由を言われた気がするのですが?」

「ハハハ、本当は俺だけ目立ちたくないだけ。色々と文句をつけて不合格にされないよう、圧倒的な実力を見せつける気だ」

「ゼンちゃん、内申悪いからね」

「それにトップを目指すのならそれぐらいはできるってことを雄英側にも見せた方がいい」

「・・・私、そんなことできない」

「透はステルス特化だからな、こればかりは仕方がない」

 

 

『理由は何ですか?オール・フォー・ワンにバレないように今まで立ち回っていたのに』

『それはもう終わりだ。雄英に入る以上、嫌でも注目されるし下手に隠し事をしている方が怪しく見える。だったら表に出せる分の実力は全力で出した方が怪しまれにくい』

『本命を隠すために、あえて派手に立ち回るということですか?』

 

 

それに表社会でヒーローになるなら最初から派手に活躍していた方がいい。父さんとの約束でヒーローにならないといけないし、目指すならトップだ。トップでいた方がオール・フォー・ワンを倒した後に表社会で影響を持ちやすい。手数を増やすという意味でもそっちのほうがいい。

 

 

『オール・フォー・ワンを倒したことの後も考えているのですか・・・大変ですね』

『オール・フォー・ワンを倒すことがゴールではないからな、むしろスタートだ』

 

 

エアとやり取りをしながら、俺は薫たちと別れ試験会場にやってきた。特に思うことはない。普通に実力を発揮し、普通に合格するだけだ

 

 

『はいスタート!!』

 

 

何の前触れもなくプレゼントマイクによるスタートの合図が掛かかり、俺は開始と同時に受験生たちから即座に離れ、自身の身体を媒体に発電し、右手に電気を集める。

 

 

『俺と同じ会場の受験生には悪いが、全ロボットを倒させてもらう』

『ターゲットロックオンしました』

 

 

電気を集めると同時にオーラをエコーのように広げ、会場内の各所や仮想ヴィランのロボットに対してマーキングを行う。オーラを付着させてマーキングを行うため、常に位置を捕捉することができ、また、オーラ自体には伝導体や避雷針の役目もついているため

 

 

雷轟神威(らいごうかむい)

 

 

右手から放たれた雷は、中継地点として設置したオーラを経由してロボットたちに襲い掛かる。

 

 

『・・・マジかよ』

 

 

無差別攻撃のように見えるが、実際はかなり緻密に制御された広範囲攻撃だ。受験生がまだロボットの元にたどり着いていないこともあり、受験生に一切当たることなく、一瞬で全てのロボに命中し沈黙させる。

 

 

あまりの爆音で受験生たちが混乱するが、一部の受験生がすぐに立ち直りロボットを見つける。だが、すでに破壊されていることに気づき、別の意味でパニックになる。そして、元凶である俺に詰め寄って来るが、「試験で点とることの何が悪い?」、「こうなると想定していなかった雄英側が悪い」と言ってやった。

 

 

試験開始から数秒ですべてのロボットを破壊するという前代未聞の出来事に雄英側は大いに慌て、俺のいた会場だけ俺を除いて試験やり直しという事態にまで発展した。なお、俺に対してプレゼントマイクが恨み言を言っていたが、無視してサッサと筆記試験の会場に向かった。

 

 

 

・・・・・・

 

 

【Side:雄英教師陣】

 

「実技総合の結果が出ました」

「今回は粒ぞろいだったね」

「そうですね、ちょっと度が過ぎた子もいましたが」

「ちょっとどころの話じゃないでしょ」

 

 

スクリーンに受験で特に目立った6人の受験生が映し出される。

 

 

「陰奪 薫。彼女凄いわね」

「この時点で個性をここまで鍛えているとは」

「ここまで鍛えるだけでもすごいが、技量も凄いな」

 

 

そう言うと受験時の映像が流れる。【オーラ】という【個性】で生み出したエネルギーを利用して自身を強化したり、空を飛んだり、遠距離攻撃も行っている。

 

 

「遠方にいるロボも居場所が分かるのかエネルギー弾で倒してたな。受験者も助けていたからヴィランポイント93点、レスキューポイント55点」

「100点を軽く超えるとは」

「巨大ロボもアッサリ倒されたわね」

「空中を飛んだと思ったら、飛び蹴りを喰らわせてアッサリね」

「それを言ったらこっちなんてすごいぜ。こっちはパンチでロボットを倒してるんだからな」

 

 

そう言って映し出されたのは、巨大ロボットに向かって跳躍し、拳1つで殴り倒した緑谷だった。

 

 

「個性発現から1年でここまでのことができるようになったのよ!!」

「個性発現から1年って・・・マジで?」

「みたいだな、個性届も1年前に提出されている。それ以前は【無個性】だ」

「たった1年であれだけできるようになるとは」

「ヴィランポイント51点、レスキューポイント45点」

「100点にこそ届かなかったが、すげぇな」

「それを言ったらこいつも凄いな」

 

 

そう言うと今度は爆豪の映像が映し出される。

 

 

「爆破で巨大ロボも含めて休むことなく襲ってきたロボを倒している」

「前の3人に比べると、全然救助してないな」

「ヴィランポイントが凄まじいな。どうやったんだ?」

「爆破の音でおびき寄せたらしい。巨大ロボが出現するまでずっと倒し続けていた」

「それでヴィランポイント91、レスキューポイント5点か」

「5ポイントあるだけマシだろうぜ!!」

 

 

ちなみに、この5ポイントは巨大ロボから受験生を救ったために付いたが、本人がその意図がなかったことは明白だったため、タフネスはあるが言動に難があるのが問題だと教師陣は思った。もっとも、彼よりはマシだとも思っていた。

 

 

「問題が・・・彼ね。あと、彼女も」

 

 

そう言うと、全部と渡我の試験時の映像が流れる。周りの先生たちの雰囲気が重苦しいものになる。

 

 

「まず聞きたいんだけど、なんで彼、別の試験会場にいたのかしら?」

「それは彼女の【個性】のせいだね」

 

 

そう言うと校長は渡我の【変身】についての推察を話す。

 

 

「【変身】にそのような効果が」

「【個性】をあえて隠匿しようとした可能性もあるけど、姿を変える【個性】なのは間違ってないから不正ではないね」

「問題は本人のほうだ。右手から雷を放ったと思ったら一瞬で仮想ヴィランがすべて破壊された。そして本人の【個性】は【強化】。いくら【個性】の応用だとしても限度があるのでは?」

 

 

ここで問題となっているのは陰奪 全部の不正疑惑。実力があるのは間違いないのだろうが、個性届の【個性】とあまりに乖離があるため不正を疑っていた。

 

 

「不正疑惑もそうだが、いささか性格に難がありそうだが」

「おいおい、それは説明の時のやり取りのことを言ってるのか?だとしたらお門違いだぜ」

「そうだね。あの試験の問題点は理解しているつもりさ」

「むしろ、あの場で堂々と述べたことを評価すべきでしょう」

 

 

あの試験は戦闘以外で有用な【個性】持ちを排除してしまう可能性が高い。ヒーローなら【個性】に頼らずとも戦えるべきなのだが、それを高校生に求めるのは酷だろう。

 

 

「それに不正にしてはあからさま過ぎると思うが」

「でも、渡我はそんなことしてないんでしょ?」

「まあな。ただ、何故か【オーラ】を使っていたし、【強化】が使えるにしては色々とおかしい」

 

 

改めて考えてみてもつじつまが合わない。そんなことを考えていた教師陣だったが、根津校長のツルの一声によって、【個性】の応用によるものだとした。もっとも、校長自身もあまり納得していなかった。なぜなら

 

 

「陰奪ってことは陰奪 薫の近親者なのかしら?」

「兄妹だな。もっとも、義兄妹だが」

「じゃあ、なんで【オーラ】が使えるんだ?」

 

 

【個性】は遺伝する。だから兄弟で似た【個性】になるのはよくあることだが、血の繋がっていないのであれば話は別。近親者なら【強化】が【オーラ】と関連性がある可能性があるため応用で使える可能性があったが、そうでないなら【オーラ】を使える理由がわからない。

 

 

「彼の【個性】は【強化】ではない?」

「【個性】を勘違いしてるってことかしら?」

「あり得ないことじゃないね」

 

 

【個性】の中には保有者が詳細を勘違いしている者も少なからず存在する。そのため、稀に個性届の内容と【個性】が一致しないことがある。

 

 

「どっちにせよ、不正はないと判断して良さそうだね。不正にしてはあからさま過ぎるし、決定的な証拠があるわけじゃない」

「状況証拠でも十分だと思いますが」

「それこそ推察に推察を重ねたものでしかないよ。試験のルールに則っていた以上、不正にすることはできないさ」

 

 

最終的に、根津校長のツルの一声によって、陰奪 全部の不正疑惑は問題なしとされ。性格に関しても難はあるが、間違ったことは言っていなかったため、ほかの受験生同様に審査されることになった。

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

『やぁ、ネズミなのか犬なのか熊なのか、かくしてその正体は・・・校長さ!!』

 

 

合格発表の日、映像が投影されネズミが現れた。

 

 

「お兄様、これは」

「雄英の校長だ、まあ、何を言いたいことはわかる」

「ネズミですね」

 

 

『今回、君たちは実技で大活躍し、筆記も文句なし。合格さ』

 

 

根津校長の合格宣言にほっと息を吐く。何らかの要因で雄英を不合格になる可能性もあったため、保険を使わずに済んだことに安心した。

 

 

『今回の入試では、仮想敵を倒すと得られるヴィランポイントと周りの人たちを救助することで得られる審査制のレスキューポイントで審査していたのさ』

『陰奪 薫、ヴィランポイント93点、レスキューポイント55点、トータル148点』

『陰奪 全部、ヴィランポイント:700点、レスキューポイント0点、トータル700点』

『渡我 被身子、ヴィランポイント86点、レスキューポイント50点、トータル136点』

 

 

予想はしていたことだが、レスキューポイントはなし。それでも試験開始数秒でロボを全部破壊していたため、ヴィランポイントがそのまま俺に加算された。

 

 

『おいで、ここが君たちのヒーローアカデミアさ』

 

 

その後、透からも合格通知があったと連絡を受け、俺たちは無事、雄英高校に合格した。

 




最後までお読みいただき、ありがとうございました。


入試試験ではオリ主が大暴れしましたが、ほかのメンバーもそれなりに大暴れしています。葉隠に関して話題が出ていませんでしたが、【個性】が戦闘系でないことや他が悪目立ちしていたせいで普通に活躍してました。


試験のヴィランポイントのトータルに関しては、試験会場が原作の描写からA~Gの計7つ。受験生たちが1つの会場に大体1500人ぐらいとして、落ちた受験生たちは平均で1Pロボを0~1体ぐらいは倒していそうなので、ロボの総数を500体ぐらいと想定。あとは以下の通りの割り振りだと考え、ヴィランポイントのトータルにしました。

3P:50体
2P:100体
1P:350体

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