俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!!   作:AC6はいいぞ!!

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ほかの二次小説では誰かが抜けていることがほとんどですが、この作品では抜けるどころから無理やり定員を増量。なお、B組も増量しています。


第5章【雄英高校入学編】
ep44:レイのホームステイと個性把握テスト


 

雄英高校の合格通知を受けた翌日、俺らはある人物を迎え入れていた。

 

 

「初めまして、レイ・ベネットです。これから3年間、よろしくお願いします」

「あら、日本語がとても上手なのね。これからよろしくね。レイちゃん」

「はい、よろしくお願いします」

 

 

ブランチで訓練していたレイをホームステイとしてうちに迎え入れた。元々、雄英に入学したいということでレイには条件を付けていた。雄英に入学したいのならレイヴンの後継者としてふさわしい実力を付けろ、と。

 

 

これは雄英に入学すると嫌でも騒動に巻き込まれるため、必要最低限の処置だった。ただ、本人はそう思っておらず、何を思ったのか俺が想定していた以上の実力を身につけ、しまいには一部ではあるがレイヴンとしての仕事を一部代行できるほどにまで成長していた。

 

 

だいぶ無理をしたんじゃないかと思ったが、様子を見る限り問題はなく、ブランチのメンバーに話を聞いても問題はなかった。俺もそうだが周りも積極的に支えたこともあり、ここ3年程で飛躍的に成長した。

 

 

そして、うちへのホームステイだがこれは護衛と言う意味合いも兼ね備えており、不測の事態への備えでもある。

 

 

ただ、それを知らない家族の反応は様々だ。父さんと母さんは普通に歓迎し、薫、透、被身子はなぜか警戒していた。エアやNEXTを通してのホームステイだから身元の保証は大丈夫なんだが

 

 

『これが女の戦いというやつですか』

『いや、まだ戦ってないし、争う理由もないだろ』

 

 

レイは特別推薦枠で雄英への入学が決まっている。同級生として学校生活を過ごすわけだし、頼むから仲良くしてくれよ。

 

 

そんなことを思っていたのだが、薫、透、被身子たちと共に別室に行き、しばらく経って戻ってきた頃には仲良くなっていた。

 

 

『・・・何があったんだ?』

『こればかりは私にもわかりません』

 

 

何はともあれ、仲良くしてくれるならいいか。

 

 

 

 

・・・・・

 

 

「それじゃあ母さん、行ってくる」

「「「いってきます」」」

「いってらっしゃい」

 

 

英雄高校入学当日。雄英高校の制服に袖を通した俺たちは、母さんに見送られながら、家を出た。途中で透と合流し、雄英高校に到着後、敷地の広さに少し戸惑いつつも、マップを確認して無事に1ーAの教室にたどり着いた。

 

 

「ドア、大きいね」

「異形の【個性】持ちもいるからそのためだろ」

 

 

そんな会話をしながら教室のドアを開けると

 

 

「机に足をかけるな! 歴代の諸先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないのか?!!」

「思わねーよ!!手前、何処中だよ、端役が!!」

 

 

爆豪と飯田がいた・・・何してるんだ?

 

 

「お兄様・・・あれは一体?」

「薫、あのチンピラを見るな。目が腐る。あと、頭も」

「誰が目と頭が腐るだボケェ!!」

「慢心してヘドロにアッサリ捕まっただろ。またクソみたいな自尊心へし折った方がいいか?」

 

 

そう言うと一瞬嫌そうな顔をしたが、やるなら徹底的にやるぞ。ただ、爆豪はこれ以上突っかかってくる気はないようなので、無視して席に付こうとしたのだが

 

 

「お兄様に向かってその聞き方は何ですか?」

 

 

振り返ると、薫がブちぎれていた。【個性】こそ使っていないが臨戦態勢だった。

 

 

「ちょっと待て、落ち着け薫?!!」

「落ち着いてますよ、お兄様」

「落ち着いてないだろって、被身子も・・・って、そっちもか!!」

 

 

被身子もメチャクチャ怒ってた。レイも怒っているのか止めることはしなかった。なんとか薫、被身子を落ち着かせようとすると、今度は透がいなくなっていた。どこ行った?!!

 

 

「ああん?文句あんのかてめ「えい!!」」

 

 

透が正面から爆豪に向かって猫騙しした。周りも驚いているが、一番驚いているのは爆豪で、あまりにも予想外の出来事に、ビビって後ずさった。

 

 

「なんだ今のは、【個性】か?!!」

「フフン、どんなもんよ!!」

「てめぇの仕業か、どこにいんだ出てこい!!」

 

 

そう言われて姿を現すわけないだろ爆豪。そう考えていると、そろそろ始業の時間だ。

 

 

「おい、そろそろ先生が来る。席に着くぞ」

「てめぇ、ふざけてんのか?!!」

「ふざけてなければ至って真面目、評価落としたいならそのまま立ってろ」

 

 

そう言って、俺が席に座った。そうすると、周りも席に座り出し、最後に爆豪もしぶしぶ席に着いた。すると扉から

 

 

「お、始業前に席に着くとは実に合理的だ」

 

 

パック入りのゼリー飲料と丸めた寝袋を手にした不審者が入ってきた。

 

 

「担任の相澤消太だ。よろしくね」

 

 

そして自己紹介したのだが、はっきり言ってとても先生には見えない。まわりも信じていない、そんなことを思っていると。

 

 

「早速だが、体操服を着て、グラウンドに出ろ」

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

「個性把握テスト?!!」

「入学式は?ガイダンスは?」

「ヒーローになるならそんな悠長な行事に出る時間はないよ」

 

 

ムチャクチャなこと言うなこの先生。そう思いつつクラスメイトを確認したところ、原作メンバーは全員そろっていた。

 

 

1クラス24人。原作メンバーと俺、薫、被身子、レイ。B組のほうも同様に人数が増えている。

 

 

これは俺が元会長を使って裏工作した結果であり、定員を24人に増やしていた。これは原作メンバーが消えた場合の原作乖離を恐れた結果なのだが、もう色々と原作から乖離しているため、あまり意味の無いような気もしている。

 

 

「雄英は自由な校風が売り文句、そしてそれは先生側もまたしかり」

「爆豪、中学時のソフトボール投げ何mだった?」

「67m」

「じゃあ、【個性】使ってやってみろ、円から出なきゃ何してもいいよ早よ」

 

 

そう爆豪に言うと、爆豪は【個性】を使って思いっきりボールを投げた。

結果は956m。原作は705m、原作より上がってるな。

 

 

「まず、自らの『最大限』を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」

「なんだこれ、すげー面白そう!!」

 

 

あらら、そんなことを言うと

 

 

「面白そう・・・か」

「ヒーローになるための3年間、そんな腹積もりでいる気か?」

「トータル成績最下位の者は、見込み無しと判断し、除籍処分とする」

 

 

これに関しては・・・まあ、どうでもいいかな。

 

 

「ねえゼンちゃん、これ大丈夫かな?」

「大丈夫だろ、全員が全員強化系の【個性】じゃないだろうし」

 

 

「ヒーローなんて、雄英じゃなくてもなれる。別にここじゃなくていいし」

 

 

・・・あれ、なんか周りが凍り付いた。どうした?

 

 

「いやいや、入学早々に退学だよ、しかも雄英を!!」

「落ちる気ないし、ただただ理不尽を押し付けるだけの学校ならサッサと辞めた方がいいだろ。俺がここに来たのはより良い経験のため、ちゃんとやっていれば全員退学なんてならない。そうでしょ、イレイザーヘッド?」

「色々と知っているみたいだな」

 

 

そりゃあ、原作を知ってますから。あとエアにも裏取りさせたし。

 

 

「まあ、知ってようが関係ない。初動で絶望されても困るからさせなかったが、次はお前がやってみろ主席の陰奪兄」

 

 

陰奪兄って・・・薫は陰奪妹かな?あと、絶望ってなんだ。俺はそんなひどいことしないぞ。

 

 

「陰奪兄と言ってたけどもしかして薫ちゃんは」

「ええ、お兄様の妹です」

「お兄様?!!」

「カオルちゃん、昔からそう呼んでるんだよね。ゼンちゃんが"兄ちゃん"と呼ばそうとしてたけど諦めたぐらいだし」

「兄に対してそう呼ぶのは当然です」

「「爆ぜろ!!リア充!!」」

 

 

なんか上鳴と峰田が悔しそうにしているが、ほっといてやるか。

 

 

円の中に入り、適当にボールを投げた。もっとも、ボールにはオーラが込められており、上向きに強い力がかかるように細工したため。

 

 

「・・・∞」

「なんで普通に投げただけで無限に」

「さすが入試トップですわ」

「さすがです。お兄様」

 

 

まあ、この程度なら楽勝だな。そうそう

 

 

「ついでだ。出久も今のうちにやっとけ、爆豪にあれこれ言われる前に」

「ああん?いくら鍛えようがデクは【無個性】だろ!!」

「やっぱり知らないようだな、先生が早くしろ、と言う顔で見てるしさっさとやれ」

「わ、わかった」

 

 

そういうと、緑屋は円の中心に行き

 

 

「SMASH!!」

 

 

ボールを思いっきり投げた、結果は1807.3mか。

すると、爆轟は凄まじい顔になり

 

 

「・・・どーいうことだ、こら!!ワケを言えデク、てめぇ!!」

 

 

緑谷に突撃しようとしようとしたため

 

 

「は~い、そこまで・・・落ち着け」

 

 

背後から不意をついてオーラで拘束した。手間をかけさせるな。

 

 

「よくやった陰奪兄。ったく、【個性】を使わせようとするな。俺はドライアイなんだ」

「どういうことだ?!!【個性】の発現は、遅くとも4歳までの筈だろう!!」

「基本的にはそうだが絶対じゃない。1年前ぐらい前に発現したぞ。個性届も提出済みだ」

「んな馬鹿な」

「それとも何か?出久に【個性】があると怖いのか?」

「んなわけねーだろ!!ビックリしただけだ!!」

 

 

そういうと、緑谷をすごくにらんでいたが、大人しくなった。

 

 

「まったく、自尊心だけは一丁前だな。そこまで高く育ってんならもう1回へし折った方がいいか・・・あの写真をバラまくか」

「てめぇ!!それだけはマジでヤメロ!!」

 

 

ヤメロと言っても、既に公共の場で流れた場面を切り抜いただけの写真だぞ。今更だろ

 

 

「写真って何の話だ?」

「ああ、1年前のヘドロ事件の時の爆豪の写真。言っとくが、盗撮じゃないぞ。カメラに収められた動画の一部を切り抜いただけのものだ」

 

 

原作で爆豪が緑谷に助けを求めていたと言わしめた場面を収めた画像が今も俺のスマホに保存されている。

 

 

「そんな情けないことになったのに、この馬鹿はもう忘れてるからな」

「てめぇ、まだその写真を持ってやがったのか!!」

 

 

そりゃあ、消すわけないだろ。

 

 

「それにしても・・・これはあんまりではないですか?」

「まあ、言いたいことはわかる。こんなふうに傷口をえぐるのは人としてどうかと言うんだろ?だが、定期的にしごいて実力を付けさせたのに、慢心してヘドロに捕まった馬鹿にはこれぐらいがちょうどいい」

「え、全部君かっちゃんを鍛えていたの?」

「ああ・・・そういえば言ってなかったっけ?」

 

 

初の爆豪とのエンカウント後、連絡先を交換しており、【個性】の鍛え方を初め、ヒーローになるための訓練方法を教えていた。また、緑谷のように毎週とはいかないが、数か月に数回は会って模擬戦などを行っていた。

 

 

「しかも俺が鍛えたせいで被害が酷かった。だからこの写真を爆豪に送って伸びきった鼻っ柱を完膚なきまでにへし折ったと思ったんだが・・・いつの間にかここまで成長してしまったな」

 

 

実際、ヘドロ事件後は自尊心が折れたと緑谷が言っていたが、その程度で矯正できるほど甘くなかったか。

 

 

「おい、いい加減におしゃべりは辞めろ。退学にするぞ」

 

 

その言葉に周りが慌てて個性把握テストを再開する。と、言っても待ち時間の間に話していただけだから特に変わったこともなく、その後も普通にテストが行われていった。

 

 

・50m走

 

「陰奪兄、1.8秒」

「スタートしたと思ったらゴールしたんだが」

「オーラをジェット噴射して飛んだ」

「俺より早いだと」

「同じようなことなら薫、被身子、レイもできる」

「マジかよ」

 

 

・握力

 

「先生、握力計が壊れたんだが」

「・・・記録∞。ちなみに聞くが、薫、被身子、レイも」

「結果は同じだろうな」

「・・・薫、被身子、レイ、記録∞」

「規格外すぎんだろ」

 

 

・立ち幅跳び

 

「先生、俺らただ飛ぶだけなら何時間でも行けるのですが」

「・・・お前ら全員記録、∞」

「もう驚かないぞ」

 

 

あとは特筆すべきことが無いため以下略。

 

 

「んじゃ、パパっと結果発表。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので、一括開示する」

 

 

映し出される順位表。葉隠は鍛えていたおかげか結構動けたため最下位はない。そうして、最下位は除籍となるのが誰か、全員の視線が最下位に集中し・・・峰田が崩れ落ち

 

 

「ちなみに除籍は嘘な」

 

 

そして嘘だと聞いて歓喜した。あのエロの権化はそのまま落ちればよかったのに。可愛い妹のことを考えつつそう思ったのだが、さすがにそううまくはいかないようだ。

 

 

「あんなのウソに決まっているじゃない・・・ちょっと考えればわかりますわ」

 

 

八百万の呆れたような声が聞こえたが、実際にやる気だったのだから笑えない。こうして、俺達の高校生生活1日目は終わりを告げるのだった。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

【Side:オールマイト】

 

「心配になってきてみたが・・・陰奪少年。君自由にやり過ぎだよ」

「まったく、彼自身も矯正する必要がありますね」

 

 

物陰からA組の個性把握テストを見ていたが陰奪少年。君少し自由にやり過ぎだ。このままだと本当に退学になるぞ。

 

 

「ただ、まさか雄英に固執してないとは、正直思ってもいませんでした」

「いや、彼の性格からしてヒーローそのものに固執していないね。正確には父親との約束のためにヒーローを目指している。と言った方がいいかもしれない」

 

 

そうでなければヒーローを目指さなかったかもしれない。そう言う思いが頭から離れない。

 

 

「自分とその周りさえよければいい。そんな考えが根底にあります」

「言いたいことはわかる。だが、ヒーローは人々を救う仕事だ」

「彼も人々を救うでしょう。もっとも、"可能なら"という言葉が付きますが」

 

 

私としては、人々を救う光となって欲しいが、彼にはその気がない。人々を救うことをするだろうが、自分と自分の周りの人たちのために救うのであって、もしも自分たちのためにならないのであれば、容赦なく切り捨てる。そんな危うさが彼にはあった・・・それこそ、まるでレイヴンのように

 

 

「オールマイト?」

 

 

サーが心配して私に声をかけてくる。いかんな、少し考え過ぎた。

 

 

「大丈夫だ。彼は素晴らしいヒーローになる素質を持っている。そして、彼が素晴らしいヒーローになれるように導くのが私たちの仕事だ」

 

 

私は一抹の不安を感じながらも、平和の象徴としてそう答えた。

 





最後までお読みいただき、ありがとうございました。


原作の特別推薦枠はA組で2名ですが、1クラスの定員が増えたことで特別推薦の枠も増加し、その中にレイが推薦を受けたという形にしました。なお、推薦はNEXTからによるもので、実技試験もパスしています。
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