俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!!   作:AC6はいいぞ!!

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ep45:戦闘訓練開始!!強化された緑谷VS強化された爆豪

 

「わーたーしーがー!!」 

「普通にドアから来た!!」

 

 

次の日、オールマイトが教師としてやってきた。メチャクチャ高笑いしながら入ってくるオールマイトに対して、クラスメイト達のテンションが上がる。

 

 

「オールマイトだ、 すげえや、本当に先生やってるんだね!!」

「あれ、銀時代(シルバーエイジ)のコスチュームね!!」

 

 

そして、教壇に立ったオールマイト。何をするのかと言うと

 

 

「ヒーロー基礎学、ヒーローの素地をつくる為、様々な訓練を行う科目だ」

「早速だが今日はコレ、戦闘訓練!!」

 

 

戦闘訓練と聞いて、教室全体がさらに盛り上がる。ヒーロー科の実技と言えば戦闘訓練。初の戦闘訓練ともなれば、テンションが上がるのも無理がなかった。

 

 

「そしてそいつに伴って・・・こちら!!入学前に送ってもらった"個性届"と"要望"に沿って誂えた・・・戦闘服コスチューム!!」

「着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!」

「はい!!」

 

 

戦闘服か。なんだかんだ言って俺もテンションが上がっているな。ASとはまた違う高揚感がある。戦闘服に着替え、グラウンド・βに集まる。ヒーロースーツを付けた俺らを見て、オールマイトは満足げに言った。

 

 

「良いじゃないか皆、カッコいいぜ!!」

 

 

俺、薫、被身子、レイはシンプルなノンネクタイのスーツ。ドレスコード的に問題なく、普段から着用できるという点で採用したのだが、薫、被身子も俺に合わせる形で揃えた。

 

 

俺とレイは特殊素材で出来ていること以外は普通のスーツとなっている。一方、薫はズボンの内側からプロテクター、あと腰の部分に特殊仕様の両手拳銃を装備しており、被身子は特殊な棒状のサポートアイテムを持っている。

 

 

透は原作のような全裸ではなく、ちゃんと自身の個性に合わせた戦闘服になっている。忍者服のような戦闘服なのだが、見た目に反して武器は

 

 

「女王様?!!」

「峰田、お前マジでシバくぞ」

 

 

鞭を使用している。透明化している状態で武器が手元から離れると透明化が解除されてしまうため、透明化したままでも遠距離攻撃を行いたいという考えから鞭を使いだしたのだが、思った以上適性があったため、メイン武器として使用している。

 

 

「先生!!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!!」

「いいや、もう二歩先に踏み込む!!」

 

 

今回行うのは対人戦闘訓練。ただし、2人1組の"ヒーロー"と"ヴィラン"に分かれての屋内戦。

 

 

状況設定は『核兵器』の隠された敵ヴィランのアジトへヒーローが乗り込むというもので、制限時間内に敵ヴィランを無力化するか、『核兵器』を確保すれば、ヒーローの勝ち。逆に制限時間内に"核兵器"を守るか、ヒーローを無力化すれば敵ヴィランの勝ち。

 

 

「コンビ及び対戦相手は、くじだ!!」

「適当なのですか?!!」

「プロは他事務所のヒーローと急造チームアップする事が多いし、そういう事を見据えてじゃないかな・・・」

「そうか・・・先を見据えた計らい、気がつかずに申し訳ありませんでした!!」

 

 

相変わらず飯田はテンション高いな、そして薫は瀬呂、被身子はレイ、透は・・・

 

 

「ゼンちゃん、よろしく!!」

 

 

俺とか・・・そんなににらむな薫、被身子。

 

 

チームが決まり、対人戦闘訓練が始まった。最初の相手は

 

 

チームA:緑谷・麗日

チームD:爆豪・飯田

 

 

「出久が爆豪とか」

 

 

原作通りの展開だが、原作改変もしたせいで今後の流れはちょっと不安だな・・・保険をかけとくか。

 

 

「おい、爆豪」

「ああん?何だ!!」

「今回、出久が相手だが」

 

 

「容赦なくぶったおせ!!」

 

 

「お前、デクの味方じゃないのか?」

「味方だがここで簡単にやられるようでは話にならん。それこそお前の言うようにヒーローになる資格はない。お前、出久とまともにやり合ったことないんだろ。だったらいい機会だ、ぶっ倒せ!!・・・ただし、これはあくまでも訓練。それを忘れるなよ」

 

 

そう言うと、爆豪はやる気が出たのか緑谷見て笑った。緑谷のほうは逃げ腰だが、ここで逃げてるようじゃ話にならん。

 

 

「そういうわけだ出久。頑張れよ」

「煽る必要あった?!!」

 

 

あるに決まってんだろ。特に最後のセリフ。念押ししないとやり過ぎる可能性があるからな。

 

 

「それと、もしも爆豪に勝てなかった場合」

 

 

「今度家に突撃して、ありとあらゆる場所にBL本隠したうえで引子さんにバラす☆」

「それだけはヤメテ!!」

 

 

そうして、1回戦の対戦が始まった。

 

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

【Side:緑谷 出久】

 

全部君がかっちゃんを煽ってたけど、大丈夫かな?

試合開始直前なのに、不安になってしまった・・・でも

 

 

「かっちゃんに・・・負けたくない」

 

 

そう思っている自分がいる。

対人試験開始、まずは麗日さんの【個性】で浮き、窓から屋内に侵入、かっちゃんならまっすぐに僕に向かって

 

 

「かっちゃんが敵ならまずは僕を殴りに来ると思った!!」

 

 

僕は"フルカウル"を使用して素早く麗日さんを抱えて回避、あとは

 

 

「麗日さん、かっちゃんは僕が対応するから爆弾のほうを」

「わかった!!」

 

 

麗日さんが爆弾のほうに向かい、僕はかっちゃんと対峙した。

 

 

「中断されねぇ程度にぶっ飛ばしたらぁ!!」

「やれるもんならやってみろ!!」

 

 

"フルカウル"を発動し、僕の戦いが始まった。

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

「ほう・・・かなり動けているじゃないか」

「逃げ腰になっていましたが、対戦が開始すると気持ちを切り替えましたね」

「ああ、爆豪の爆破の爆破を上手い事フルカウルで避けて、フィンガースナップで衝撃波を出して牽制。爆豪の爆風を収束させて放つ遠距離攻撃も見事に対応している・・・いや、誘い込まれたな」

 

 

俺がそう言うと、緑谷が逃げ込んだ先に落ちていた手りゅう弾が爆発した。【危機感知】で何とか避けたが、そこを追撃を受け、ダメージを受けてしまう。

 

 

「屋内のためにどっちも大技は出せない、ここからが正念場だ」

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

【Side:緑谷 出久】

 

「畜生、デクの癖にムカつくんだよ!!」

「っ?!!・・・僕だって何の努力もしてこなかったわけじゃない!!」

 

 

全部君にヒーローを諦めるのかと問われ、そして彼の手を取り、オールマイトに【個性】を託された。彼らの期待に応えるために、何もしてこなかったわけじゃない!!

 

 

かっちゃんの爆破を避けつつ、"フィンガーショット"で隙を作ろうとするが、かっちゃんもボクの狙いに気づいて爆風を飛ばして僕を牽制。爆風が頬を霞めるが、直撃しなければ問題ない。

 

 

互いに壁などを障害物としての撃ち合っているせいで遠距離攻撃が有効打になることはないが、それでも正面突破を防ぐ役目は果たしており、互いに隙を探り合っている。

 

 

牽制しつつ隙を作る。そう思っていたが先に先手を取られたのは僕のほうで、移動した先に置かれていた手りゅう弾が爆発。ギリギリで回避に成功するが、隙を見せたことでかっちゃんが突撃し、不利な状況での接近戦に突入してしまった。

 

 

狭い室内での戦闘と言うこともあり、爆破を防ぐために大きく回避することが難しい。そして、後退すると追撃を受けてしまう。なら、多少のダメージを覚悟で前に出る!!

 

 

そう思っていたら、予想以上の爆炎に視界がふさがり、かっちゃんを見失う。それと同時に【危機感知】が反応し、とっさにガードする。

 

 

「うぐっ?!!」

 

 

かっちゃんが爆破で回転しながら爆破してきた。爆破を中心とした攻撃ばかりと思っていただけに、この攻撃は予想外で回転を利用して強化された爆破をガードしきれず後方の壁まで吹き飛ばされ、壁に激突する。

 

 

「お前が強いことなんてわかってんだよ!!強化野郎の仕業だろ!!」

「あいつがお前を鍛えてんのは知ってんだよ、だがな」

 

 

「それでも俺のほうが上だ!!ぶっ潰してやる!!」

 

 

そう言って、両手を後ろに構えた状態で爆破し、爆破の加速と共に無造作に突っ込んできた。正面突破、でも距離がある。すでに体勢は整えた。爆破する前にカウンターで拳で風圧を繰り出せば僕の勝ちだ!!でも

 

 

かっちゃんがそんな単調な攻撃をしてくるはずがない。

 

 

そう思っていたら【危機感知】が反応し、僕は咄嗟に後ろに下がる。この距離なら遠距離攻撃は当たらない。

 

 

「無駄だぁ!!」

 

 

左手で爆破し、その加速を利用して手りゅう弾の投擲。しまった?!!

 

 

【危機感知】が反応したたが、虚を突かれたため動きが遅れてしまった。普通でもそれなりの威力を発揮する手りゅう弾が高速で飛翔してくる。なんとかガードすることはできたが、手りゅう弾による爆破をもろに受けてしまった。

 

 

「うぐ?!!」

「やっとまともに喰らったな」

 

 

まともに爆破を受けたことで、身体が悲鳴を上げる。

 

 

幸いだったのが、手りゅう弾があくまでもヴィラン鎮圧用のサポートアイテムで威力が抑えられていたためギリギリ戦闘不能にならずに済んだ。

 

 

もっとも、状況が悪化したことには変わりない。目の前にはかっちゃんがトドメを刺すために突撃してきていた。

 

 

「喰らいやがれ!!」

 

 

この一撃を受ければもう戦闘は継続できない。

 

 

僕は咄嗟に砂埃を顔に投げつけた。破れかぶれであったが、この行動が功を奏し、かっちゃんが一瞬怯み、怯んだ一瞬を突き退避することに成功する。

 

 

「クソが!!」

 

 

危機を脱することはできたがダメージが大きい・・・【危機感知】があっても体が思うように動かない。このままだとジリジリ削られて負ける。

 

 

「デク君!!」

 

 

麗日さんからの合図がきた。今の僕ではまだかっちゃんとまとも戦って勝てない。それでも

 

 

「勝って、越えたい!!」

「やれるもんならやってみろクソナード!!」

 

 

フルカウル100%

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

「馬鹿たれ・・・誰があんな勝ち方してこいと言った?」

「ご・・・ごめん」

 

 

あの後、チームAが勝利した。原作とは少し違っていたが、フルカウル60%ほどで左腕で突き出し風圧で爆豪の動きを封じ、フルカウル100%で右腕で天井を撃ち抜き、破片をバラまくことで飯田の動揺を誘った隙に爆弾をタッチしたのだ。

 

 

「まあ、骨にひびが入っている程度ならギリギリ応急処置可能か。これでボロボロにしてたらマジでBL本仕込むの確定だったぞ」

「お前・・・そんなこともできるのかよ、【強化】スゲーな」

「オーラで骨を中心に補強したが、放課後にリカバリーガールのところに行けよ」

 

 

緑谷に行った応急処置が終わり、今度は爆豪のほうを見る。原作同様、だいぶ落ち込んでいた。

 

 

「そんで爆豪のほうは・・・勝負に勝って、試合に負けたって感じだな」

「・・・俺は」

「言っておくが、お前は戦闘力において出久より上だ。だがそれだけで全てにおいて上になるわけじゃないし、今後は逆転するかもわからない」

「?!!」

「そうだろ?お前は目先の勝負しか見えてなかったが、出久はその先のことも見ていた。視野の広さは勝負ごとにおいて重要だ。今後、成長していけばさらに強くなるだろう・・・お前は今のままで停滞するか?」

「んなわけねぇだろ、軽く乗り越えてやらぁ!!」

「ならいいんじゃない、あとは向上心を高く持って強くなるだけだ」

 

 

この様子なら問題ないな。俺としては独力であそこまで強くなっていたことに驚きだ。戦闘センスもあるし、あの向上心。普通に化けるだろうな。

 





最後までお読みいただき、ありがとうございました。


原作では一方的な蹂躙を受けていた緑谷でしたが、こっちの世界では一方的・・・ではないにしろ、普通にやられています。


理由はいろいろありますが、やはり爆豪のセンスと原作以上の強化が原因です。ただ、精神面での成長はほとんどないため、原作と同じ結果で敗北してしまいました。
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