俺の発現した個性が【オール・フォー・ワン】だったって、マジ?!! 作:AC6はいいぞ!!
幼稚園生なのに色々あり過ぎだと、と思わなくもないですが、これも転生者の運命なのだ!!
【Side:渦巻 薫】
私の幸せな日常は、病院でお医者さんから
「君には【個性】がない。【無個性】だね」
と言われた瞬間になくなった。
【無個性】ってなに・・・【個性】がないってどういうこと?
混乱していろんなことを考えたけど何もわからない。いつの間にかパパの様子が変わった。私に冷たくなった。いつもはあんなにやさしかったのに・・・私が【無個性】だからなの?
幼稚園でも変わった。みんなが冷たくなった。
「こっちくんな、無個性菌がうつるだろうが!!」
私をバイキンのように言ってきた。
パパも私を汚いものを見つめで見つめてくる、友達も同じ。もうなにもかも嫌になってくる・・・そう考えていると。
「おい、お前何してんだ」
男の子が会話に入ってきた。
あまり話したことはない。【強化】の個性を持つ男の子で、よくトオルちゃんと一緒に遊んでいる子だ。
「何って無個性菌を「人をバイキン呼ばわりか、何様のつもりだ!!」っ・・・無個性に無個性菌って言って何が悪いんだ!!」
私をバイキン扱いしない・・・嬉しかった。
そして【個性】が出るかもしれないと慰めてくれた・・・嬉しかった。
でも私は【無個性】だとお医者さんに言われた。もし、【個性】が出なかったらこの子も・・・そう思って差し伸べてくれた男の子の手を・・・
「そんなの嘘よ!!私【無個性】だって言われたのよ!!」
振り払った・・・
・・・・・・
【無個性】と言われて3日たった。
男の子は、ゼンブくんはいつも私の傍にいた。
私が見える場所にいただけだった・・・でも3日前と比べ、いじめられることはなかったし、嫌なこともほとんどいわれなくなった。さすがにずっと見える場所にいたわけじゃないけど、その時はトオルちゃんが傍にいてくれた・・・どうしてなの?
・・・・・・
【無個性】と言われて1週間たった。
パパから殴られた。
理由はわからない。冷たいパパに勇気を出して声を掛けたら殴られた・・・もうどうしていいのかわからない。
・・・・・・
パパが時間になっても迎えに来なかった。
ついに捨てられちゃったんだ・・・そう思った。まだ信じたくなかった・・・
でも、来たのはお巡りさんで、パパがどこかに行ったから、お巡りさんについていって、別の場所に泊まることになった。
・・・・・・
翌日になってもパパが迎えに来なかった。
私は捨てられたんだ・・・そう思うと涙が止まらなかった。
もうどうしていいのかわからない。そんなことを思いながら過ごしていたある日、ゼンブ君がパパとママを連れてやってきた。そして部屋で話をすることになった・・・ゼンブ君はいない?そうして、疑問に思いながらゼンブ君のパパとママと会話をしていると
「私たちの養子にならないかな?」
ゼンブ君のパパとママにそう言われて、私は意味が分からなかった?養子って何なの?
「養子と言うのは、言ってしまえば私たちの娘になるということだよ」
「娘?・・・でも」
「血のつながりは関係ないよ」
なんでそんな提案するの?
「私ね、以前から娘を欲しいと考えていたの。だからもしよければ薫ちゃんをと思ってね」
「娘が欲しいなら、作ればいいじゃない!!」
欲しいなら作ればいいだけ。作り方は・・・知らないけど、ゼンブ君のパパとママが仲がいいのは知っている。作れないはずはない。
「困ったね・・・意外と賢い子だね」
「そうね・・・仕方がないわね」
そう言って、ゼンブ君のパパが四角い機械を出した・・・すると
「父さん、母さん、お願いします。どうか渦巻を・・・」
「養子として迎え入れてくれませんか」
・・・え?どういうことなの?
「実はね、私たちの口から伝えないと全部と約束していてね。私たちからは何も言えない。だから君が判断するんだ」
そう言うと、またゼンブ君の声が聞こえだした。
ゼンブ君のパパが責任ある大人に任せるべきというのに、それに逆らって私を助けようとしてくれているのだ・・・なんで、私のために?私はゼンブ君の手を振り払ったのに・・・
「全部が何を考えて行動したのかはわからない。でもね」
「全部は君のことを責任をもって助けようとしている」
「?!!」
「だから・・・全部を信じてあげてくれないか」
嬉しかった。涙が止まらなかった。
手を振り払ったのに、それでもゼンブくんが助けてようとしていたことに・・・涙が止まらなかった。
「改めて、私たちの養子になってくれないかな?」
「はい・・・お願いします」
私はゼンブ君の家族になった。
絶望のそこにいた私を、ゼンブ君が救ってくれた。
私は救われたのだ、だからこそ私は・・・
「ちなみに、同い年だけど全部のほうが生まれた時期は早いから、全部が兄ということになるね。まあ普通に名前で呼んでも「いいえ、お兄様と呼びます!!」・・・え?」
絵本で読んだ。お姫様が大好きな兄をそうやって呼んでいた。なら私もそう呼ぼう!!
「えっと・・・いいんじゃない?」
「私としては、お兄ちゃんぐらいでいいと思うが「お兄様と呼びます!!」そ、そうか・・・」
私はゼンブ君の、いやお兄様に相応しい妹なってみせる!!私を救ってくれたヒーローを、今度は私が支えるんだ!!
そのためにはどんな努力だってしよう、お兄様を支えてあげよう・・・でも、私は【無個性】、ヒーローになることができない。お兄様の隣に立つことができない・・・私は
心の底から【無個性】であることを恨んだ・・・でも
「【無個性】だとヒーローになれない?馬鹿言ってんじゃない!!」
「ヒーローを見ろ、戦闘系の【個性】ばかりじゃない、実質【無個性】でも戦っているヒーローは存在する!!」
「【無個性】だと迫害されるし、妨害もされるだろう。だが不可能じゃない・・・もし、薫がヒーローを目指すと言うのなら・・・」
「俺が導いてやる。最高のヒーローに!!」
パパがいなくなる前に、言ってもらった言葉を思い出して、私は決めた。
【無個性】でも、隣に立って見せると・・・
・・・・・・
それから1週間して、【無個性】でヒーローを目指そうとした矢先、私に【個性】が発現した。何で今さら・・・そう思った。でも・・・
「それは薫が誰かを守りたいと必死に願ったからだよ」
お兄様はそう言ってくれた。そして過去の出来事を悔やむとともに嬉しかった・・・
お兄様の隣に立つための
お兄様の隣に立ちたいけどライバルもいる。トオルちゃんだ。
トオルちゃんも恩人だ。でもそれ以上にライバル・・・でもね。トオルちゃん。
「お兄様の隣に立つのは私ですからね。トオルちゃん」
たとえ恩人だろうと隣を譲る気は・・・私にはなかった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回、薫が養子になりました。薫の「お兄様」呼びになったのは、某劣等生の主人公の妹のようなキャラにしたら面白そうだからという理由です。なお、ゴリゴリの武闘派にする予定です。
キャラ崩壊かと思われますが、人間は精神的に追い詰められたり、心境の変化が起きるような大きな出来事に遭遇すると、性格が大きく変わることがあります。薫の場合、兄への信愛、というより崇拝に近いものを抱くようになりました。
次回から「第2章 小学生編(組織始動)」です。ここから本格的に仲間集めを始めます。また、AC6要素が出てきます。投稿まで少し期間を設けますが、2週間後には再開する予定です。
オリ主のハーレムルートはあり・なし?
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あり(今後、更に増えるかも・・・)
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なし