[PV2000突破感謝!]世紀末な世界でレイヴンなってみた 作:9HR
続きです。
追記:10/2 2026
文章を大きく変更しました。
昨日の試験から一夜明けて。
俺はまたACに乗り込んでいた。そしてまた、通信の電源を入れていた。
「おはようございます。あなたの帰還を歓迎します。」
「おはよう。今日は何をすればいい?」
「あなた宛に依頼が一件あります。それでは、早速ブリーフィングを開始させていただきます。今回の任務はイマガワ・インダストリーによる依頼で、レジスタンスの掃討です。『この武装した反抗社員たちは私たちの支社に対して数々の破壊工作や略奪を繰り返した。恩知らずには鉄槌が必要だ。よってこれの撃破殲滅を要請するものとする。』とのことです。敵の主戦力は機銃を装備した作業用のMTのみです。お気をつけて。」
⬜︎⬜︎
地点172.11.04.331
イマガワ・インダストリー支社周辺
俺は慣れない地図を読んで遠く離れた支社へと向かった。
ブースターを点けて道を行くこと長く。
現場の砂漠に到着すると、数多くのMTが空に照準を合わせて何かを待っているようだった。
周波数がつながっているらしく、奴らの会話は俺に筒抜け。
「補給ヘリを墜とせ、まもなくやって来るはずだ。」
「班長!」
「何だ?何か問題か?怖気つくなよ。」
「いや、違うんです。こちらから未確認のACが見えま、近い、うっ、うわぁぁぁ!!!」
「どうした!返事をしろ!...総員、安全を解除して防衛態勢に入れ!」
離れている棒立ちのMTを試し斬りした。
BLADEの切れ味は最高なようで、作業用のMTは一瞬で紙切れになった。
悪いね、これも仕事なんだ。
そして残りの三つの機銃が俺を一瞥した。
「撃て撃て!ACがなんだ、さっさと壊せ!」
「無理です、食い止められません!」
「わかってる、早く撃て!」
昨日よりかはまだ薄い弾幕に身を晒してRIFLEを撃つ。
それだけで事が終わるように、初心者ながらに思えた。
少しだけ後、大きな穴を開けたMTの残骸が三つ転がっていた。
「これで完了、なのか?」
『おい、聞こえてるか?こちらイマガワ。繰り返す、こちらイマガワ。うちのヘリが攻撃を受けているとの情報があった。何をしている傭兵、急行しろ。対空砲火が見えないか。』
確かに空にはヘリが見えた。目の前だけに集中しすぎていたようだ。
そして砂山の向こうに空へと向かう灰色の煙も。
『わかったら動け。事態は急を要する。』
⬜︎⬜︎
現場には4脚のMT、さながら固定砲台のように攻撃を加えていた。
カランという薬莢が落ちる音、銃の煙。
弾に当たって墜ちていくヘリコプター。
「目標破壊を確認。あれだ、次の赤いやつは絶対に墜とせよ、姐さんが狙ってるみたいだからな。」
「了解了解、さ、やっちゃいましょ。と・こ・ろ・で〜、あのナマイキなAC。どうする?」
「よく気づいたな。お前が対応に当たれ。俺はアレを墜とす。」
「だってさ。聞こえてるんでしょ、AC?さ、アタシが相手よ!」
そういうとMTはこっちに突っ込んできた。
やばい、死ぬ!
俺は無意識にバックステップを踏んで逃げようとしていた。
「逃がさないわよ、オラァ!」
スナイパーライフルが多分ACの肩に刺さる。
後からわかった話だが、響く轟音の割に損害は少なかったようだ。
しかし俺の心を動かすのには十分だったようで。
また、気がつくと右のトリガーを握り込んでいた。
「ホホホ、そんな甘ったるいライフルじゃアタシたちは倒せないわよ!死ねAC!」
しかし弾丸はMTの装甲にデコボコを作っただけで、それらは全て明後日の方向に飛んでいた。
跳弾していた。
「うわっ、ああ。」
「なんだ、硬いだけのアマちゃんじゃないの。早く死になさい!」
人間は本当に行き詰まると声が出なくなるらしく、行動も破天荒なものになるのか。
俺は機体を突っ込まさせていた。
急なブーストの突撃に4脚MTが対応できるわけもなく。
「何よコイツ!突撃してきたわ!」
「聞こえてたぞ。初心者ACなら蹴ればいいだろう?」
「無理無理、死ぬわ!じゃあね!」
左手の武器から緑の光が溢れ出し。
刃の形をとって。
そして肉薄したMTを切り裂いた。
「おい待て、どういうことだ!..返事をしろ..返事を。」
『こちらはイマガワ・インダストリー。反抗する社員どもに告ぐ。我々は君たちの排除に3機のACを派遣した。この戦力を前にまだ抵抗を続けるか、それとも死ぬかは君たち次第だ。』
「ジェリー..俺たちは知りすぎた。俺ももうすぐそこに行く。...さあ来いAC!俺が、お前の敵だ!」
その時、空に赤いヘリが見えた。
白色の何かを落として。
MTの上に、着地した。
「こちらストレイ、輸送に感謝する。おい、そこのAC。これでここらの敵は全部か?」
「あっ、ああ。あんたは一体?」
「それは今、必要か?」
「...悪りい。」
ストレイとやらにも、下敷きになったACにも悪いが、これで任務は終了だ。
ガレージに帰ろう。
「姐さん、ごめん...」
⬜︎⬜︎⬜︎
「今回の任務の報酬です。どうぞお受け取りください。」
今回の報酬は17000Au。
弾薬費は600ほどでマガジンギリギリ。もう一つの4脚と戦っていたらキツかっただろう。
修理費は12900。撃たれすぎ、というわけだ。
計3500Auが今回の報酬となった。
⬜︎⬜︎⬜︎
「姐さん!アイツが、エルの奴が!撃破されたっす!」
「エルが?冗談はよせ。」
「それが本当なんすよ!ACにやられて。」
「それだけか?日常茶飯事だろう。それがたまたま身内だっただけだ。」
「違うんすよ、4脚だけ残骸がなかったんすよ!それだけが!」
「...不味いことになったな。イマガワの奴らに解析されちゃあ困る。」
「そりゃ無理っすよ!姐さんの技術はなんてったって世界一っすからね!分解すら無理っすよ!」
「違う。アレだけは話が違う。ダメなんだ。どうしても、な。」
「どうしても...?」
次回、「補給線断絶」。
ある企業が支援するテロ組織の補給を絶て。
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