[PV2000突破感謝!]世紀末な世界でレイヴンなってみた   作:9HR

4 / 16
どうも。9HRです。
ACV最高!跳弾システムはつらい!


第三話:補給機破壊

「痛てて...」

 

尻の痛みで目を覚ました。どうやらコクピット席で寝てしまっていたらしい。

硬い金属の座席で眠るのは少々野暮だったようだ。

ガレージの中で寝ていたのが救いか。

もし砂漠のど真ん中で寝ていたらと思うと怖い。

 

「おはようございます。傭兵、あなたの帰還を歓迎いたします。」

「おはよう。今日の任務は?」

「承知いたしました。少しばかりお待ちください・・繋がりました、投影します。」

 

『あなたのそばに、イマガワ・インダストリーです』

「こちらはイマガワ所属、第2部隊の隊長カッシュ・アラドだ。この通信は腕前を問わずあらゆる傭兵に送っている。さて、さっそくだが説明に入ろう。俺たちはわが社に工作を仕掛けている大規模テロ組織の補給ヘリ・補給船の破壊に向かう。その数は計り知れないうえ、失敗は許されない。これはイマガワの未来を左右する任務だ。報酬ははずむ。戦力は多ければ多いほうがいい。君たち傭兵の参加を待っている。以上だ。」

 

「説明いたします。場所はイマガワ・インダストリー本社周辺、敵は大規模テロ組織およびその補給線です。数多くの破壊工作のすえ、イマガワ・インダストリーを囲っていた防衛線が崩壊しました。そこで今日14:00をもって総攻撃が仕掛けられるだろうとの見込みです。報酬は成果報酬制、前金はいっさいありません。契約しますか?」

「...よろしく頼む。」

 

「出撃に際して、GENERATORかLEGSを購入することをお勧めいたします。余剰出力が限界に近く、作戦行動に影響を及ぼす可能性が否定できません。」

「わかった、今日は遠慮しておこう。」

 

—システム、戦闘モード起動

 

□□□

 

目標地点:123,54,18,00

作戦コード:Destiny

 

「おっ、また傭兵が来たか。こっちだ、来い!」

 

目標地点に着くと2脚の赤いACが見えた。

あれがカッシュとやらのACなのか?

接近すると、その周りに何やら青い4脚ACも、白いタンクACも見えた。

 

「砂嵐が出てきたな...潮時か。よく来た傭兵。俺はブリーフィングでも話した通り、イマガワ・インダストリーのAC第2部隊の隊長を務めるカッシュ・アラドだ。前衛は得意だ。次、青いの。」

 

「ご紹介に預かりました青いACのパイロット、ソウタ・グレイヴンと申します。以後、よろしくお願いいたします。後方からの狙撃を得意としております。次は...白色の方お願いしますね。」

ウゼえ話し方の4脚AC...大きい狙撃銃とショットガン?を装備している。

 

「ありがとよ、青いの。オレはバース、一応言っておくがアリーナ・ブレイカーとは俺のことだ。あんまり俺を怒らせるんじゃねえぞ、クズども。弾幕は得意だ。次、ジャンク。」

気に食わねえ喋りだ。このタンクはガトリングを2艇。肩にもなにやら銃がついている。攻撃的な装備だな。

 

「ジャンク..まあジャンクだな。言い訳はできない。俺は...俺は...」

「ああ?どうした、早く言えよ。まさか自分の名前すら言えねえオコチャマなのかよ?」

「いや、なんでもない。よそ見してただけだ。俺は『レイヴン』。まだACに乗り始めてから時間は経ってないが、戦力の足しにはなると思う。よろしく頼む。」

 

「ふむ。ジャンクはおまけだったか。まあいい、全員よく聞け。先ほども話した通り、俺たちは今から補給ヘリ・補給船の破壊に向かう。俺はターゲットガンを撃つ、お前たちで活用してくれ。レイヴンは削りに徹しろ。やれるなら墜としてもいい。バース、お前は弾幕でヘリの進路を妨害しろ。最後にソウタ。お前の狙撃でヘリを墜とせ。この任務が成功した暁にはイマガワ謹製の試作型の兵器を与えると上からのお達しだ。死ぬなよ。」

 

「聞こえますかカッシュ隊長!大変です、第2部隊9番機が撃破されました!敵、来ます!」

「よし、今度こそ本番だ。行くぞ。」

 

こうして、俺達のイマガワ防衛の火ぶたが切って落とされた。

オペレーターの人はシェリーというらしい。

 

⬜︎⬜︎

まず砂嵐のむこうから最初に現れたのは通常のMTだった。

砂漠をホバーして進む奴らは速かった。

 

「敵4機確認です!ホバー型、実弾装備です!」

「了解、ターゲット射出...ヒット確認!撃つぞ!」

 

カッシュの武器が火を噴く。

ライフルよりくぐもった音が連続する。

負けじと応戦するMT軍団。跳ねる弾丸。

しかし奮戦むなしく次々と大きな穴を開け、バランスを崩し砂に消えていった。

そのうちの1機が黒煙をあげながらカッシュの攻撃網を突破。

 

「ちっ、レイヴン!貴様の出番だ、撃て!」

「了解だ!」

 

俺もRIFLEを撃った。限界に近かったであろうソレはすぐに墜ち、砂を巻き上げながらすこしずつ速度を落とし、やがて止まった。カッシュの声に反応し顔を上げれば第2波が見えた。またホバーだ。

 

「来るぞ、次もホバーだ!」

「皆さん気を付けて!破壊目標が迫ってきています!」

「シェリー、何を言ってる!ヘリなぞ砂嵐で見えんぞ、ソウタ、お前はどうだ!」

「ん~、なんとかって感じです。撃ちますか?」

「見えたら撃て、今すぐにだ!」

 

後ろからドゴンと甲高い音が聞こえる。

スナイパーの奮戦。

負けてられるかと俺達の攻撃。くそう、敵10機だとの声。

扇状に広がった敵に手こずり俺も前に出る。

気づけば、前衛は二人になっていた。

カッシュの武器でMTが沈み、またターゲットをつけられた敵を俺がRIFLEやBLADEで倒す。

 

「レイヴン、あの3機を早く潰せ!」

「やってる!...撃破、あと2機、ダメだ届かない!」

 

RIFLEは当たったが撃破には繋がらず。

もうダメかと思ったその時、凄まじい連射音とともに2機は砕け散った。

 

「忘れてもらっちゃあ困るぞオコチャマ。ガトリングをあんまり舐めるんじゃねえ。」

「バース...」

「よそ見をするなレイヴン!...お前たち、輸送ヘリが来るとのことだ。前進しろ!」

 

□□

 

少しはマシになった砂嵐の向こう、確かに空には黒いデカブツが見えた。小型のものを想像していたが、実際はあそこまで大きいのか。

横に白い残像が見えた。

 

「大型輸送用ヘリコプター『ビザンツ・3』来ます!」

「オコチャマ、下がってろ!お前なんかじゃ無理だ。」

「頼むぞバース。お前の弾幕が今日の望みだ。」

 

俺は中衛に再び戻された。

しばらくして、黒い双胴のヘリコプターと呼んでいいのかもわからぬ輸送ヘリがやってきた。あろうことか、目の前でハッチを開く始末。

カッシュのミサイルがその中へ飛び込んでいった。

 

ドゴオオン!!

 

大爆発。

ヘリの中から焼け焦げた残骸が落ち、続いてMTが降りてくる。

それを援護するようにヘリから機銃が放たれる。

 

「かまうな、対空しろ!レイヴン、お前もMT潰しを手伝え。ソウタ、狙撃できるか?パイロット席は二つ、それぞれ狙い撃て。」

「わかりました。1分ください、そうすれば墜とせます。」

 

その先は三重奏の戦場。

空には絶え間なくガトリングが響き、地上にはわずかなMTがACを狙って抵抗。豆鉄砲をかき消すライフルの音とミサイル。

ダメージこそ少なく、弾かれていても確実にヘリの体力を削っているガトリング。

MTの装甲を難なく打ち破るカッシュのライフルに似た弾速の遅い武器。

そして緑にきらめく俺のブレード。

ヘリから放たれた弾丸も装甲を撫でるだけ。

ACという華がそこにあった、のかもしれない。

 

「ターゲットを投下した、見えるかソウタ!」

「見えます、第一射!」

 

ふと顔を上げたとき、ふと見えたのは軌道を描いて空を素早く飛ぶ弾丸。

それはヘリのガラスをやすやすと破壊し、操縦席を赤色に染めた。

彼はパイロットを狙撃していた。

すぐさまフラつくヘリコプター。

 

「姿勢が揺らいだ!...バース、もう止めろ。」

「もう終わりか?あのザコならもうオレだけで墜とせる。」

「黙れ、3人で撤退だ。後方に進め。」

「...覚えておけよ。」

 

最後、俺達が見たのは砂嵐を突き破る鈍色。

ヘリは大きくプロペラ部分を取り乱しながらハッチを閉めることなく砂漠の藻屑へと変化していった。

 

□□□

 

任務が終わって、俺達は再び本社前に戻ってきた。

曇ったガラスの向こう側、おそらくイマガワの社員たちと思われる人物たちが万歳をして喜んでいるのが見えた。

 

「皆さん、お疲れ様でした。本日の作戦は成功、報酬はのちほどお送りいたします。それではお気を付けて...待ってください、このコードは?...ACです、ゼロのACです、来ます!」

 

空気が凍り付く。

 

「奴は今どこだ!シェリー、教えろ!」

「目の前です!今すぐ向かってください!セキュリティ突破、敵の通信の傍受に成功しました、繋げます!」

 

「管理長!隊長機が1つと未確認のACを3つ!応援を要請します!」

「無理だ、お前一人でなんとかしろ。」

「そんなぁ...ふざけんなよ...死ね、管理長!死にやがれ、偽善者イマガワ野郎ども!」

 

「敵、来ます!検索より『ゼログループ支援隊員・番号3179』、F級です!」

 

さて、結論から話そう。

幸いなことに、こいつ自体に大した脅威はなかった。

急襲勢力といえば、俺達傭兵が最も危惧すべきである敵対戦力のひとつであることは間違いない。しかし、今回は条件が違った。

ダウン寸前と思われる黒煙を吹き出しながら、右手を引きずり俺達に襲いかかってきたアイツ。

残念ながら、ショットガンでその野心は砕かれてしまったが最後の一手がそこに隠されていた。

製造元不明のロケットランチャー。

本社ビルに向かって放たれたそれは飛び出したカッシュのACによって防がれた。

左腕を引き換えに...

 

⬜︎⬜︎

しばらくして、ACを降りた俺達はイマガワ・インダストリー本社の玄関で集合していた。

 

「今度こそ、本当にありがとうございました。今回のテロリストに対する攻撃作戦により、当面はイマガワ・インダストリーの平穏も保たれるでしょう。ゼロのACが紛れ込んでしまったのはこちらの不手際ですが、ともかく皆さん大きな損傷もなく帰還してくださったみたいで嬉しい限りです。」

「ありがとう、シェリー。こいつの言った通りだ。報酬のほうが用意できた。今すぐ受け取っていく奴だけ残っていけ。他、興味のないやつは帰ってもいいぞ。」

 

赤いジャケットを羽織った、豪快なそぶりを見せる強かな男とオペレーターらしくシャツに身を包んだメガネのレディー。二人の左胸にはひし形のイマガワ・インダストリー章。

彼らには今後とも世話になるだろうと思った。

 

⬜︎⬜︎⬜︎

 

「お疲れ様でした、レイヴンさん。こちら、今日の分の報酬です。お受け取りください。

また、現物支給があります。ガレージ前に置いておきますのでお早目にご確認ください。」

 

今日の報酬は64000Auと肩部兵装「VL-3 TOM-COLLINS」。

報酬は修理費・弾薬費を差し引くと天引きで59780Auになった。

大金を手に入れられた。

 

しかし、一体あのテロ組織になぜゼログループの機体が現れたのだろうか。

 

⬜︎⬜︎

 

『諸君、連邦は今まさに引き裂かれようとしている。かつて奴らに侵されたこの土地を我々の血のにじむような不断の奮戦の結果、取り戻されたこの地を再び奴らに取り戻させぬよう...』

 

深夜、あまりの騒音に起きた。

一体なんだったんだろうか。

 

□□

 

イマガワ・インダストリー直属武装隊『クレイズ』

◆アアル・バーナ:強襲隊

〇カッシュ・オーメン:第2AC部隊

 

ゼログループ直属傭兵部隊『オメガ』

Ω5 ジェイル・パーキンス:特殊攻撃軍団

Ω7 カズマ・カトウ:空挺降下攻撃隊

 

開戦の時間まであと4日と25時間。




続きは..お楽しみにしないでください。
多分短編となります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。