トワ様マジ天使
「イヤァァァァァァァ⁈もう無理マジ無理絶対無理帰る帰る帰る!」
「…まだ入ってすぐだぞ。」
お化け屋敷にやって来た男女二人。
絶叫し途轍もなく取り乱している女の子は、悪魔であるものの天使のように優しい悪魔らしからぬ悪魔、常闇トワ。
そのトワを宥めすかしている男の子は白尾隆司。
幼い頃からトワのサポートをしてきた苦労人。
この二人が何故ここにやって来たのか…
「お前なぁ、今度ホラーゲーム実況やるからホラー耐性つける為にお化け屋敷に付いてきてって言ったのお前だろ?そんなんでどうすんだ…。」
隆司は腕にしがみついているトワに対して肩をすくめながら問いかける、するとトワは震えながら隆司を見上げて叫んだ。
「そうだけどさぁ‼︎あそこまでやばいとは思わんじゃんか‼︎」
当たり前だろ!と言わんばかりの勢いで言っているが、体を縮こませてブルブル震えている姿を見るとなんとも情けない。
「…ただの生首だろ。」
隆司は動いてもいない生首を指差し、"こんな物で驚いていては先が思いやられる"と言わんばかりのニュアンスで喋りながらトワを見下ろした。
「はぁ⁉︎生首のどこが怖くないって言ってんの⁈あんなのいきなり出て来て驚かない奴の気が知れないんだけど⁈アンタバカァ⁉︎」
「お前意外と余裕あるだろ。」
何だかんだでふざけられるぐらい気を持ち直したトワは軽く深呼吸をして、まだ少し震えながらも隆司の腕を自分の胸に抱えた。
「ふぅー、何とか落ち着いたわ。…けどまだ怖いからこの体勢で進んでいい?」
「いやって言ってもやめる気ないんだろ?…あんまり騒ぎ立てられても他の客とかに迷惑だし、それで何とかなるんなら掴まってろ。」
「…ありがと//」
トワside
君のこういう不器用な優しさに何度も助けて貰ってるし感謝もしてる。そうやって昔からそばに居てくれる君を好きになった。
だけどこっちから手を繋いだり後ろから急に抱きついたり今みたいに…、む…胸を当ててみたり?しても全く動揺しないのはどういう事⁈トワには女としての魅力が無いってか⁈かなたみたいなペチャパイよりかは幾らかあるわ‼︎
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「ちゅうっ!」
「お、ドシたPP天使?急に潰レたハムスターみテェなクシャみしテ。」
「昔っからこういうクシャミしかしてねぇわ!てか潰れたハムスターって何だよ!」
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ん?なんか混線した?…まぁいいや。
関係性としてはもうちょっと先に行きたいって気持ちはあるけど、否定されるのが怖くてまだ前に進めない感じ。でもいつかは…!
「…い……おーい。」
「ヒェ⁈」
「やっと返事が返って来たな、どれだけホラー苦手なんだよ。下向きながらブツブツ言ってて何やってたんだ?もう出口だぞ?」
あれ⁈気づかない間に出口まで来ちゃってたって嘘でしょ⁈こいつにトワを意識してもらうための"怖くて抱きついちゃった"作戦がおじゃんじゃん!
「え、もう…終わり…?」
「…何だ、怖いのが終わって嬉しく無いのか?」
「それは…。」
そりゃ怖いのはイヤだしおわって嬉しく無いわけじゃ無いけど、…また君に意識して貰えなかった…。
「で、これからどうすんだ?」
え、どうって…
「どうせ今日はお互いオフなんだし、今日一日付き合ってやるって言ってんだよ。言わせんな恥ずかしい。」
「!」
…こういう所なんだよね。君の不器用だけどこっちを想ってくれてるとこ。そんな君の横にトワは居たいんだ。
「アハハッ!じゃあ今からご飯食べに行こ!食べたかったランチのお店が近くにあるの!」
「急にテンション上がったな。ま、いいけど。」
しばらくはこのままでも良いかなって思うけど、トワは悪魔だからね。焦れったくなったら悪魔らしく欲望に身を任せちゃうかも♪
覚悟しててよね♡
いやぁ、トワ様の可愛さを表現するには自分の語彙力では足りないと思いました。何とか恋に悩むトワ様を書ききりましたが、自分としてはもっと出来たのではと実力不足を実感いたします。これからも精進してホロメンの可愛さをより表現できたらなと思います。