「うーむ・・・特に身体に異常はありませんね・・・若返っていること以外は」
「いやそれ異常でしょ」
VRウマレーターの故障の後、俺は病院で検査を受けていた。変な男3人組に襲われたと思ったら身体が縮んでいた。何を言っているか分からないだろうが、俺も何を言っているか分からない。おのれタキオン許すまじ(無関係)。
「正直我々では専門外の現象です。ただ、身体は20代男性の健康体そのものですので安心してください」
「どこに安心する要素が??」
健康体と判断された俺・・・いや私は病院から追い出されトレセン学園へと帰ったら。しかし、若返った副作用か口調が若者口調になっているな。どうしたものか・・・
ひとまず若者口調は置いといて、理事長やたづなさんに連絡しなくては・・・
***
「驚愕!?君・・・いや、貴方は本当に高木教官で間違いないのだな??」
「受け入れがたいとは思いますが、その通りです」
あ、今更だが俺、じゃなくて私は・・・
いやもう俺でいいや。
俺の名前は『
トレーナーやウマ娘達からは高木教官と呼ばれている。
「確かに高木トレーナー・・・じゃなかった。高木教官の雰囲気がありますね・・・」
「当たり前だ、本人だからな」
たづなさんが俺の身体をマジマジと見つめてくる。やめろよ恥ずかしい・・・
「びっ・・・美男ッ!!若い高木教官があんなにカッコいいなんて聞いてないぞたづな!!」
「私に言われても困ります!!私の担当トレーナーだった頃もカッコよかったですが、20代の頃がそれ以上にカッコよかったなんて知りませんよ!!」
2人がこそこそ話し合っているが聞こえない。
というか本当にどうするか。
理事長とたづなさんには理解してもらえたが、ウマ娘達にはなんて説明するべきか・・・
『なんかVRしてたら若返っちゃったてへぺろ!!』
いやキモいな。
若返ったとはいえアラフィフのおっさん(前世含めたら70歳)がてへぺろは無い。
じゃあ、タキオンのせいにするか?
それは流石に可哀想だな・・・
「とっ・・・とにかく事情は理解した!!私の方から生徒会などに説明しよう!!」
「え?いや自分で説明しますけど・・・」
「だっ・・・ダメです!!私達がちゃんと説明しときますので!!ね!!??」
「あっ、はい」
すごい気迫だ。
現役時代・・・いや、それ以上だな・・・
「とりあえず今日は家に戻って休みたまえ!!」
「分かりました。あ、せめてサトノ2人にだけでも・・・」
「「ダメだ(です)!!」」
えぇ・・・なんで・・・?
ま、まあ、理事長のお言葉に甘えて今日は家に帰って休もう。
「あ、あのっ!!学園内の皆さんに説明しやすいように写真撮らせてもらっても良いですか!?!?」
「え、えぇ・・・分かりました・・・」
俺は説明用の写真として何枚か撮られた。
だが、理事長やたづなさんとのツーショット写真を撮る必要があったのだろうか?
そして、撮影している時の2人の顔が赤かったのは何故だ・・・
もしかして風邪か??(朴念仁)
なんとか撮影を終え、俺は自分の家へと帰った。理事長室から出た時、ドア越しからキャーッ!!という歓喜の声が聞こえたような気がするが気のせいだろう(難聴系主人公)。
それにしてもあの2人、すごい気迫だったな・・・
その時、ふと閃いた!
このアイディアはウマ娘達のトレーニングに活かせるかもしれない!!
『気迫を込めて』のヒントレベルが1上がった!!
***
次の日、俺はいつも通りトレセン学園に出勤した。
だが何故だろう。
周囲のウマ娘達の視線が痛い・・・
見たことない男性がいるからだろうか?
でも、昨日の夜にトレセン学園の関係者や生徒全員宛に俺が若返ったというハプニングを知らせるメールが送られてるはずだよな?
何故か理事長とたづなさんとのツーショット写真付きだったが・・・
「あ、あのっ!!高木教官!!」
突如後ろから声をかけられた。
昨日の出来事の当事者であるサトノダイヤモンドだ。
「やあ、ダイヤ。昨日は心配かけてすまない。だが安心してくれ。身体が若返ってはしまったが健康体・・・」
「一緒に写真撮ってもらっても良いですか!?!?」
なんでだよ
(淫夢要素は)ないです。