黒颯のエレティコ ~忘れ去られた神の力で凌辱シナリオをぶっ壊す~   作:サイリウム(夕宙リウム)

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97:愛、愛ですよティアち

 

「……正直こう言うのはどうかと思うが、なんでお前アレ喰らって生きてるんだ?」

 

「な、なんででしょうね?」

 

「ティアラ♡ ティアラ♡」

 

 

あ、あの。フアナさん? 別に抱き着くのはいいんですけど、口移しで回復薬飲ませようとして来るのはご勘弁願えますでしょうか? 自分で回復は出来るので……。

 

え? もっとちゃんと強く抱きしめろ? 魔法で防御底上げしてるから絞め殺すぐらいに抱きしめても痛いぐらい? むしろ私にも痛みを刻み込んで欲しい? ア、ハイ。

 

 

(ま、マジで何が起きてんの……???)

 

 

えーはい。なぜかフアナから襲撃を受けたティアラちゃん。無事生き残る事には成功したのですが……。死んだ方がマシかと思えるほどに痛かったというか、痛みのせいで魂が崩壊しそうなレベルでした。途中肉体の防御から魂の保護に神秘の使用を切り替えたおかげで何とか耐えきれたけどさ……。ほんと痛かった。

 

おそらくあの腕に付与されていたのは“みねうち”の様な効果だったのだろう。殴った対象のHPを1残す代わりに余剰分のダメージを全て精神的苦痛に変える、みたいな。まぁつまり、絶対に死なない代わりにクソ痛いってわけなんですが……。殴られたダメージもそうだけど、地面に叩きつけられたダメージも苦痛に変換されてたせいで……。いやほんと心が死ぬかと思った。

 

 

(本人に聞いてみないと分かんないけど、おそらくMP100ぐらい消費したら普通に私のコト殺せてもおかしくない様な出力してたんだよね、フアナ。それなのに10倍くらい消費してたってことだから……。一気に10回死んだってこと? ワッ! ……いやよく耐えれたな私)

 

(ブ。)

 

(あぁ、いいよ別に。というかお前とフアナに接点ないし、多分私関連だと思うからさ。)

 

 

私とタイタンが融合している時、ステータスの向上もそうだがHPも共有している状態になる。つまり私がダメージを喰らえば、タイタンも痛い。けれど流石に巻き込むのが可哀想だったってことで部分的に接続を切ってたんだけど……。こいつはちょっとそれを気にしてるようだ。

 

その気持ちは純粋に嬉しいんだけど……。そもそもなんで私殴られたのか解んないし、プロポーズしたことになってるのかもわかんないし、そもそもなんでフアナは私に特大の矢印向けてきてるの? ほんとに意味わかんないんだけど???

 

そんなことを考えながら、フアナのご要望通り強く抱きしめる。下手に逆らうのが怖いれふ……。

 

 

「もっと!」

 

「い、いや流石にこれ以上やるのは……。」

 

「いいの! 私たちは夫婦よ! 貴女が痛みを味わったのに! 私が味わわないのはフェアじゃないわ! だからもっと強くッ!」

 

「ア、ハイ。」

 

 

なんかもう意味が解らないので、とりあえず全力で抱きしめる。

 

タイタンとの融合によるステータスの上昇はかなり大きい、タイタンのやる気などでその上昇率が左右されるのは玉に傷だが、現在の同調率は最大。私の腕力は人の限界点である50を軽く超えているだろう。まぁそんな力で握れば普通は死ぬわけで……、フアナの細い体からメキメキとなんか色々とヤバい音が聞こえてくる。

 

けれどその身が完全に壊れることはない。なんか体が元ある姿に巻き戻っているというべきだろうか……。後衛職であろう彼女のDEFのステータスはいくら魔法で底上げしても低い。『そもそも減らされたHPを随時回復したら問題ないじゃない』みたいな暴論に近い魔法がその身に掛けられているような気がする。

 

そしてもっとヤバいのが……。

 

 

「あぁ、ちゃんと♡ ちゃんとここにいる♡ ティアラ♡ 一生一緒よ、もう離さない♡ あぁティアラぁ♡」

 

 

フアナも結構な力で私を抱きしめており、同時にそんな甘ったるい声その年とこの状況で出しちゃダメだろっていう……。私の体の中にいるタイタンも引いてるし、多分私の顔色も青を通り越して白になってる。落下地点に飛んできてくれたオリアナさんも、ちょっと関わりたくなさそうな目でこっち見てるし……。

 

あ、アユティナ様ァ! お助けぇ!!! あとなんでこうなってるのか説明とかしてくださァい!!!

 

 

【あー、うん。えっとね? まず3年前さ。ティアラちゃん自分でちゃんと説明せず村出たでしょ? んで私がメッセンジャーみたいなことしたんだけど……。フアナちゃんね? 自分が至らないから置いて行かれたって思っちゃったみたいでね? 君に向けてとっても大きな感情と、力への渇望を持ち始めたの。】

 

(ぁ……。)

 

【それでまぁ力を付け始めたんだけど……、あの王都近くにあった墳墓覚えてる? 私もあっちから連絡取ってくれるまで気が付いてなかったんだけどさ、あそこ3000年前の国王が眠ってた場所でね? アンデッド化しながらも封印されてたって感じなの。んでフアナちゃんがほぼ独力でたどり着いて彼に師事して、力を得たって感じ。】

 

(そ、それって……。)

 

【力は手に入れたけど、日々君への感情は大きくなるばかり。しかも彼女が望んでたから定期的にティアラちゃんの様子を彼女に教えてたんだけど……。キミの隣に立とうとするエレナちゃんとか、従者ちゃんたちが気にくわなかったみたいでね? 『ティアラの隣は自分のはずなのに』ってさらに感情爆増。そんなところに……。】

 

(ぁあ……。)

 

【キミの諸侯会議での、あの発言。ロリコン公爵を大人しくさせるための、“婚約者”。まぁそこで、極大まで大きくなっていた感情が全部“愛”に変換されちゃって……。元からその兆しはあったんだけどね? あそこが決定打になってジエンド、かな? うん。】

 

 

え、つまり大体全部私のせいってこと?

 

 

【まぁそうとも呼べるかも。あ、前も言ったけど私、そういうのも全然OKな神様だから。ティアラちゃんも全く知らない人と縁談組まれたりするよりも、見知ったこの子の方が良いでしょ? ということで……。アユティナ様はクールに去るぜ! とりあえず頑張れ~。】

 

 

あっ! 切れた!!!

 

 

 

「……ティアラ、誰と話してたの? アユティナ?」

 

「あ、うん。そうだけど“様”ね? ちょっと事情説明受けてたと言いますか……。」

 

「そう……。えぇ、そうね。貴女に合わせるわ。私の信仰も、貴女のモノ。だから改めて……、私に貴女の愛を、下さる?」

 

 

 

ア。スゥゥゥ~~~~~~

 

え、えっとですねぇ! ふ、フアナの勘違いとかそういうのは……。

 

あ、ダメだ。そんなこと言ったら今向けられてる感情が全部“殺”に変わっちゃう!!! この明らかに色々おかしいというか、狂ってるというか、人が抱ける感情を越えてそうな“思い”が全部“殺”に? お、終わりじゃんかぁ!!!

 

無理だ! しかもどう足掻いても逃げられねぇ!!! さっきまで抱き合っていたような距離感だからどう足掻いても死ぬッ! 二度目なんかない! もう無理! というか私ごと、この大陸が吹き飛ぶ気がするッ!

 

え、え? もしかしてティアラちゃんの人生の墓場って……。

 

ここ? ……ん? 今なんかアユティナ様から空間に何か送られてきたような……、って指環じゃんかぁ!!!

 

あぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!!!!!!

 

 

 

「ティアラ?」

 

「……いや、ごめんね。ちょっと噛み締めてた。」

 

 

 

小さく息を吐きながら肺の中の空気を全て抜ききる。同時に私の上に乗りながらこちらに顔を向けるフアナの瞳の奥を見つめる。見えるのは少し歪んで反射している、私の姿。これから私の横を歩くことになる彼女が浮かべる笑みは、楽しそうで、愉しそうで、嬉しそうで。

 

……まぁ、ね? あのロリコン野郎とか、顔も見たことないような貴族とかと比べればね?

 

 

覚悟を、決めるべきだろう。

 

 

“空間”から取り出すのは、アユティナ様から送られた一組の指環。

 

彼女の左手を取り、もう一度フアナの顔を見つめる。

 

 

 

「私の相手、色々大変だと思うけど……。付き合ってくれる、フアナ?」

 

「えぇもちろん。この身が朽ち果てようとも、ずっと一緒よティアラ。」

 

 

 

指環を、嵌める。

 

えー、この度ティアラちゃん正式にフアナとお付き合いというか、婚約することになりました。

 

……一言だけ言っていい?

 

 

 

何がどうなったらこうなるの!?!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと、フアナ? そろそろ立ちたいから避けてくれる?」

 

「えぇもちろん、旦那様?」

 

「……名前呼びで。」

 

 

フアナに避けてもらいながら、立ち上がり体に付着した埃を払う。

 

さっきの拳でかなりの距離を吹き飛ばされてしまった。まぁ私達の脚や翼じゃすぐ着く距離だが……、吹き飛ばされた私のことを誰かが見ていれば、結構な騒ぎになってしまうだろう。

 

色々とまだ飲み込めてない部分は多いが、早く帰った方がよさそうだ。

 

 

「あー、フアナって言ったか? ちょっといいか?」

 

「えぇ、もちろんですわオリアナ様。いえ、お義祖母様と呼んだ方が?」

 

「お前、何が出来るんだ? いやさっきの一撃で魔法使いとしての腕は見せてもらったようなもんだが……、それ以外。」

 

 

そう言いながらフアナを見つめる私のお婆ちゃん。

 

たぶんもうどう足掻いてもさっきの“宣言”は覆せないと思うので、フアナの心変わりがない限りはこの関係は続けるつもりだ。まぁ多分私のせいでこうなったんだろうし、自分で吐いた言葉を覆すつもりはない。思うところがないとは言わないが、責任は取るしそのために必要な覚悟も決めてある。

 

けれどまぁオリアナさんなりの親心というのだろうか、フアナのことを見定めるような視線を送る彼女。

 

 

「一通り修めましたわ。母から炊事洗濯裁縫に資金管理、私の家業である商業も少し。あとは“ヘイカ”から領地経営の術と、人心掌握。家臣団の管理に、貴族社会で必要な礼儀作法。外交術と帝王学に関しても太鼓判を押して頂いております。……望むのであればこの大陸さえも捧げて見せましょう。」

 

「事実か?」

 

「私の愛する人、そして"アユティナ様"にお誓いします。必要であればこの首を懸けても構いません。」

 

 

フアナの口からその言葉が出た瞬間。オリアナさんの腕が一瞬だけ消え、フアナの首筋を沿うように【アダマントの槍】が出現する。その槍には大量の魔力が叩き込まれており、その赤い魔力が雷となって現世に降ろされている。私だって喰らえばかなり怪しい攻撃、後衛職である彼女であればひとたまりもない致死の攻撃。

 

けれどフアナは一切動じず、ただ眼前の祖母の瞳を見つめるのみ。

 

 

「……マジっぽいな。というか"上"から訂正も来てないってことは、その質も上々。あ~、ティアラ? 多分これ逃がしたらとんでもないレベルの嫁さんだぞ。うん。ありがたく貰っとけ。親友で幼馴染なんだろ? いいじゃねぇか。」

 

「認めて頂き、ありがとうございますお義祖母様。」

 

「こいつと血の繋がりはない、だから名前呼びで構わねぇよ。」

 

「いえ、ティアラが認め慕う方なのです。お許しを。」

 

 

貴族のような礼を、オリアナさんにするフアナ。

 

え、えぇ……。というかそんな大量の知識この3年でどうやって覚えたんですか……? え、時間止めて亜空間作ってそこで詰め込んだ? だから実際の時間は1秒も経ってない? うそん……。

 

 

「あ、あの。フアナ? おじさんおばさん、フアナのパパママには言ってるの? 普通にご挨拶に行った方が良いと思うんだけど……。」

 

「言ってないわ。でも別に構わないわよ? 許可してもらうまで"お話"するだけだもの。お母様は受け入れてくださるだろうけど、お父様はちょっと時間が掛かりそうだから……。5分ぐらいもらえる? 秒もかからないと思うけど、一応ね?」

 

「あ、うん。大丈夫……。」

 

 

お、おじさん……! つ、強く生きてね……。

 

 

「それと、ティアラのご両親。お義父様とお義母様にはもうご理解頂いてるわ。というかお二人ともアユティナ様を信仰なされている様だったし……、話も早いと思うわよ? あとで一緒にご報告に行きましょう?」

 

「そ、そうだね……?」

 

 

い、いつの間にか外堀埋められてる……っ! え、これ、最初からもう"決まってた"ってこと?

 

というかウチの両親いつの間にアユティナ様の信者に!? 【あ、言うの忘れてたけどティアラちゃんが村を飛び出した後すぐに改宗してたよ? あと定期的にティアラちゃんのこと教えてあげてたから大体知ってる】マジですか! え、と言うことは戦争行ってたとか、そういうのも?

 

お、オリアナさんの説明はすぐ終わりそうだけど、絶対色々怒られる奴じゃんか……! しかも同時に婚約のご報告? わぁ。しゅごい。濃厚な一日になっちょう~!

 

 

「あ! ごめんなさいティアラ! 私ったら一番大事なことを……。ちょっと耳を貸してくださる?」

 

「い、いいけど何?」

 

 

すこしだけ頬を赤く染めながら、その口を耳に近づけてくる彼女。

 

 

「あ、あの。ちゃんと"公爵夫人"としての役割は果たせますわ。魔法でその、生やすこともできますし、性別を一時的に変えることもできます。必要かと思い、習得して参りました。もちろん肉体の年齢を変えること、一気に大人の体になることも可能です。貴女、ティアラが好みの私に、してくださいね?」

 

「???」

 

 

?????

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

えっと、はい。まぁ色々その後ありましたのでまとめてご報告させて頂きます。

 

まず村に帰った後は、お互いの両親にご挨拶をさせて頂きました。

 

案の定フアナのパパがちょっと大変だったみたいですが、『少し待っていてくださる?』と言ったフアナに家の外に出されてから数秒後。すっごい顔してるパパ様にご許可いただき一応婚約を認めて頂いた、という形になります。はい。

 

 

『そも、こんな寒村の商家の娘が公爵家に嫁ぐなどとんでもない栄誉なのです。ティアラは気にしてないようですが、そも断れるような身分差ではないのですよ? もろ手を挙げて喜び平伏すべきですのに……。だから村に収まる程度の商いしか出来ないのです。さ、ティアラ。今度はそちらの実家に参りましょ?』

 

 

あ、あの。一応私のお義父さんにもなるわけだから、優しくね? 多分パパさんすごく複雑だと思うから……。後でももっかい顔出して色々お話させて頂いた方がマジでよさそうだな……。

 

それで次は私の両親。まぁアユティナ様から色々聞いていたみたいで、婚約関連の話はすぐに許可してもらったんだけど……、最初のね? 顔を合わせた時の反応が凄くて。

 

 

(すっごい罪悪感。)

 

 

なにせこの身は作中最弱の体。しかも記憶が戻った時は躓いてこけただけで死にかけない驚異の虚弱体質。そんな娘が飛び出したと思ったら元気に帰って来たわけで、そりゃもう泣きつかれた。私も私で申し訳なさはずっとあったから謝って……。まぁそんな感じ。

 

ちょっと色々省くけど、オリアナさんのことも普通に認めてもらえたというか、ウチの両親にすごくお礼を言われてオリアナさんが申し訳なさそうにしてたのはちょっと印象的だった。

 

 

とまぁこんな感じで当初思い描いていたのとは違う里帰りを終えた私達。互いの家族を合わせての食事とか、私の部下にフアナのことを紹介したりとか、まぁ色々なことがあった後、王都に戻ることになった。一応ここに来た目的は里帰りだけど、まだ"第二王女の輸送"の任務は終わってないからね。それを熟さなくちゃならなかった。

 

メインヒロインのイザベルと、原作主人公のウィレム。あっちもあっちで感動的な再会をしたようで、ずっと一緒に過ごしている。流石に引き離すのもかわいそうと言うことで、一緒に王都に向かうことになった。そしてここの領主であるリッテルも『正気に戻った陛下とお話したい』ということで、一緒についてくることに。

 

 

『となるとちょっとこの村の防備が気になるね。周辺に盗賊が居なかったのも、フアナが魔法で何とかしてたんでしょう?』

 

『えぇ。周辺に危険度を判別して自動的に排除する機構を組んで置いたの。けれど私がこの村にいないと起動しないようになってるから……。そうね、ゴーレムでも作っておいて行きましょうか。』

 

 

と言うことで急遽フアナによって製作されたゴーレム。地面にある土を媒介としているため私達からすれば雑兵以下だが……、作成者はなんかもう人間やめてない? という感じのフアナである。ゴーレムもその影響を多分に受けており、タイマンでは上級職に至っているウチのモヒカンズでも太刀打ちできないバケモンが出来てしまった。それを20体ぐらいずらりと並べられた上に『2年くらいは持つわ、周囲の魔力を自動的に吸って動くようにしたから。』とのこと。

 

 

そういう訳で村の防衛になんの不安もなくなった私たちは、そのまま王都に直帰。

 

 

第二王子やマンティスに報告したり、第二王女と原作主人公とリッテルの国王陛下の部屋に突っ込んだり、フアナの師匠である3000年前の国王に会いに行ったりとまぁ色々致しました。

 

 

国政に関わらないって言ってるのに『リロコ公爵がぶっ倒れたまま目を覚まさない』ってことで急遽アイツのフォローに入ったり。

 

アユティナ教に関する相談をおっぱい助祭さんのメメロから受けた時にフアナから何故か浮気判定喰らって襲われたり。

 

一応まだ在位中の国王とリッテル様から主人公たちのお礼を言われた後に『なんか兄妹としては距離が近すぎるけどどうしたらいい?』みたいな相談を受けたり。

 

墳墓にいるヘイカとコミュして私も魔法を教えて貰いながら最上級職のレベリングに最適なクソつよアンデッドを出してもらってそれでレベル上げしたり。

 

何かの弾みでフアナに襲われたり……。

 

 

(まぁほんと色々あったよね。大体王都についてから2か月くらい?)

 

 

そう言えばもう原作の開始に必要なイベント全部壊しちゃったから、『崩壊させちゃいました♡ 欠片も原作残ってないよ♡』の宣言をしようと思っていたところ……、王宮から届いたお手紙。そこに書かれていたのは、私の領地に関するお話があるので、ちょっと顔を出してほしいってものだった。

 

どうやらようやく貴族たちに分配する領地の割り振りが終わったようで、私が統治する場所が決まったとのこと。王国から派遣するサポート要員に関しての説明も次期国王のフェルナンドが直々にしてくれるって言うことだから、一応公爵夫人……、でいいの?『いいですわ!』あ、そう。そのフアナと一緒に王宮に向かうことになったんです。

 

んで、一緒に向かってちょうど王宮の門に到着したとき。

 

ほぼ同時に到着したのであろう武装した兵士、伝令の姿が。

 

 

 

「国境線にて帝国の動きあり! 前回の侵攻よりも動員兵数が上です! 例年のように布陣せず、そのまま進攻しようとしている模様! また帝国教会が参戦しているとの情報も!!!!!」

 

 

 

……全く、ゆっくり領地経営もさせてくれないって言うの? 帝国の女神さんは。

 

まぁいいや、お掃除の時間としようか。

 

 

 

 






次回の幕間、この間のエレナの行動などについて描写する回で本章『原作開始前:崩壊編』を終了させて頂きます。次々回からは新章、『原作崩壊後:神魔の覚醒』を開始していく予定です。もうしばらくお付き合いくださいませ。


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