紲星重工の奮闘   作:島田愛里寿

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パーティーとしてますけどデモ隊の方がメインかな?


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第八話 パーティー

さて、ここで視点を地球に移そう。

 

 

これまで紲星重工が拠点を置く日本列島をメインに話してきたがやはり他の地域ではいまだにスペーシアンによるアーシアン達への搾取は苛烈であった。

 

 

しかも一世紀近くも搾取してきたのだから不満は溜まる。

 

 

『我々地球居住民は!!宇宙事業の為だけに一世紀近く!!税金と!労働を!捧げてきた!!それなのにさらに我々から搾取しようというのか!!』

 

 

ここはヨーロッパのある地域。ここでは数万人もの規模のアーシアンデモ隊がスペーシアンの執行部隊にデモを起こしていた。

 

 

なんでこうなったのかというと、そもそもはスペーシアン側が原因である。

 

 

このデモ隊は展開している場所のさらに後方にある工場の従業員なのだ。彼らはかなりの安月給であり、巨額の税金を搾取されていたもののなんとか生活していた。

 

しかし、この工場の場所をスペーシアンである大企業が欲し、強行的に土地の権利を奪取。新しいスペーシアンのための施設を建設するからという理由で工場を解体してアーシアンを追い出そうとしたのだ。

 

 

これに激怒した従業員たちがデモを起こしたわけである。

 

しかし支配者であり、搾取する側であるスペーシアンからすれば違法占拠であると断じた。

 

 

「歩兵部隊はピケットラインまで後退」

 

 

ズシン!ズシン!

 

 

「な!?」「あああ‥‥」

 

 

『MS各機はガス弾の使用を許可』

 

 

ダン!ダン!!

 

バシュウウウウ!!!

 

 

「きゃあああ!!」「逃げろー!!」

 

 

『突入を開始。制圧検挙せよ』

 

 

相変わらずの強権っぷりでデモ隊をなぎ倒したスペーシアン治安維持部隊はいつも通り我が物顔で蹂躙していこうとした。

 

 

しかし‥‥

 

 

 

ダダダダダ!!

 

 

『ぐわぁぁぁ!?』

 

 

『な!?四番機がやられた!!』

 

 

そこには紲星重工製のRGM-01A『ジム』十五機が100㎜マシンガンを構えてMS隊に発砲していた。

 

 

『我らはヨーロッパ解放戦線!!スペーシアンを殲滅する!!』

 

 

『同志隊長に続け!!B型隊は左翼に展開‼同志市民を守れ!!』

 

 

『はっ!!』

 

 

このジムA型とB型はペーパーカンパニー経由でこのヨーロッパ解放戦線が紲星重工から購入した機体だ。

 

さらに武装トラック隊とモビルワーカーに自前で用意した武装を取り付けた武装型モビルワーカーも多数展開し始めた。

 

 

武装トラック

 

【挿絵表示】

 

『な、なんだこいつら!!』

 

『くそ!テロ組織だと!?ザウォート隊はどうした!!』

 

 

『駄目だ!!敵の対空戦車のような車両からの対空砲火が激しくて近づけない!!』

 

 

「た、対空戦車だと…!?あいつら一体どこでそんなものを‥‥」

 

 

治安部隊の隊長は想定外すぎる事態の連発に思考停止状態に近かった。

 

 

『隊長!撤退許可を…うわぁぁぁ!!』

 

 

デモ隊の生き残り達も解放戦線から武器を受け取って反撃に参加してきたので治安部隊は敵中に孤立してしまった。

 

 

 

 

 

数日後…

 

アスティカシア高等専門学校 地球寮

 

 

『先日からヨーロッパ解放戦線と名乗るテロ組織によって制圧されていた地域に対する制圧作戦が開始され、多数のMSを撃破し、複数の武器が押収されました。使用されていたMSは紲星重工製のジムであると見られ、カテドラルおよび宇宙議会連合は紲星重工に確認を求めています』

 

 

「ってなってるけど大丈夫なの?」

 

 

と地球寮のメンバーの一人であるヌーノは遊びに来ていた茜に聞いた。

 

 

「大丈夫やろ。大方ペーパーカンパニー経由で流れたんやろうけどそのペーパーカンパニーは以前違法取引をうちの管轄域でやらかして警備隊が潰したとこだしとっくの昔にあっち(ヨーロッパ)には警告を送っといたんやで?無視しとったあちらさんの責任ちゅーことになるわ」

 

 

「そ、そうか…」

 

 

「にしても…アーシアンの工場をアーシアンが使ってなーにが悪いんだよ」

 

 

「まぁ仕方ないよ。大手メディアはどこもスペーシアンの企業傘下だから」

 

 

「恩恵はなし、アーシアンは黙って働け…だからな」

 

 

地球寮のメンバーは次々と現状への不満や愚痴を言う。

 

 

「そう考えると紲星重工はかなりいい会社だよね」

 

「せやな~。あかりちゃんのおかげで生活できとるって考えてる奴はウチラの管轄域に住むやつらのほとんどがそう考えとるし、いまだに就職希望者が絶えんしな~」

 

 

「おかげで私たちの仕事が減らないけどね‥‥」

 

 

茜と葵はマルタンからの言葉にそう答えた。

 

 

そう。上記の状況は地球では普通の光景であり、いまだにデモや暴動がほぼ起きてない紲星重工管轄域がおかしいだけである。

 

 

紲星重工警備隊も一応現実世界の警視庁機動隊のような鎮圧部隊も持っているがいまだに訓練のみであるので実働経験がない。

 

 

※ちなみに部隊名は『SRT特殊警務隊』である。

 

 

そして地球寮から紲星寮にもどってきた琴葉姉妹は…

 

 

「そういえば明日はインキュベーション・パーティやったな」

 

 

「そうだね。私たちは全員参加ってことになっているけどもしかして…」

 

 

「うん。多分うちの親に会うことになるかも…」

 

 

あかりにパーティーの件について聞き、あかり共々憂鬱な顔になった。

 

そう、このインキュベーション・パーティは本来なら紲星重工は参加しなくてもよかったのだがなんでか『たまには顔を見せろ』とあの糞両親が言ってきたのだ。

 

 

これ実質は命令なので下手に断ったらまた面倒な介入をされかねない。

 

 

なので行くことになった。

 

 

 

 

 

インキュベーション・パーティ会場

 

 

会場では多くの政財界の有力者や企業の幹部が酒を飲み、料理を食べながら新規事業のプレゼンを見ていた。

 

 

「料理はおいしいですね。料理は」

 

 

「ゆかりさん、そんなことは思っても言わないでください」

 

 

ゆかりは料理を食べながらそう言ったがセイカになだめられていた。

 

 

2人の前では一触即発な光景が広がっていたからである。

 

 

あかりと両親は久々に顔を合わせたわけなのだが親は何をとち狂ったのか『ジム並びに紲星重工の商品の権利をすべて渡せ!』と強引に迫ってきたのだ。

 

当然あかりは拒否したが『ジムがGUND-ARMそっくりだからそれを理由に販売停止に追い込んでもいいんだぞ?』と言ってきたためにあかりが言いがかりも甚だしいと『いつの間にか眼も腐ったみたいだね?』と言ったもんだから余計に事態が悪化。

 

 

遠くでは琴葉姉妹があかりの義兄妹たちともめていた。あかりから義兄妹たちのことはしっかりと聞いていた茜と葵は警戒していたのだが痴漢行為に及んだので茜が激怒したがアーシアンだからと嘲笑ってきたので普段はおとなしい葵が近くにあった酒を相手の顔面にぶっかけたので互いににらみ合っていたのだ。

 

 

案の定と言うべきか警備員によって全員が裏に連れて行かれたが監視カメラの映像で親たちの方が悪いと判断され、スター・カンパニーの面々は会場から追い出されていった。

 

 

おまけにこの会場には多くの会社の幹部がいたのでスター・カンパニーへの悪いイメージの定着は避けようがなく、スター・カンパニーへの依頼業務などが大幅に減り、契約案件もいくつか切られてていった。

 

 

親たちはあかりらを逆恨みしたが、あかりたちからすれば自業自得である。

 

 

その後、あかりたちはミオリネによる株式会社ガンダムの騒動を目撃し、友人だし投資してあげようと思ったが紲星重工は現在新型MS開発に多くの資金が使用されている関係で結構カツカツなので諦めた。

 

 

そして原作通りデリング・レンブランが投資したことで株式会社ガンダムは成立した。

 

 

とはいえ義手義足等の理念は共感でき、『あの会社がちゃんと業績出せるようになったら共同事業とかやってみようかな~』と思っていた。




次回 プラント・クエタ

警備隊にUCのECOAS(エコーズ)みたいな特殊部隊を用意する予定なんですが運用予定のMSはどれがいいでしょうか?ちなみにジムスナイパーK9とジム・スパルタン、ロトは登場予定です。

  • ジムコマンド
  • ジムスナイパーⅡ
  • ジムスナイパーカスタム
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