紲星重工の奮闘   作:島田愛里寿

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今日から二日ほど諸事情により更新ができなくなります(^^;





第九話 プラント・クエタ

さて、パーティーから数日後。

 

 

紲星重工一行はプラント・クエタに向かっていた。

 

 

「にしてもなんで新型ジムをクエタで試験しなくちゃいけないんですか?」

 

 

「親の手回しでしょ。ガンダムに似ているからグループの総裁直々に判断させようってペイル社経由で根回ししたってとこでしょ?」

 

 

そう。紲星重工では最新型ジムの開発を完了させたのだが、先日のパーティーの一件で大恥をかいたスター・カンパニー経由でパーティー後にペイル社を筆頭とするベネリットグループ上層部からジムがガンダムによく似ていると難癖をつけられ、プラント・クエタを視察中のグループ総裁のデリング・レンブラン直々にガンダムか否かを見極めさせろと言われて渋々、コロンブス級で輸送する羽目になったのだ。

 

 

「だからって新型のコマンドを持ってこさせるなんてアホなんかね?」

 

 

RGM-02A 『ジム・コマンド』(コマンドの宇宙戦用)

 

RGM-01『ジム』の拡大発展機。面影はジム系列だかはっきり言って性能・発展性すべてをとっても前の『ジム』を凌駕した機体。『ジム改』もよい機体ではあるがこっちは紲星重工オリジナルのビームガンを装備できる。さらにラージシールドという『ジム』の物より多少大型の盾を装備しているので防御性能も向上している。

 

プラント戦闘や宇宙戦闘を前提に開発された本機は寒冷地仕様や地上仕様等の様々な機種が存在し、さらにこの機体を原型としたスナイパー等の特殊機などの開発に貢献した優秀な機体であった。

 

 

「まぁボールも持ってきたし大丈夫でしょ?ところでゆかりさんさっきからどこと通信してるの?」

 

 

「ああ、いや何でもないですよ。気にしないでください」

 

 

「??」

 

 

 

となんやかんやありつつもコロンブス級はプラント・クエタに入港した。

 

 

 

しかし‥‥

 

 

『緊急事態警報B1発令!緊急事態警報B1発令!!』

 

 

「な、なんやこれ!?」

 

 

「B1…ってことは敵襲ですか!」

 

 

ゆかりたちは慌てた。あかりはセイカとともにデリングに顔合わせのためにプラント・クエタ内に移動中だったので二人の安否が不明だ。

 

 

おかげで出航するわけにもいかない。

 

 

 

「…仕方ありませんね。茜さん、私はボールK型で出動します」

 

 

「えっちょ!?ゆかりさん!?」

 

 

茜と葵にコロンブス級を任せたゆかりは格納庫にあるボールK型の元に走る間にどこかに通信を入れていた。

 

 

「…エコーズ総員出動。あかりさんとセイカさんの救出をお願いします」

 

 

『了解』

 

 

 

 

「ひゃあああ!?」

 

 

「ちょ!?セイカさん!!引っ付かないでくださいよ!!」

 

 

当のあかりとセイカは移動中だったので無事だったがセイカがビビッてあかりに抱き着いていた。

 

 

 

 

 

 

プラント・クエタ宙域

 

 

『ブリッジ、敵の戦力を無力化した』

 

 

『すぐに次の守備隊が来る、怠るなよ。後方待機班に通達。敵の増援が来る前に仕事を片付ける』

 

 

今回プラント・クエタを襲撃したのは反スペーシアン組織の『フォルドの夜明け』。日本の紲星重工管轄域の近くの管轄域外で活動する組織だったがとある人物の手引きでジェターク社のMSとガンダム二機を用いて襲撃を仕掛けたのだ。

 

 

『ん?ブリッジ、近くのドックから小型機が出現。モビルポットかと思われる』

 

 

『なに?分かった。攻撃を仕掛けて来たなら撃破しろ』

 

 

『了解』

 

 

 

「やれやれ。最近はボールに乗ってなかったですから腕がなまってそうですね」

 

 

ゆかりはそう言いつつボールK型で出撃していた。

 

 

このボールK型は武装が実弾系のみなのでスペーシアン等の目がある場所では基本使用できない。

 

しかし、今回は相手が実弾を使用しているにのでこれにかこつけて使用するというわけだ。

 

 

 

「相手はデルスターが六機にガンダムタイプが二機ですか…手間取りそうですが時間稼ぎはできますね」

 

 

そう言ったゆかりはボールK型を前進させた。

 

 

その頃…

 

 

「あたた…セイカさん大丈夫ですか?」

 

 

「ええ。なんとか擦りむいた程度です」

 

 

あかりとセイカはクエタ内を移動し、ドックに向かっていた。

 

 

そこに…

 

 

「紲星社長。御無事ですか?」

 

 

「え?だ、誰ですか!?」

 

 

「結月殿からのご指示で救出に来ました。紲星重工警備隊のエコーズと言います」

 

 

「え、エコーズ…」

 

 

・紲星重工警備隊 特殊作戦群 ECOAS(エコーズ)

 

 

正式名称Earth, COlony, ASteroid…意味は地球・コロニー・小惑星と場所を問わずに任務を遂行するという意味である。

 

 

まぁ本来ならコロニーではなくフロントなのでEHUAS(エフーズ)となるのだが名前が何かダサいので一昔前のSFモノに出てきたコロニーという名前を引っぱってて来たのだ。

 

 

さらなる裏事情としてはフロントなんて名前に入れたらスペーシアンを刺激しかねないという理由があったりする。

 

 

部隊としては基本的に警備・鎮圧がメインの任務とする警備隊とは対になる存在であり、常に敵勢力に対して攻勢的な組織として組織されている。

 

 

地球圏では紲星重工や街、難民キャンプを襲おうとする過激派集団やテロ組織、スペーシアンを秘密裏に処理している実績を持つ。

 

 

しかし、あかりにはこの組織のことは原作開始時点までは知られておらず、開発プラント「クエタ」での事件の際にあかりたち救出のために緊急出動した時に初めて知った。

 

 

各スペーシアン系の学校・学園には特殊工作員を忍ばせており、何か事件があった際には情報収集や裏工作を行い、紲星重工に害がある場合には鎮圧を任せている。

 

 

服装としてはUCのエコーズと変わらない。

 

 

所有している機体にも独自の改修を施している。

 

 

特権的に活動を認可されているが警備隊の領分にも首を突っ込んで来ることもあるので疎まれている。

 

 

 

 

なにはともあれ二人はエコーズ隊の護衛の下、コロンブス級に戻った。

 

 

道中であかりは『絶対ゆかりさんに問いただす!!』と心に誓ったという。

 

 

 

戦闘宙域

 

 

『三番機やられました!!』

 

 

「くっ!なんだあのボールは!!」

 

 

現在戦闘宙域ではゆかりがボールでテロリストたちを蹂躙していた。一瞬で三機も叩き落とした腕前はさすがと言えよう。

 

 

『ゆかり~。あかりがもどったで~』

 

 

「分かりました。では帰ります」

 

 

そうしてフォルドの夜明けの地獄の時間が終わった。

 

 

 

 

 

その後、紲星重工の面々はベネリットグループから緘口令を敷かれたので学校にいるのもだるくなり、本社に帰った。




次回 地球に帰還

警備隊にUCのECOAS(エコーズ)みたいな特殊部隊を用意する予定なんですが運用予定のMSはどれがいいでしょうか?ちなみにジムスナイパーK9とジム・スパルタン、ロトは登場予定です。

  • ジムコマンド
  • ジムスナイパーⅡ
  • ジムスナイパーカスタム
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