紲星重工の奮闘   作:島田愛里寿

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お待たせしました!!


いやほんとに‥‥お待たせしました。


第十二話 事件勃発

アスティカシア高等専門学園のオープンキャンパスにて行う特別イベント「ランブルリング」。

 

 

このイベントはこの学園のメインイベントともいうべき注目度なのだ。

 

 

 

『ではこれよりバトルロイヤル式イベント『ランブルリング』を開幕しま~す!参加は自由、最後まで生き残った者が勝者となります。まぁ負けても失うものはないし、気楽にね~。』

 

 

委員会のセセリア・ドートの放送に基づき、各機は試合会場に次々と出撃していく。

 

 

『なお、今回はグラスレー社CEOサリウス・ゼネリ代表が見学されます!』

 

 

「まさか私がデリングの代理とはな…」

 

 

放送で名が紹介されていた当のサリウス本人は少々不服そうだが…

 

 

 

『大丈夫ですか?もう一度言いますよ?一応本社の開発部から取り寄せた新型のシールドには実戦用の対ビームコーティングが施してありますが十分注意してくださいね』

 

 

「分かってますよ葵さん」

 

 

そう言いながらゆかりはジム・コマンドの再調整を行いつつニカとの会話を思い出していた。

 

 

 

『一応いつも通りに接していく予定ですがシャディク・ゼネリの派閥から少々警戒されているせいか出撃に手間取る可能性があります。演習用のプログラムが組み込まれているビームガンで対処できるか怪しいですが、何とか頑張ってください』

 

 

 

(‥‥十中八九事件発生になりますから用心しておきますか)

 

 

『準備OKです!』

 

 

「了解。PL095結月ゆかり、ジム・コマンド出ます」

 

 

 

そうして赤と白の塗装が施されたジム・コマンドは戦術試験区域に出撃した。

 

 

『ランブルリング、スタート!』

 

 

サリウスからの合図でランブルリングが開始された。

 

 

他の生徒たちはホルダーであるスレッタ・マーキュリーに狙いを定めて一時的共闘状態となっていたがゆかりは物陰に隠れて観察していた。

 

 

(例の二機が来るとしたらおそらく奇襲‥‥なら万全な状態で迎え撃てるようにしたいのでしばらくはデータ取りもかねて待機しますか)

 

 

 

 

 

 

案の定、原作通りにラウダ・ニールのディランザが頭部にガトリング砲を叩きつけられて行動不能に…

 

ガンダム・ルブリス・ウルとガンダム・ルブリス・ソーンによる攻撃が始まった。

 

 

ガンヴォルヴァによる攻撃が苛烈な中、ゆかりの駆るジム・コマンドは必死に反撃していた。

 

 

 

『緊急事態宣言!ランブルリングは直ちに中止!戦術試験区域にいる者は総員退避!!』

 

 

 

「ったく!あの子の予測は悪いほど当たるんですけど今日も当たりましたか!!」

 

 

同時刻にダイコウ寮のジュベジュが乗るクリバーリ・ドゥンがコックピットにビームの直撃を受けて爆散。

 

ゆかりとしては少々かわいそうと思ったが判断能力不足と、基本ぬるま湯につかって来たスペーシアンにあれの対処はそもそも無理だったと割り切った。

 

 

 

ここがスラム街出身のアーシアンとスペーシアンの違いだ。

 

 

スラム街では殺し殺されは当たり前。むしろ地球ではスペーシアンの戦争シェアリングによって当たり前になっていることなのだ。

 

 

しかし、スペーシアン側はほどんと死者が発生する戦闘は発生しておらず、カテドラルの部隊か企業のセキュリティフォースに入隊して初めて経験するのだ。

 

 

一学生レベルでそう即座に対処できない。

 

 

 

 

 

「まったく!葵さん!?あの子はまだですか!!」

 

 

 

『ま、待ってください!今コロンブス級輸送艦から急行させてます!!』

 

 

 

『お待たせしました!』

 

 

その通信と共にノレアのルブリス・ソーンに実弾の雨が降り注いだ。

 

 

『ぐっ!?一体何?』

 

 

そこには全身深緑で塗装されたジムらしき機体がいた。

 

 

『紲星重工警備隊エコーズ所属、ニカ・ナナウラ。鎮圧行動を開始します』

 

 

そうそれはニカの駆るジム・スパルタンであった。

 

 

 

 

…原作ではプラント管理局…もといシャディクの手下に捕縛されていた彼女がどうやって来たのか?

 

 

というかそもそもこの世界線の彼女は特殊作戦群の工作員だ。格闘術を習っているので腕をつかまれた瞬間に背負い投げをして相手を叩きつけて気絶させてきたのだ。

 

 

おまけにコロンブス級輸送艦にはエコーズの隊員達が万が一の場合に備えてモビルワーカー隊とともに乗っていたのでモビルワーカー隊とともに出動してきたのだ。

 

 

・エコーズ所属モビルワーカー

 

【挿絵表示】

 

ECOASが表立って行動する際に使用する為に開発したモビルワーカー。重戦闘型モビルワーカーとは違い、機関砲を砲塔に主砲として標準装備している。他企業への販売は原則禁止されており、使用先も限定されている。主にプラント内での使用などを想定され、学園襲撃事件の際にも極秘に持ち込まれていた機体が鎮圧に貢献した。

 

しかし火力不足も懸念され、このような40㎜砲搭載型も開発・運用されている。

 

【挿絵表示】

 

 

 

なによりもこの非常時に決闘委員会が二人しかおらずその二人も混乱気味だったので検査を受けずに急行できたのだ。

 

 

「良く来てくれました。あなたはエアリアルの方に回ってください。こいつは対処します」

 

 

『了解しました。相手のパイロットは?』

 

 

「できたら捕縛してください。あとエアリアルのパーメットスコアをあげさせないように、相手もガンダムなんです。万が一パーメットスコアが同調して急上昇してしまった結果、相手が死亡してしまったら情報がつかめません」

 

 

『はっ!』

 

 

そう返事をしたニカはすぐにエアリアルの元に向かった。

 

 

『行かせるか!』

 

 

「おっと、貴方の相手は私ですよ」

 

 

ルブリス・ソーンはすぐにニカを追おうとしたがゆかりはすぐにビームガンで射撃し、相手の気を引いた。

 

 

 

 

そしてそれから十分ほどたった頃、ニカの乗るジム・スパルタンはルブリス・ウルを捕縛し、コロンブス級輸送艦に帰還していた。

 

 

プラントの外壁を破って宇宙空間でエアリアルと戦闘をしていたのでこれ幸いと後ろから羽交い締めにして稼働不能状態に追い込んで停止させた。

 

 

まぁ捕縛はしたがエコーズとしてはフロント管理社やドミニコスに引き渡すつもりはない。

 

 

こっちの獲物だったのだ。実力で捕縛したのにわざわざ渡してやるほどの義理もないからだ。

 

 

ゆかりの方もいい感じに相手をもてあそんだ後にわざと逃がした。情報源は一人いれば現状は十分だからなのと人目がありすぎるので捕縛すると面倒になるからだ。

 

 

 

その後、ニカに対して逮捕命令が出たが紲星重工側から地球寮・株式会社ガンダム等に説明があった。

 

 

 

『ニカは元々わが社勤務の人物。内偵なども行っていたので相手組織に通じていてもおかしくはない。なので引き渡す義理もない』

 

 

と弁明した。まぁ納得はしていなかったようだがんなことは別にいい。

 

 

そもそもその組織がこともあろうに紲星重工の管轄域から数キロ離れた廃校を拠点としていることが分かったために紲星重工側も対処に追われているのだから‥‥。




次回 一触即発?

ダンボール戦機ウォーズでガンダム機をメインで書こうかと思ったのですがどうですかね?

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