さて、総裁選でベネリットグループがあわただしくなっている最中。
紲星重工は未曾有の好景気に突入していた。
学園襲撃事件以降、地球各地では反スペーシアン活動や独立運動が拡大。
その過程で大量の武器弾薬が求められる結果となり、裏ルートで大量の注文が紲星重工に殺到したのだ。
最初はバレるとヤバイので断っていたのだが、アーシアン…いや、地球人類の不満が頂点に達していたことも理解していたし、そろそろ限界だと思っていたのだ。
ん?何が限界かって??どっちつかずという立ち位置についてのことですよ。
これまではスペーシアンのご機嫌をうかがいつつスペーシアン・アーシアン双方相手に商売を繰り広げてきたが、社員は基本的にアーシアン中心であるし、スペーシアン系社員も差別主義者ではないことからスペーシアン系への販売を停止させても良心はこれっぽっちも痛まなかったのだ。なので大体プラント・クエタ襲撃後あたりからスペーシアンとの関係を断ってアーシアン‥‥地球人類を相手にした商売メインにしようという話が持ち上がっていたのだ。
とはいえ情勢・タイミング的にはまだという感じでこれまでは販売を継続していたが、学園襲撃やその犯人捜しの大義名分で地球各地で傲慢なふるまいを続けるスペーシアンへの我慢が限界に達したのだ。
そのため、紲星重工はその裏ルートからの注文を受けたのだ。
これによって売り上げは前年度までの十倍以上を記録。
各地では紲星重工製兵器が猛威を振るい、スペーシアンのMS部隊は各地で壊滅していった。
これに恐怖して腰を抜かしたスペーシアン経営者たちは地球の土地を一時的にでもさっさと売り払おうとしたのだが買う奴がいなかったのだ。
そりゃそうだ。買うような奴は同じ目に遭っているか、同じく売り払って逃げ出そうとしているような奴なのだ。
人が考えるのは同じと言うがこれでは命の危険があると後先考える余裕すらなくなった彼らは何と‥‥。
紲星重工に売り払ったのだ。
…まぁ基本的にぼったくり価格だったり、詐欺でない限りは買い取っていたので彼ら以外に買い手がいない状況下では当然の帰結であったと言えるのだが。( ̄▽ ̄;)
これによって紲星重工は日本全土とロシア全域、南米大陸、月面を支配するという事態に陥ってしまった。
これには学園から帰ってきていたあかりも流石に仰天して社長室の椅子からひっくり返る事態になったが、買い取ってしまった以上どうしようもない。
南米に関しては調査の結果、ジャングル地下に巨大な鍾乳洞があったので改造してファーストガンダムのジャブロー基地を建造して、紲星重工警備艦隊の一大拠点にすることにしたが、他の地域に関しては、工場を立てる→街を形成→自治できるように発展させていく→環境改善→食料の自給自足ができるようにしていく。
と言った感じで復興事業を進めることにした。
一方のヨーロッパではいまだに独立運動が過激化中。ベネリットグループは権力闘争と犯人捜しでてんやわんや。
そのため紲星重工でも好きにやることにした。
まずはエコーズが使用する特殊MSの開発を完了させた。
・紲星重工製小型可変モビルスーツ ロト
紲星重工が開発・製造してきたモビルスーツとモビルワーカー双方の技術の集大成ともいえる小型可変モビルスーツ。と言っても見た目や性能はMSというよりは「人型の歩兵戦闘車」といった性質の機体である。元々、エコーズが使用すること前提で設計された関係で隠密作戦を得意とした設計。
その関係で主に敵地への特殊部隊員等の投入に用いられることを前提の設計であるが、各種センサー類、通信機能が充実しており、移動司令部としての機能も有している。
さらに隠密性重視の設計思想によって全高12.2mとかなりの小型化に成功しており、機体の動力である核融合炉も類を見ないレベルで小型化に成功している。
武装は両腕部のミサイル・コンテナとビーム・バーナー、肩部に装備された25㎜マシン・キャノン、サーチライトが基本武装であるが、追加装備としてメガ・マシン・キャノンとロング・キャノンを装備可能としている。
基本的に実弾のみの運用を前提にしている理由としてはそもそもの話、小型化に成功しすぎて専用のビーム兵器の開発が無理と判断されたこと。そしてなんでスペーシアン至上主義者が考えた実弾兵器禁止条約に従わなければいけないのかと言う反発心からである。
そもそもそう言うのは大型のMSがやればいいのであってロトは高練度の歩兵達を運搬する歩兵戦闘車がコンセプトなので別に問題はない。
そしてついに本格的な戦車も導入された。
・122式戦車
GUNDフォーマットの影響を受けない優秀な戦闘車両を求められた結果、開発された戦闘車両。見た目の通り、あかりが前世の記憶から61式戦車をモデルにして開発された。
主砲は155㎜連装滑空砲でスペーシアン制のモビルスーツ相手なら一発で破壊可能であり、下手をしたら宇宙議会連合の宇宙戦艦相手でも撃破可能とまで言われる*1。
車内機構はアナログ式をメインにした関係でGUNDフォーマットによる干渉も無意味と化すがモビルワーカーとは根本から違うので少々取り扱いに手間取っていたりする。
さて、これらを終えたあかりはアフリカの難民キャンプに難民支援のための事業の確認のためにSRTと警備隊を引き連れて向かっていった。
次回 クイン・ハーバーの悲劇
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