今回登場するマーティン・ルークという人物ですが、外見は水星の魔女第二期第十九話に登場した白髪で眼鏡をかけたデモ隊代表をイメージしてください。
あと今回は結構長いです。
南アフリカ クインハーバー
ここは南米で唯一の軌道エレベーター発着場であり、近郊に現地最大規模の難民キャンプがある土地でもある。
その関係からアーシアンのスペーシアンへの反発感情が高く、今でもテロリストの拠点となっているのではないか?と噂されている地域だ。
しかし、ここ最近では少々雰囲気が変わり始めていた。
その理由としては紲星重工による支援事業が関係していた。
そもそも紲星重工側としては欧州へと武器弾薬や食料・医薬品などを輸送する際にスエズ運河かパナマ運河を通るか南米、アフリカ喜望峰を大回りしていくしかないのだが、スエズ・パナマの両運河はつい最近までスペーシアンの所有下にあり莫大な通行料を支払わなければならない上に検査を受けさせられて下手をされるといちゃもんを付けてきて賄賂を要求されるのだ。
そんな運河に後ろ暗い物資やら健全とはいえ貴重な物資を満載したタンカーやら貨物船やらを向かわせるわけにはいかないしかといってつい最近開発した新型輸送機のミデアで運ぼうにも着陸できそうな場所はスペーシアンに握られている関係から使えないのだ。
・大型STOL輸送機 ミデア
紲星重工が以前から独自に開発していた大型垂直離着陸輸送機。ペイロードは160tと膨大なもので紲星重工製の物資は大方輸送可能という馬鹿げた性能を有している。MSを最大で5~6機搭載可能であり、地上における紲星重工警備隊の貴重な航空戦力ともいえる。
そんな事情もあって南米のマゼラン海峡近郊と南アフリカの喜望峰の再開発を進めてたい紲星重工であったが、その事業には膨大な人員が必要である。その人手不足解消とあかりのアーシアンへの支援を進めたいという意向も重なって、当時働き場所を失っていたアーシアン難民キャンプに就職希望者募集のセンターを設置して人材を確保するとともに現地の復興支援事業を推し進めたのだ。
最初はスペーシアン出身の社長の会社という面で嫌悪されていたが時間をかけて事業のみを行ってきた結果‥‥。
「あかり社長~~!!」
「ありがとうーーーー!!!」
「な、なんかすごい感謝されてますねぇ(^^;」
「それだけあなたの功績が認められている証拠ですよ」
『スペーシアンだから反対!!』という姿勢一辺倒だった難民キャンプ側から大勢の人々による歓待を受けるほどに感情が和らいでいた。
おまけに今現在デモの真っ盛りだったというのにあかりが来たとたんにスペーシアンへのデモから紲星重工一行への歓待の姿勢に変わったのはそれほど紲星重工の名前はすさまじい影響力を有していることになる。
会談会場(シーズン2でミオリネがデモ隊代表と会談を行った屋敷)
「お越しくださってありがとうございます。代表のマーティン・ルークと申します」
「初めまして、ルークさん。紲星重工社長の紲星あかりです」
「ああ、出来ればマーティンと呼んでいただけると」
「すっすみません!!」
あかりは難民キャンプの代表を務めているというマーティン・ルークという男性と会談を開いたがその光景はスペーシアンとアーシアンの対話ではなく、近所の気のいいおじさんと女子高生が他愛のない雑談をしているかのようだった。
「さて、我々としては多大な恩を受けている紲星重工の若社長さんが一体何の御用でしょうか」
「はい、最近の情勢の変化によって我が紲星重工は多くの地域の土地と利益を確保しました。その関係で支援政策に回せる予算に余裕が生まれましたのでさらなる支援を考えています。現場からの意見を聞きたいと思いまして‥‥」
「…失礼ですがそれは報告書などでもよいのでは?」
「はい、確かにそうですが現場でしかわからないこともあります。それに私個人としてはこういった重要な案件は代表であり、責任者でもある私が直接赴いて話し合った方が双方に禍根が残らないと考えていますので」
「…いやはや、何度話してもあなたはスペーシアンとは思えないほど我々に寄り添ってくださいますね。そして危険地帯に護衛付きとはいえ、自ら赴いて話し合うという姿勢。やはりあなたは信用のおける方だ。いえ、そのご厚意は大変ありがたく思いますが何から何まであなた方のおんぶになるわけにはまいりませんので」
「そうですか…」
「ですが一つ支援とは別のお願いが‥‥」
「はい?」
「最近はスペーシアンからの強行的な捜査姿勢の影響で職を失った者が大勢おります。その者達への職を斡旋していただけますかな?」
「分かりました。では具体的には‥‥」
その頃、会場外
「いやはや、これほどまでに大きな歓待を受けるとは思っていませんでしたね」
「まったくですねぇ。あ、このチョコほしい人~!」
「「「「「はーい!!!」」」」」」
「じゃあ一列に並んでね~」
「「「「「はーい!!!」」」」」」
「まったく、まるで保育士さんですねぇ。そらさんは」
「とか言いつつゆかりさんも結構慕われているじゃあないですか」
現在会談会場は紲星重工警備隊のSRT特殊警務隊とエコーズ、警備隊歩兵部隊がデモ隊の有志らとともに警備しているのだ。そんな中、同行してきた桜乃そらは持ってきていた大量のチョコを難民キャンプの子供たちに配っており大変慕われていた。
そんな姿を忠告するゆかりであるが、当のゆかりも警備隊経由であかりのボディガードとしての雄姿が現地のデモ隊に伝わっており先ほどまでデモ隊隊員達からサインを要望されたり、戦闘の極意等を聞かれまくっていたのだ。
「おっ待たせしました~!!」
そんなところにあかりが戻って来た。
「お疲れ様です。どうでしたか?会談は」
「いや~。これ以上の無償支援はさすがに申し訳ないって断られちゃった。でも仕事をあっせんしてほしいってお願いされたから今度はこの辺の再開発計画を立てようって話になってね?デモが収まったら話を進めることになったよ」
「そうですか。まぁ、いつまでもおんぶされっぱなしでは自立はできませんからね。ある意味では正しいと言えますか」
「ああ、あともう少しこの場にとどまることになりそう」
「「え??」」
「なんかミオリネちゃんが護衛付きでデモ隊と会談するんだって」
「「はぁぁぁ!?」」
さて、紲星重工側からも寝耳に水であったミオリネ・レンブランを社長とする株式会社ガンダムとデモ隊の会談は原作通りの展開を見せていた。
そんな最中‥‥
紲星重工警備隊 作戦指揮車
「おう。異常はないか?」
「ああ、まったく…てぇ!?尾刃総隊長!!はっはい!!まったく異常ありません!!」
「ああ、敬礼はいい。ったく、なんだってこんな一発銃弾が撃たれたら戦場化間違いなしの状況で来るのかね?あのお嬢さんは」
そう愚痴を言いながらブラックハウンドホバー装甲指揮車内の椅子に腰かけるのは紲星重工警備隊現場総指揮官の尾刃カンナである。
「おまけにMSと護衛もこんなに‥‥。挙句の果てにはガンダムだぁ?ふざけてんのか」
さらには威圧するかのように鎮座していたエアリアルに嫌悪感を見せつつ銃塔に上って見上げた直後…!
ズゥン!!
「んあ?」
「そっ総隊長!!デモ隊の装輪戦車の砲塔が旋回しています!!!」
「なに!?今すぐにやめさせ…!!」
ドガァン!!!
「う、撃ちやがった!!」
『おい!!何してる! 指示は出してないぞ!』
『ちっ違う!!俺じゃない!』
「い、いったい何が!?」
「総隊長!!パーメットを使用する全システムがダウン!!おまけにパーメット使用のレーダーシステムの一切がフェイズアウト!!これは!!」
「あんの糞魔女がぁ!!!!」
カンナはその報告で護衛としてエアリアルに乗っていたプロスぺラが犯人であると理解した。
「おい!今すぐにエコーズの連中のワーカー隊を寄越させろ!!うちのワーカー隊もだ!!それとFOX小隊の連中を今すぐに社長がいる場所に警護に行かせろ!!連中のジム・ガードカスタムなら防御力は戦艦以上の防御力だからな!!」
「はっはいーーーー!!」
『駐留部隊本部へ!デモ隊からの攻撃を受けました!!非武装であるため、一時退避します!!』
『待て!勝手に持ち場を離れるな!!』
「総隊長!!スペーシアン連中の警備隊が勝手に逃げて行ってます!!」
「あの糞共はどうでもいい!!弱い者いじめしかできないからいてもいなくても変わらん!!」
通信関係を傍受していた通信士からの報告をカンナは一蹴した上で各所に指示を行い続ける。
「いいか!!社長一行の安全確保が最優先だ!!なんとしてでもあかり社長たちの安全を確保するんだ!!警備隊の面子にかけて!!」
「「「「うす!!」」」」
その後、原作通りの悲劇が発展した。
エコーズや警備隊の所有するモビルワーカーⅡ型であっても流石にエアリアル相手に戦闘するのは無理があり、暴走した(操られた)デモ隊の装輪戦車への対処を行っていたがエアリアルや詳細を知らないスペーシアン警備隊からの攻撃を受ける羽目になってしまい、被害が拡大してしまった。
そして事態が落ち着いた翌日。
あかりの身柄が確保された。
意識不明の状態で。
なんでも会談場所の屋敷に残ってミオリネの会談が終わった後にデモ隊代表らと話の詳細を詰める予定だったようで待機していたらしいが戦闘の流れ弾が待っていた部屋の上の部屋に直撃して瓦礫が落ちてきた際にゆかりとそらを守るために二人を押しのけたのだかその代わりに彼女が下敷きになってしまったのだという。
命に別状はなかったが目覚めなかった。
※ちなみに数日後、無事に目覚めるのだが現時点では意識不明。
これによってスペーシアンらはついに紲星重工の堪忍袋の緒を叩き切ってしまった。
次回 動員令発令!!
次回ブルアカの自称超人が出てくるかも‥‥?
活動報告欄で更新予定書いた方がいいでしょうか?
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やった方がいい
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別にいい