紲星重工の奮闘   作:島田愛里寿

20 / 30
長らくお待たせいたしました!!


第十六話 動員令発令!!

あかりがアフリカ難民区における騒動で意識不明の重体になったという情報は瞬く間に地球全土に伝わった。

 

 

あかりはゆかりとそら及び尾刃カンナ率いる護衛隊の護衛の下、大型VTOL輸送機ミデアによって急ぎ日本へと帰還していたが、地球全土ではスペーシアンへの不満と反発心が頂点に達しようとしていた。

 

 

なんせあかりは今やアーシアンにとっては救世主と言っても過言ではない存在である。

 

 

それがスペーシアンとデモ隊の交渉中にスペーシアンのMSによる攻撃で意識不明になったとなればスペーシアンによる暗殺に遭ったのではないかという考えに至るのは至極当然と言えよう。

 

 

 

旧東京 紲星重工本社 警備隊本部 指令室

 

 

 

「ええ、分かりました。では尾刃総隊長、到着次第直ちに救急病院へと搬送をお願いします」

 

 

そう言いながら指示を出すのは紲星重工警備隊作戦指揮官である不知火カヤであった。

 

 

 

彼女は齢14という若年でありながら警備隊総司令官弦巻マキの片腕とまで言える役職についていた。

 

 

「まったく…。大方スペーシアン系の蛮行かスペーシアン間での謀略の余波でしょうがこちらまで巻き込まないでいただきたいですねぇ‥‥」

 

 

カヤはそうぼやきながらコーヒーを飲む。

 

 

 

カヤもあかりに救われた人物の一人なので今回の騒動には怒りを覚えている。

 

 

かといって今すぐにスペーシアンに対して行動を起こすわけにもいかない。

 

 

犯人がスペーシアンであるという明確な証拠がまだないし、なによりあかりの容態が心配だ。

 

 

 

なので、コーヒーを飲んで落ち着いて上の判断を待とうとしているわけだ。

 

 

 

 

 

 

翌日‥‥

 

 

あかりは紲星重工直轄の大病院に搬入された。

 

 

あかりの病室には警備隊の歩兵部隊多数が警備にあたり、病院近郊には多数の紲星重工製MSが警備に当たっていた。

 

 

 

そして紲星重工大会議室に幹部全員か招集された。

 

 

 

「調査が終了しました。やはりスペーシアンの犯行です」

 

 

そう報告するのは紲星重工諜報部部長の宮舞モカである。

 

 

 

「プロスぺラ…『シン・セー開発公社』のCEOがあのGUND-ARMエアリアルに搭乗してあの騒動を引き起こしたようです」

 

 

「んなことはどうでもええ、で?なにが目的やったんや??」

 

 

人事部部長の琴葉茜はモカにそう問いただす。

 

 

「はっはい!どうもあのエリアにはオックス・アース・コーポレーションの秘密施設があったようで以前学園へのテロに使用された『ルブリス』という機体の量産型の格納庫があったようです」

 

 

紲星重工の諜報部は精鋭ぞろいである。すでに影響力が地球全土に拡大した関係で紲星重工の諜報網は地球全土はおろか月の全域にまで及んでいる。

 

 

「どうもそこの破壊のためにあの騒動を引き起こしたようで‥‥」

 

 

 

「‥‥するとなにか?あかりはスペーシアン共の内部抗争で意識不明の重体にさせられたと?」

 

 

 

ゆかりがそう言い放つと部屋の温度が一気に下がったかのような感覚に襲われた。

 

 

成り行きであったとはいえすでにあかりとゆかりは親友レベルの間柄。そんな大切な人物を意識不明の重体させられたのでゆかりは怒り狂っているのだ。

 

 

モカは震え上がりつつも報告を続ける。

 

 

「はっはい!それで件のプロスぺラは既に宇宙に逃亡しています!クワイエット・ゼロという宇宙要塞のような物を拠点としているようです!そして宇宙議会連合はペイル社とともにベネリットグループを悪として名指ししてこの要塞を破壊・接収をもくろんでいるようです!!それと宇宙議会連合から『地球に引きこもっていろ。余計なことはするなよ?』という通告が…」

 

 

「「「「「ほう‥‥?」」」」」

 

この報告を受けた紲星重工幹部一同はそれはもう怒り狂った。

 

 

 

そもそもはこちらが被害者なのだ。こちらに形だけでも見舞いの通告なり安否確認の連絡なりきてもいいのにも関わらず、スペーシアンだけで処理しようとし、なおかつ傲慢たけだけしい通告。

 

 

スペーシアンや宇宙議会連合は紲星重工の堪忍袋の緒をたたっ切るに飽き足らず、逆鱗をむしり取ったのだ。

 

 

 

 

「もはや宇宙議会連合もスペーシアンも信用がおけませんね…。宇宙艦隊に動員令を!!」

 

 

 

「「「了解!!!」」」

 

 

 

ゆかりの号令を合図に地球各地の地下施設に係留中の艦艇や月面基地に駐留中の艦艇が動き始めた。

 

 

南米ジャブロー基地からは多数のマゼラン級宇宙戦艦やサラミス級宇宙巡洋艦、レパント級ミサイルフリゲートが大型ブースターによって宇宙空間に向けて射出され、月面基地からはマゼラン級、サラミス級、レパント級、コロンブス級等の艦艇が出撃した。

 

 

この懲罰作戦に動員された艦艇数は以下の通りである。

 

 

・マゼラン級戦艦15隻

 

【挿絵表示】

 

・サラミス級巡洋艦45隻

 

【挿絵表示】

 

・レパント級ミサイルフリゲート22隻

 

【挿絵表示】

 

・コロンブス級多目的輸送艦6隻

 

【挿絵表示】

 

・パブリク大型ミサイル艇38艇

 

【挿絵表示】

 

・ジムC型×15機

 

・ジム・コマンド×5機

 

・ロト×15機

 

【挿絵表示】

 

以上の艦艇が所属する紲星重工警備隊宇宙艦隊第2連合艦隊ティアンム提督の指揮の下、月面宙域にて一時集結したのちに抜錨。

 

 

プロスぺラのいるクワイエット・ゼロを文字通り宇宙の塵にするべく出撃していったのだった。

 




次回 遭遇

活動報告欄で更新予定書いた方がいいでしょうか?

  • やった方がいい
  • 別にいい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。