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さて、業績がうなぎ登りであり、アーシアン達からの信頼も格段にいい紲星重工であったが頭を抱える問題もいくつかあった。
まず急激に規模を拡大した結果、管理職が圧倒的に足りておらず、その管理職に適している人材がスペーシアンしかいないのだ。まぁこれについてはしっかりとした基礎教育を受けたか否かなので学校モドキ(寺子屋みたいなもの)が各地にでき始めているのでいずれ何とかなるだろう。
しかしもっと問題なことがあった。
「貴様!新商品を発表するときは設計データや詳細な情報を寄越せと言っただろう!!」
そう。現在紲星重工は経営状況と成長率は絶頂期なのだが一応‥‥本当に一応、本社であるスター・カンパニーの子会社なのだ。
そのため時々、会議に出席しろと言われたのであかりは会社で書類仕事を処理したい中しぶしぶ来たのだが、一族全員が参加する大会議で父からつるし上げに合っていた。
そもそもたとえ子会社とはいえ機密情報なんかを渡すわけがないのだがこの屑親や親類は頭が悪いようだ。
「‥‥(# ゚Д゚)」
「なんだその顔は!貴様の地位を剥奪してもいいんだぞ!!」
と、まぁ要は本社よりも儲けを出し続けている紲星重工を叩くためだけに呼んだわけであかりとしてはぶん殴って帰りたいのだが、社員たちを路頭に迷わせるわけにもいかないので必死に耐えていた。
「ステイですよゆかりさん?あかりさんが必死に耐えてるんです。私たちが勝手に動いて台無しにするわけにはいきません」
「‥‥ええ。分かってますよ?というかこいつらには鉛玉ですらもったいないでしょうしね。というか私は犬ではありません!」
その後、何とか会議と言う名のつるし上げを終えたあかりはゆかりとセイカと帰ろうとしたがセイカが社長夫妻に呼ばれ、あかりは以前の部下たちにちょっと呼ばれたので席を外し、ゆかりは一人廊下で待っていた。
そんな時‥‥。
「よぉ。お前があかりの右腕っていう奴か?」
「ん?」
あかりの義理の弟の一人がゆかりに接触してきた。
「お前、なんであんな胸だけデカいやつの下にいるんだよ。俺のとこに来い!さらなる給与もくれてやるぞ!!」
「‥‥いやですよ」
「何!?」
この義弟、あかりからゆかりを奪ってやろうと短絡的にかつ上から目線で言ってきたのだ。だがゆかりはこいつの本質を見抜いていた。
「あかりさんは無理なことは下手に言いませんけど実行できそうなことは有言実行する行動力がありますし、リスクを恐れない勇気もあります。それにアーシアンだのスペーシアンだのと差別もしません。あなた達よりもはるかに優秀です。それに私もアーシアンですよ?」
「なんだと!?アーシアン風情がこの神聖なスペーシアンの領域に入ってるんじゃねぇ!!」
とゆかりに殴りかかったがゆかりは元々、スラム街でトップの実力者。おまけに時間があったら格闘技を極めているセイカと鍛錬をしていた。
なので‥‥
「ふん!!」
「ぐはぁ!?」
見事なアッパーカットを叩き込んで気絶させ、手慣れたしぐさでトイレの中に押しこんでゆかりはあかりの元に何事もなかったかのように戻っていった。
そしてしばらくしてセイカも戻って来たので互いに状況共有をした所、互いに驚くこととなった。
あかりの以前の部下たちは義弟や義妹の配下となっていたが待遇が悪すぎるのであかりの以前の補佐筆頭の桜乃そらを中心にスター・カンパニーを退職して紲星重工に転職すると言い出したのだ。
しかも全員がアーシアンだのスペーシアンだのという差別意識がなく*1、管理職だったので紲星重工の問題の一つだった管理職不足が解決するし、本家への意趣返しにもなるので即刻ヘッドハンティングと言う形で採用が決まった。
次いでセイカの方は屑親から『なんで報告しなかったのか!』と詰められていたそうなのだがセイカも我慢の限界だったので辞表を叩きつけてきたのだという。(この時点ではセイカはまだスター・カンパニーからの派遣社員という扱い)
なのであかりに『秘書として再採用してください~』と泣きついてきたので再雇用されていた。
そして本社のあるフロントから出ようとしたその時‥‥
「オラオラ!スペーシアンの出来損ないが!!」
「人間っぽい生活をしてんじゃねぇ!!」
「うううう‥‥」
金髪の少女が同年代の少年たちに殴られていた。
「セイカさん?」
「分かりました。少々お待ちを」
とあかりからの指示を受けたセイカはいじめっ子らしき子供たちをしばき倒して少女を助けてきた。
「大丈夫だった?」
「‥‥うん」
これが彼女…弦巻マキとあかりの出会いとなった。
半年後…
管理職不足も解決した紲星重工であったが、新しく最大の問題に頭を悩ませていた。
警備戦力がないことである。
管轄域が急拡大したことに加え、輸送車両が車列を組んで各管轄都市間を移動することが増えているせいでその車列を狙った盗賊団が発生してきたのだ。
おまけに管轄都市内にもギャングみたいな犯罪組織が誕生して犯罪が多発してきているので頭を抱えることとなっていた。
そこで治安維持と警備のために他社も持っているセキュリティフォースみたいな組織を持つべきだと各関係部署から上申が殺到していた。
「と、いうわけで警備隊を発足させるよ!」
「ようやくですか」
と、ゆかりはあかりが警備隊を発足させるという意向が遅すぎると思ったようだ。
「し、仕方ないじゃないですか!予算も人員も少なかったんですから!」
「人事費を削ったらすぐ作れましたよ?」
「それはだめです!」
桜乃の意見に関してはあかりは真っ先に否定したが。
「まぁともかく創設に関しては異論はありません」
「それは何よりです。まぁ装備は歩兵用銃火器やモビルワーカーの武装型しかないですけど…」
「それでも十分ですよ。で、誰を指揮官にするんですか?」
とゆかりはあかりに聞く。
「それはね…入ってきて!」
あかりの呼びかけにある金髪の少女が入って来た。
「紲星重工警備隊隊長の弦巻マキです!よろしくお願いします!!」
奇妙な縁の結果であった。
次回 MS開発!!
最初の機体…土星エンジンか‥‥それとも連邦の顔のジムシリーズか‥‥。
明日の更新はできません(-_-;)すみません。明後日なら何とか…。
警備隊にUCのECOAS(エコーズ)みたいな特殊部隊を用意する予定なんですが運用予定のMSはどれがいいでしょうか?ちなみにジムスナイパーK9とジム・スパルタン、ロトは登場予定です。
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ジムスナイパーⅡ
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ジムスナイパーカスタム