【一言プロフィール】
最近、嫌いな言葉リストに「手数料」が追加された。
私たちは花火の余韻が残る町中を離れ、公園へとやってきた。
夜の公園は活発な子供たちが走り回る昼の印象と打って変わり、静かな空気に包まれていた。秋の涼しい風が、赤や黄色に色づいた木々を揺らし、囁くような音を立てていた。さっきまで花火の爆音を聞き続けていたので、余計に、である。
「さあ、上杉さんと一花が来るまでに準備しましょうか!」
あの後、私が四葉さんから聞いたアイデアというのは、公園に姉妹全員を集めて、屋台でらいはちゃんのために買った花火をするということだった。花火は何も打ち上げ花火である必要はないと言っていたから、約束はしっかりと果たされるわけだ。
電話を通して事情を知った二乃さんは当然怒りを隠さない様子だったが、彼女たちの説得で納得してくれており、今は一花さんを許して笑顔で迎える方向で全会一致したらしく、明るい表情を取り戻して
いた。
「足の調子はどう?」
「うん、だいぶ楽になったと思う」
公園に向かう少し前、私はかき氷の屋台へと駆け込み、袋と氷を提供してもらった。袋に入れた氷をハンカチで覆い、それをたまたまバッグに入っていた薄手のタオルを三玖さんの足に巻き、患部を冷やす処置をとった。
思いつきではあったが、効果が出ていたならば何も言うことはない。
「すみません。私、眠くなってきちゃいました」
準備に取りかかろうと公園の中央に移動しようとすると、らいはちゃんが力無く呟いた。
「もうこんな時間だもんね。らいはちゃん、あそこのベンチでお休みしよっか。いいですよね?」
「はいよ」
因みにここに来るまでの道中、彼女は余程気に入ったのか、四葉さんと私の手を、その両手に繋ぎながら歩いていた。他の姉妹たちからは偉く冷たい視線を送られたが、人混みから五月さんや三玖さんを発見したことへの労りは無下にできなかった。果たしてあれのどこがよかったのかを問い詰めたい気持ちになったが、それをすれば話を変な方向へと曲げられそうになると思い断念した。
「では、私はらいはちゃんが寝付くまでここに座ってますね」
「わかった。その間はこっちで準備するから」
二人はベンチに腰掛け、そのまま膝枕の形へと移行した。
「おやすみなさい、侑弦さん」
「おやすみなさい……」
私はなけなしの勇気を持って、まどろむらいはちゃんの頭に軽く触れた。彼女は頬を緩ませ、ゆっくりと寝息と立て始める。
その様子を見届け、私は公園中央へと戻ることにした。
「……──―」
その直後、らいはちゃんが一言呟いたが、私は聞こえなかったふりをしたまま歩いた。
○
「黒田君。大変だったみたいですね。お疲れさまでした」
「別に大したことはしてないよ。それは帰ってきたあいつに言ってほしいかな」
「……そうですね。彼なりに私たちのことを考えていることがわかりました。一花の件で、思いやりもあるみたいですしね」
「でしょ? だからこれを機会に上杉くんの授業を──」
「ただ、それとこれとは話が別です」
「あっそう」
五月さんは相変わらず、手厳しく私の提案を突っぱねた。だが彼に対してそこまでの認識があるなら、まだ時期尚早って頃合いだろうか。
「……さて、水汲んでくるか」
「でしたら、こちらを使ってください」
「ありがとう。じゃ、行ってきます」
○
五月さんからバケツを受け取った私は、近場の水道へと向かった。
蛇口をひねり、冷たい水がどくどくと流れ出した。バケツに水が満ちていく音は、時計の針のように静かで穏やかだった。
「ねえあんた。今日は大変だったみたいね」
流れ出る水を屈んで見つめていると、後ろから声がかかってきた。振り返ると、蝶のリボンに桃色の浴衣を身につけている女子──二乃さんの姿があった。
「ええ、宿題を手伝ったり、姉妹を探しにあちこち歩き回ったからね」
私は水勢を弱めて、彼女の声に耳を傾けた。
「確かに……、今日は私の姉妹が迷惑をかけたらしいし」
「でも、あの子らといて、面白いとは思ったかな」
「そうね……。特に四葉からはあんたの話をよく聞くし、あの子はいい子だから、そう思うのも無理ないわね」
二乃さんは得意げと焦りで葛藤しているような声を出していたが、話が進むにつれ、とげのある声色へと変わっていった。
「あんたさ、四葉に変な気を起こしたりしないでしょうね?」
この言葉を言う頃には、もう敵対心を隠さない感じとなっていた。
字面だけ見れば、彼女が抱く危惧は星に願いをかけるような空虚なことであり、迷惑さに辟易しただろう。
しかし、彼女の立場に立って考えてみると、不機嫌になるのも無理からぬ話である。花火大会が行われる数日前から、姉妹たちに最高の舞台を用意しようと店の屋上を借り切ったはずが、いざ当日になれば数十分もそこで一人待たされた上に、結局計画も破綻してしまったことから、彼女の心労は安くないだろう。もはや憐憫さえ感じてくる。
「……変な気って、何?」
私はひねくれた思考から言葉を返した。変な気というのは、一般で言う恋心とか色欲とか、そういう類の感情だろうか。
そうだとしたら、それは彼女の取り越し苦労だ。
「では、私から一つ質問しますけど……」
私は十分に水が溜まったバケツを持ちながらゆっくりと立ち上がり、徐に視線を向け、笑みを隠さずに言った。
「私があの子にお似合いの人だって、思いますか?」
彼女の顔色をうかがうと、ほんの少しだけ目を見開いていた。これでわかってもらえたかと祈りながら、言葉を続けた。
「……思わないでしょ? だから安心して」
○
バケツの設置も完了し、第二の花火大会の準備を粗方済ませたタイミングで、上杉くんから電話がかかってきた。
今一花さんのオーディションが終了したと連絡が入り、出来は社長さん曰く、最高の演技だったとのことだった。
私は彼を労う発言をし、これから合流する旨を受け取って、応答終了ボタンを押した。
「上杉君はなんと?」
「今終わって、一花さんとこっちに来るってさ」
「そうですか。無事に終わったのですね」
「よかった」と呟く五月さんの傍らには、花火を取り出して火を着けようとする四葉さんと、帰ってくるまで待てという二乃さんのやりとりが展開されている。
結局、花火を買ってきたという功労から、先行開催の方針へと決まった。
そうして、姉妹たちは次々と花火を手に取り、火にかざす。私も花火を一本受け取ったが、どこか踏ん切りがつかず、暫し手で遊ばせていた。
○
「あ! 一花に上杉さん! お帰りなさーい!」
しばらくすると、四葉さんが公園の入り口に向かって叫び、その方を見れば私服姿の一花さんと上杉くんがこちらに歩いてきた。
「お帰り」
「遅くなって悪かったな」
「大丈夫」
「上杉さん、準備万端です! 我慢できずにおっ始めちゃいました!」
「お前が花火を買ってたおかげだな。助かったよ」
上杉くんに自分の行動を褒められた彼女は「ししし」と笑って嬉しがった。
「キミ!」
二乃さんが上杉くんの元に駆け寄り、詰めるように言った。
「五月を置いてどっか行っちゃったらしいじゃない! 黒田がいなかったらべそかいてたわよ!」
「ちょ、ちょっと二乃!」
「わ、悪い……」
「あんたに、一言言わなきゃ気が済まないわ!」
彼女はさらに距離を詰め、見上げながら目線を刺した。
「お・つ・か・れ!」
「……紛らわしいね」
「ああ」
○
「みんな集まったし、本格的に始めよっか」
「わーい」
「みんな!」
ようやく姉妹全員が揃い、上機嫌となった皆に、一花さんが呼び止め、頭を下げた。
「ごめん。私の勝手でこんなことになっちゃって……、本当にごめんね」
「そんなに謝らなくても」
「まぁ、一花も反省してるんだし」
「全くよ」
五月さん、上杉くんが擁護したが、二乃さんがそれを遮るように言った。
「なんで連絡くれなかったのよ。今回の原因の一端はあんたにあるわ」
彼女は姉の目を見つめながら、遠慮のない指摘をしたが、一拍置いて。
「あと、目的地を伝え忘れた私も悪い」
そっぽを向きながら、声を落とした。
「私は、自分の方向音痴に嫌気がさしました」
「私も、今回は失敗ばかり」
「よくわかりませんが私も悪かったということで! 屋台ばかり見てしまって、苦労させちゃったので」
「……私もさ、始まる少し前にはぐれてさえいなければ、もっとやりようはあったかもしれないのに」
「俺もだな、一花。お前の様子がおかしいことに、早く気がつくべきだった」
そして他の姉妹や、私たちも自分の至らなかったところを共有した。
「みんな……」
一花さんは皆を見て、泣きそうな笑顔をした。
それに対して二乃さんが「はい、あんたの分」と、花火を差し出した。
彼女たち五人は円となって並び、今までを総括するように、五月さんが話し始めた。
「お母さんがよく言ってましたね。誰かの失敗は五人で乗り越えること、誰かの幸せは五人で分かち合うこと」
「喜びも」
「悲しみも」
「怒りも」
「慈しみも」
「私たち、全員で五等分ですから!」
朗々とした声をこだまさせると、五人は一斉に火を付け、輪の中で一つの花火へと昇華させた。
彼女たちの中で輝く花火は、幻想味のある見心地であり、今日見たどんな花火よりも光り輝いて見えた。
残された私たち二人は、らいはちゃんの寝ているベンチに並んで座っていた。
「お疲れさま。今日は頑張ったね」
「お前もな……こんなことに巻き込ませて悪かった」
「別にいいよ。私もやりたくてやったことだし」
「本当にお前には世話になってるな」
「何を今さら」
私たちは互いの顔を見合わせると、軽く手を叩き合った。
「……なあ、今のあいつらは花火をしてる、らいはは満足して寝てるよな?」
「うん」
「俺、帰ってもいいんじゃね?」
彼は己が自由になったことを自覚すると、勉強魂に火を付けた。
「あらそう、今日は結構貢献したんだし、好きにしたらいいんじゃない?」
「ありがとな。さて、こんな時間になっちまったがようやく自習再開だ。全く、無駄な一日を過ごしちまったぜ」
そう言って腰を浮かせた次の瞬間、「行くよー」というかけ声とともに、打ち上げ花火が発射された。光の塊が尾を引きながら夜空に舞い上がり、ぱぱぱんと弾けた。
その音が止んだタイミングで、彼は上げた腰を、再び下ろした。
「……あれ? 帰んないの?」
「やっぱ、もう少しだけ見ておく」
上杉くんの行動を不思議に思っていると、彼の目は先ほどの花火ではなく、五つ子の方に向けられていることがわかった。
彼女たちは色とりどりの光をともし、一人ももれず笑い、皆で一緒にいることの幸せを噛みしめていた。
「……あぁ」
どんな名声や富を得たとしても、家族で花火をしながら笑い合うこの幸せに勝るものはないのだろう。あの上杉くんですら勉強よりも大事なものだと思えるほどだし。
そういうのは本当に。
感動するほど。
美しく。
「………………」
私はベンチを立って彼らのもとを離れ、少し歩いた。
○
公園の隅っこにあるベンチに座った私は、面を被り、上方を見上げ、中野さんらの絆について考えていた。
今は亡き母親の言葉と願い、それが彼女たちの道を照らす光となって、現状を肯定する力を与えてくれているのだ。
生まれる前から共にいる、お互い助け合えている。その自負は少なくともあると感じられた。
きっとあの子たちは、何度も衝突しては、そのたびに絆を確かなものにしていったのだろう。石が磨かれて玉となるように。その過程を想像するだけでも、綺麗だと、すごいと、心の底から思えた。
そういえばあいつだってそうだ。今回彼が勉強せずに町中へ繰り出したのも、全ては妹のため、という心にあったのだ。彼女の希望はなんだって叶えたいと、そして自分のために精一杯頑張ってくれると、えも言われぬ信頼が意識の根底にあるのだ。
──なら、おまえは?
「……」
あまりの惨めさに、うつむいて、目頭を押さえた。
こんなことを考えても、何もいいことはないとわかっているのに、一度堰が切られた感情を、抑えることはできなかった。
私には、元から無かったのか、どこかで失ってしまったのか。
それとも、ただ欠けた人間かのように振る舞っているだけだろうか。
でも、いい。
こうやって誰にも知られることのないようにに自らを封じこめておけば、みんな幸せになれるだろうから。
だから、繋がりなんて求めちゃいけない。
結局私にとって、何よりお似合いなのは──
「……っ」
不意に仮面が外され、真っ暗闇から僅かばかりの光が入った。今の自分にとってはそれだけで目眩がする。
面の行方は、一人の少女の両手に収まっていた。
「ありゃ、寝ていませんでしたか」
「……」
見上げると、今最も見たくない姿が見えてしまったため、すぐに視線を横へと動かす。
いつのまにかいた四葉さんが私の隣に座って、心配そうに声をかけてきた。ここに彼女が来てしまったことに、やはりという諦めもあったし、信じられないという驚きもあった。
「どうしました? いつものことですが、一段と元気なさそうです」
彼女は私の顔を覗き込んで、優しく微笑んだ。月明かりが髪や肌を照らして、いつもの彼女からは見えない美しさが見えた。
「そりゃこんな夜中だし、元気なくなるのは当然でしょ」
私は無愛想に答えることに努めた。彼女に話したくなかった。
きっとわからないだろう。
彼女は幸せな家族に囲まれて、人と仲良くできるタイプだ。私とは正反対だ。私の気持ちなんて理解してもらえるわけがない。理解してほしくもない。
「そうですか? でも何かあったように見えますよ?」
そう言いながら、私の隣に座った。私は距離を取るべく、ベンチの端へと移動した。
彼女は近くにいるだけで元気を分け与えてくれる気質を持っている。それを受けた他者は生きのいい植物のように、しっかりとした茎を形成して、晴れやかな気分を獲得できるだろう。
でも、だ。
今だけは、彼女が側にいることが、自分の隣にいるという事実が、たまらなく苦しかった。
「……こんな辛気臭い所にいないで。あっちに戻りなさいよ」
私は手を振り払って拒絶した。ここで励ましの言葉をかけられても、マイナスとプラスの積でマイナスが増幅されるだけだ。
「ごめんなさい。でも、放っておけませんよ」
顔は見ていなかったので不確かであったが、哀れみと意地が混じったような声で言った。それには何も答えず、私は手持ちの花火が目に付いたので、ここから離れさせるべく、それを一本渡した。
彼女は花火を受け取ると何も聞かぬままその場を去った。
安堵したかと思ったのもつかの間、大急ぎで、かつ慎重にロウソクを持ってきた。
後ろから飛ぶ姉妹の糾弾も気にせぬまま、「見ててください!」と花火に火を付けた。
手のひらには温かな光が灯り、火の粒が吹き出す。すっかり寝静まった夜の公園に、ほのかな優しさをたたえた太陽が、私の目の前に現れた。
こちらに向けている笑顔も、いつもの眩しすぎるようなものではなく、辺りにあるもの全てを包み込むような印象を与えていた。
そんな振る舞いを見て、私は、心底、心底滑稽だなぁと思った。
すっかり醜悪無比な感情に満たされきった人の目には、まるで取り繕うな道化のように映っていた。こんな芸で心を慰めようなどと、実に馬鹿馬鹿しいと思ったとたん、不意に火の粉が私の頬に直撃した。
「あっつ!?」
反射的に体がのけぞった。さらには突然の事故で視野が極端に狭くなり、無秩序な動きによって首がベンチの背もたれに思いっきりぶつかった。
「大丈夫ですか!?」
いつもの私なら大丈夫だと言うところだろうが、時計のてっぺんを迎えた時刻だったからであろうか、もはや相手の都合を考えられるような精神状態にはいなかった。
「……ちょっと、何してんの? 今の火傷したんじゃない?」
「え? 確認してみます!」
四葉さんは火傷したのかどうかを見るべく、こちらに急接近してきた。
パーソナルスペースが脅かされると直感した私は、さっきまでのやさぐれた態度を忘れ、焦り始めた。
「いや待って!? 来ないで!」
「どうしてですか!? 本当に火傷していたら、なんて謝ればいいのか……!」
「もういいからさ! やっぱり大丈夫だって」
どん底の精神状態から、普段の私からは考えられないくらいの声量で言ったため、息づかいが荒くなっていたのを感じた。目も、いつもの二倍増しに見開いて彼女の方を見ていた。
その様子を見た彼女は、何がおかしいのか急に破顔してみせた。
「あれっ!? 黒田さん、元気出たんじゃないですか!?」
「え? ……あ」
そう言われて、私は怒りの感情が心に埋まった楔を弾き飛ばしていたことに気づいた。
なるほど、怒りは時としてこんな効能があるのかと分析し、同時にさっきまでの自分が考えていたこと、それを何とかしようと頑張っていた彼女のお花畑的行動が思い起こされた。
そして、その自分の頭の中身がおかしいと思ったのか、悲劇に酔えるだけの価値があったのかと嘲っているのか、または目の前の友達が子供じみたことを大真面目でやってきたことに呆れかえったか、その全部だったかまでは分からないけど。
「……ふ、ふふ」
私の中にも、お花の芽が出てしまった。
それからどれくらい経っただろうか。
客観的に見返せば、五秒にも満たなかっただろう。
少しだけ漏らしてしまった笑いを見逃さず、それに呼応するように四葉さんもまた微笑んでくれた。
それを見た私は静かに笑ってはいたものの、すぐに恥ずかしくなって口を手で覆い隠した。
「あー……、ありがとね。おかげですっきりした」
よかったです。と彼女は答えると、少し姿勢を整えた。
「でも、本当にお礼を言うのは、私の方ですよ。勉強を教えてもらっているのはもちろん、今日屋台を回ったことも、皆を探しに行ったときも、一緒にいてくれたから安心感がありましたし、とても楽しい時間を過ごすことができました。一花や三玖、五月も黒田さんのおかげで助かったと言っていましたし、本当にすごいと言えます」
彼女は一気に言葉を吐き出した後、勢いよくお辞儀をした。
「だから、今日はありがとうございました!」
こんなにも沢山の感謝をいただくと、心の紐が緩むことを止めるのは無理だった。
「……こちらこそ。なんだかんだあったけど、その、楽しかったよ」
先攻と比べて、ずいぶん質素で曖昧なことしか言えなかったが、ひとまずお礼を返した。
「えへへ、私も頑張りますので、これからも勉強教えてくださいね」
「うん……」
人はそう簡単に変わらない。
自分の過去も否定できない。
この思いはあまりにも弱々しい。
私はこれからも幾度となく迷い続けるだろう。
それでも確かに、私は思った。
こういう日も、悪くないな、と。
――一つの大きなサヨナラが、遺された者たちをつなぐこともある。――
本当に辛いことは、誰にも明かさないものでしょうか。