VRMMOなら友達ができると錯覚していた奴   作:不知火勇翔

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 お姉ちゃんに押し切られ、押し付けられるようにして渡されたゲームは『V戦』という名前のVRMMOらしく、現在VRMMOゲームの中で一番熱いタイトルなんだとか(サイト調べ)。

 プレイヤー人口も他のVRMMOゲームと比べて極端に多く、また有名人が数多く出没し、VRMMOらしく問答無用で人付き合いを強制させられることから一部ではマッチングアプリ感覚でログインしている人もいるらしい。

 

 

 確かにお姉ちゃんが言うように、この『V戦』なら僕の低めなコミュ力も改善されるかもしれない。

 そう思った僕は早速VRゴーグルにゲームカセットを差し込み、ゴーグルをかぶってベットに寝転んだ。

 するとすぐに視界が暗闇から一変し、視界一杯に広大な街中の景色が広がった。

 

 

「え、あれ?」

 

 

 普通、VRMMOに入るときは名前の入力とかキャラメイクみたいなワクワク初期設定タイムがあるのではないのだろうか。

 

 

 あまりにも急だったので固まったままビックリしていると、半透明の板が手元に出現した。そこには注意喚起についての文言が書かれており・・・・。

 

 

     注意!!!

 このゲームでは全ての初期ステータス、容姿、初期装備は此方側でランダムに決めさせてもらいます。

 もし初期設定が気に入らない場合はメニュー画面にあるオプション画面を押していただき、その中からアカウント削除のボタンを押してからログアウトし、再びログインをしてください。

     NEXT

  (ボタンを押してね)

 

 

 どうやら自分の初期装備や職業などをプレイヤー側で決めることはできず、プロローグとかキャラメイクとかは全スキップでゲーム世界に放り出されるのがこのゲームの仕様らしい。

 

 

 なんともまぁ豪胆な・・・・。

 

 

 これではプレイヤーの装備が一律じゃなくなるからRTAが流行らないのでは?と思ったが、アイツらは開始2秒で脱ぐような奴らだしあんま関係ないのかもなぁと思い直した。

 

 

 NEXTと書かれたボタンを押すと、半透明の板は消えて晴れて視界が自由となった。

 そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわ・・・・すっご・・・・」

 

 

 待っていたのは、昔やっていたオンラインゲームとは桁違いの人口密度だった。

 右を見ても人、左を見ても人。

 視界を埋め尽くさんばかりの人、人、人。

 

 

「これが『V戦』・・・・」

 

 

 僕は思った。

 ・・・・帰りたい。

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

<全『v戦』ユーザーに対してお知らせです。

 『type:学園』のロードがログインしました。

 よって『type:学園』のロード補佐の有する全権限を剥奪。ロードに返還させます。

 また、3ヶ月後の2700年4月4日から『type:学園』は非戦闘区域からの除名、そして今からの『type:学園』に対する宣戦布告が可能となりました。

 また、全てのロードが揃ったため近日『合同任務第1章』を開放いたします。お楽しみください。

 以上、運営からの連絡でした。

 これからも『v戦』をよろしくお願いします。>

 

 

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