VRMMOなら友達ができると錯覚していた奴   作:不知火勇翔

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人に過去あり

「突入ーーー!!!!!」

 

 

 なんとか例のプレイヤーを説得(意味深)した私は、分厚いドアを蹴り破って店内に突入した。

 

 

 そして目にしたのは、沢山の半裸のオッサンに囲まれながら歌って踊る弟の姿だった。

 

 

 今の弟はどういうわけか青髪ロング紫目で低身長な男の娘の姿になっているのでアイドルみたいなことをしていても特に違和感はなかったが、周りがもう違和感の塊でしかなかった。

 

 

 何故半裸なのか、何故男ばかりなのか。

 

 

 よく見れば男達は全員口紅をしており、中には女性のような髪型をしたオッサンもいた。

 

 

「・・・・・・・・え?」

 

 

「お、お姉ちゃん!?」

 

 

 いち早く私のダイナミック入店に気づいた弟が歌を止めると、弟の周りにいた男達も一斉に私の方を見た。

 

 

「「・・・・・・・・・・・・」」

 

 

 そして始まった沈黙は、象すら窒息死できそうなほど重苦しいものがあった。

 

 

「あら、アナタが例の『お姉ちゃん』かしら?随分とまぁ、弟に似てないのね」

 

 

 誰かこの状況を説明してくれ・・・・と思っていると。

 

 

 口にはキセルを咥え、背中が大胆に開いたドレスを着込み、誰よりも朱い口紅もそうだが何よりも眼力が凄いオッサンが、野郎の一団から出てきた。

 

 

「アタシがこの店の店主の、『ドラゴナイト』の『ドラちゃん』よ。よろしくね」

「え???」

 

 

 ・・・・・・・・『ドラゴナイト』。

 私の聞いた限りの話だと、『ドラゴナイト』とは確かこのゲームの神話において世界の滅びに抗い人類の存続を願う天上の騎士達の名前だったハズなのだが・・・・・・・・え?

 

 

「あら、『ドラゴナイト』について何か知ってそうな顔ね。・・・・・そうよ、私はこの世界で唯一生き残った『ドラゴナイト』であり、いずれ来る第2の災厄に対する唯一の対抗戦力よ」

 

 

「え・・・・・・・・・・・・え?」

 

 

「『ドラゴナイト』について知ってるのなら話が早いわね。アナタも協力して頂戴」

 

 

 ドラゴナイトはステージの上で棒立ちしていた沙耶の両脇を抱え、ネコのように持ち上げるととんでもないことを言い放った。

 

 

「私は『サヤ』をこの国のロードにするわ」

 

 

 

    合同任務:0《蒼き輝きと光の騎士》

 

 クエストが開始されました。

 同行者:2名(増員は可)

  ※このクエストは強制開始、強制参加のクエストとなっております。

  ※このクエストを受注した時点でクエストのリタイア、または他の合同任務の参加はシステム上不可能となります。ご了承ください。

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・はぁああ!?」

 

 

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