昨日のように学校が終わり裏山へ来ると、昨日のあの子がいた。
「こっこんにちは」
「・・・」
無視は流石の私でも傷つくな。無視されて傷ついていると
「あなたは毎日同じようにここに来て訓練してるの?」
「そうだけど何?なんか文句でもあんの?」
少しきつい言い方になってしまった。まぁ彼女ならこのくらいの言葉じゃ傷つかんでしょ。
「別にぃ?ただ面白いのかなぁって思っただけ」
「そう」
会話が続かねぇ。なんなんだ一体この女は?と疑問に思っていると頭の綿飴みたいなのを見て何かが引っ掛かる。あれ?これはもしかしてヘイローじゃね?つまりはブルアカ関連の…
「ねぇ、あなた名前は?」
「フランドール、フランドール・スカーレット。君は?」
「聖園ミカ」
やっぱり!透き通るような世界観()の学園物のスマホゲーム ブルーアーカイブのキャラクター、聖園ミカだ!すごい本物だ!って え?あれ?おかしくない?ここヒロアカ世界だよ?なんで聖園ミカがいるんだ?そんなことを考えていると
「どうしたの?ぼーっとして」
「いや、なんでも」
とにかく一度帰って整理したい。ここは穏便に帰らせてもらおう。
「あっ!用事を思い出した!すぐに帰らなきゃ!バイバイ!」
「えっちょっと」
何か聞こえた気がするが気のせいということにしとこう。
──────────
ミカ視点
私があの子を見つけたのは偶然だった。たまたま仕事をサボりに来たのがこの山だった。この山には数年前から、ある噂があった。山奥に入ると女の子の笑い声が聞こえ、周りのものが次々と壊れていき最後には、自分までもが壊されると言うものだ。私は眉唾物だと思いその日はサボりのついでに調べてやろうと思った。
「はぁ〜、女の子なんてどこにもいないじゃん。」
結構奥の方にまで進んできたが、女の子どころか人の影も形さえもなかった。やっぱり眉唾だな。結論を出して帰ろうとしたそのとき
「禁忌 レーヴァテイン!」
「え!?」
女の子の声がはっきりと聞こえた。私はその方向に全速力で向かうと彼女はいた。クリンとした赤い目に小柄な体、綺麗な金髪が印象的だった。
「あなた、こんなところで何してるの?」
「あっ、どうも。すみませんお邪魔ですよね帰りますさようなら」
さっきまで楽しそうに笑っていたのとは別人のようにしゅんとなった。面白い子だなと思い、帰られる前に
「いいよ、別に帰らなくても」
「えっ?」
「いや、だからやりたいことやったら?邪魔しないから」
コロコロと表情を変えるこの子に興味が湧き、私は彼女と友達になりたいなと思った。
──────────
フラン視点
あの後家に帰った私は急いでノートにブルアカ関連の情報をまとめた。この世界に転生してからしばらく経っているから、ところどころ思い出せない事もあったがある程度はまとめられた。
聖園ミカとはトリニティ総合学園の生徒会ティーパーティーのホストの一人。エデン条約編で暴れまくり、多くの先生の脳を焼いた生徒だ。フィジカルが強く聖堂の柱を素手で持ち上げ投擲できるほどの怪力である。あと、すごく可愛い。
なぜミカがこの世界に居るのかはこの際置いといて、今は離れることに尽力しよう。先ほども言ったように ミカは悪く言えば考えなし、良く言えば子供そのもののような性格だ。この世界でも動乱を巻き起こす可能性は非常に高い。明日からは裏山に行くのはやめて、別のところで特訓しよ。そうしよう。
次の日
学校が終わり下校しようと、ロッカーから校門を見れば何やら騒がしくなっていた。良く見るとミカがいる。最悪だ、まさか学校にまで来るとは。しかも物凄い人気じゃねーか。
「あっフランドールちゃん、こっちこっち」
「ちょっと!こんな人が多いところで!」
「誰あの子?」「モデルのミカさん初めてみた!」「肌綺麗だな〜」「ちくは大明神」「誰だ今の」
クソ!なるべくクラスに関わらずに隅っこで慎ましく生きることを心がけてたのに。
「こっち来て」
「うわっ!」
そのままミカの手を掴み裏山まで走った。学校じゃ人目につきやすいし、このまま付き纏って来てはOFAに気に入られよう計画が台無しになってしまう。裏山へ着くとミカは
「いきなり学校に来るのは迷惑だったよね、ごめんね」
「あっいや次から気をつけてくれればそれでいいので」
「ありがとう、フランちゃん」
フランちゃんって一気に距離詰めてきたな、これが洋キャか。恐るべし。
「ねぇねぇフランちゃん」
「どっどうしたのミカさん?」
「ミカでいいよフランちゃん」
どっどうした急に?なんか一昨日は興味なさそうにしてたじゃん。なぜにそんなに好感度高いんだ?
「ところで何しにきたの、ミッミカは?」
「えっとねぇ、お話ししたいなぁと思ってきたの」
「なるほど?」
えっどして?
「フランちゃんと友達になりたいの」
「え、いやです」
絶対面倒ごとになるのは目に見えてんだよなぁ。
「そっか、そうだよね。いきなりは嫌だよねごめんね」
「いや、そこまで落ち込まなくても」
「じゃあ今日は帰るね」
「あっはい」
すると、ミカは物凄いスピードで帰っていった。
──────────
次の日
いつものように教室に入ると質問攻めされた。どうやらミカは有名どころのモデルだったらしい。まじで知らんかった。
「ねぇねぁどこで知り合ったの?」
「裏山で」
「なんの話をしたの」
「個性とか」
「ちくは食べる?」
「いらない」
そんなこんなで時間を潰しているとチャイムが鳴った。
「今日は転校生を紹介します」
先生が突然そんなことを言い出した。私は鈍感系主人公とは違いこの流れ的に誰が来るかは一発でわかる。
「入っておいで」
扉を開けて入ってきたのは、綺麗なピンクの髪に透き通るような肌。はいもちろんこの方
「初めまして。私の名前は聖園ミカ。よろしく⭐︎」
この流れはまずいな。おい
今のところヒロアカ要素皆無wとか言わない