今回もぐだぐだな感じになっちゃいました
いや〜小説って描くの難しいっ!
『トールが?』
「うん。何も聞かずにラクスを逃すのを手伝ってくれたんだ。凄く助かったよ」
キラと2人でベットに横になって話を聞いていたマリエはトールがラクスを逃すのに協力した事に驚いていた
『そう…トールが』
トールはキラをコーディネイターとしてではなく、大切な1人の友人として見ており、キラを思って怒り、そして泣いてくれる友達思いの善人だ。そんな彼の優しさに触れてきたマリエもトールを尊敬し信頼している
恐らくトールも自分達と同じで、1人の少女を人質にして助かっているこの状況が嫌だったのだろう
『良かった。鉢合わせしたのがトールで』
「そうだね。鉢合わせたのがマードックさん達だったらどうなってたことか…」
『うん。それもそうなんだけどね…』
「?」
その場に居合わせたのがミリアリアやサイ、カズイの誰かだったら、どうなっていたかわからない
……………あの時、あの場にトールがいたら少しは違ってたのかな?
「それはそうとマリエ!」
『?』
ふと、何かを思い出した様にガバッと起き上がったキラがマリエに詰め寄る
「ラクスと一緒にシャワー浴びた時、かっ、身体を洗いっこしたんだって!?」
『エッ!!なんでそれをッ!?』
「彼女から聞いたに決まってるだろ!?」
『え〜〜ッ!?!!』
ラクスちゃん、なんでキラに教えちゃうの!?
『あ、で、でも!女の子同士だし!別に問題は…』
「あるよ!だって僕より先にラクスがマリエを身体を見たって事だろ!!」
キラの言葉にボフンッと顔を赤くするが、キラの勢いは止まらない
「何処を触られたの!?変な事されてないよね!?今度、僕もマリエとシャワー浴びるからね!!」
『なっ、、、キラの馬鹿ぁ!!!!』
いくら恋人になったからって一緒にシャワーだなんて早すぎる!!!
翌日
あの後、赤面したマリエにビンタを喰らったキラはチリチリと痛む頬に触れながら昨夜の事を反省していた
「昨日はごめんね。マリエ」
ラクスの事があったにしろ焦り過ぎた。そう謝罪すると、マリエもほんのり赤くなった頬を見て申し訳なさそうに眉を下げる
『私もごめん、やり過ぎた。………痛い?』
「ううん。平気さ、こんなの。
それより僕はストライクの整備があるからまた食堂で」
『うん、行ってらっしゃい』
キラを見送ったマリエはトリィを肩に乗せ、「行こっか」と声を掛けキラとは反対方向に歩き出した
「トール、本当に大丈夫なの?」
「ああ、心配かけたな!」
「もう、話聞いた時はすっごく驚いたんだから!」
お気に入りの場所である展望デッキに向かうと、そこには先客がいた様で、ミリアリアとトールが何やら話し合っていた。丁度トールにお礼も言いたかったマリエは2人に近づき、声を掛けた
『トール』
「お、マリエじゃん!どうしたんだ?」
『ラクスちゃ……あの子を逃すの手伝ってくれたって聞いたからお礼を言いたくて』
「別にそんなの気にしなくていいのに!な、ミリィ?」
「あ、マリエ…その、…………っ、私行くね!」
「おい、ミリィ!?」
『……』
マリエを見た瞬間、昨日の食堂での出来事やカズイの言葉を思い出してしまい、なんと声を掛ければいいのか分からなくなったミリアリアは堪らずその場から逃げ出してしまった
走り去って行くミリアリアにトールは驚き、マリエは複雑な表情でその背中を見つめる
「なんだお前ら、喧嘩でもしたのか?」
『ま、そんなところ』
どうやらトールはミリアリア達からあの話を聞いていない様なので、此処は誤魔化しておこうとマリエはトールの言葉に頷いておいた
「早く仲直りしろよな」
『うん…』
それから暫く、宙を眺めながら2人で雑談していると
「そう言えば、マリエっていつからキラの事好きなんだ?」
『ぶッ!!』
トールからの不意な質問に思わず吹き出す
『なっ、、、突然なに!?』
「ゴメンゴメン!ちょっと気になってよ!ホラ、お前って始めはキラのこと応援してただろ?だけど、今はそうでもないみたいだし、いつキラに惚れたのか気になってよ」
『トールが恋バナとか、意外すぎるんだけど…』
「男だって興味ありますよーッ!特にお前ら2人の事ならな」
『………』
もしかしたら、自分が思っていた以上に私達はトールに気にかけてもらっていのかもしれない
そんなトールの優しさに対して、適当に返してはダメだと思ったマリエは目と閉じ深呼吸をすると、キラへの想いを全て吐き出すように口を開いた
後に顔を真っ青にしたトールはこう語る。女子と恋バナはするもんじゃない…と
『いつから好きだったか、そうだね…実はキラが好きだって自覚したのは1、2ヶ月くらい前なんだ。いや、一目見た時から気にはなっていたんだよ?宝石のアメジストみたいにキラキラした綺麗な瞳だなってね。――それから1人、屋上にいた"あの日"に私はキラに救われた。それがきっかけでミリアリア達とも友達になれたんだ。あの時、彼が私に声を掛けてくれていなければ、きっと私はこの場にいなかっただろうね。ーーその時からだね、私は無意識ながらにキラに惹かれていた。初めはこれが恋だとは気付かなかったよ。だって、恋がどういうものなのか、私にはさっぱりわからなかったから。自覚したのは…アレがきっかけだね。覚えてるかな?私が心臓が苦しいって倒れた時があったでしょ?あの時は特に病気でも何でもなかったって言ったけど、実は診断してくれたお医者さんに言われたんだよね。それは恋の病だってさ。あははっ!今思い出すと笑えてくるよ!てっきり、本当は重い病気か何かで、ちょっと元気づける為に冗談を言ってくれてるのかなって思ったけど、あのおじいちゃん先生ったら本気で言ってるんだから!
ま、当然最初は信じられなかったよ。だけど、私が心臓が痛くなった原因を説明したら、やっぱり恋だって何度も言われたんだ。ーーそれから少しずつキラの事を意識し始めた。授業中にキラを何度も見つめてしまうし、キラと話すのがいつも以上に嬉しくて楽しくなった。そして、キラがフレイに向ける眼差しを自分もキラに向けている事に気づいた。そこで漸くキラへの想いを自覚した。ーーこれでも、初めは自分の恋よりもキラの恋を応援しようと思っていたんだよ?彼が与えてくれた恩はちゃんと返したいと思っていたから。でも、フレイ・アルスターは言葉で何度もキラを傷つけた。忠告もしたのに、彼女はそれを無視した!だから例え、2人が結ばれたとしても彼女はキラを幸せにすることは出来ないって、そう感じた。そこから私は自分の想い抑えられなかった。ーー私は、キラ・ヤマトを好きって言葉では言い足りないほどに心の底から愛しているっ!!誰に対しても優しくて、正義感が強くて、強情な所もあるけど、意外と繊細で泣き虫なところも愛おしくて愛おしくて堪らないっ!しかも、甘えん坊でもあるから泣いてるときに抱きつかれるとつい、母性本能が湧いて来ちゃうんだ。あぁ、でも行為の最中は積極的だったな。お互い初めてだったけどすごく良くって盛り上がっちゃって…ん?どうしたの?そんなに顔を赤らめて。トール達だって半年以上付き合っているんだから経験くらいあるでしょ??…へぇ、そうだったんだ。なら、私は君たちより一歩、先輩になるって訳だね。ふふ、なんだか嬉しいなぁ。いつもは皆に教えてもらう立場だったからね。気になることがあれば何でも聞いてね。ーーちょっと重くないかって?ふふふ、恋する乙女はみんな、意中の相手に対して誰でも気持ちが重くなるものだよ』
マリエはそう言って、最後に可愛らしく笑みを浮かべた
あまりにも永遠と話し続ける彼女に最初は普通に聞いていたトールも次第に窶れていき、終わった頃には顔を青ざめげっそりとしていた
そんな中、展望デッキの視角から覗く影が静かに遠ざかっていくのを2人は全く気づかなかった
フレイは焦っていた。父を殺したコーディネイターに復讐する為に、同じコーディネイターであるキラを利用しようとしていたのに、自分に好意を向けていた筈のキラがまさかあの女と付き合い始めただなんて思いもしなかった
キラを探して展望デッキを通りかかった時に偶然聞いたマリエの話…キラと交際し肉体関係もあるとなると色仕掛けも難しい。フレイはまずはマリエよりも先にキラを見つけて謝罪をし、自分に対する罪悪感を利用してコーディネイター同士で戦わせようと考えた
大丈夫、まだ付き合い始めたばかりなんでしょ?付け入る隙はある筈だわ
絶対に逃しはしない__
「キラ!」
「!」
「フレイ!大丈夫なのか?」
心配そうに駆け寄って来る婚約者を無視してフレイはキラに頭を下げた
「キラ、あの時はごめんなさい!」
「……」
「あの時、私…パニックになっちゃって。マリエに怒られて自分がどれだけ酷いこと言ったのか気づいたの…本当にごめんなさい」
「ううん、いいんだ。僕もごめん…お父さん守れなくて」
「貴方は一生懸命戦ってたわ!私達を守ってくれたのに…私っ!」
涙を浮かべ、キラに縋り付く。___どう?少し前まで好意を向けていた相手に泣きながら抱きつかれたら罪悪感を感じで絶対に守ってあげなきゃって思うでしょ?抱きしめ返したくなるでしょ?いいのよ、そうしても___
フレイは罪悪感で塗れているであろうキラの顔を見ようと顔を上げると、そこには罪悪感を感じるどころか、困ったように眉を下げてフレイを見下ろす彼の姿があった
「___え?」
その視線からは少しの冷たさを感じて、そういえば謝罪をしてる時、目が一度も合わなかった事に気がついた
「駄目だよ、僕なんかに抱きついちゃ」
キラはフレイの肩を軽く押し、距離を取る
「もう僕の言葉は信用出来ないかもしれないけど、この艦だけは絶対に守ってみせるから」
"だから安心して"そう言い残し、その場を去ろうとするキラ。そこで漸くフレイは、キラが自分に対してなんの未練も残っていないことを理解した
キラはもう、私の事なんてなんとも思っていない…
「まっ__」
離れていく背中を呼び止めようと手を伸ばすと、艦内に警戒アラートが鳴り響いた
「戦争よぉ!また戦争よぉ!」
幼い少女がそう叫びながら走り回ると、その先にいた誰かとぶつかった
『わっ、ビックリした…大丈夫?』
「うん…お姉ちゃん、ごめんなさい」
ぶつかった拍子に後ろに倒れそうになった少女を抱き止めたあの忌々しい女をフレイは睨みつけた
敵の襲撃にキラ達が急いで持ち場に向かう中、マリエはぶつかった少女に母親の元に向かうように告げ、先程から親の仇のように自分を睨みつけるフレイを視線を向けた
『何か用?フレイ・アルスター』
「別に、またザフトが攻めて来てるんでしょ?早く行けば」
『そう…』
キラの時とは打って変わり、マリエに対しては相変わらずな態度のフレイ
そんな彼女にマリエは言っておかなければならない事を思い出し、フレイと向き合った
『キラはね。貴方達を守るために戦ってるんじゃない』
「は?」
『私を守るため、私の元に帰って来る為に戦ってるの。貴方の為じゃないからね。フレイ・アルスター』
今回襲撃してきたのはイージス以外のデュエル、バスター、ブリッツの3機。現在ストライクはデュエルと交戦していた
何度もぶつかり合い、お互い一歩も引かない状況の中、アークエンジェルから通信が入る
〈キラ!ブリッツに取り憑かれた!戻って!〉
「!!」
しまった!アークエンジェルから引き離された!
気づいた時にはすでに遅く、ストライクもメビウスゼロもすぐに戻るのは難しい距離まで引き離されていた
「このままじゃ…あの時みたいにっ」
脳裏に過るのは、敵のジンによってモンゴメリが撃ち抜かれた光景
そして…
"キラの帰って来る場所になる…だから、これからは私の元に帰って来て"
"キラ!"
愛おしいの彼女の顔が浮かび上がった
絶対に…
「絶対にアークエンジェルは沈めさせたりしない!!!」
その時、何かが弾ける感覚がした
思考がクリアになり、冷静に周囲の状況が読むことが出来たキラは背後から斬りかかって来るデュエルの攻撃を素早く躱し、そのままデュエルを斬りつける
〈何!?〉
デュエルのパイロットが動揺している隙にストライクは今までとは比べ物にならない速度でアークエンジェルへと駆け寄り、此方が接近している事に気づいていないブリッツをサーベルで斬りつけた
「やめろおぉぉぉっ!!」
〈!?〉
突然の攻撃に対処出来ず、攻撃を食らい吹き飛ぶブリッツ。続けてブリッツにライフルを撃とうとしたその時、
〈もらったあ!!!〉
追いかけて来たデュエルがストライクにサーベルを振り落す。だが、それを察知したキラはライフルからナイフに持ち返えデュエルのコックピット部分に突き刺した
そして損傷し動かなくなったデュエルをブリッツが抱え、バスターと共に引き上げていくのを息を切らしながら見ていたキラ
〈奴らは引き上げていったぜ。良くやったな坊主!〉
「大尉…」
〈ん?お前…〉
モニター越しにキラを見たフラガが何かを言い掛け、首を振る
〈いや、凄いやつだよ。お前は〉
「いえ…」
良かった…僕はこの艦を、マリエを守れたんだ
因みにこれ書いてるとき、動画でエキドナの告白を見ちゃいました(´∀`=)