これはガンダムに愛された少女の物語   作:ロボっピ

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4話 サイレントラン

モニター越しに映るストライクとザフトのMS達の戦いをマリエ達は目を離さずに見届けていた。キラが相手のMSをパイロットごと破壊してしまう姿も、ヘリオポリスが崩壊してしまう光景も___

 

 

 

 

ヘリオポリスが崩壊して数分後、鳴り止まなかった警戒アラートが止み、艦の揺れも止まったことから戦闘が終わったのだと悟った

 

「ねえ、ヘリオポリスが無くなっちゃったけどお母さん達大丈夫なのかな?」

 

「避難命令は全土に出てたし大丈夫だよ」

 

家族のことが心配で不安そうな顔をするミリアリア達を励ます様に言葉をかけるサイ

 

マリエも何か元気づける言葉をかけようとした時、ストライクの帰還を知らせるアナウンスが聞こえて来た

 

「キラが戻って来たんだ!」

 

「迎えに行こう!ほら、マリエも!」

 

『う、うん』

 

ミリアリアに手を引かれ部屋を出る。格納庫に向かう中、マリエはキラが心配で堪らなかった

 

怪我とかの心配をしている訳ではない

 

心配してるのは…キラ心の方

 

敵とはいえ、自分の同胞を手に掛けてしまったのだ。目の前で崩壊したヘリオポリスのこともショックだろうし自分を責めてないといいけど…

 

 

 

 

 

 

 

 

すれ違ったクルーに格納庫の場所を教えてもらい、その場所に行くと地球軍の人ではない、自分達と同じ民間人らしき人達の姿があった

 

『え、どういう事?』

 

「ヘリオポリスの人…だよね?」

 

話を聞いてみるとヘリオポリスが崩壊した後、ストライクが救難信号が出ている救命ポットを見つけ、この艦に持って帰って来たらしい

 

「そういえば君たちと同じ歳くらいの子も1人だけいたな」

 

「そうなんですか!?ありがとうございます!」

 

教えてくれた人にお礼を言うとマリエ達はお互いの顔を見合わせる

 

「もしかしたら私達の知り合いかも」

 

「確かめてみようぜ!」

 

急いで格納庫に向かうとそこには赤毛の少女がキラに抱きついていた

 

『…フレイ』

 

「…?あっ、サイ!!」

 

マリエの声が聞こえたのかキラから此方に視線を向けたフレイはマリエの隣にいるサイに一目散に駆け寄り抱きついた

 

「フレイに私達は見えてないみたいね」

 

「あはは…」

 

ジト目でフレイを睨むミリアリアにトールが苦笑いをする。

離れた場所で切なげな表情でフレイを見るキラがなんだか可哀想で、ちょっと元気づける感じで揶揄うように声をかけた

 

『ぷぷっ、振られてちゃったねぇ。キラくん』

 

「マ、マリエ!?」

 

『もうちょっとゆっくり来れば良かったかな?そしたらもっと長くフレイを抱きしめていられたよね』

 

「揶揄うなよ!」

 

顔を真っ赤にして怒るキラにごめんごめんと謝った

 

まったく…心配して損したかも。思い悩んでるかなと思ったのに好きな子に抱きしめられたら悩んでたこと全部吹っ飛びましたって顔だし

 

男の子って単純。クラスの子達が言ってた通りみたい

 

………まぁ、私もキラに抱きしめられたらって考えるとあまり強くは言えないけど

 

『あ、そうだ。言うの忘れてた』

 

「?なにが」

 

『キラ、おかえりなさい』

 

「!」

 

マリエの言葉に目を見開くキラ

 

いつまでこの艦にいるのかはわからないけど、これから先、ストライクのパイロットとして戦わなきゃいけないキラにとってこの艦は辛い場所になるかも知れない。だから此処がキラの帰ってく場所だよって。キラが安心できる居場所を作りたかった

 

「た、ただいま」

 

恥ずかしそうにそう返したキラにうんと頷くとミリアリア達のところに行こうと手を引っ張る

 

『おーい。キラが帰って来たよ〜』

 

「あっ、キラ!おかえりなさい!」

 

「キラ、怪我とかしてないか?」

 

「俺達を守ってくれてありがとう」

 

キラが近づくと明るく迎えるみんな。何も知らないフレイは訳が分からずといった顔をしている。此処がキラの心が休まる場所になるといいな

 

 

 

 

 

 

 

 

先程の宛がわれた部屋に戻って雑談をしていると突然艦が大きく揺れた

 

「何!?」

 

「…もしかしたら進路を変更したのかも」

 

「え、この艦どこに向かうつもりなの?」

 

途中からこの艦に乗って来たフレイは今の状況が理解できずマエリ達の顔をキョロキョロ見回す

 

「さあ?この艦とあのMSをザフトが追ってんだろ?ならまだザフトに追われてて逃げてんのかも」

 

「えっじゃあ何!?これに乗ってる方が危ないって事じゃないの?やだー、ちょっと!」

 

「あっ…」

 

フレイの言葉に自分がポットを持って来た所為で彼女達を更に危険な目に遭わすかもしれないことに気づいたキラは顔を暗くする。そんなキラを見たミリアリアはちょっと怒った様子でフレイに言う

 

「壊された救命ポットの方がマシだった?」

 

「そ、そうじゃないけど…」

 

言い返せないフレイは困ったようにサイの肩に寄りかかる

 

なんだかちょっとだけ空気が悪くなった気がしてマリエはキラに声をかけた

 

『…キラ』

 

「なに?」

 

『ちょっと艦内散歩しに行こ』

 

「え、突然どうしたの?」

 

『いいから、いいから。ほーれ』

 

「うわっ、マリエ!?」

 

キラの手を引っ張り、ミリアリア達に行ってくるねと声を掛けて部屋を出る

 

「行ってらっしゃい!」

 

「どうしたの?あの子達」

 

「……」

 

「色々あるんだよ。キラにもマリエにも」

 

 

 

 

 

 

『わぁ…!勝手に前に進むから歩かないで済むね』

 

「あまり前に進みすぎないようにね!危ないから」

 

『わかってる〜♪』

 

宇宙空間にいる為、重力がなく簡単に浮ける体が楽しくてふよふよと浮かぶ

 

『これがいつも飛んでいるトリィの気持ちなんだね』

 

「いや、飛ぶのと浮くのじゃ全然違う気がするけど…」

 

艦内を半周ほど回った時、窓を見つけてそこから外の宇宙を眺める

 

『星、綺麗だね』

 

「うん」

 

『コロニーの夜空も良かったけどあれは偽物だから。やっぱり本物の星の方が好き』

 

「マリエはずっとヘリオポリスにいた訳じゃないんだよね?」

 

『うん、オーブから来た。その時もヘリオポリスに着くまでずっと窓に張り付いて外を眺めてた』

 

「え、そんなに?オーブからヘリオポリスってかなり距離があるよ!?」

 

『だって感動したんだもん。宇宙ってこんな美しいものなんだなって』

 

この光景を忘れないように目に焼き付けてたと笑うマリエにキラは記憶がないマリエにとってそれが初めて宇宙を見た時だったんだと気がついた

 

マリエにとってこれが2度目の宇宙の景色。この星宙が好きだと言う彼女にこの先何度だってこの景色を見させてあげたい。そう思った時、マリエから預かっていたペンダントの事を思い出した

 

「マリエ、これ」

 

『ん?ああ、ペンダント。…中の写真見た?』

 

「う、うん。ごめんね」

 

『別にいいよ。これはキラのおかげで作ることの出来た思い出の写真だから』

 

そう言いながらキラからペンダントを受け取り首にかける

 

『無事に返しに来てくれてありがとう』

 

「僕の方こそありがとう。これのおかげで僕はMSと戦う事が出来たんだ」

 

その瞬間キラの脳裏に親友の姿と真っ二つに斬られたMSの姿が過ぎる。途端に顔色が悪くなったキラにどう声をかければいいか悩む

 

さっきの戦いの事やっぱり気にしてたんだ

 

『大丈夫…じゃないよね』

 

「ごめん…」

 

『もうガンダムに乗りたくない?』

 

「あの時乗ったことに後悔はしていないよ。マリエ達を守れたから。だけど、次また乗れって言われて簡単には頷けない…。またパイロットを殺してしまうんじゃないかって思うと怖いんだ」

 

『そりゃあそうだよね。それが普通だよ』

 

「え?」

 

マリエの言葉に俯いていた顔を上げるキラ

 

『敵だと言っても彼らは私達と同じ人間だもん。人を殺すのは怖いし、嫌だと思うのは正しいよ。相手は敵だってすぐに認識を変えて撃てるのは軍人くらい。キラは軍人じゃなんだから躊躇するのは当たり前でしょ?』

 

「そう、なのかな?」

 

『そうだよ。もし、そんな人がいるんだとしたらそれは…その人の心が壊れてしまってるんだと思う』

 

「心が壊れてる…」

 

私はキラにそうなって欲しくないから

 

マリエはキラの両手を掴むと優しく包みこんだ

 

『キラは人を殺す事をなんとも思わないような人にならないでね。貴方は1人じゃない私達がいる。だから1人で思い悩まないで』

 

「っ、マリエ…マリエ!!」

 

子供のように泣きながら何度もマリエの名前を呼び続けるキラを抱き寄せて優しく頭を撫でる。

 

これで少しでもキラの負担が減っただろうか。今のキラを見て彼を支えたい、少しでもいいから彼の力になりたいという気持ちが強くなった。何か自分に出来ることはあるだろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

それから少ししてキラが泣き止んだ後、ポツポツと思い悩んでいる事を話してくれるキラと話ながらみんながいる部屋へ戻る

 

「…実はザフトには戦いたくない相手がいるんだ」

 

『それって?』

 

「その…」

 

「おっ、見つけたぞ坊主」

 

キラの戦いたくない相手がザフトにいる事を聞いて驚いていると前方から声を掛けられ、前を向くと軍服姿のフラガが立っていた

 

「えっと…」

 

「そういえば坊主達とはまだちゃんと自己紹介してなかったな。オレはムウ・ラ・フラガ。よろしくな」

 

「ぼ、僕はキラ・ヤマトって言います」

 

「知ってるぞ、艦長が教えてくれたからな。それにしても…」

 

『?』

 

「こんな状況でも彼女とデートか。君もなかなかやるなっ!」

 

「『!?』」

 

か、彼女…!

 

「ち、違います!僕達はそういうんじゃなくて!」

 

隣でキラが真っ赤な顔で否定しているが、マリエにはその声が聞こえず、ただフウガの顔を凝視していた

 

この人…人が沢山いる中でいきなりキラのことコーディネイターとか言って第一印象最悪だったけど…………凄くいい人だった!!別に私達は付き合ってないけど、そっか。周りには私達はそんな風に見えてるんだ

 

ムフフと笑いかなり上機嫌なマリエと真っ赤な顔で否定しているキラの2人を見てフラガはこの子達面白いなと笑うのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ただいま〜』

 

「あ、おかえりマリエ!」

 

「戻って来たんだな!」

 

「…あれ?キラは?」

 

マリエ1人で部屋に戻って来たことに不思議そうな顔をする皆に先程のフラガとの事を伝えた

 

『キラはさっきフラガさんに言われて格納庫に行ったよ。MSの整備しとけってさ』

 

「え、機体の整備とかキラがやるの!?」

 

『人手不足みたいだからね』

 

あ、因みにフラガさんってのはあの金髪のパイロットスーツ着てた人の事ね、とつけ足すがそんな事知らないとばかりにトールが怒った様子でマリエの肩を掴んだ

 

「けどっ、キラは納得したのかよ!?整備しとけって事はまたあのMSに乗るって事だろ!アイツはあんなに嫌がってたのにっ!マリエは止めなかったのか!?」

 

「ちょっとトール!!」

 

「落ち着けって!」

 

トールの怒った姿に慌ててマリエからトールを引き離そうとしてくれるサイ達に大丈夫だよと言ってトールと向き合う

 

『確かに聞いた時は私もキラも納得いかなかったよ。でもさ、あの人が言ってたんだよね。"君は出来るだけの力を持っているだろう?なら、出来る事をやれよ"ってさ』

 

「出来ることを…」

 

『キラはMSを操縦できる技術を持っている。今の自分に出来るのはMSのパイロットとしてザフトと戦ってこの艦に乗る皆を守ることだって気づいたみたい。キラなりにちゃんと納得して自分の意思で決めた事なの』

 

「……」

 

強く掴まれていた肩から少しずつ力が抜けていき、トールはゆっくりと肩から手を離した

 

「…でも、ずっとキラに頼ってばっかで。俺達に何かできる事は…」

 

『あるじゃん、私たちにできる事』

 

「え?」

 

『この艦は今、人手不足なんだよ?マリューさんとかにキラの手助けをしたいって頼んだら何か手伝わせて貰えるかもしれないでしょ?』

 

私もずっとキラの力になれないか悩んでいた。でもフラガさんの言葉のお陰で自分に出来る事を見つけることが出来たから、同じように悩んでいるトールにも教えたかったんだ。今の自分に出来ることを

 

「そう、かな……そう、だよな。俺達、機械関係の事いつもやってるし。俺達にも出来ることがあるよな」

 

少しずつ元気を取り戻していくトールに笑顔で頷く

 

『うん。キラにばっかり背負わせない。私達はMSに乗る事は出来ないけど他に出来ることがあるから。一緒にマリューさんの所に行こう』

 

「ああ!」

 

「ちょっと待って!」

 

『うわっ、ミリアリア?』

 

トールと共に部屋を出ようとした時、ずっと二人の話を聞いていたミリアリアが後ろから抱きついて来た

 

「何2人だけで行こうとしてるの?私だって同じ気持ちだもん!一緒に行くわ!」

 

『え、いいの?』

 

「当たり前よ!キラは大切な友達だもの!」

 

「だな。俺も行くよ」

 

「キラに比べたら小さな事だけどそれでも力になれるなら」

 

「サイ…カズイまで…!」

 

『みんなありがとう!』

 

よかった、みんな考えている事は一緒だったんだ。

 

早速みんなでマリューがいるであろうブリッジへ行こうとする中、1人部屋に残されるフレイが気になった

 

『フレイは?』

 

「えっ、私!?」

 

『うん。フレイはどうするの?』

 

「私は…あまり機械とか、そういうの得意じゃないし!力になれないかなって!だから…」

 

『そう、わかった』

 

彼女も突然この艦に乗ることになってまだ不安なんだろう。今は自分の事だけで精一杯なのかもしれない。1人じゃ不安だろうし、また声をかけてみよう

 

『じゃあ、無理しないでね』

 

「行ってくるよ、フレイ」

 

「うん。行ってらっしゃい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事にマリューに管制の仕事を任されたマリエ達は渡された軍服に着替えてブリッジに向かう

 

『それにしても…スカート短すぎ』

 

「マリエがいつも履いてるショートパンツと同じじゃない」

 

『ズボンとスカートじゃ全然違うから!』

 

スカートを全く履かないマリエはやっぱり落ち着かなくてスカートを抑えてしまう

 

「そんなにモジモジしてたら余計目立つからね」

 

『えっ』

 

そんな彼女達の雑談を側で聞いている男子達は顔を赤らめていたが前方にこちらに向かっているキラを発見するとすぐさま声を掛けた

 

「キラ!」

 

「えっ、みんなどうしたの?その格好」

 

キラは軍服を着た自分達の姿を見ると驚いたように目を見開く

 

「僕達も艦の仕事を手伝おうかと思って。人手不足なんだろ?」

 

「ブリッジに入るなら軍服を着ろってさ」

 

「そうなんだ」

 

軍服を着ている彼らにキラは少し戸惑った様子で見ているとミリアリアがキラを呼んだ

 

「キラ!どう?マリエの軍服姿は!」

 

『ミ、ミリアリア!』

 

ニヤついた顔のミリアリアに背中を押されキラの前に出るとマリエはそっとスカートから手を離しキラを見つめる

 

『に、似合うかな?あまり、スカートを履かないから恥ずかしいんだけど…』

 

「い、良いんじゃないかな!とても似合ってるよ」

 

頬を赤く染めながら褒めてくれるキラに胸が高鳴る

 

『キラ…!』

 

「やったじゃないマリエ!」

 

ただ軍服姿を褒めてもらっただけなのに……すごく嬉しいっ!知らなかった。好きな人に言われるだけでこんなにも嬉しい気持ちになるなんて

 

いつもブカブカのパーカーにショートパンツの楽な格好だけど、たまにはおしゃれしてスカートを履いてみても良いのかな

 

そんな事を考えていると艦内に敵を知らせるアナウンスが流れた

 

「敵っ!?ザフトか!」

 

パイロットであるキラは急いで格納庫へ向かおうとする中、キラに伝えたいことがあるマリエ達はキラを引き止めた

 

「みんなどうしたの?」

 

「キラ、ずっと1人で戦わせて悪かったな」

 

「え?」

 

トールの言葉にキラは目を見開く

 

「マリエから聞いたの。フウガ大尉に出来るだけの力を持っているなら、出来る事をやれって言われたって。それを聞いて私達も守られてるばかりじゃなくて出来る事をしなきゃって思ったの」

 

『これからは私達も一緒に戦うから、お互い頑張ろうね!』

 

「みんな…!」

 

ありがとうと微笑むキラ。また後でねと告げ、彼らは今度こそそれぞれの場所に向かったのだった

 

 

 

 

 

 

 

渡されたパイロットスーツに着替えたキラはフラガと別れ、コックピットの中で発進合図が来るのを待つ

 

目を閉じたキラは先ほど別れたトール達、そして自分の事を人一倍気にかけてくれるあの子の姿を思い出す

 

"貴方は1人じゃない私達がいる。だから1人で思い悩まないで"

 

マリエ…

 

あの子はいつも僕のことを気にかけ、優しくしてくれるけど、もしかしてマリエは僕のこと__

 

一瞬頭に浮かんだ考えにハッとして首を振って否定する

 

自惚れちゃ駄目だ!マリエはみんなにも優しいじゃないか!確かに最近は特に僕を気にかけてくれるけど、それはこんな状況だからで、いきなり戦争に巻き込まれてパイロットになった僕を友達として心配してるだけだ!

 

でも…

 

否定する中、頭の中に浮かぶのはザフトがヘリオポリスを攻めて来てマリエ達と逸れてしまった後、泣きながらに自分抱きついて来た時のこと

 

フラガ大尉に恋人同士だと勘違いされた時もマリエはなんだか満更でもない顔してたし。それにさっき、僕が似合ってるって服装を褒めると凄く嬉しそうに頬を緩ませ笑っていたし

 

やっぱりマリエは僕に好意を持っている?

 

でもどうすれば良いんだ?マリエの気持ちは正直すごく嬉しいけど僕はフレイが__でも、フレイにはサイがいて、サイも僕が見た感じフレイを想っていて

 

あーっもう!頭の中がぐちゃぐちゃだ!こんなの、戦闘前に考える事じゃないのに

 

〈キラどうしたの?頭なんて抱えて〉

 

あー、なんかマリエの幻聴まで聞こえて来た

 

「どうしたって…マリエが」

 

〈マリエがどうしたの?〉

 

遂にはミリアリアの声まで聞こえて来ちゃったよ。__え、ミリアリア?

 

パッと正面を向けばモリターにマリエとミリアリアが映っていた

 

「えっ!2人ともどうして!?」

 

「私達が任された仕事はMSとMAの戦闘管制だからね!」

 

『これからは私達がキラ達をサポートすることになるから、よろしく』

 

「よろしくお願いします、だよ!」

 

「『はーい!』」

 

普段と変わらない態度でキラに話しかけるマリエ達に背後に立っている士官が軽く注意すると彼女達は声を揃えて返事を返す

 

「ははっ」

 

色々悩んでたけど、今は目の前の事に集中しよう

 

発進合図が出たのを確認し、操縦レバーを握る

 

僕は僕が出来る事をやればいい!

 

みんなを___この艦を守る!

 

「キラ・ヤマト。ガンダム、行きます!」

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