進撃の巨人 freedom end(自由の終わり)   作:空き缶_たおたお

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第1話

───俺はアルミンを踏み潰した。

アニも

コニーも

ジャンも

ライナーも

リヴァイ兵長も

 

そして・・・ミカサを───

 

虫のように踏み潰した!!!

『自由』を得るためだけに!!!

 

 

踏み潰す瞬間の皆の顔を・・・俺は一生忘れる事は無いだろう。

きっと毎日悪夢に出てきて俺の事を呪うはずだ。

 

「俺は『自由』だ」

 

 

こうしてエルディア人以外の人類が全滅した。

巨人の足元には血と肉片の匂いが充満している。

ユミルの影はもう見えない。

───地ならしの完遂である。

 

そして、数万の言える巨人は形が崩れ砂のように溶けている。

まるで役割が終わったかのように。

 

 

「俺達エルディア人の勝利だ!」

「おおおおおおおお」

「俺達は自由だあああ」

「これで俺達は壁の外に出られる!」

「これは歴史に残る一日だ!」

 

民衆が沸き上がっている。

そして我先へと壁の外へと走っている。

 

「英雄エレン・イェーガーに喝采を!」

「わあああああああああああああああああ」

 

「エレン・・・」

「ヒストリア・・・」

「本当にこの方法しかなかったの!?本当にこんな方法しか!」

「ああ・・・これしか無かった。」

「エレン!」

「じゃあどうすれば良かったんだ!」

「あれか?お前が不思議な力でエルディア人全員の巨人化の能力を消してくれんのか!?」

「ファンタジーじゃねぇんだぞ!」

「・・・ごめん。八つ当たりして」

「どんな未来を視ようとしてもエルディア人が生き残る未来か全滅する未来しか視えなかった。」

「だから俺はエルディア人が生き残る未来を選んだ。ただそれだけだ」

 

「そして、これはもう終わった事なんだ。「もし」なんていう可能性はもう無いんんだ。」

「さようなら・・・」

 

数年後

 

こうしてエルディア人による平和が恒久的に続くと皆が思っていたが次は貧富の格差等が原因によるエルディア人同士の争いが始まった。

ヒストリア女王は戦いを止めるよう尽力していたが戦火の渦中に巻き込まれ命を落とした。

 

次期王は娘となるが娘はまだ幼く女王としての務めを果たせなかったため

後継者争いへと勃発

この後継者争いにより戦場は長期化。

今でも戦いは続いている。

 

 

最期にエレン・イェーガーは行方不明

誰も所在すら掴めていない。

 

「俺は『自由』になった。」

「なのにここから動けないでいる」

「行こうと思えばどんな場所にもいけるのに」

「なぁ───ミカサ、アルミン。」

「俺は『自由』だよな────?」

 

そう呟いた後エレンはゆっくり木の下で眠るのであった。

freedom end


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