ガンダムアーセナルベース Blank Justice   作:ガンダムラザーニャ

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一人専用戦艦

今朝の地獄を乗り越え、ゲーセンに辿り着いた『 』。

 

その地獄を作った本人も隣で心配そうにしながら筐体を起動させて準備を終える。

 

「…これが、例のミッションですね」

 

「怖気づくのもわかるが、これの報酬は高性能な戦艦なんだ。

 

あまりにも難易度が高くて、誰もクリアしたこともないけどな」

 

「そも、そも…、敵…編成が、カオス、…すぎる」

 

画面に書かれているミッション内容は、地球連合軍が保有する月面基地を制圧することで、勝利条件はその基地の奥底で極秘に開発及び保管された戦艦を奪取すること。

 

しかも敵の編成は、SEEDの連合と宇宙世紀の地球連邦のモビルスーツがごちゃごちゃしたものである。

 

それも10分でクリアせよ、とのこと。

 

「うわぁ…、ちなみにこれ、他のメンバーも知ってるんですか?」

 

「知ってる、というか俺がメンバーのチャットで暇なら来るように連絡したからな。

 

…おっ、そう言ってる間に来たみたいだな」

 

参加メンバーで焼け野原ひろしとノビ、そしてメブが来ていた。

 

メッセージでは。

 

『よぉ兄弟!何かおもしれー戦争おっ始めるらしいじゃねぇか!

 

抜け駆けなんてずりぃぞ!俺らにもやらせろよ!』

 

『ぼくも新しく作ったガンプラを試し動かしてみたいからやってみたいな!』

 

『あんたが強いのは十分理解してるけど、何かほっとけないから来たわよ、ミッションもヤバそうだし』

 

と、それぞれ熱い意気込みをメッセージで残している。

 

「ということだ。

 

当然ここまで来たなら、やるしかねぇよな」

 

「…仕方ありませんね。

 

私もあなたたちのメンバーですし、やってみせます!」

 

「んっ…、その、意気」

 

「これで話がまとまったな。

 

さぁ、ゲームを始めよう」

 

二人とユウカはそれぞれのガンプラをセットし、ミッションを受理し、ガンプラは記録され、画面で目的地まで飛んでいった。

 

目的地は月から離れた宇宙空間。

 

そこではすでに焼け野原ひろしとノビとメブが来ていた。

 

「お前ら待たせたな」

 

「おっ、来たか兄弟!

 

んで、そいつが新しいメンバーか?」

 

「はい、私はユウカです!

 

ガンプラはガンダムヴァーチェフィジカル+です。

 

あなたたちが焼け野原ひろしさんとノビさんとメブさんですね」

 

「おう!ガンプラの好みは違えど、俺らはガンダムを愛するプレイヤーだ!

 

戦争ミッションが始まるのを楽しみに待ってたぜ!」

 

「よろしくユウカさん!」

 

「このミッションは大変でしょうけど、実力を見せてもらうわ」

 

「はい!皆さんの足を引っ張らないように頑張りますね!」

 

互いに挨拶を交わし、ミッションの開始を待つ。

 

「ん、そういえばノビ。

 

それがお前の新しいガンプラか?」

 

ノビのガンプラを見る空と白。

 

前のはデュナメスだったが、今回のは前のミッションでゲットした百式を改造したものだ。

 

百式の特徴でもあった黄金のカラーリングは、赤・白・青・黄色と派手なものに変わっている。

 

両サイドスカートには、銃口が上下2つあるツインビームライフルが2丁備えられている。

 

「これ?うん!

 

百式が、鉄人兵団ってアニメに出てくるザンダクロスってロボットに似てたから、それのカラーリングにしてみたんだ!

 

それでこれはアリオスガンダムってガンダムのGNツインビームライフルを銃口固定にした感じで改造のものなんだよ。

 

連射できるからぼくの早撃ちとも相性良いし、威力は比べ物にならないけどね!

 

名前もザンダクロスに改名してるんだ!」

 

「ちなみにカラーリングも改造も俺がやったんだけどな」

 

と、自慢をするノビの横で焼け野原ひろしがドヤ顔をする。

 

「…まぁ、そう考えるのが自然だよな。

 

短い期間でここまでの完成度、ノビには無理だろうし」

 

「ひどい!?」

 

ノビが前回作ったデュナメスの完成度と、今回のザンダクロスの制作期間を考えれば、ノビが作れるとは到底思えなかった。

 

「だが、お前の早撃ちは間違いなく一級品だ。

 

そのあたりは宛にしてるぜ」

 

「うん!任せて!」

 

「ほら、そろそろミッション開始よ」

 

ミッション開始と共に、メブが敵を見据える。

 

最初に登場したのは、地球連邦軍の試作型宇宙拠点防衛戦用モビルスーツ・デンドロビウムだ。

 

「初っ端からヤバい奴が来たな…」

 

デンドロビウム。

 

地球連邦軍のモビルスーツ。

 

ガンダム試作3号機と火器・防御兵装を備えた大型ユニットのオーキスが合体した機体。

 

しかもIフィールドジェネレーターを搭載してるためビーム攻撃が通らない機体だ。

 

デンドロビウムがこちらに気付くと、大量のミサイルを飛ばしてくる。

 

「ここはぼくに任せて!」

 

と、ノビのザンダクロスが前に出る。

 

「くぅらえぇーーー!!」

 

素早く引き抜かれたツインビームライフルが、一発も外すことなくミサイルを撃ち落とした。

 

あれだけの数を、いくら精密射撃が向上してる百式を改造してるとはいえ、まるでフリーダムやサバーニャのようにマルチロックオンをしてる訳でもないのに、だ。

 

「…にぃ、やっぱり、ノビの射撃、計算できない…」

 

「あの改造した百式……、いやザンダクロスはすげぇな」

 

「へへっ、サンキューノビ!

 

次は俺が行かせてもらうぜ!!」

 

焼け野原ひろしのヤークトアルケーガンダムが飛び出し、背中のランチャーを撃つ。

 

だがデンドロビウムの周囲を覆う何かに阻まれ防がれてしまった。

 

「けっ、Iフィールドかよ。

 

けどよ、ここが甘々なんだよぉ!!」

 

バスターソードを構え、懐に飛び込むヤークトアルケーガンダム。

 

デンドロビウムもそれに察して避けようとするが、その長い手に掴まれる。

 

「ぎゃはは、あばよクソジェネレーター!!」

 

Iフィールドジェネレーターにバスターソードを突き刺し、抉るように斬り裂いた。

 

内側から爆発し、使い物にならなくさせる。

 

「ビームが無理なら、物理で攻撃すりゃあいいんだよ!

 

まっ、これでビームも効くようになったがな」

 

「あの人、調べていたとはいえかなり荒々しいですね…。

 

改めて聞きたいですけど、何者ですか?」

 

「気にするな、あれは単にガンダムのキャラになりきってる変なやつだから」

 

「変なやつってそれ、あなたたちが言います?」

 

そう言ってる間に、反撃とばかりにメガビーム砲を撃ってくるのでGNフィールドで防いだり避けたりして、今度はメブが突っ込む。

 

「トドメ!やぁ!!」

 

メブのヴェルデバスターのバヨネットが、デンドロビウムの本体であるガンダム試作3号機を貫き、爆発を起こす。

 

「よし、先に進むぞ!」

 

撃破を確認し先に進むと今度は3体のモビルスーツに囲まれる。

 

緑と青と黒のモビルスーツだ。

 

「こいつら、カオスとアビスとガイアか」

 

「…宇宙、仕様の、カオスもだけど、アビスもガイアも、普通に戦えるから…、厄介」

 

これらの機体はアニメ・機動戦士ガンダムSEED DESTINYで地球連合軍に奪われたガンダムだ。

 

宇宙空間での戦闘を想定し、ドラグーンを発展させた機動兵装ポッドを搭載したカオスガンダム。

 

水中戦を得意とし、そうでありながら高い火力での支援をも可能としたアビスガンダム。

 

そして、地球など重力のある場所での戦闘を想定し、バクゥやラゴゥにも似た四足獣型モビルアーマーに変形するガイアガンダムだ。

 

「なるほど、今度は3体ですか」

 

「しかもこの高難易度ミッションだ。

 

まだ時間は残ってるが、奴らはかなり手強いぞ」

 

するとカオスが変形して攻撃を仕掛けてきた。

 

変形して尚残る手に握られたビームライフルと、遠隔操作されてる機動兵装ポッドが襲いかかる。

 

しかもそれに乗じてガイアが変形して背中のビームブレイドを展開しながら恐ろしい速度で襲ってくる。

 

その後ろからはアビスが両肩シールド内のビーム砲と胴体のスキュラで広範囲かつ高火力を叩き込んでくる。

 

「…!下がってください!」

 

ユウカのガンダムヴァーチェフィジカル+が前に出ると、すぐさまGNフィールドを展開し、攻撃を防いだ。

 

「流石は防御特化!

 

この程度じゃ痛くも痒くもないってか」

 

「それよりもここは私たちが食い止めますから先に行ってください!」

 

「…だとよ、白」

 

「うん…、時間もあまり、ない」

 

空と白が操縦するイモータルジャスティスは先に行く。

 

一瞬振り返るとあの3体を相手にユウカたちは有利に戦いを進めている。

 

「よし、行くぞ!」

 

「うん!」

 

イモータルジャスティスは、先に進む。

 

だがその先でウインダムとダガーLが大量に待ち構え、しかもその奥ではガンダムヴァサーゴチェストブレイクとガンダムアシュタロンハーミットクラブが待ち構えていた。

 

「…おいおいマジかよ。

 

月と言えばガンダムXだが、あいつらもサテライトシステム使えるんだったか?」

 

「…こっちは一機で、あっちは多数…。

 

でも、こんなのは…!」

 

「あぁ、俺たち『 』の敵じゃねぇ!」

 

イモータルジャスティスは肩と腰、そしてシールドのビームブーメランを投げる。

 

しかもビーム刃を展開したファトゥムに乗りビームライフルで撃ちまくる。

 

ビームライフルを撃ってくる無数のウインダムとダガーLを、5つのビームブーメランが回転しながら敵を斬り裂いていき、ファトゥムの高速機動で月面基地に接近する。

 

それを阻止せんと、ヴァサーゴは変形したアシュタロンに乗り、ランチャーを展開する。

 

「撃たせるわけねぇだろ」

 

「んっ!」

 

加速し、そのまま突っ込む。

 

そして、イモータルジャスティスは足からビームブレイドを展開し、ファトゥムから飛び降りるとヴァサーゴの両腕を斬り落とし、振り向きざまにビームライフルで撃ち落とす。

 

ファトゥムはランチャーが撃ち込まれるよりも速くアシュタロンを貫き撃破し、イモータルジャスティスを乗せる。

 

そしてそのまま月面基地に到着し、軍事施設を一通り破壊し尽くし、制圧した。

 

そしてミッションクリアの表示と出た。

 

「よっしゃあ!」

 

「ん……、ミッションクリア」

 

他の皆が合流しに来る中で、月面の一部がせり上がり、シェルターが開いた。

 

そこにあったのは戦艦だったが、その見た目に空と白は驚いた。

 

「これが…、報酬…?」

 

「らしいな…。

 

ガンダムシリーズじゃねぇってことと月面基地にあるって情報でまさかとは思っていたが、まさにそうだな」

 

そこにあったのは、戦艦と言えるだろう。

 

だが、それはガンダムシリーズのどの戦艦とは違い、何より運命を感じ、思わず名前を呟いた。

 

「ナデシコC、まさかこんなところで会うとはな」

 

ナデシコC。

 

劇場版機動戦艦ナデシコに登場する戦艦。

 

一人一戦艦計画、つまりワンマンオペレーションシステムプランの完成形。

 

この高難易度ミッションの報酬として、今目の前にその姿を現したのであった。

バトルサバイバルで活躍するのは?

  • 焼け野原ひろし
  • ノビ
  • メブ
  • ユウカ
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