ガンダムアーセナルベース Blank Justice   作:ガンダムラザーニャ

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一人一戦艦の真価

ナデシコC。

 

それが今回のミッションで空たちが手に入れ、今ゲーム内に二人の前に鎮座している。

 

「ナデシコC…、まさかこんなところで会うとはな」

 

呆然する空と白。

 

すると、新しい通知が来た。

 

内容は、エクストラ緊急ミッションだ。

 

「…マジかよ」

 

「…モー、ハンの、乱入、クエスト…、みたいな、展開…」

 

ミッションの内容を見た二人は思わず頭を抱えた。

 

簡単に言うと、ナデシコCを使って戦闘区域を抜けることだ。

 

でもその敵は、よりにも寄って、トラウマでも有名なガガだからだ。

 

「あのトランザム地獄を抜けろってか?

 

…つかこれ、今始まってるのか?」

 

「ん、幸い…ガガが来るまで、まだ少し、猶予があるみたい」

 

「タイムラグまで他の奴らで身を固めろってか。

 

急いでここに皆に来るようにメッセージ送るか」

 

そうして空と白が操作するイモータルジャスティスガンダムはナデシコCに乗り込み、他の皆と合流した。

 

既にミッションのことは知ってるようで、皆も警戒していた。

 

だが始まってしまったことなので、やるしかないと、皆ナデシコCの周囲を守る。

 

「兄弟、そっちはこいつ動かす担当か?」

 

「あぁ、悪いが今回はこのナデシコC動かすから、いつもみたいにガンプラは動かせねぇんだ」

 

「あいよ!なら、そっちは頼むぜ!」

 

そうしてナデシコCは発進した。

 

「にしても、まさかナデシコCを操縦する日が来るとはな」

 

「ん、結構、激しい動きは、禁物」

 

「だな。まぁ今回は特別だからいいが」

 

「ん、その分、あとで地獄を見る……かも」

 

そうしてナデシコCはガガの待つエリアに侵入する。

 

周囲を取り囲むように、ガガが大量に姿を現した。

 

そして、ナデシコCを見つけると、全身が赤く光ってそのまま残像を作りながら恐ろしい速度で突進してきた。

 

「させるかよ!」

 

ヤークトアルケーガンダムがランチャーで撃ち抜く。

 

一撃で撃破されたガガだが、数が多い。

 

「ちっ、おいお前ら!!

 

なるべく戦艦から離れんなよ!!」

 

巨大なサイドスカートを展開すると、凄まじい勢いで赤い粒子が広範囲に噴き出す。

 

それに伴って突進してきたガガたちはあらぬ方向へと飛んでいく。

 

「これは」

 

「GNステルスフィールドか。

 

これのジャミングで奴らは俺らを正確に狙えねぇようになってる」

 

「だがあくまで狙いにくくなってるだけだ!

 

さっさとこの場から出るぞ!」

 

攻撃に煽られながら、戦闘区域から離脱するために突き進むナデシコC。

 

だが、焼け野原ひろしの言う通り、こちらに狙いが定まりにくくなっただけで、何かしらの拍子で飛んでくる可能性もある。

 

なので皆も、近付いてくるガガを優先的に撃破した。

 

だがそれでも数は一向に減らない。

 

むしろ数が増えるばかりだ。

 

ナデシコCもミサイルで迎撃するも、数に押される。

 

「くっ、数が多すぎる!」

 

「どうしよう!このままじゃ…!」

 

「そこ狼狽えない!今は近づかないように撃ちなさい!」

 

「おい兄弟! このままじゃ埒が明かねぇぞ!」

 

「わかってるよ。

 

だから、あと少しで何とかするから持ちこたえろ」

 

最早ある種の弾幕ゲームの如くとんでもない数がトランザム特攻で迫ってくる中、空と白は冷静にこの状況を打破するためのタイミングを図る。

 

だが、ガガたちの猛攻は収まらない。

 

「くっ!」

 

ユウカのガンダムヴァーチェフィジカル+はGNフィールドを展開して防いでるが、いくら出力が高くても限度がある。

 

「このままじゃ…」

 

「うわぁっ!!」

 

すると、早撃ちで対応していたノビのザンダクロスが、視界外から飛んできたガガの特攻により片腕が吹き飛んだ。

 

「ノビッ!!

 

メブ、ノビの援護を!」

 

「わかったわ!」

 

片腕が吹き飛び、死角ができてしまったノビを庇うように、メブのヴェルデバスターがカバーに入る。

 

だが、ガガの数は一向に減る様子はなく、むしろ増えている。

 

「…ま、こんなことになるから仕方がないよな。

 

白、あとどれくらいでできそうだ?」

 

「ん、これ、スロースタート型、だから。

 

でも、あと……10秒、あれば」

 

「そうか。わかった。

 

ならもう少し耐えてくれ」

 

そう言って空は皆に指示を送る。

 

だが、もう皆も限界が近づいていた。

 

「くっ、もう保たねぇぞ!!」

 

「いや、これでいい。

 

もう時間だからな」

 

「は?」

 

何を言ってるのかわからないと、呆けてしまう。

 

だが、それを証明するように、状況が変わった。

 

トランザムで特攻してきたガガたちが、一斉に動きを止めてトランザムを解除し、その場で漂うのみとなった。

 

しかもほぼ全てのガガが。

 

「これは!」

 

「やっと間に合ったな。

 

よし、このまま突っ切るぞ。

 

全員、ナデシコに捕まれよ」

 

何が起こったのか分からず困惑するが、とりあえず言われた通りに艦体に捕まると、一気にスラスターを噴かしてその場から離脱するナデシコC。

 

そして、そのまま戦闘区域から離脱し、ミッションはクリアとなった。

 

「ふぅ…、終わったな」

 

「にぃ、おつかれ」

 

「二人ともお疲れ様です。

 

でもさっきのあれ、一体何をしたんですか?

 

トライアルシステムじゃないですよね?」

 

ミッションが終わり、隣から二人に疑問を投げかけるユウカ。

 

「あぁ、あれか?

 

ハッキングしたんだよ。

 

ほら、原作のナデシコCも、艦長のホシノ・ルリがそれで敵を無力化しただろ?

 

あれがこれのスキルとして入ってるんだよ」

 

「ハ、ハッキング?

 

…もしかして、あれを全てハッキングして、無力化したってことですか!?」

 

「そうだ。

 

けど、原作のように長くは持たないらしいんだよな」

 

「これ、ミサイルとか、相転移砲とか、グラビティブラスト、は…、最初から、使えるけど。

 

ハッキング自体、は、戦闘…開始、から…、3分経過、しないと、使えない…」

 

「一度使うと10秒だけ、相手の動きを完全に停止させる程度だ。

 

おまけにクールタイムは5分だとよ」

 

「いや、それだけやれば十分ですよ!

 

ハッキングとか、チートじゃないですか」

 

「まぁな。ただ、このゲームでのハッキングは相手の行動を完全に妨害するんじゃなくて、あくまで一時的な機能停止だからな」

 

「……それでも十分チートですよ」

 

呆れながら、若干引いてるユウカであった。

 

「とにかく、チートすぎて使い道が限られるが、これでクリアだ。

 

あとは家に帰って、ナデシコCが届くのを待つだけだな」

 

「それもそうですね。

 

…じゃあ、帰ったらまず今後のことを、考えましょう」

 

「ま、そうだな」

 

そうして、空たちはゲーセンを後にした。

バトルサバイバルで活躍するのは?

  • 焼け野原ひろし
  • ノビ
  • メブ
  • ユウカ
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