ガンダムアーセナルベース Blank Justice 作:ガンダムラザーニャ
それと、アンケートを作りましたので、皆様の一票をお待ちしております。
ガンダムシミュレーターとシャンフロのコラボ、『アーセナルベース』が開催される日。
『 』の兄妹はユウカに迎えに来てもらってゲーセンに向かっていた。
なのだがユウカは泣きじゃくっていた。
「ひぐっ、ぐすっ」
「おいユウカ、いい加減泣き止めよ。
これじゃ俺らが泣かしたみたいじゃねぇか」
「よし、よし」
ポロポロと涙を流すのをやめないユウカに空は呆れ、白は背伸びしながら頭をなでながら慰める。
「ぐすっ…だってぇ…」
ユウカは別に二人に暴言を吐かれたり暴力を振るわれた訳では無い。
ましてや、ガンプラを失くした訳でもない。
「だって、いつも引きこもってる二人が、自分たちから家事をしているのが、嬉しいかったんです…」
そう、二人はいつも部屋に引きこもってゲーム三昧だ。
ユウカが来なければ、それこそずっとそのままだ。
なのにも関わらず、迎えに来たユウカが、二人を見たときには、自分がやれと強制した訳でもないのに、自分たちで料理を作っていたからだ。
それに、ちゃんと洗濯物を干してたり、掃除もしてて綺麗にしていたのだ。
お節介な彼女も二人のニートっぷりには呆れていたが、たまにでも自分たちで家事を熟してくれてるのが、嬉しくて仕方なかったのだ。
「だから、私……嬉しくて……」
「お前は俺らのお袋か何かなの?」
「…にぃ、白たちのお母さん、そんなこと、一度もしてくれなかった、よ?」
二人からすれば死んだ親との思い出なんて碌なものがないが、ユウカのこれはまるでクズで引きこもりでクソニートな息子が少しでも自立してくれたことを喜ぶ母親のようだった。
「はぁ、まぁ、なんだ……いつも世話になってるからよ」
「……たまには、ね?」
「っ!、はい!」
ユウカは二人の不器用な感謝に、満面の笑みで返すのだった。
そして気持ちを切り替えて、ゲーセンに辿り着いた三人は、ガンダムシミュレーターの筐体の席について、それぞれのガンプラとナデシコCを記録させて始める。
ゲーム画面に映るアーセナルベースのコーナーへ入り、予めチャット内で決めたチーム名の【『 』】に入り、他の皆が来るのを待つ。
しばらくすると、他のメンバーもやってきた。
「よぉ、待たせちまったな兄弟!」
「うわぁ、何だか緊張しちゃうなぁ」
「待たせたわね」
焼け野原ひろしと、ノビと、メブだ。
「おっ、来たか。
そんなに待ってねぇよ」
「しっかし、チャットで聞いたとはいえ、まさか戦艦担当が兄弟と同じプレイヤー名とはな」
「そこに関しては、よくあることだろ?
同じプレイヤー名のやつがいるってな」
「んっ、よろしく」
リアルの事情を知ってるユウカはともかく、こうしてゲームやチャットの中でしか会ってない三人は『 』が二人兄妹とは知らない。
だから、ひろしたちにはそういう風に話を通してるのだ。
「そんなことより、お前らの方はちゃんと大会に向けてガンプラを調整したか?」
「ああ、もちろんだ!
兄弟たちの足を引っ張らねぇように、楽しく戦争できるように組み上げてやったぜ!
…まぁ途中、イタズラ好きな5歳の息子と0歳の娘におもちゃとして振り回されそうになったがな」
「あんた子持ちだったのか」
「ああ、まぁな」
焼け野原ひろしが子持ちだったことに驚く。
「ぼくも焼け野原ひろしさんに手伝ってもらいながら上手に作ったんだぁ!
早撃ちなら任せてよ!」
「いやノビ、俺が手伝ったみたいな言い方してるが、ノビの場合ザンダクロスの大事な部品は失くすわへし折るわで散々だったじゃねぇか!
あれ含めて何とかしたの俺だから?
ノビ、すぐ俺に泣きついた挙げ句俺が何とかするって言ったら安心して昼寝しちまってたし」
「えへへへ、そうだっけ? ごめんねぇ」
「ねぇ、もしかしてノビって早撃ちは凄いけど、それ以外はものすごく駄目な人なの?」
「ひどい!?」
恐らく画面の向こうで涙目になってるであろうノビに呆れる皆。
ノビの腕前は確かにすごいし、これからやる予選では頼りになる。
だがここまで来るとリアルでのノビがどんな人間か気になるところだ。
「そういえばそっちはどうだメブ。
大会に向けて改造は上手くいったか?」
「えぇ、これまでの反省点として、復習しながら改造したわ」
「復習?」
「えぇ。
今まで私は、自分のガンプラの長所と短所があまりわかってなかったの。
だからそれを克服するために、今までのガンプラを分解して、パーツごとに見直して組み立て直したのよ」
「なるほどな」
メブが大会に向けてどんな改造をしたかは気になるところだが、それは大会で実際に見てからでも遅くない。
「ユウカはどうだ?」
「私ですか?
私も地形や相手との相性、それからガンプラの可動範囲や性能の計算を見直した上で調整しましたよ」
「なるほどな」
計算が得意なユウカも、前回『 』とバトルしたときの反省として計算をし直した上でガンプラを組み直したそうだ。
「ふっ、どうやら全員、準備ができたようだな。
ではまず、この大会のルールを確認しようか」
「う、ん…。
まずは流れ…から、説明」
と、空に合わせるように白が簡単に説明する。
今回の大会はシャンフロとガンダムシミュレーターのコラボであり、まずはこの2つはそれぞれバトルサバイバルと予選を行われること。
それらを勝ち抜いたガンダムシミュレーターのチームと、シャンフロ側で勝ち残ったチームの代表が戦うこと。
以上がこの大会の簡単な流れである。
「まぁバトルサバイバルについては予選枠あるから、それの取り合いって意味合いが強い感じだよな」
「でもサバイバルって言ったって、具体的にどうするの?」
「そこは簡単だ。
勝利条件は期間中に一定の数のチームを倒すことで」
「逆に…、敗北条件、は…、チームプレイヤーが、5回やられたら、そこで終わる」
「つまり、5回やられたら負けってことか」
バトルサバイバルのルールを簡単に確認し終えたところで、次は予選についてだ。
「そして予選はと言うと、1回戦・2回戦・3回戦・準決勝・決勝戦と行われるトーナメント戦だ。
これに関してはこちら側の戦艦を守りつつ、相手チームのモビルスーツとか戦艦を破壊するって感じで、先に相手の戦艦を破壊すれば勝ちって奴だ。
逆に、自分たちの戦艦を破壊されたら負けって感じだ」
「へぇ、じゃあその予選の決勝戦まで勝ち抜いたら、さっき言ってたようにシャンフロ側のチームの代表と戦うってか」
「そう、いう…、こと」
「以上がこの大会の流れとルールだ。
…と、そろそろバトルサバイバルが始まる時間だな。
覚悟はできてるな?」
「おう!任せとけ兄弟!」
「任せてよ!」
「当然、出来てるに決まってるでしょ」
「私の計算で、ミスも敗北も、全て因数分解してあげます!」
皆の覚悟を聞いた『 』。
バトルサバイバルの時間が始まると同時に宣誓した。
「さぁ、ゲームを始めよう」
バトルサバイバルで活躍するのは?
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空
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焼け野原ひろし
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ノビ
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メブ
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ユウカ