ガンダムアーセナルベース Blank Justice   作:ガンダムラザーニャ

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唯一の汚点

遡ること一ヶ月前。

 

とある街にある一つの家。

 

その一室の中、複数のパソコンとキーボードとゴミに囲まれた中、一人の少年と一人の少女がゲームをしていた。

 

「あ''ー、何とか勝てた…。

 

つーか白さん?

 

『 』名義のアカウント、足で操作するの、やめてもらえません?」

 

赤い髪の少年・空は、お菓子を食べながら下着が見えるのをお構いなしに足でマウスを操作する白髪の小柄な少女・白に話し掛ける。

 

「…お腹空いた、から。

 

にぃも、たべる?」

 

「…………いただきます」

 

白に渡されたお菓子を食べる空。

 

「それにしても白、またブルジョワな兵糧買ったのか」

 

「栄養、だいじ…」

 

「妹よ、人間の脳はブドウ糖があれば、それ以外なくても十分機能する。

 

つまりパンだけでも大丈夫だ」

 

「効率厨、乙。

 

でも栄養しっかり摂らなきゃ、おっきくならない…」

 

「白はすっかり美人さんだから、そういうのは良いだろ」

 

「むぅ…」

 

二人ともそんな会話をしながらゲームをする手は止めない。

 

いや、例え手を止めても、足を使って操作する。

 

「…っ、にぃ、広告…、きてる」

 

「あ?どうせ変なもんだろ?無視「ガンダムシミュレーターと、シャンフロが…コラボした、って」…マジ?」

 

「大、マジ…」

 

と、別のパソコンで広告を見ると白の言う通りだった。

 

ガンダムシミュレーターがシャングリラ・フロンティアというゲームとコラボして、大会を開くという。

 

しかもその大会に優勝すれば豪華賞品を貰えるという。

 

「にぃ、これ、って…、あいつも、出る…?」

 

「…」

 

空は思い返した。

 

まずシャングリラ・フロンティアというゲームは神ゲーとも言われる大人気のVRMMORPG。

 

通称シャンフロ。

 

そして、そこで活躍してるプレイヤーのことを思い出した。

 

そう、空と白は二人合わせて『 』。

 

都市伝説でも語られる不敗神話を誇る無敵のゲーマー、その唯一の敗北を味合わせた唯一の汚点。

 

そのプレイヤーの名はサンラク。

 

かつて二人が様々なゲームをして、勝つことができなかったプレイヤー。

 

聞けばサンラクとはゲームはゲームでも、バグが酷くてゲームが上手く進まない、不明瞭なルールを強いられる、所謂クソゲーをこよなく愛するクソゲーハンター。

 

『 』はクソゲーを好まない。

 

だがそれ以上に、『 』に敗北はないという、空と白で交わした信条があった。

 

だから、その信条に唯一傷をつけたことで、サンラクは汚点となっている。

 

二人はかつてその汚名返上のためにサンラクと戦うために、彼がやってるというシャンフロを始めたが、見つけることができなかった。

 

故にこそ、このコラボイベントはこれ以上ないチャンスだった。

 

「……当然、出るよな」

 

「うん…、じゃあ応募…す、る?」

 

「あぁ、あいつが出るかもだしな。

 

…にしてもこれ、ゲーセンに自分たちのガンプラ持ってこないといけないんだよな」

 

はぁ…と、空はため息をつく。

 

前に二人一緒にゲーセンに行ったが、そこで補導に捕まりかけたことがあり、あまり気乗りはしない。

 

だが、サンラクがこのイベントに出るかもしれないからそうも言ってられない。

 

「……あ、でも、にぃ……」

 

「ん?」

 

「……これ、もしかしたら、白たち、詰んでる、かも」

 

「何だよ、白。

 

ガンプラなら近くのプラモ屋で買えば」

 

改めて情報を見た空は絶句した。

 

このイベントへの参加条件の人数だ。

 

参加するための人数は6人、ガンプラ担当を5人、戦艦を1人。

 

つまり、空と白は、あと4人のメンバーを探さないといけない。

 

だが、二人ともぼっちで宛がない。

 

方やニート、方や引き籠もりなら、尚更だ。

 

「……無理ゲーじゃねぇか」

 

「うん……」

 

白も、そのことが分かっているからか、しょんぼりと顔を俯かせている。

 

「……だがしかたねぇ。

 

大会までまだ日はあるんだ。

 

まずはガンプラを作って改造して、そっからガンダムシミュレーターでプレイしながらメンバーを探すか」

 

「うん……」

 

こうして、二人の打倒サンラクの挑戦が始まった。

バトルサバイバルで活躍するのは?

  • 焼け野原ひろし
  • ノビ
  • メブ
  • ユウカ
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