ガンダムアーセナルベース Blank Justice 作:ガンダムラザーニャ
『 』の新たなガンプラ、イモータルジャスティスガンダムの試運転のために意気揚々と外に出た二人だが、最近はゲーセンやプラモ屋に行くために出掛けるようになったとはいえ二人はつい最近まで外に出ようとしなかった引き籠もりとニート。
外に出た瞬間にまるで地に落ちるかのように周りにビクビクしながら、そして何があっても絶対に手を離さないとばかりに互いに手を繋ぎながらゲーセンへと向かった。
しかも今日は世間的な休みではないので、補導が来る可能性がある。
なので用件をとっとと済ませてとっとと帰るに限る。
コミュ障に加え対人恐怖症の二人のダメージを最小限かつ安全に抑えるための最善の手段である。
やがてゲーセンにたどり着き、筐体を見つけて、お金を入れてイモータルジャスティスを記録させる。
ログインしたものの、セイバーの時点で手当たり次第でミッションをこなしてきたから、今更そんなのやっても試運転にもならねぇなぁ、と二人は思いながらもとりあえず対戦モードを選択して戦う相手を探し始める。
すると他の対戦待ちのプレイヤーが来た。
名前と使用するガンプラは。
「プレイヤー名はオイカッツォ?
どこかで聞いたことがある名前だな」
「それに、ガンプラは…、ガンダム…ルブリス」
「へぇ」
オイカッツォという名前はどこで聞いた名前と思いながらも思い出せないが、使用するガンプラを聞いて目を光らせる。
ガンダムルブリスは、アニメ・機動戦士ガンダム水星の魔女のプロローグに出てくる機体。
シールドを7つのパーツに分離することでオールレンジ攻撃や、バックパックに装着して機動力向上、そしてビームライフルに装着して高出力のビームを撃つなど、これまでのガンダムシリーズになかった変わった仕様がある機体だ。
「にぃ…、この人と、対戦、する?」
「…あぁ、丁度試運転に付き合ってくれるやつを探してたところだからな。
この対戦、乗るのも一興だ」
対戦を承認し、出撃へと入るイモータルジャスティス。
「…空、白、イモータルジャスティスガンダム、出撃する…!」
「さぁ、ゲームを始めよう」
言葉と同時に出撃し、直後に変形して目的地に向かうイモータルジャスティス。
セイバーと比べて機動力が上がり、瞬く間に到着した。
そこは背景に爆発する衛星基地がある宇宙空間だ。
その先で、白とピンクを基調としたガンプラ、ガンダムルブリスが待っていた。
プレイヤーのオイカッツォからは特にメッセージはない。
単なる対戦として見ているのだろうと二人は考える。
すぐに対戦が始まり、先に動いたのはイモータルジャスティスだ。
ビームライフルで先手を打ち、相手の出方を測るために牽制する。
それに対してルブリスは、バックパックとビームのパーツを分離させるとシールドにして防いだ。
防いだシールドはすぐに7つのパーツとなって分離し、イモータルジャスティスの周囲を飛び回りながらビームを放つ。
「あぁ、なるほど、オールレンジ攻撃か」
3次元的な全方位からの攻撃を避けていく。
ビームシールドを展開したシールドで防ぎ、頭を軽く動かしたり少し逸らし、そして当たる直前で動きを止めるなどをして避けていく。
避けきれないと判断すればビームライフルで相殺し、ビームブーメランで弾いていく。
ビームの向き、角度などを正確に計算しないと、絶対にできない芸当である。
「こんなの、朝飯前」
そこへルブリスがビームサーベルで肉薄する。
「むっ…」
ビームブーメランで鍔迫り合いしてから一度距離を取ると、変形してオールレンジ攻撃を避けていく。
オールレンジ攻撃では追いつかないと判断したのか、ルブリスが背中とビームライフルにシールドのパーツを装着し、高機動形態となって追いかける。
「今のこいつも相当速いが、ルブリスも中々だな」
モビルスーツに変形し、一気に減速しながらビームブーメランを投げつける。
ルブリスはそれを避けてビームサーベルを構える。
イモータルジャスティスももう一つビームブーメランを取り出して、斬り掛かるルブリスの攻撃を防ぐ。
「ぐっ!やるな」
減速したイモータルジャスティスと違ってルブリスは高機動を保ったままの近接攻撃だ。
勢いに押されそうになりながらも防ぎ切った。
その動きを読んでいたとばかりに、胴体目掛けて蹴り飛ばされた。
「にぃ…、こいつ、強い…!」
「そうだな。
だが、勝てない相手じゃない」
衛星基地の壁面に着地したイモータルジャスティス。
その場でビームライフルで撃つも避けられる。
だが、そんなことでも動かない。
トドメとばかりにビームサーベルを突き出すルブリス。
「…にぃ」
「あぁ、今からだと避けれねぇな。
だから、もう終わりだ」
高機動で急接近するルブリス。
その後ろから、回転しながら飛んでくるビームブーメランが、ルブリスを上下真っ二つに斬り裂いた。
飛んできたビームブーメランをぱしっと取り、真っ二つにされたルブリスはそのままイモータルジャスティスを通り過ぎて爆散した。
直後にバトル終了のメッセージが表示される。
「…中々強かったが、こんなもんだろう」
「にぃ、お疲れ」
「おう、白もな」
二人はハイタッチする。
「しかし投げたビームブーメランがどこに飛んでいくのか、良くわかったな」
「…行き先、計算してわかってたから」
先程の戦いで、イモータルジャスティスは確かにビームブーメランを投げた。
だがそれはルブリスに当てるためではなく、避けることを想定していたことだ。
外されても、その行き先を予測すればあとはそこに誘導するだけ。
蹴飛ばされたのも、その場から動かずにビームライフルを撃ったのも、全てはルブリスをビームブーメランの通る道に誘導するためだった。
「それにしても、ガンダムルブリスのプレイヤーのオイカッツォってやつ、何か名前がどこかで聞いたんだよな。
一体誰だったんだ?」
「にぃ、多分これ」
と、スマホを開いた白が画面を空に見せる。
画面にはシャンフロの掲示板が書かれていた。
シャンフロでは7つの最強種とされるユニークモンスターという物が存在し、その内の1体である墓守のウェザエモンが倒された。
ユニークモンスターの討伐は、シャンフロがサービスを始めてから1年、3000万人のプレイヤーが誰もなし得なかったことだ。
そして、そのウェザエモンを倒したのは3人のプレイヤーのチーム。
サンラク、アーサー・ペンシルゴン、そしてオイカッツォ。
つまり、二人が戦ったオイカッツォは、かつて自分たちに唯一の敗北を味合わせたあのサンラクの仲間だと言うことだ。
「まさかあのサンラクの仲間だったとはな…。
道理で強い訳だ」
「…でも、これであいつが、この大会に出てくるって可能性が…、高くなった」
「だな白。
じゃあ、補導が来る前にとっととずらかるぞ」
「う、ん…」
ある程度の試運転を終えてから、『 』はゲーセンを後にした。
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