ガンダムアーセナルベース Blank Justice   作:ガンダムラザーニャ

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すみません、最近寝落ちしたりと投稿が遅くなりました。
「兎」さんからのリクエストのキャラとガンプラの話を書かせていただきました。


最強の盾

「はぁ〜…」

 

「…」

 

パソコンとゴミが散らかる部屋で、『 』の二人は思い詰めている。

 

「妹よ、兄ちゃんが何でこんなにも思い悩んでるかわかるか?」

 

「それは、白も、同じ…」

 

パソコンで開かれてる、ガンダムシミュレーターとシャンフロのコラボの掲示板。

 

そこに書かれているのが。

 

シャンフロをプレイしてる人は、今回のコラボでもスキルを使うことができるということ。

 

つまり、この大会はやり方次第では、シャンフロをメインにプレイしてる人が有利になるかもしれない、ということだ。

 

『 』もシャンフロをやったことがあるが、それはサンラクを探すためにしてたことであって碌にスキルを習得していない。

 

しかも見つからなかったからすぐ辞めたので、つい最近墓守のウェザエモンを倒したということから、彼がどれだけのスキルをを持っていて、それをガンプラにも応用できるのであれば、恐らく自分たちの勝ちが遠のくかもしれない。

 

そういう意味でも、前のオイカッツォがシャンフロでのスキルを用いず、純粋なガンプラバトルをしてくれたから自分たちは勝てたとも言える。

 

「でも今からシャンフロをやってスキルを集めるにしてもな」

 

「…時間的にも、間に合わない」

 

「そうなるよな…。

 

まっ、こうなったら自分たちのプレイヤーとしてのスキルで補うしかないよな」

 

考えたら考えた分ますますネガティブになるため、気持ちを切り替える二人。

 

「…よし!

 

じゃあ白、今日もゲーセン行くぞ」

 

「うん……!」

 

そんなわけで、『 』は今日も今日とてゲーセンでガンダムシミュレーターをプレイする。

 

大会の前に腕を鈍らせてはならないのだ。

 

この大会に、あのサンラクが出てくるのなら、尚更。

 

全てはサンラクに勝って汚名返上するため。

 

引きこもり二人組は今日もゲーセンに向かう。

 

しかし悲しいかな、外へ出た瞬間。

 

「…きゅう」

 

「し、白ぉーーー!!

 

お、おお落ち着け、に、ににに兄ちゃんが、必ずゲーセンに連れてってやるからな!!」

 

これまでゲーセンやプラモ屋に向かうのに幾度となく外出してるにも関わらず、全然耐性がつかず、白は白目を剥いてしまう。

 

空も空で全然慣れない外出に気が動転しながらも、何とか必死に手を繋いで、ゲーセンへと向かっていく。

 

それもなるべく人通りの少ないところを選んで、なるべく早く着けるよう近道をしながら。

 

もしこんな二人が人通りの多いところに行けば、間違いなく逸れてしまう。

 

そうなれば二人は、自分一人では意思疎通ができなくなってしまう。

 

方やコミュ障、方や対人恐怖症ゆえに。

 

7歳も歳が離れてる二人が一緒にいられるのは家だけなので、二人は基本外出したがらないのだ。

 

「あばば、ばばば…」

 

「し、白っ、何があっても俺の手を放すなよ…!

 

いいか、絶対に放すなよ……!」

 

空は必死に白の手を引き、道行く人からの奇異の視線に耐えながらゲーセンへと向かう。

 

そして道行く人の視線を気にするあまり、いつもより遠回りになる道を無意識に選んでしまっていた。

 

「あの、大丈夫ですか?」

 

「ひぃっ!?」

 

突然声をかけられ、空は白を庇いながら声のした方を向く。

 

そこにいたのは、高校生くらいのツーサイドアップの髪型の女の子だった。

 

「え、えと、どこか具合が、悪いんですか?

 

それでお医者さんに向かうところ、とか?」

 

「い、いいいいいいえちちちち違います!

 

ぼぼぼぼぼくたちはその、げげげげゲーセンに行こうとしててっ!

 

いや、わかってるんです、こんな社会不適合者のぼくたちがゲーセンに行くなんて、おかしいって!

 

そっ、それでもぼくたちは!」

 

「え、えっと……?」

 

コミュ障全開の空に捲し立てられて困惑する少女。

 

すると白は怯えるあまり、手に持っていた、イモータルジャスティスが入ったケースを落としてしまう。

 

「あれ、何か落としましたよ?」

 

「あっ、だ、だめっ」

 

白が怯えながら何とか拾おうとするも、少女がそれよりも早く拾った。

 

「これ、中が透けてますね?

 

よく見るとこれ、ガンプラ、ですか?

 

中々のできじゃないですか」

 

「お、お願い、返してっ!」

 

必死に手を伸ばす白。

 

「ゲーセンに行く、それにこのガンプラ…。

 

もしかしてあなたたち、ガンダムシミュレーターとシャンフロのコラボの大会に参加するんですか?」

 

「え?」

 

「えと、まぁ、はい」

 

「あの、もしよかったら、私も行ってもいいですか?

 

私も参加しようとしてるんですけどメンバーがいなくて…」

 

「い、いいです、けど。

 

あと、それ、返して……。

 

大切な、ものだから……」

 

「あ、すみません。わかりました」

 

少女はケースを二人に手渡す。

 

「じゃあ行きましょう!ゲーセンへ!」

 

「えっ、あっ、ちょっと!」

 

二人の手を引き、ゲーセンに向かう少女。

 

そうこうしてる間にゲーセンに到着した三人。

 

二人は少女から話を軽く聞いたが、少女の名前は早瀬ユウカという。

 

ある学校の生徒会の会計をしてるという。

 

ガンダムシミュレーターはそれなりにやってるようで、シャンフロとのコラボによる大会に興味があるが宛がなかったので悩んでいたらしい。

 

「…ふぅん、なるほどな」

 

ガンダムシミュレーターの筐体の席に座り、準備を終え、ゲームに関する話をしてるからか、コミュ障と対人恐怖症な二人は大分落ち着いてきていた。

 

「ところであんたのそれ、ヴァーチェを改造したやつか?

 

ずいぶんと凝った作りしてんじゃねぇか」

 

「見た、感じ…、ほとんど、実弾…系統の、装備。

 

…もしかして、フィジカルのほうの、ヴァーチェ…?」

 

ユウカの筐体に置かれてるガンプラに興味を示す二人。

 

ユウカのガンプラはガンダムヴァーチェだ。

 

しかし普通のヴァーチェではなく、ガンダムヴァーチェフィジカルだ。

 

ガンダムヴァーチェフィジカル。

 

アニメ・機動戦士ガンダムOOの外伝に登場する機体。

 

通常のヴァーチェはパーティクルとしてビーム兵器をメインに使うのに対し、フィジカルは実弾兵器をメインに使う。

 

ヴァーチェはこの二種類をミッションに応じて換装する計画もあったが、これを保有するソレスタルビーイングがナドレの存在の露見される可能性を危惧したことにより、武力介入には姿を現すことのなかった機体だ。

 

装備のほとんどが実弾ということもあってパーティクルと比べるとGNフィールドの出力は高いとされている。

 

「ああこれですか?

 

普通のヴァーチェしか売ってなかったので、私なりに改造したんですよ。

 

ほら、ヴァーチェってGNフィールドを全面に展開できるから防御力高いんですけど、消耗が激しいし。

 

だから通常よりも消耗が抑えられるフィジカルに改造し、そこから更にコンデンサーを機体重量ギリギリまで詰め込んで長時間GNフィールドを展開できるようにした、謂わばガンダムヴァーチェフィジカル+って感じですね」

 

「へぇー、なるほどな。

 

防御特化って感じだな」

 

「……耐久、力に、振った、ヴァーチェ」

 

こりゃ戦艦を守りながらの戦いなら有利になるなと、二人は考える。

 

「まぁあんたのが防衛戦とかに向いてるのはよくわかったが、実際に戦ってみて確かめてみたいんだよな」

 

「賛成……」

 

「確かにそうですね。

 

私も、二人の戦闘をよく見ておきたいです。

 

というかそれ、ガンプラも筐体一つなのに二人でやるんですか?

 

それにさっきまでまともに話せなかったのに、今は普通に喋れてますけど」

 

「仕方ねぇだろ。

 

俺ら基本コミュ障で対人恐怖症なんだ。

 

今はこうやって二人で必死に耐えてんのっ!

 

それに、俺らは二人で一人のプレイヤーなんだ」

 

「…白たちに、敗北はないの」

 

「あ、あはは……」

 

苦笑するユウカ。

 

「…まぁともかく、だ。

 

お前が俺らの実力を見たいというように、俺らもお前がどこまで行けるか見てみたいんだわ。

 

適当なミッションを選ぶが、良いか?」

 

「え?はい、それは構いませんけど……。

 

そういえばあなたたちの名前は?」

 

「あー、そうだな……」

 

「…そういや、名乗って…、なかった」

 

「俺は空、んでこっちが妹の白だ」

 

「んっ…、よろ、…しく」

 

「空と白ですね、わかりました。

 

じゃあ始めましょうか」

 

「おう」

 

ガンダムシミュレーターでミッションをスタートさせる。

 

フィールドは宇宙、それも戦略兵器であるジェネシスがあり、それを守ると言わんばかりにプロヴィデンスガンダムが配置されている。

 

「あれは、プロヴィデンスガンダム…!」

 

「ドラグーンを使ってくるやつだな。

 

SEEDじゃラスボスとして君臨してきただけあって、中々の迫力だな」

 

プロヴィデンスガンダム。

 

アニメ、機動戦士ガンダムSEEDに出てくる機体で、ザフト軍の白服にしてナチュラルのクローンであるラウ・ル・クルーゼが最後に乗ったものだ。

 

元々はビームサーベルを4本搭載した近接戦闘用の重装備として開発されたが、クルーゼの空間認識能力と合わせる為に急遽ドラグーン搭載機として改造が施された。

 

三本の大型ドラグーンと八本の小型ドラグーンによる攻撃で、たった一戦のみであったが数多のモビルスーツを屠った機体でもある。

 

今回のミッションの勝利条件は、ジェネシスが地球に撃たれる前にプロヴィデンスの攻撃を掻い潜りながら、ジェネシスを破壊すること。

 

「じゃあ俺らはあのジェネシス目指すからジェネシスとかやつのドラグーンからの防衛任せても良いか?」

 

「え、あ、はい。どうぞ」

 

「よし!行くぞ白!」

 

「……んっ!」

 

バトル開始の合図が上がり、イモータルジャスティスが動く。

 

するとプロヴィデンスがドラグーンを射出し、ビームの雨を降らせていく。

 

イモータルジャスティスはビームの雨の中を駆け抜ける。

 

上下左右前後斜めから来るビームの雨は、確実にイモータルジャスティスを狙う。

 

だが。

 

「こん、なの…、屁でもない」

 

欠伸混じりに操作する白は、難なく焼けていく。

 

「うそっ、あれだけの数を無傷で避けてる!?」

 

「ユウカ、やつはお前も狙ってる、気をつけろよ!」

 

「わかりました!」

 

直後、ユウカのヴァーチェフィジカル+にも狙いにつけ、ドラグーンによるビームの雨を降らせていく。

 

それをGNフィールドを展開することで防いだ。

 

「やるな、あれだけの攻撃を防いでやがる。

 

あの様子だと長い事持ちそうだな」

 

「しかも、よく見たら、あれ…」

 

よく見れば、ただGNフィールドを展開してるわけじゃない。

 

被弾する箇所にのみ正確に展開しているのだ。

 

周囲に展開するよりも、かなり消費が抑えられるが、同時にそれは相手からの攻撃と、被弾する箇所を予測し、計算しなければできない芸当だ。

 

「すごい…!

 

あんなに精密な計算、見たこと、ない…!」

 

「防御特化も、伊達じゃねぇってことだな」

 

ユウカのヴァーチェの守りに感心する二人。

 

「そっちだってすごいじゃないですか。

 

二人で操作してるのに、よくうまく操作できますね」

 

「俺たちは二人で一人なんだ。

 

そう簡単にやられるかよ」

 

イモータルジャスティスは躱しながら、ヴァーチェフィジカル+は防ぎながらプロヴィデンスに接近する。

 

プロヴィデンスもドラグーンでは対抗できないとわかったのか、左腕のシールドからビームサーベルを展開し、肩に担いでるビームライフルを構える。

 

イモータルジャスティスはビームライフルとビームブーメランで白兵戦を行い、その後ろからヴァーチェフィジカル+がGNフィジカルバズーカとミサイルで援護する。

 

飛び交うビームとミサイルの嵐。

 

「そらっ」

 

「いけぇっ!!」

 

二機でプロヴィデンスを押していき、最終的にドラグーンを全て落とし、プロヴィデンスの胴体を撃ち抜いて爆散した。

 

「よしっ!」

 

「いやまだだ。

 

このミッションはあのジェネシスを破壊するまで何度でも復活するようになってる。

 

しかもすぐ復活するからな」

 

そう言ってる内にジェネシスからプロヴィデンスが出現し、全方位からのドラグーンのビームを撃ってくる。

 

「くっ、要はジェネシスを破壊すればいいんですよね。

 

だったら、ここは私が食い止めます!」

 

「ああ、こっちはジェネシスのジェネレーターに向かわせてもらうぜ」

 

変形して加速し、ジェネシス内部へと向かうイモータルジャスティス。

 

それに気付きすぐさま攻撃しようとするがヴァーチェフィジカル+がそれを阻む。

 

「あなたの相手は、こっちです!」

 

ドラグーンのビームを防ぎながら、肩にあるGNビームキャノンを構える。

 

それに対してビームサーベルで斬り掛かりながらドラグーンとビームライフルによる攻撃も加えるプロヴィデンスガンダム。

 

「甘いです!」

 

被弾箇所を想定し、そこのみに展開したGNフィールドによって防いだ。

 

そしてGNビームキャノンにエネルギーが溜まり、発射。

 

プロヴィデンスの腹部を貫き、爆散した。

 

そしてそのままジェネシスのビーム発射口を破壊し、ジェネシスは大爆発を起こす。

 

一方その頃、ジェネシス内部に侵入したイモータルジャスティスは、ジェネシスが爆発してるのを確認する。

 

「…!にぃ」

 

「ユウカのやつ、やるじゃねぇか。

 

けど、この程度の爆発じゃこいつには届かねぇな」

 

と冷静な判断の下、落ち着いて内部への侵入を続け、稼働してる大型のジェネレーターを発見する。

 

「にぃ…」

 

「あぁ、こいつでチェックメイトだ」

 

ファトゥムを切り離し、ビーム刃を展開してジェネレーター目掛けて特攻させる。

 

ジェネレーターを貫通し、各部から大爆発を起こす。

 

素早く戻ってきたファトゥムのリフターの底部のグリップを掴んで脱出し、ヴァーチェフィジカル+と合流した。

 

「空、白!」

 

「よぉ、そっちも頑張ったみたいだな」

 

「ユウカ…、ぐっ、じょぶ」

 

爆発しながら崩れ落ちるジェネシスを見ていると、ミッションクリアのアナウンスが聞こえてきた。

 

「あ、クリアしたみたいですね」

 

「みたいだな。まぁいい成績だろ」

 

「ミッション…終わったし、休む」

 

「おい白?ここで寝るな?

 

もうここ数日徹夜してるのはわかるがこんなとこで寝たら兄ちゃん、おぶって帰ることになるからな?おーい!」

 

「しゅぴー…zzz」

 

ミッションが終わり、空の膝の上で寝る白。

 

「今回のミッションは高難易度でしたからね。

 

きっと疲れ…!?

 

ちょ、ちょっと待ってくださいあなたたち!?

 

最後にお風呂入ったのいつ何ですか!?」

 

「え?あ゛ー、わかんね。忘れた。

 

俺はともかく白が大の風呂嫌いでな…」

 

「それでもお風呂ぐらい入れてあげてくださいよ!?

 

あなたたち兄妹なんでしょ!?」

 

寝転がる白を介抱しようと近寄るも、白の臭いに思わず鼻を押さえるユウカ。

 

「…とにかく、家に案内してください!

 

いくらお風呂嫌いでも、こんな子供をお風呂に入れないなんて、どうかしてますよ!」

 

「あーもうわかったからわかったから、あんま騒ぐなよ目立つから!」

 

その後、渋々ユウカを家に案内したが、その散らかりぶりと生活感の無さからユウカがキレた。

 

これ以降放っておけないからと、ユウカが空たちの面倒を見ることになり、ユウカという最後のメンバーを見つけることができた。

バトルサバイバルで活躍するのは?

  • 焼け野原ひろし
  • ノビ
  • メブ
  • ユウカ
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